感想一覧
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第十一話、ここでついに「拒否」が言葉になるのが、とても苦しかったです。
「俺じゃない」とはっきり否定しているのに、
誰も責めず、誰も指ささず、
それでも円が崩れない――その構造があまりにも残酷でした。
印象的だったのは、
誰一人として「お前だ」と言っていないのに、
主人公だけが“前に出る動き”をやめられないことです。
拒否する自由はある。
でも、拒否したままでは終わらない。
その矛盾が、この話のいちばん怖いところだと思います。
「自然に、そうなってるだけだ」という言葉に腹が立つ感覚も、強く共感しました。
自然という言葉で覆われた同調や役割分担が、
どれほど人を追い詰めるかが、静かに、しかし確実に描かれていたと思います。
過去の記憶――
謝るとき、呼ばれるとき、場を収めるとき、
いつも前に出ていたという指摘は、
誰かを責めるためではなく、
「ずっとそう振る舞ってきた自分自身」に気づかせるためのものだったのだと感じました。
誰も押していない。
誰も選んでいない。
それでも、引き受ける側の動きをしてしまう。
この構造が、怪異よりもずっと現実的で、胸に残ります。
八脚目の椅子が「待っている」だけという描写が、
責めも強制もない分、逃げ場がなくて、本当に怖かったです。
拒否という言葉が出たことで、
かえって終わりが遠のいたように感じる回でした。
「俺じゃない」とはっきり否定しているのに、
誰も責めず、誰も指ささず、
それでも円が崩れない――その構造があまりにも残酷でした。
印象的だったのは、
誰一人として「お前だ」と言っていないのに、
主人公だけが“前に出る動き”をやめられないことです。
拒否する自由はある。
でも、拒否したままでは終わらない。
その矛盾が、この話のいちばん怖いところだと思います。
「自然に、そうなってるだけだ」という言葉に腹が立つ感覚も、強く共感しました。
自然という言葉で覆われた同調や役割分担が、
どれほど人を追い詰めるかが、静かに、しかし確実に描かれていたと思います。
過去の記憶――
謝るとき、呼ばれるとき、場を収めるとき、
いつも前に出ていたという指摘は、
誰かを責めるためではなく、
「ずっとそう振る舞ってきた自分自身」に気づかせるためのものだったのだと感じました。
誰も押していない。
誰も選んでいない。
それでも、引き受ける側の動きをしてしまう。
この構造が、怪異よりもずっと現実的で、胸に残ります。
八脚目の椅子が「待っている」だけという描写が、
責めも強制もない分、逃げ場がなくて、本当に怖かったです。
拒否という言葉が出たことで、
かえって終わりが遠のいたように感じる回でした。
エピソード11
第十話、ここまで来てしまった、という感覚が強かったです。
体育館に戻った瞬間に空気が変わる描写で、
「もう外には逃げられない」と読者にもはっきり分からされました。
特に怖かったのは、
八脚目の椅子が“誰か一人”ではなく、全員を等しく向いているという点です。
誰かを指名する怪異ではなく、
態度や立ち位置、視線の向きが少しずつ揃っていくことで
自然に「一致」していく構造が、あまりにも現実的でした。
「決めるんじゃない」「一致するんだ」という言葉が印象的で、
これは誰かを選ぶ場ではなく、
自分がその役割だと理解してしまう場なのだと腑に落ちました。
誰も責めていないのに、逃げ道だけが消えていく感じが、本当に苦しいです。
名前を出せば終わるわけではない。
必要なのは説明でも告発でもなく、
姿勢や沈黙を含めた“態度”そのものだという指摘が、
この物語の核心だと思いました。
最後、視線が揃い、円が歪み始める場面では、
読んでいるこちらまで前のめりになっていることに気づいてしまい、
自分もまた「一致」に加担しているようで、ぞっとしました。
終わりが近づいているのに、
まだ完全ではない。
その未完成の不安が、次話への恐怖として強く残る回でした。
体育館に戻った瞬間に空気が変わる描写で、
「もう外には逃げられない」と読者にもはっきり分からされました。
特に怖かったのは、
八脚目の椅子が“誰か一人”ではなく、全員を等しく向いているという点です。
誰かを指名する怪異ではなく、
態度や立ち位置、視線の向きが少しずつ揃っていくことで
自然に「一致」していく構造が、あまりにも現実的でした。
「決めるんじゃない」「一致するんだ」という言葉が印象的で、
これは誰かを選ぶ場ではなく、
自分がその役割だと理解してしまう場なのだと腑に落ちました。
誰も責めていないのに、逃げ道だけが消えていく感じが、本当に苦しいです。
名前を出せば終わるわけではない。
必要なのは説明でも告発でもなく、
姿勢や沈黙を含めた“態度”そのものだという指摘が、
この物語の核心だと思いました。
最後、視線が揃い、円が歪み始める場面では、
読んでいるこちらまで前のめりになっていることに気づいてしまい、
自分もまた「一致」に加担しているようで、ぞっとしました。
終わりが近づいているのに、
まだ完全ではない。
その未完成の不安が、次話への恐怖として強く残る回でした。
エピソード10
第九話、息が詰まりました。
「外に出れば解決するかもしれない」という、現実的で正しいはずの選択が、
逆にこの同窓会の“異常さ”をはっきり浮かび上がらせる回だったと思います。
体育館の外で数を数え、七人だと確認できた瞬間の安堵。
それなのに、「席」を探してしまう自分たちの感覚が消えないのが本当に怖かったです。
