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[一言]
次話更新お願いします!!
馬鹿どもを叩きのめすトゥちゃんが見たいです!!
[一言]
視点はどっちかで統一する、もしくは同じ場面を繰り返さずに交互とかのほうが良いと思います。
  • 投稿者: 退会済み
  • 2013年 11月07日 12時56分
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[一言]
 前回は入力文字数制限の関係で書き切れなかった第十一幕~第十二幕における誤字、脱字、言葉の誤用、内容の矛盾、意味が不明瞭な表現、等に関して御報告させて頂きます。




 「第十一幕  『体に心が順応するのは時間がかかる。その過程が面白い』」において

>あの目に舐め回されていると、自分がショーウインドウのマネキンになったみたいですごく不快だ。

とありますが、「あの目に舐め回されていると」ではなく「あの目で舐めるように見つめられていると」或いは「あの舐めるような目つきで見つめられると」ではないでしょうか?



 「第十一幕  『体に心が順応するのは時間がかかる。その過程が面白い』」において

>空腹のストレスも重なってオレの不快指数がスーパーマッハで急降下だ。

とありますが、不快指数は低い方が過ごし易いのですから、「不快指数がスーパーマッハで急降下」したのでしたら「極めて快適になった」という事になってしまいます。
 ですから、「不快指数がスーパーマッハで急降下」ではなく「不快指数がスーパーマッハで急上昇」ではないでしょうか?



 「第十一幕  『体に心が順応するのは時間がかかる。その過程が面白い』」において

>頭を使うことには馴れてないからカロリーを消費して余計に腹が減りそうだけど、どうせもうすぐカークん家のヤギ鍋にありつけるから構わない。

とありますが、このままですと、クアムの手に落ちるか、皇帝に助けられてそのまま謁見イベントに突入するかの二択しかないという状況であるというのに、何故、主人公は「カークん家のヤギ鍋にありつける」等と考えているのか解りません。
 まさか皇帝に助けられた後で、皇帝を無視してカークの家に向かう等という無礼極まりないまねをするつもりなのでしょうか?



 「第十一幕  『体に心が順応するのは時間がかかる。その過程が面白い』」において

>鬼気迫る表情を間近に突きつけられてギョッと息を呑む。

とありますが、「表情」は突き付けたり出来る様なものではないと思います。
 「鬼気迫る表情を間近に突きつけられて」ではなく「鬼気迫る顔を間近に突きつけられて」或いは「鬼気迫る表情を間近に見てしまい」ではないでしょうか?



 「第十一幕  『体に心が順応するのは時間がかかる。その過程が面白い』」において

>両肩からゆらりと立ち昇る冷たい気配―――“殺気”を感じて、長いエルフ耳がピンと突っ張る。

とありますが、「第十一幕  『体に心が順応するのは時間がかかる。その過程が面白い』」において

>それを考慮に入れた上で、俺の実力なら5、6人までなら殺さずに倒せる。

とある様に、カークには相手を殺す気は無い事になっていますから、「殺気」が出ているのはおかしいのではないでしょうか?



 「第十一幕  『体に心が順応するのは時間がかかる。その過程が面白い』」において

>だとしたら、カークがここまで恐れられる手練だってことも頷ける。

とありますが、トゥは湖の畔でカークの剣技を1度目撃したのみで、実戦をしている所を見た訳ではなく、駆け引きの上手・下手や度胸といった、戦いに必要となる剣技以外の能力に関しては知らない筈で、カークが手練れか否かを知っている筈もないのですから、「カークがここまで恐れられる手練だってこと」というのはおかしいと思います。
 「カークがここまで恐れられる手練だってことも頷ける」ではなく「カークがここまで恐れられているのも頷ける」ではないでしょうか?



 「第十一幕  『体に心が順応するのは時間がかかる。その過程が面白い』」において

>ようやく死に追いつかれたとでも言うような、何かから解放された人間の表情だ。

とありますが、「ようやく」とは「長い間待ち望んでいた事態が遂に実現する」という場合に使う言葉なのですから、「ようやく」を使うのでしたら「ようやく死に追いつかれた」ではなく「ようやく死が追いついてくれた」とか「ようやく死を迎える事が出来る」等の様にされるべきではないでしょうか?
 又は、あくまで「死に追いつかれた」とされるのでしたら、「ようやく」ではなく「とうとう」とか「ついに」を使われた方が宜しいのではないでしょうか?



