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 物語の完結おめでとうございます。

 ランキングで見かけたあらすじとざまぁのキーワードに惹かれました。序盤のマリアの心情と、研究に没頭する彼女と共に過ごす時間が少なかったであろうイーサンとライアンの寂しさと愛情の裏返りが察せられる描写に引き込まれてドキドキしながら読み進めました。


 しかし…その丁寧さが仇となって、途中の描写不足とヘイト管理の甘さが目に付きました。

 物語のヒーローであるカリスですが、欲に負けて契約婚に頷き、マリアの子育ての失敗をわかっていながら(本文で“子育てへの不安を指摘される可能性”とマリアに伝えているのが根拠です)マリアの擁護が圧倒的でライアンへの態度が大人げなく、“誠実な人”よりも不実さ、美女に溺れて駄目な人になった印象のほうが強いです。

また、どちらも育児に失敗しながらも、ライアンのため炎に飛び込み死んだイーサンが劇的なばかりに、息子の言葉に深く傷付きかつ息子の世話を任せられる人がいたとはいえ、息子を構わなかったことを後悔しながら、結局研究を選び息子を寂しがらせることを繰り返したマリアの身勝手さが鼻につきます。ライアンがマリアではなくサーラと愛着関係を築いたから再び拗れることを避けられただけですし、生まれてくる子どもに過ちを繰り返す予感がして手放しに祝福できません。その子どもが寂しがらなかったとして、マリアよりディアンナ達の方に懐きそうです。
 マリアへの擁護の方が多く、ライアンが父親に似ているなどと下げられても「でもイーサンは息子を助けて死んだよ。母親だって“我儘”だし」と冷めてしまいます。ライアンばかりに謝らせて、マリアはライアンに謝罪の一言もなかったのも最低です。
 聴覚を失った苦しみは察せられます。それでもイーサンもライアンも手話を覚える努力をしたでしょうし、失ったものばかりに囚われて家族との時間を取らないことを選び続けたマリアも悪いのにこれはないでしょう。


 描写次第では『失敗しながらも懸命に生きる人々の物語』でした。しかし、敵側の寂しさからの愛の裏返りを察せられる言動・過ちを後悔する描写の濃さに対して、主人公側への擁護が多い上に主人公達の過ちへの言及が敵側に比べて少ないため、主人公側にヘイトが向いて『結局反省しなかった性格の良くない人達のハッピーエンド』になってしまいました。


 何よりも…養育費を払わなかったマリアとそれを勧めたカリスが、現実で腹いせに養育費を払わず子とその親を困窮させる人達と重なって心底軽蔑しました。

 長々と失礼しました。
詳細なご感想をいただき、ありがとうございます。 ランキングからあらすじに惹かれて読み始めてくださったとのこと、そして序盤の描写に引き込まれたと言っていただけたこと、光栄に思います。
一方で、中盤以降のカリスやマリアの言動が、読者様にとって不誠実で身勝手に映ってしまったこと、大変申し訳なく、また作者としてその反応は非常に正当なものだと受け止めております。
仰る通り、イーサンは最期に命を懸けて息子を守りました。その劇的な姿に比べ、研究を選び続けるマリアが冷淡に見えてしまうのは、彼女が『母親』という役割を一度捨て、一人の研究者としてしか生きられなかった欠陥の表れでもあります。

ライアンがマリアではなくサーラたちと絆を築いたことで救われたという点も、まさにその通りです。マリア一人では解決できなかった家族の再生を、ポートマン家という『他人の善意』に頼らざるを得なかったのが彼女の限界でした。
主人公たちを『性格の良くない人達』と感じさせてしまったことは、私のヘイト管理の甘さゆえです。特に養育費に関するお話で、現実の悲しい出来事を思い出させてしまったことは本意ではなく、深く反省しております。
厳しいお言葉の中に、作品をより良くするための視点を多くいただきました。これからの執筆に活かして参りたいと思います。貴重なご意見をありがとうございました。
息子も向こう側なのきつ過ぎる
読んで頂いてありがとうございます!

マリアは息子を取り戻せるのか?
この先も読んで頂けると嬉しいです。
ご感想ありがとうございました。
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