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『立ち読み』を拝読しました。
 歳をとるとありますね、こういうことって……。
 読んだ人の感覚を呼び覚ますような作品ですから、身体感覚についての描写があると、もう少し印象が強くなる気がしました。

「ふと、気がついた」とあるので、無意識のうちで動作が変わっていたということですよね。
「言いようのない喪失感に〜」の直前に、身体感覚についての描写や、以前と比べて老いを感じることの回想などがあれば、読んだ人はますます「あるある」と感情移入しやすいのではないかなと。

 オチの一言はスパッとしていて、老いを認めたくない、直視したくない、そういった感情を直接語らずに間接的に見せていて、とても好きです。
編笠様

作品の感想をお寄せ下さり、ありがとうございます。

まず、身体感覚の描写ですが、極力説明臭くならないようできるだけ読み手の感覚にお任せすることに意識を向けたので、あえて詳しく書かないようにしました。
1行目に『四十代に差し掛かろうとしていた』と書いたのはそのためです。
初稿ではそういう描写もあったのですが、削ぎ落とす文体のスタイルにこだわり推敲を重ね、この形に収まりました。

「言いようのない喪失感に〜」も正にそのとおりです。
「老いを実感した」「もう若くないのだ」と書いてしまうと読み手の考える余白がなくなると考えての結果です。
読後に(少しでも)余韻を残す。
それが掌編小説の醍醐味だと思っています。
次回作にも忌憚のない感想をいただければ幸いです。

佐藤ませーろ
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