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おお。静かに進むのにドキドキと緊張感を覚えるお話でした。
タイトルが最終的なオチを示しておりますが、“感情論”だけでは容易く敗れることを示してくれるお話でしたね。

タイトルでも皮肉られて(?)おりますけど、王家この後どうなってます?多少のバッシングはあると思うのですけど。(国宝級の人材を下げ渡してしまいましたからね。存分に叩かれてください)


  • 投稿者: にえんて
  • 30歳~39歳 女性
  • 2026年 01月17日 01時09分
にえんて様

感想と鋭いご指摘、ありがとうございます。
実は王太子視点で見ると、まさにおっしゃる通りで、
「アホな弟に嫁がせる」より
「自分の右腕の嫁にする」方が、国家的にははるかに有益なんです。

フィオナは王子の伴侶としてよりも、
宰相候補の補佐としてこそ価値が最大化される人材なので、
王太子にとっては「失った」のではなく「正しい場所に置いた」に近い配置です。
むしろ格は上がっています。

また、ミレイアの妊娠については、
「妊娠そのものは事実だが、父親が未確定」というのが一番厄介な状態です。

・王子の子だと主張したい
・しかし制度上は確定できない
・確定できない以上、祝福できない

という、感情と制度が真っ向からぶつかる地雷になります。
だからこそ王家は“祝う前に管理する”しかなかった、という構図です。

そしてカイルは完全に
「選ぶ側だと思っていたが、管理される側だった」
と知ってしまった結果の、傷心無気力状態ですね。

怒る気力すらなくなるのは、
誇りが折れたというより「役割が消えた」からだと思います。

結果として王家側の算数はこうなります。

フィオナ:最適配置
ヴァルター:大当たり
カイル:整理対象
ミレイア:不確定要素
伯爵家:遠ざけリスク減

タイトルは皮肉でもありますが、同時に
「王家はちゃんと算数ができている」ことの証明でもあります。

その計算の冷たさを、少しだけ読後に残せていたなら嬉しいです。
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