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リシェルは感情を教わらず与えられず抑圧されてそれが厳しい態度として表に出てはいたけれど、でも何も間違っていない。王太子妃として立つに相応しいし、事実そのような教育もされたと思います。勿論、人の心をつかむのも寄り添うことも資質ですが、一長一短に過ぎません。元々リシェルの気質から成った結果だとしても作り上げたのは周囲です。王妃教育も行った王家側のエドガーが、それを破棄の理由として挙げること自体が本末転倒で、セリナに至っては偽善者でしかなく、公衆の面前で行ったことが2人の傲慢さを物語っています。
それなのに、傲慢で無知なエドガーに叱責されて初めてリシェルは己の事を省みる事を知るなんて、あまりにも哀しすぎます。
リシェルの哀しい結果が、彼女を作り上げた周りの人間達の心に刺さり、せめて自分達の言動や行いを恥じてくれればと思いました。
  • 投稿者: みやり
  • 2026年 04月11日 03時21分
ご感想ありがとうございます。

とても丁寧に読んでいただけて嬉しいです。

リシェルは、感情の扱い方や助けを求めることをうまく学べなかった一方で、求められた役割そのものにはむしろよく応えようとしていた人として書いていました。
なので、王太子妃としての資質そのものまで否定される形や、そこへ至るまでに彼女を作った側がその責任を自覚していないことに痛みを感じていただけたのは、とてもありがたいです。

おっしゃる通り、エドガーの言葉は、彼女を見てきたはずの側だからこそ余計に残酷なものだったのだと思います。
そして、そこで初めてリシェルが自分自身を省みることになる遅さも、この話のしんどさとして書きたかった部分でした。

せめて残された側にその痛みが刺さっていてほしい、というお気持ちも含めて受け取っていただけて、とても嬉しかったです。
読んでくださってありがとうございました。
これで一番怖いのって、
子供の育つ中で壊れるのって劇的な一つの出来事では無く
小さな出来事の積み重ねだったり
親の心配で、乳母とかの心配で、その行為が当たり前と思って、その行為が立派だと思って、立派だから大丈夫だと思って等

一度外的要因と言うか、真剣に見て誰かが一度叱れば目を覚まして変われた、と言うのは実体験であるのですよね・・・
あの時手間かけても叱ってくれたからまともになれたと言う時が、
それまで数年年誰も叱ってくれなかったから叱られて然るべき事続けたのも併せて

現代叱らない事が美徳な教育みたいな風潮有るけど、叱らないと正さない事ってあるし、
そもそも、子供の出発地点が物凄くバラつく物なんだよなと

今回の場合、主人公が幼児としては優秀過ぎた、優秀過ぎたからこそ大丈夫だと誰もが思って本来学ぶべき物教えて貰えなかったかな?
ご感想ありがとうございます。

とても印象に残るお言葉でした。

おっしゃる通り、人が壊れるきっかけは、分かりやすい大きな一件ではなく、小さな積み重ねや、「この子は大丈夫」という見方の連続だったりするのだと思います。
そして、叱らないことがそのまま優しさや正しさになるわけではなく、止めるべき時には止めること、正すべき時には正すこともまた大切なのだろうと考えながら書いていました。

今回のリシェルも、まさに幼い頃から“できてしまった”ことで、周囲に「大丈夫な子」と思われ、本来ならもっと早く教わるべきことや、止めてもらうべきことを、そのまま通り抜けてしまった子だったのだと思っています。

実体験も重ねて読んでいただけたこと、とてもありがたかったです。
丁寧なご感想をありがとうございました。
>この話は、誰か一人の悪意ではなく、誰も止めなかったことの積み重ねを書きたくて書きました。
と言うよりは、正しいことをしているのを真っ当に評価できないグレーゾーンとなった馴れ合いの場に、とても頭が良くて親の言うことをしっかりと聞く非常に素直な子が踏み潰されたという話だな。
これがクセモノで、正しいことをしていると認めているのに彼女が間違っていると言うんだから、その矛盾や曖昧さを許している社交の場は彼女にとって役不足であり、彼女は学才を活かして法や数字に厳格な職場に回されるべきであったな。社畜適性がありすぎたんだ。