 「第十一幕  『体に心が順応するのは時間がかかる。その過程が面白い』」において

>儚い後ろ姿はまさにマミる直前のマミさんの如しだ。

とありますが、私は「マミる」という表現も「マミ」という人物も知らなかったため調べてみました処、次の参考URLのページ

【参考URL】
  マミるとは (マミルとは) [単語記事] - ニコニコ大百科

の情報から、「マミる」とは「魔法少女まどか☆マギカ」のネタが元となって生まれた言葉である事が判りました。
 そして「マミ」とは「魔法少女まどか☆マギカ」の登場人物なのですから、この様な他人が作ったり、他の法人が発表したりした作品の登場人物の名前や台詞等を無許可で使用される事は著作権法に触れる恐れがあると思われますので、作中で使用するのを避けられるか、又は一部を伏せ字にされた方が無難ではないかと思います。
 尚、「マミる」の方は「魔法少女まどか☆マギカ」の作中で使用された言葉ではないと思われますから、「マミる」は著作権法に触れる恐れはおそらく無いと思います。
 とは言え、「魔法少女まどか☆マギカ」における「マミ」の最後の場面の事を知らない人間にとっては意味不明の表現ですので、使用する事があまり好ましい言葉とは言えないと思います。
 それに、上記の参考URLのページに掲載されている情報に依りますと、「マミ」は最後の戦闘において、当初は優勢に立っていたものの、突然、第二形態に変身した相手に戦局をひっくり返されて殺されたという話らしいので、「マミ」が「マミる」直前まで敵は第二形態にはなってはいない事になりますから、「マミる直前のマミさん」の姿とは「敵に対して優勢に戦っている姿」或いは「突然、第二形態に変身した相手を見て驚愕している姿」という事になるのに対し、貴作品中のカークは戦いを始める前から不利な状況となっている上、その事を判っていながら覚悟を決めて戦いに赴こうとしているのであって、その姿は「敵に対して優勢に戦っている姿」でも「驚愕している姿」でもありませんから、「後ろ姿はまさにマミる直前のマミさんの如し」とは言えないのではないでしょうか?



 「第十一幕  『体に心が順応するのは時間がかかる。その過程が面白い』」において

>とても重要なことだ。これをしないことにはカークからは絶対に離れてはいけない。

とありますが、「これをしないことには」ではなく「これをしない内は」ではないでしょうか?
 或いは、あくまで「これをしないことには」とされるのでしたら、「離れてはいけない」ではなく「離れるわけにはいかない」とされるべきではないかと思います。
 それから、「これをしないことには」と「カークからは」という具合に「~は」という表現が連続しているのは文法的に好ましくありませんから、「カークからは絶対に」ではなく「絶対にカークから」とされた方が良いかも知れません。



 「第十一幕  『体に心が順応するのは時間がかかる。その過程が面白い』」において

>鍋が逃げないようにぐいぐいと引っ張って、マミさんモドキ(♂)の目をじっと睨めあげる。ティロ・フィナーレなんて言わせねーよ!?

とありますが、「マミ」や「ティロ・フィナーレ」は他人が作った作品の登場人物や技の名前なのですから、許可を得ずに使用すると著作権法に触れる恐れがあると思われますので、作中で使用するのを避けられるか、又は一部を伏字にされた方が無難ではないかと思います。



 「第十一幕  『体に心が順応するのは時間がかかる。その過程が面白い』」において

>その結果として自分の命が失われても構わないという自己犠牲の態度は、自分の命の価値を諦めてしまってるからだ。

とありますが、「価値を諦めてしまってる」では意味不明です。
 「自分の命の価値を諦めてしまってる」ではなく「自分の命の価値が誰かにとって軽いものではない事を認めていない」或いは「親しい人間を悲しませない様にする事を諦めてしまっている」ではないでしょうか?



 「第十一幕  『体に心が順応するのは時間がかかる。その過程が面白い』」において

>渋々と顎を上下させる。

とありますが、「顎を上下させる」ではなく「首を縦に振る」ではないでしょうか?




 「第十二幕  『異世界から召喚する理由は、他でもない。この世界をかき乱す“力”も持っているからさ』」において

>だけど、その音はこの皇国のあらゆる職人が作った楽器の音色よりも澄んでいて、眠っていた僕の意識をたちまち引き上げるほどに美しかった。

とありますが、「この皇国のあらゆる職人が作った楽器の音色よりも」ではなく「この皇国の職人が作ったどんな楽器の音色よりも」ではないでしょうか?



