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[一言]
すっかり遅ればせながら。
まずは本当に百話完結したことに拍手。そして全部違う話であるのに驚き。これだけあれば似たような話や同じアイデアのダブりがあるのが普通だと思いますが、振り返ってみても思い当たらないです。
全部違う話でも作品としてのテイストは共通していて、それはそれぞれの語り手の感性がある程度共通していて、地方都市の中心から少し外れた、田舎に近い辺りというロケーションが多いように感じました。(外国の話でもやっぱりそういう土地ですよね?)百人の語り手たちによる一大文化圏の展覧会という趣もありました。
ホラーというより「怪談」と呼ぶのがしっくりくる、バラエティーに富んだ百話で、全体としては恐怖度は控えめに感じましたが……わたしが余計なことを言ったからでしょうか、後半はかなり怖い話も多かったです。「逃亡渦中」「北の裏窓」「顔霊射視」「窓影染」(!)「魂髄玉」「半地下の窓」(!)「願切」などはホラーファンのツボを突いたお話だと思いますが、ただ怖いだけで終わらないのが黒漆様の小説で、同じ怖いでも「夜窯痕」などは……ホラーを語るときの常套句ですがやっぱり一番怖いのは人間だと、恐怖描写は全然ないのにお化けが出てくる以上に心の温度が5度くらい一気に落ちてゾッとさせられました。
でもやっぱり今回のベストは「さくらわかれ」ですね。ビジュアル的にも本当に美しいし、ある人たちにとっては号泣物ですね。勝手ながらホラーでない黒漆様の代表作に認定させていただきます。
全百話。一話一話はショートショートと言っていい短さですが、全部読むとお腹いっぱい大満足のボリュームでした。
すっかり遅ればせながら。
まずは本当に百話完結したことに拍手。そして全部違う話であるのに驚き。これだけあれば似たような話や同じアイデアのダブりがあるのが普通だと思いますが、振り返ってみても思い当たらないです。
全部違う話でも作品としてのテイストは共通していて、それはそれぞれの語り手の感性がある程度共通していて、地方都市の中心から少し外れた、田舎に近い辺りというロケーションが多いように感じました。(外国の話でもやっぱりそういう土地ですよね?)百人の語り手たちによる一大文化圏の展覧会という趣もありました。
ホラーというより「怪談」と呼ぶのがしっくりくる、バラエティーに富んだ百話で、全体としては恐怖度は控えめに感じましたが……わたしが余計なことを言ったからでしょうか、後半はかなり怖い話も多かったです。「逃亡渦中」「北の裏窓」「顔霊射視」「窓影染」(!)「魂髄玉」「半地下の窓」(!)「願切」などはホラーファンのツボを突いたお話だと思いますが、ただ怖いだけで終わらないのが黒漆様の小説で、同じ怖いでも「夜窯痕」などは……ホラーを語るときの常套句ですがやっぱり一番怖いのは人間だと、恐怖描写は全然ないのにお化けが出てくる以上に心の温度が5度くらい一気に落ちてゾッとさせられました。
でもやっぱり今回のベストは「さくらわかれ」ですね。ビジュアル的にも本当に美しいし、ある人たちにとっては号泣物ですね。勝手ながらホラーでない黒漆様の代表作に認定させていただきます。
全百話。一話一話はショートショートと言っていい短さですが、全部読むとお腹いっぱい大満足のボリュームでした。
ありがとうございました。尊敬しております岳石先生に再びの素晴らしいご感想、並びにレビューまでも頂いてしまい、平身低頭大変恐縮しております。これ程のコメントを頂けた事、これだけでも書いた甲斐がありました。これで残暑も乗り切って行けそうです。
どうも強烈なものばかり書いていると、反動で癒し要素が含まれる物語を書きたくなってしまう傾向があるようで、前半意図せずかなり怖さが抑えられてしまい、もっと分散するべきだったと反省しております。結果、終わり辺りに恐怖感の濃い作が集まってしまいました。しかし、こうして先生にもゾッとして頂ける作を書けたと言う事で、ひとまず胸をなで下ろしています。