>春が過ぎ、季節がいくつか巡り、王城の大広間で婚約破棄が告げられる夜が来た。
>「人を人と思わぬ物言い。弱き者への配慮のなさ。セレナへの執拗な圧迫。王太子妃に必要なのは知識と規律だけではない。慈愛と、民に寄り添う心だ」
これ、公然の場での叱責: 他の社員や顧客がいる前で晒し者にし、本人の名誉や自尊心を傷つける精神攻撃ということで、現代なら立派なパワハラですから。対等じゃねえよ、王族との結婚は。
だから、彼女を殺したのは、あるいは とどめを刺したのは、間違いなく第一王子だったな。婚約者にばかり理想を押し付けて、自身も婚約者として最善を尽くしているのかを考えたら、殿下も相当な減点を食らってますわい。
これは見事なブーメラン発言。寄り添うべき民の第一は もっとも身近な存在と成る 元は他人である婚約者だろうに、婚約者の考えを辛抱強く理解しようとする慈愛はあったのか。突付けばいくらでもホコリが出てくるな。
家族がアレなんだから、助けられるのは婚約者である殿下だけだったのに、あーあ、救えたはずの命を見殺しにしちゃった……。
しかたがない。正しいことだけをし続けた賢い彼女を理解しようとせずに好き嫌いで遠ざけた名ばかりの婚約者だったのだから、正しいことどころか間違っていることが何かさえも説明できないグレーゾーンの馴れ合いに慣れきった人たちに正常な判断が下せるわけがないのだから。
  • 投稿者: LN58
  • 2026年 04月10日 23時28分
ご感想ありがとうございます。

かなり深く読み込んでいただけて嬉しいです。

おっしゃる通り、この話は単に「誰も止めなかった」というだけでなく、リシェルの資質や気質に対して、置かれる場や求められる役割が必ずしも噛み合っていなかった、という面もある話だと思っています。
正しさそのものよりも、その正しさをどう扱う場なのか、どう受け止める人間が周囲にいるのかで、同じ人物でもまったく違う運命になり得たのだろうなと考えながら書いていました。

その上で、公開の場での婚約破棄や、最も近い立場にいた婚約者が理解しようとする前に切ってしまったことは、やはり大きかったのだと思います。
「寄り添うべき相手に寄り添えていなかった」というブーメラン性まで受け取っていただけて、とてもありがたかったです。

救えたかもしれないのに救えなかった、という重さも含めて読んでくださり、ありがとうございました。
確かに人の上に立つ人間には弱者に寄り添う慈しみも大事な要素だと賛同します。
しかし常に毅然とした対応をするのなら、それはそれで貴族として未来の国母として評価されるのではないでしょうか?
また主人公の生家の人間が特別に冷淡だとか彼女と同じ精神疾患を抱えているとか、あるいは彼女自身に特別な背景がある訳でもなく、王太子の婚約者と言う特別な役割を持っているにも関わらず、ぞんざいに扱われていたのが不思議でなりません。
中途半端に現代的な価値観を登場人物が持ったり、物語の中で必要性が有ったとは思えない婚約破棄のイベントが不自然に感じたり、説得力の感じられない流れで主人公が孤立し弱っていく事に悲しみよりも違和感を感じてしまいました。

しかし自身の衰えすら「支障がない」で片づける主人公を不憫に思い悲しむ老侍女はとてもとても不憫で綺麗だなと感じました。
正直彼女の出番をもっと増やして、彼女の視点を中心に物語を追った方が悲しみに浸れそうだなとも思いました。
  • 投稿者: 花凸
  • 40歳~49歳
  • 2026年 04月10日 18時04分
ご感想ありがとうございます。

違和感のあった点まで含めて率直に書いてくださってありがとうございます。

おっしゃる通り、毅然とした振る舞いそのものは、本来であれば別の形で評価されてもよかったはずですし、リシェルの置かれ方や婚約破棄に至る流れに不自然さを感じられた、というご指摘ももっともだと思いながら拝見しました。
この話は、悲しさより先にそのあたりの引っかかりが出る方もいらっしゃるだろうなと思っていたので、率直なお言葉をいただけてありがたかったです。

その上で、老侍女の存在や、彼女を通して見えるリシェルの痛みを拾っていただけたのはとても嬉しかったです。
視点についてのお言葉も、たしかに誰の目から見るかでかなり印象の変わる題材だと思うので、興味深く読ませていただきました。

読んでくださってありがとうございました。
周りが叱らないから
確かにそれはあるかもだけど、生存本能が息してないので
元々がasd気質でも持っていたのではなかろうか?

