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 第五話から拝読して、魔法使いか魔法無しかという二極だけでなく、様々な思想があるのだなと、感じました。
 物語の世界に奥行きと深みがあって、世界観にものすごく説得力があるなあと……なんだかえらそうな言い方ですみません。

 権力者サイドとして、レイモンド王太子のような考え方になって、こういった手段を取るということも、すごくよくわかります。とくに国民主権ではなく王権という特権階級があり、選民思想が常識となっているのならば、より彼が下層民と判じる魔法無しが、彼らだけの特権として音楽を扱い、高度に社会貢献するということは許しがたいことだろうな、と。

 また一方で、冷遇されがちな魔法無しは皆同じような被害者意識だったり劣等感、反骨精神を持っているのかというと、またそれも違うんですね。
 これまで登場してきた魔法無しの人々は、魔法使いに対して若干気後れしているというか、意識的な部分に限らず、無意識にも一歩下がるような姿を見せていましたけれど、第六話から登場するグレゴリー教官は、いかにもたたき上げの軍人といった感で、マエストロとはまた違うアプローチをしてきた方なんですね。なるほどなあ、と感嘆しました。
 多彩な思想、人物がいて、世界がぶわっとさらに広がったように感じました。

 正直なところ、魔法無しの虐げられ方を見れば、ニヒト・マギーの思想が生じるのは当然だよな、とも思いますし、むしろこれまでの強硬派ではない魔法無しの人々の方が珍しいンじゃないかなあ……とか、あるいは弾圧された人々がようやく立ち上がり始めた転換期で、これからその活動や思想が周知されて、ニヒト・マギーに賛同するひとびとが増え、対立が激しくなるのかなあ、なんて色々と妄想してしまいました。

 フランス革命のような市民革命における対立をまず思い出し、それからオーストリア帝国が普墺戦争を経てロンバルディアやヴェネツィアを失い、オーストリア=ハンガリー帝国となり、その後にまたサラエボ事件が勃発して第一次世界大戦が始まるような、世界的な流れを彷彿とさせられました。

 とはいえ、それは現実の歴史の流れであって、こちらのお話が革命主体の悲劇になるんじゃないかといえば、そういうことではなく。
 むしろそういった歴史を彷彿とさせる背景があるからこそ、虐げられる存在である魔法無しのひとびと――マエストロや楽団のひとびと、今回で言えばメグなどが、ニヒト・マギーに賛同するのではなく、ニヒト・マギーと戦うと決意することの、その寛容さ、しなやかな強さに感動しました。
 個人の権利だけをひたすらに主張するのではない姿勢が本当にすごいなあと……。
 もしかすると一見頼りないような、それほどの強さを持たないようにも見えるかもしれない彼らですが、強硬派の頑固さとは違う強さ……。

 勝手にあれこれ想像しては長々と感想を書いてしまいましたが、立体感のある世界を背景に、マエストロがあちらこちらを旅をしてさまざまな人たちと出会うお話をこれからもとても楽しみにしています!

 めっちゃ長くなってすみません!
  • 投稿者: 空原海
  • 2026年 04月12日 18時46分
今回のお話もとってもおもしろかったです!
躍動感にあふれていて、描かれる情景も目の前に浮かぶように鮮明で、まるで映画を見ているようで、ものすごく引き込まれました。
ファンタジーならではの幻想的だったり、アクションシーンのような非日常感あふれる光景だったり、そういった魅惑的な様子とともに物語がスムーズに進んでいくことに、うっとりしました。
六福亭様の、くどくどしくキャラキターの心情を書き立てるのではなく、その行動や様子から伺えるという描写がもう、本当に好きで……!

ポーラが今後、ふたたび登場するのかわかりませんが、陰のある彼女のキャラクターにもとても魅力を感じました。
マエストロがつぎにどんな旅をするのか、楽しみにしています!
  • 投稿者: 空原海
  • 2026年 04月06日 15時21分
ありがとうございます!! お褒めの言葉がとても嬉しいです……!!

  • ろくせいウィンドオーケストラ
  • 2026年 04月07日 01時19分
蜘蛛の怪物、トラウマになりそうなほど怖かったです。
でもこどものために危険を犯せる人たちの立派さに、胸が熱くなりました。
そしてマエストロ。今回は運が味方してくれましたが、マエストロのような大切なことやものを守ってきた人は運も味方してくれるのですよね。
蜘蛛を倒せてよかった。
夢中で拝読しました。
読ませていただき、ありがとうございました!
お読みくださりありがとうございます!!とても嬉しいです!!

マエストロは教頭先生なみに体を張って頑張っているので、きっと運も味方してくれてると思います!
  • ろくせいウィンドオーケストラ
  • 2026年 04月04日 21時22分
 さすらいのマエストロと楽団(?)の皆さん、なんていいひとたちなんでしょう!
 私だったらこれみよがしに「善行してやったぜ、感謝しろよ」と言いたくなってしまいそう……。
 そしてルークの「ざまみろ」という気持ちもよくわかります。
 一方で、当たり前の幸福を幸福とも思わず享受している魔法使い側の気持ちもわかります。
 知らないことは知ろうとしなければ、理解できないままなんでしょうね。
 こういったすれ違いから、大きないざこざ、対立へと発展していってしまうんだろうなあと思うと、マエストロの考え方や姿勢に、改めて素晴らしいなあとしみじみ感じ入りました。

 オムニバスということで、次のお話ではマエストロが違う町の違う誰かと出会うのでしょうか。
 楽しみにしています!
  • 投稿者: 空原海
  • 2026年 03月09日 01時05分
お読みくださりありがとうございます! とても嬉しいです!
私も、なんかいいことしてあげたら感謝の言葉が欲しくなります笑 なかなかマエストロみたいな悟りは開けないです…笑

たくさんエタらせている中行き当たりばったりに新しい連載をはじめてしまいお恥ずかしいですが、頑張ります! 

  • ろくせいウィンドオーケストラ
  • 2026年 03月11日 00時26分
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