さくらわかれも、これまで書いてきた物とは異種の作でしたので、これ程気に入って頂けるとは思ってもみませんでした。こういった趣向の作も書いてみるものだと僅かばかり自信につながりました。何よりこの雑多な文を百話もお目通し頂けたことを感謝致します。大満足のお言葉を頂けて感無量です、いつもながら執筆活動の支えとなる他では得難きお言葉、ありがとうございました。
どうも強烈なものばかり書いていると、反動で癒し要素が含まれる物語を書きたくなってしまう傾向があるようで、前半意図せずかなり怖さが抑えられてしまい、もっと分散するべきだったと反省しております。結果、終わり辺りに恐怖感の濃い作が集まってしまいました。しかし、こうして先生にもゾッとして頂ける作を書けたと言う事で、ひとまず胸をなで下ろしています。
さくらわかれも、これまで書いてきた物とは異種の作でしたので、これ程気に入って頂けるとは思ってもみませんでした。こういった趣向の作も書いてみるものだと僅かばかり自信につながりました。何よりこの雑多な文を百話もお目通し頂けたことを感謝致します。大満足のお言葉を頂けて感無量です、いつもながら執筆活動の支えとなる他では得難きお言葉、ありがとうございました。
- 黒漆
- 2012年 09月08日 08時27分
[一言]
遅くなりましたが、感想を書かせて頂きます。
拝読している間、いつも頭に「今日はここまで、続きは明日。……でも、もうちょっと」と、ある出版社が昔、使用していたコピーがありました。つい「もうちょっと」読みたくなってしまう作品群です。
まずメインのタイトル「怪懐塵芥」からして興味を惹かれますし、目次を覗いて各話それぞれの題名にセンスがあって食指が動きます。言葉や文字の組み合わせ、語感が、独特で感心の一語に尽きました。
一話もいい加減に書き飛ばしていらっしゃいませんのに、大変なスピードで連載を終えられたのは、偏に先生の才能ですね。百話分の話を考え、実際に書くのは、大変どころの話ではありません。
以前も、御作の感想に描いたかもしれませんが(語彙に乏しくて、お恥ずかしい限りです)、作品世界の贅沢さには圧倒されました。イメージ豊かさや話の幅広さという意味ですが、プロ顔負けです。先生の情景・心理描写の凄さに言及するのも今さらでしょう。
「語り」を利用した「自消癖」、「砂時形」、「たびたびのらねこ」の話の落とし具合や、語調のリズムが何とも心地よい「たぬきよい」や「さかなのうた」等も、楽しませて頂きました。また「びんのなかみは」や「きつねいっこう」等に見られる方言は見事ですね。私事で恐縮ですが、私は「亡猿害」方面の出身なのですが、地方の言葉は確かにそういう言葉で、「見苦い」という表現を久しぶりに目にして懐かしく思いました。
個人的に気に入ったのは、(他の方も触れていらっしゃいますが)「さくらわかれ」もそうでしたが、「はなちらず」で図らずも泣いてしまいました。
思いつくままに感想らしき事を書き散らしましたが、これほどに質量ともにクオリティーの高い御作を拝読出来て幸せです。ありがとうございました。これからのご健筆を、心から(むしろファンとしての自分の為に)お祈り致します。
遅くなりましたが、感想を書かせて頂きます。
拝読している間、いつも頭に「今日はここまで、続きは明日。……でも、もうちょっと」と、ある出版社が昔、使用していたコピーがありました。つい「もうちょっと」読みたくなってしまう作品群です。
まずメインのタイトル「怪懐塵芥」からして興味を惹かれますし、目次を覗いて各話それぞれの題名にセンスがあって食指が動きます。言葉や文字の組み合わせ、語感が、独特で感心の一語に尽きました。
一話もいい加減に書き飛ばしていらっしゃいませんのに、大変なスピードで連載を終えられたのは、偏に先生の才能ですね。百話分の話を考え、実際に書くのは、大変どころの話ではありません。
