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傑作なのか怪作なのか、読み終えたあと少し分からなくなるような、不思議な力のある作品でした。
一見すると、「ぷりるん」しか言わない幼馴染や、重すぎる妹、距離感のおかしい同級生たちが出てくる青春コメディに見えるのですが、読んでいくほど「人と人は本当に通じ合えるのか」「好きとは何か」「愛とは何か」というかなり重いテーマが浮かび上がってくる作品だと感じました。

特に、ぷりるんという言葉の扱いが印象的でした。意味不明なギャグのようでいて、言葉にならない感情や、伝えたいのに伝えられないものの象徴にも見えました。主人公が「言葉が通じない」と切り捨てる場面も含めて、コミュニケーションの残酷さが強く出ていたと思います。

桃川みうとの関係も、単なるラブコメではなく、「好き」「付き合う」「愛される」という言葉の中身が本当にあるのかを問うようで、かなり怖さがありました。軽い文体で進むのに、内側では人間関係の歪さや孤独がじわじわ見えてくるところが独特でした。

正直、万人向けではないと思います。けれど、軽妙な青春コメディの形を取りながら、愛や言葉や理解不能性を描いている作品として、かなり強く印象に残りました。
個人的には、怪作であり、同時に傑作だと感じました。
ありがとうございます。読んでいただけてとても嬉しいです。