 「第十二幕  『異世界から召喚する理由は、他でもない。この世界をかき乱す“力”も持っているからさ』」において

>しかし、部屋を見渡せど姿はない。まだ馴れない皇帝用の寝室が硬質な雰囲気で僕を冷たく突き放すばかりだ。

とありますが、「硬質な雰囲気で突き放す」は意味が今一つ不明な表現ですし、「しかし、部屋を見渡せど姿はない。」という文を受けて周囲の様子を描写する文章なのですから、行為に関する描写である「~するばかりだ」という表現ではなく、様子に関する描写である「~しているばかりだ」という表現にされた方が宜しいのではないかと思います。
 ですから、「皇帝用の寝室が硬質な雰囲気で僕を冷たく突き放すばかりだ」ではなく「皇帝用の寝室が冷たく突き放すような硬質な雰囲気を漂わせているばかりだ」ではないでしょうか?



 「第十二幕  『異世界から召喚する理由は、他でもない。この世界をかき乱す“力”も持っているからさ』」において

>とても珍しく、ここ数百年でも誰も目にしたことのない幻の生き物であり、精霊よりも上位にあるヒトの導き手だと。

とありますが、「ここ数百年でも誰も目にしたことのない」ではなく「ここ数百年の間、誰も目にしたことのない」、「ここ数百年というもの誰も目にしたことのない」等ではないでしょうか?



 「第十二幕  『異世界から召喚する理由は、他でもない。この世界をかき乱す“力”も持っているからさ』」において

>部屋全体を黒の下地で統一していて、金銀の輝きが強調されてる。

とありますが、文の前半部が「~していて」という具合に「部屋のデザインを決めた人物」が主語となっているのに対し、後半部は「~されてる」という具合に「金銀の輝き」が主語になっており、「~て」で繋げられている前後の文章の主語が異なっているのはおかしいと思います。
 ですから、「部屋全体を黒の下地で統一していて、金銀の輝きが強調されてる。」ではなく「部屋全体が黒の下地で統一されており、金銀の輝きが強調されている。」或いは「部屋全体を黒の下地で統一する事で、金銀の輝きを強調している。」ではないでしょうか?



 「第十二幕  『異世界から召喚する理由は、他でもない。この世界をかき乱す“力”も持っているからさ』」において

>西洋宮殿の一室を思わせる豪華さに、思わず「ほふぁ」と変な嘆息が漏れる。

とありますが、その部屋はセシアーヌ皇国の皇宮内の一室であり、セシアーヌ界が良くある中世ヨーロッパ風の世界であるのなら、セシアーヌ皇国の皇宮もまた西洋式の宮殿の一つという事になりますので、その部屋は「西洋宮殿の一室を思わせる」部屋なのではなく、正に西洋式の宮殿の一室であるとも言えますから、「西洋宮殿の一室を思わせる」という表現は少々おかしくはないでしょうか?
 ですから、「西洋宮殿の一室を思わせる」ではなく、例えば「テレビで見た西洋宮殿の一室を思わせる」等とされては如何でしょうか?



 「第十二幕  『異世界から召喚する理由は、他でもない。この世界をかき乱す“力”も持っているからさ』」において

>樫みたいな材質の扉が重苦しい音を立ててガチャンと施錠され、閉じ込められたことを悟ったカークが身を固くする気配がした。

とありますが、「ガチャン」というのは重苦しい音とは思えません。
 ですから、例えば次の様にされては如何でしょうか?

樫みたいな材質の扉が重苦しい音を立てて閉じられ、続いてガチャンと施錠される音が響くと、閉じ込められたことを悟ったカークが身を固くする気配がした。



 「第十二幕  『異世界から召喚する理由は、他でもない。この世界をかき乱す“力”も持っているからさ』」において

>オレたちの身柄を自分の根城に抑えて安心したのか、余裕の笑みを貼りつけたクアムが慇懃な所作で腰を折る。

とありますが、「腰を折る」とは、文字通りに「腰を折り曲げる」という意味の他には、「話の腰を折る」等の様に「話などを中途で妨げる」という意味で使われるのみで、表現している動作こそお辞儀と同じ動作ではあるものの、「臣下の礼を取る」とか「敬意を表す動作している事」を意味する言葉ではありません。
 ですから「慇懃な所作で腰を折る」ではなく「慇懃な所作で一礼する」ではないでしょうか?