怪異が追ってくるのではなく、認識の癖が追いかけてくる感じがして、背中が冷えました。
特に印象的だったのは、
「結局、数は合ってた」「最終的には」という言葉です。
それは“今”ではなく、“前に誰かが引き受けた結果”なんだと示されていて、
この同窓会が一度きりではないことに気づいた瞬間、物語の奥行きが一気に広がりました。
外に出ても終わらない。
数を確認しても終わらない。
終わらせるには「戻る」しかない、という選択の重さが、
この話がただのホラーではなく、「役割」の物語であることを強く感じさせます。
八脚目の椅子がこちらを向いて待っていたラスト、
逃げ場が完全に塞がれた感覚がありました。
次に誰が“揃える側”になるのか――続きを読むのが怖いのに、やめられません。
「外に出れば解決するかもしれない」という、現実的で正しいはずの選択が、
逆にこの同窓会の“異常さ”をはっきり浮かび上がらせる回だったと思います。
体育館の外で数を数え、七人だと確認できた瞬間の安堵。
それなのに、「席」を探してしまう自分たちの感覚が消えないのが本当に怖かったです。
怪異が追ってくるのではなく、認識の癖が追いかけてくる感じがして、背中が冷えました。
特に印象的だったのは、
「結局、数は合ってた」「最終的には」という言葉です。
それは“今”ではなく、“前に誰かが引き受けた結果”なんだと示されていて、
この同窓会が一度きりではないことに気づいた瞬間、物語の奥行きが一気に広がりました。
外に出ても終わらない。
数を確認しても終わらない。
終わらせるには「戻る」しかない、という選択の重さが、
この話がただのホラーではなく、「役割」の物語であることを強く感じさせます。
八脚目の椅子がこちらを向いて待っていたラスト、
逃げ場が完全に塞がれた感覚がありました。
次に誰が“揃える側”になるのか――続きを読むのが怖いのに、やめられません。
エピソード9
何が怖いか分からないまま読み進めさせられ、
気づいたときには「数」や「視線」や「間」にまで疑念が入り込んでいる――
そんな静かな侵食型ホラーでした。
椅子が一脚多い、名簿に空白がある、返事が一拍遅れる。
どれも決定的ではないのに、否定しきれない違和感が積み重なっていく構成が見事です。
特に「誰かを選ぶ場ではなく、気づいてしまう場」だと明かされていく後半は、
読者自身も円の中に立たされている感覚になりました。
怪異の正体を明かさず、
「役割」「同調」「忘却」という人間側の構造だけで完結させている点が非常に印象的です。
読後、ふとした集まりや沈黙が怖くなるタイプの、後を引く作品でした。
気づいたときには「数」や「視線」や「間」にまで疑念が入り込んでいる――
そんな静かな侵食型ホラーでした。
椅子が一脚多い、名簿に空白がある、返事が一拍遅れる。
どれも決定的ではないのに、否定しきれない違和感が積み重なっていく構成が見事です。
特に「誰かを選ぶ場ではなく、気づいてしまう場」だと明かされていく後半は、
読者自身も円の中に立たされている感覚になりました。
怪異の正体を明かさず、
「役割」「同調」「忘却」という人間側の構造だけで完結させている点が非常に印象的です。
読後、ふとした集まりや沈黙が怖くなるタイプの、後を引く作品でした。
エピソード1
明確な正体も解決も提示しないラストが美しい。
終わったはずなのに、終わっていない感覚だけが残る。
読後、自分の記憶や立場を振り返らせる余韻が非常に強い。
終わったはずなのに、終わっていない感覚だけが残る。
読後、自分の記憶や立場を振り返らせる余韻が非常に強い。
エピソード8
人数・視線・立ち位置――すべてが“揃おうとする”圧迫感が凄まじい。
逃げ場のない空間設計が完璧で、
読者自身も「自分ならどこに座るか」を考え始めてしまう。
逃げ場のない空間設計が完璧で、
読者自身も「自分ならどこに座るか」を考え始めてしまう。
エピソード7
「誰かが責任を引き受けていた」という過去の示唆が強烈。
八人目は怪異ではなく、集団が必要とした役割そのものなのではないか、
という解釈が浮かび上がり、物語が心理ホラーから社会寓話へ昇華する。
八人目は怪異ではなく、集団が必要とした役割そのものなのではないか、
という解釈が浮かび上がり、物語が心理ホラーから社会寓話へ昇華する。
エピソード6
ついに目に見える異変が起こるが、説明は一切されない。
椅子が増えたのか、最初からあったのか分からない――
この“認識の揺らぎ”こそが本作最大の恐怖。
理屈ではなく、感覚で追い詰められる。
椅子が増えたのか、最初からあったのか分からない――
この“認識の揺らぎ”こそが本作最大の恐怖。
理屈ではなく、感覚で追い詰められる。
エピソード5
会話の“間”や“ズレ”を恐怖として描くのが非常に上手い。
誰かが一拍遅れて返事をする、その違和感が
「もう一人の存在」を感じさせる仕掛けになっている。
音のないホラーの真骨頂。
誰かが一拍遅れて返事をする、その違和感が
「もう一人の存在」を感じさせる仕掛けになっている。
音のないホラーの真骨頂。
エピソード4
写真の欠損という視覚的恐怖が入ることで、物語が一段階深くなる。
“そこにいたはずの誰か”が、記憶ではなく証拠として示される構成が巧み。
読者も登場人物と同じ位置で疑念を共有させられる。
“そこにいたはずの誰か”が、記憶ではなく証拠として示される構成が巧み。
読者も登場人物と同じ位置で疑念を共有させられる。
エピソード3
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