以前も、御作の感想に描いたかもしれませんが(語彙に乏しくて、お恥ずかしい限りです)、作品世界の贅沢さには圧倒されました。イメージ豊かさや話の幅広さという意味ですが、プロ顔負けです。先生の情景・心理描写の凄さに言及するのも今さらでしょう。
「語り」を利用した「自消癖」、「砂時形」、「たびたびのらねこ」の話の落とし具合や、語調のリズムが何とも心地よい「たぬきよい」や「さかなのうた」等も、楽しませて頂きました。また「びんのなかみは」や「きつねいっこう」等に見られる方言は見事ですね。私事で恐縮ですが、私は「亡猿害」方面の出身なのですが、地方の言葉は確かにそういう言葉で、「見苦い」という表現を久しぶりに目にして懐かしく思いました。
個人的に気に入ったのは、(他の方も触れていらっしゃいますが)「さくらわかれ」もそうでしたが、「はなちらず」で図らずも泣いてしまいました。
思いつくままに感想らしき事を書き散らしましたが、これほどに質量ともにクオリティーの高い御作を拝読出来て幸せです。ありがとうございました。これからのご健筆を、心から(むしろファンとしての自分の為に)お祈り致します。
宮本先生、再びの過分なご評価のみならずこれ程のご感想を頂いてしまい、感無量です。ただ書きたい気持ちを無心で打ちつけることに従事して、書き連ねたこのような作品に誠に勿体無きお言葉、物書き冥利に尽き、これで筆を折っても悔いが残らないという程のお言葉でした。ありがとうございます、百話書ききった甲斐がありました。
正直の所書き潰すだけで返る鐘の音など無いと思っておりましたが、度々なるご感想を頂き、ましてやこれ程大きな音が返るとは思ってもみませんでしたので、嬉しい反面申し訳ないばかりです。
方言に関しては読み手の方が理解できなければ作品として成り立たないのでどうかなと、心配な面もあったのですが、ご理解いただけたようで恐縮です。ひらがな表記のタイトル作品は気を遣いました。先生方に気に入っていただけたようで、なによりです。特にたぬきよいは個人的に押したい作だったので、お名前をあげていただいて胸が踊りました。プロにとても近い場所におられる先生には到底及びませんが、これ以上ないご感想を重ね重ね、ありがとうございました。
正直の所書き潰すだけで返る鐘の音など無いと思っておりましたが、度々なるご感想を頂き、ましてやこれ程大きな音が返るとは思ってもみませんでしたので、嬉しい反面申し訳ないばかりです。
方言に関しては読み手の方が理解できなければ作品として成り立たないのでどうかなと、心配な面もあったのですが、ご理解いただけたようで恐縮です。ひらがな表記のタイトル作品は気を遣いました。先生方に気に入っていただけたようで、なによりです。特にたぬきよいは個人的に押したい作だったので、お名前をあげていただいて胸が踊りました。プロにとても近い場所におられる先生には到底及びませんが、これ以上ないご感想を重ね重ね、ありがとうございました。
- 黒漆
- 2012年 08月17日 19時23分
[良い点]
ぞくり、と云う程の域では無いのですが、非日常や怪異と云う物はひょっとしたら本人すら気づかない内に日常に溶け込んでいるのでは……と考えてしまいました。その危うい境界の描写が本当に見事です。
まだ読み始めですが、引き続き楽しませていただきます(^^)
[一言]
一つ前の方が絶賛していたさくらわかれ。本当に美しい作品ですね。
自分も一発で気に入りました。
ぞくり、と云う程の域では無いのですが、非日常や怪異と云う物はひょっとしたら本人すら気づかない内に日常に溶け込んでいるのでは……と考えてしまいました。その危うい境界の描写が本当に見事です。
まだ読み始めですが、引き続き楽しませていただきます(^^)
[一言]
一つ前の方が絶賛していたさくらわかれ。本当に美しい作品ですね。
自分も一発で気に入りました。
- 投稿者: 退会済み
- 30歳~39歳 男性
