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[一言]
この作品は、色々な意味で重苦しく、命について考えさせられました。
しかし、ラストのシーンで、ゆかりがミカにバカって言った所は、何かスッキリした感じがしました。
是非、続編を書いて頂きたいと思います。
続編をリクエストさせていただきます。
姉の自殺から立ち直っていくゆかり、それと親友のミカ達の今後を、是非、書いて下さいますように宜しくお願いします。
  • 投稿者: 退会済み
  • 2016年 08月06日 00時54分
管理
[一言]
拝読いたしましたので、感想を置かせていただきます。

前半は日常的な学園もので進行していくのかなという印象を持ちましたが、結末に向かって行くにつれて、テーマ性と重厚さのもり上がりを強く感じました。
一人称なので、ミカの心理を痛いほど感じ取れたのも、この作品の魅力ですね。
おそらく、三人称なら今の女子高生がここまで考えるかという疑問が生じたかもしれません。
その違和感を覚えなかったのも、ミカの設定があればこそだったのだと思います。
ユイが登場した時は、ドキッとしました。この物語にそぐわないキャラクターなのではないかと。
けれどその心配もなく、見事、世界にとけ込んだ人物として表現されていました。
人物造形に関しても、個々の心理のブレはありながらも、それぞれの個性がしっかり描かれていた作品でした。
ただ、人間の汚い心理も書かれているので、共感が持てる登場人物はいても、好きになれるかと聞かれたら、どうかなと悩んでしまいますが。
これは、あらすじのように『あなたの言葉に、救われる「私」と殺される「私」がいる。』が強く押し出された結果だと思います。読んでいてドキッと反省させられるような部分もありました。

物語の内容としては、かなり質の高い現代文学作品なのではと感じます。
もったいないなと感じるのは、若い方には受け入れにくい題材なのではということなのですが。
それでも、「パイナップル頭」「お汁粉サイダー」という遊びの設定部分から、必死に読者対象を広げようとしている意図のようなものを感じ取りました。
結末は納得できるものでした。ハッピーエンドで終わってほしいという望みはありましたが、この作品だと、この終わりかたが一番だったと思います。
命の大切さ、追い詰められた者の心理、そしてその果てに何が起きるのか。
胃が痛くなるほど、心理に叩きこまれるような深い文学作品でした。

完結、お疲れさまでした。
毎週、一話一話、次はどんなテーマや印象的なセリフを叩きつけられるのか。どんな展開があるのかと楽しませていただきました。
素敵な作品を読ませてくださり、ありがとうございました。
  • 投稿者: 退会済み
  • 2012年 09月26日 17時23分
管理
つるめぐみさん、感想ありがとうございます。

>前半は日常的な学園もので進行していくのかなという印象を持ちましたが、結末に向かって行くにつれて、テーマ性と重厚さのもり上がりを強く感じました。
思えばこの作品、最初から読者様をだまし続けていたかもしれません。
本文だけでは飽き足らず、活動報告にまで嘘だらけの情報を記載していたのも今となっては懐かしい…
軽い気持ちで読み進めていって、最後にはどういった感想を持たれるのか、ちょっとだけ興味があったり。

>一人称なので、ミカの心理を痛いほど感じ取れたのも、この作品の魅力ですね。
この作品を作るにあたって、まずはずっとミカだけの視点(一人称視点)にするつもりでした。
個人的にコロコロと視点が変わるのが嫌だったというのもあるのですが、人物の心理を掘り下げるにはずっと視点を固定したままの方がいいと思ったんです。
ミカの設定もきっと活きてきたのでしょうね。文学作品を多く読むもっぱらの文学少女、しかも過去のいじめの経験などもあって、今回の話題には非常に敏感だったというのもあります。

ユイは初めから登場させようと思っていたのではなく、作り始めてから登場させようと思った人物でした。
ちょっとした異色の人物、でも作品のなかに徐々に浸透していくような人物として描きたかったので、そう言っていただきうれしいです。
多分、この作品の中で一番まともな人物ではないのかなぁと勝手に思っています。

>人物造形に関しても、個々の心理のブレはありながらも、それぞれの個性がしっかり描かれていた作品でした。
ありがとうございます。いつのまにか個性的な人物(というか性根の腐った連中)となれたみたいなので、非常によかったです。
これだけ汚い部分が描かれていると、作っている方もこの登場人物たちを嫌いになって仕方なかったです。
何しろこの作品のキャラクターを一番嫌っているのは読者様ではなく、製作者なのだというありえないことを自信をもって言えるのです。

あらすじは人によってとらえ方が変わってくると思うので、懺悔していただいたり、反省していただいたり、もしくは「自分はこんなことねえわ」とドヤ顔していただけたら幸いです。

>物語の内容としては、かなり質の高い現代文学作品なのではと感じます。
ありがとうございます。個人的には文学という感覚はなく、最後まで作り上げました。
また、誰に好かれるために作ったという意図もまったくなく、いつも通りの「好き勝手やった」結果なのではないのかと思います。
自殺や友情の崩壊などという重たいテーマを扱っているので、あまり好まれる作品ではないと思いますが、それでも場を明るくするために少しでも変な要素をいれたり。で、思いっきりスベったり。

>結末は納得できるものでした。ハッピーエンドで終わってほしいという望みはありましたが、この作品だと、この終わりかたが一番だったと思います。
この終わり方は、実は最初から考えていたものだったりします。こういった作品である以上「ハッピーエンドはありえないな」と即座に除外した記憶があったりなかったり(汗)
追い込むだけ追い込んで、あとは「知らね」といった感じの終わり方ですが、自分でもこれ以外の終わり方は思いつかなかったです。

この作品を通して少しでも人の命のはかなさだったり、重さだったりを感じていただけたら嬉しいです。
絶望だったり、心の鈍痛だったり。そんな負の面を結晶させた作品でしたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。

セリフ回しや展開にはちょっとだけ気を配ってました。
毎回どうやったら読者様のテンションを下げられるのか、そんな性格の悪いことばかり考えていました。

ではでは、ありがとうございました。
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