勉強は出来る。だかしかし
  • 投稿者: みかん
  • 2026年 04月10日 09時37分
ご感想ありがとうございます。

作中ではそこを明言する形にはしていませんが、もともとの気質や特性の上に、周囲の扱い方や育ち方が積み重なった結果として、あのリシェルになったのだと思っています。

「勉強はできるけれど、それだけでは生きづらさを防げない」という見方も、たしかにあるだろうなと思いながら拝見しました。
読んでくださってありがとうございました。
誰が悪いかっつったら明らかに公爵家の面々が悪い。母親やら教師やらが丹精込めて作ってるでしょ。
王子もなぁ。公衆の面前で婚約破棄して悲しまないのか! みたいなこととか言っちゃってるの私にすればお前こそ人の心ないだろって思っちゃう。この場面で加害者が被害者にもっと泣き叫べよとかゴミクズがよぉ……。最後苦しんでるのはまぁ因果応報かなって。
別邸の使用人も主人が緩慢と死に向かってるのを本人が要らないって言ったからってそのままにするの職務を放棄してる気が……。
一読者としては世界から見捨てられたようなリシェルがただただ可哀想でした。
ご感想ありがとうございます。

まさにそこを書きたくて、この話を書きました。

誰も悪くないように見えて、実際にはちゃんと悪い。
しかも一人ではなく、家庭も教育も婚約者も、その後の環境も含めて少しずつ手を離し続けた結果がリシェルだった、という形にしたかったので、そこを読み取っていただけてとても嬉しいです。

公衆の面前で婚約破棄しておきながら「悲しまないのか」と言う王子の身勝手さや、本人が不要と言うからと必要な介入を止めてしまう周囲の危うさも、まさに意識していた部分でした。
本人の言葉を尊重することと、壊れている人をそのまま放置することは違うはずなのに、この話の周囲は最後までそこを取り違えています。

なので、リシェルがただ可哀想だった、と受け取っていただけたのはとてもありがたいです。
彼女自身にも歪みはあるけれど、その歪みを作り、見て見ぬふりをして、最後には「分からなかった」で済ませようとする側の残酷さも含めて書いた話でした。

丁寧に読んでくださってありがとうございました。
ご感想ありがとうございます。

まさにそこを書きたくて、この話を書きました。

誰も悪くないように見えて、実際にはちゃんと悪い。
しかも一人ではなく、家庭も教育も婚約者も、その後の環境も含めて少しずつ手を離し続けた結果がリシェルだった、という形にしたかったので、そこを読み取っていただけてとても嬉しいです。

公衆の面前で婚約破棄しておきながら「悲しまないのか」と言う王子の身勝手さや、本人が不要と言うからと必要な介入を止めてしまう周囲の危うさも、まさに意識していた部分でした。
本人の言葉を尊重することと、壊れている人をそのまま放置することは違うはずなのに、この話の周囲は最後までそこを取り違えています。

なので、リシェルがただ可哀想だった、と受け取っていただけたのはとてもありがたいです。
彼女自身にも歪みはあるけれど、その歪みを作り、見て見ぬふりをして、最後には「分からなかった」で済ませようとする側の残酷さも含めて書いた話でした。

丁寧に読んでくださってありがとうございました。
リシェルは悪くないし可哀想ですが、正論だけでは物事は回らず、人を安心させる気遣いができないならこうもなるなあと思いました。リシェルのフォローをできる人がいれば話は違ったでしょうが。
王子の非は衆人環視のもとで婚約破棄を告げて体面を潰したことくらいです。よく見ていなかったと言っても、そこまで他人を気にする必要は普通(ただしリシェルは普通でなかった)ないでしょうし。
  • 投稿者: momo
  • 2026年 04月07日 17時53分
ご感想ありがとうございます。

おっしゃる通りで、リシェルは可哀想ではあるのですが、正しいことを正しい形でしか返せず、人を安心させるための気遣いや、場をやわらげる振る舞いができなかった以上、ああ見られてしまうのもまた自然だったと思っています。

誰か一人、彼女の言葉を翻訳したり、彼女自身を止めたり、叱ったりできる人がいれば、たしかに違う形もあったのだろうなと私も思います。

王子についても、まさに「公開の場で体面ごと潰したこと」が一番大きな非で、あとは“普通の感覚”で見てしまったからこそ、余計に見落とした部分もあったのだろうと考えています。
そのあたりまで読んでいただけて、とても嬉しいです。

ありがとうございました。
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