- 2012年 07月14日 15時57分
管理
お初にお目にかかります振動樹先生、大変嬉しい、ご感想どうもありがとうございました。書き手として一編でも読者様の心に残る作品が描ければと常常思っておりますので、気に入っていただけた、これ以上の嬉しいお言葉はありません。
これら力ない作品群に境界の「淡い」を感じていただけたのは、先生に読む力が備わっている御陰です。拙い作品群ではありますがこの後もご愛読頂けると嬉しく思います。今回はどうもありがとうございました。
これら力ない作品群に境界の「淡い」を感じていただけたのは、先生に読む力が備わっている御陰です。拙い作品群ではありますがこの後もご愛読頂けると嬉しく思います。今回はどうもありがとうございました。
- 黒漆
- 2012年 07月14日 17時54分
[一言]
さくらわかれ……すごくいいです。
さくらわかれ……すごくいいです。
岳石先生、再びのご感想ありがとうございます。さくらわかれ、実を言いますと、自分でも思い入れのあるものでして、こうして評価していただけたことがとても嬉しいです。
これからも、お目通し頂けるよう精進します。どうもありがとうございました。
これからも、お目通し頂けるよう精進します。どうもありがとうございました。
- 黒漆
- 2012年 05月18日 17時09分
[一言]
この短編集を一言で言うと「味」ですね。味のある話という意味で。
「悪手喝采」が面白かったです。こういう話は本当にお上手ですね。褒められてもどうなんだろうなあという気もしますが。「頚木鎖を引く男」も面白いです。
引き続き楽しませていただきます。
この短編集を一言で言うと「味」ですね。味のある話という意味で。
「悪手喝采」が面白かったです。こういう話は本当にお上手ですね。褒められてもどうなんだろうなあという気もしますが。「頚木鎖を引く男」も面白いです。
引き続き楽しませていただきます。
岳石先生、毎度温かいお言葉大変ありがとうございます。申し訳なく、恐縮するばかりですが、確実に僕の原動力に繋がっております。いつもお世話になりまして申し訳ありません。
短い文章ばかりですが、少なくとも楽しんでいただけたようで安堵しました。百話を目指すとは言ってみたものの、中々手を変え品を変えしたとしてもマンネリは避けられず、壁は高い。
似たような話ばかりでつまらなくなったら申し訳ありません。できる限りご期待に添える文を描こうと思っておりますが、この先どうなることやら。
その内滞ることもあるやもしれませんが、長い目で見ていただければ幸いです。今回もどうもありがとうございました。
短い文章ばかりですが、少なくとも楽しんでいただけたようで安堵しました。百話を目指すとは言ってみたものの、中々手を変え品を変えしたとしてもマンネリは避けられず、壁は高い。
似たような話ばかりでつまらなくなったら申し訳ありません。できる限りご期待に添える文を描こうと思っておりますが、この先どうなることやら。
その内滞ることもあるやもしれませんが、長い目で見ていただければ幸いです。今回もどうもありがとうございました。
- 黒漆
- 2012年 05月12日 00時51分
[一言]
本当に一言。面白いです。
本当に一言。面白いです。
お初にお目にかかります、nutella先生。書き手として一番頂きたいお言葉、どうもありがとうございました。恥作にご評価まで頂いてしまい申し訳なく思います。ご感想は貴重なので、一言であれ、とても嬉しいです。
拙い短文集ですが今後も暫く続ける予定ですので、稀に覗いて頂けたら嬉しく思います。今回はどうもありがとうございました。
拙い短文集ですが今後も暫く続ける予定ですので、稀に覗いて頂けたら嬉しく思います。今回はどうもありがとうございました。
- 黒漆
- 2012年 05月09日 19時16分
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