 「第十二幕  『異世界から召喚する理由は、他でもない。この世界をかき乱す“力”も持っているからさ』」において

>意外そうに片眉を上げるクアムをツンとした目でじっと見据える。見据えられたクアムは、だけど余裕の表情を崩さない。

とありますが、「見据えられたクアムは、だけど余裕の表情を崩さない。」ではなく「だけど見据えられたクアムは、余裕の表情を崩さない。」ではないでしょうか?



 「第十二幕  『異世界から召喚する理由は、他でもない。この世界をかき乱す“力”も持っているからさ』」において

>ガシャガシャと鎧を音立ててそれを重厚な長机に広げる。

とありますが、「ガシャガシャと鎧を音立てて」という部分は、おそらくは「ガシャガシャという鎧の音を立てて」と仰りたかったのではないかと思いますが、その様な場合には、「ガシャガシャと鎧を鳴らして」とされるのが一般的ではないでしょうか?



 「第十二幕  『異世界から召喚する理由は、他でもない。この世界をかき乱す“力”も持っているからさ』」において

>古くはこの皇国全てを支配していた皇家の末裔にして、皇国最大の貴族であるガーガルランド侯爵家の現当主の座に就いております。

とありますが、「皇国最大の貴族」という事でしたら「侯爵」ではなく「公爵」ではないかと思われますし、「第八幕  『面白い展開になってきた!』」にも

>我がガーガルランド公爵家にとって、皇宮とは崇め見上げるものではない。

とありますから、「ガーガルランド侯爵家」ではなく「ガーガルランド公爵家」ではないでしょうか?



 「第十二幕  『異世界から召喚する理由は、他でもない。この世界をかき乱す“力”も持っているからさ』」において

>私は此度にこのセシアーヌに召喚されたエルフです。

とありますが、「此度にこのセシアーヌに」ではなく「此度、このセシアーヌに」ではないでしょうか?



 「第十二幕  『異世界から召喚する理由は、他でもない。この世界をかき乱す“力”も持っているからさ』」において

>口付けを回避されたことに大して堪えた様子も見せずに露骨な御機嫌取りをペラペラと吹きかけてくる。

とありますが、「をペラペラと吹きかけてくる」という表現はおかしいと思います。
「御機嫌取りをペラペラと吹きかけてくる」ではなく「御機嫌取りをペラペラと口にする」、「御機嫌取りをペラペラと言って来る」、「御機嫌取りをペラペラと垂れ流す」等ではないでしょうか?



 「第十二幕  『異世界から召喚する理由は、他でもない。この世界をかき乱す“力”も持っているからさ』」において

>上辺だけのお世辞の裏側にベタつく下心を感じて、ゾワワッと背筋が逆立つ。

とありますが、「背筋」とは「背骨の外側のくぼんだ部分」或いは「背中の中心線」の事ですが、それがどの様な状態になれば「逆立つ」と言える様な状態になるというのでしょうか?
 「背筋が逆立つ」ではなく「肌が粟立つ」、「背筋が寒くなる」、「全身の毛が逆立つ」等ではないでしょうか?



 「第十二幕  『異世界から召喚する理由は、他でもない。この世界をかき乱す“力”も持っているからさ』」において

>私について、そこの貴族崩れの不調法から何を吹きこまれたのかは甚だ存じ上げないが、それならそれで構わない。

とありますが、「不調法から」ではなく「不調法者から」ではないでしょうか?
 それと、「不調法」は「ぶちょうもの」とは読めないと思いますし、「不調者」等という言葉も無いと思います。
 それから、「甚だ」とは「たいへん」とか「非常に」といった意味ですから、「甚だ存じ上げない」では「たいへん存じ上げない」、「非常に存じ上げない」等という意味不明な表現になってしまいます。
 又、クアムは伝説のエルフに対して話しているのですから、形だけでも丁寧な話し方をしているのが自然だと思われますので、「存じ上げないが」ではなく「存じ上げませんが」、「構わない」ではなく「構いません」とされた方が宜しいのではないかと思います。
 ですから、「甚だ存じ上げないが」ではなく「全く存じ上げませんが」、「露ほども存じ上げませんが」、「些かも存じ上げませんが」等ではないでしょうか?



 「第十二幕  『異世界から召喚する理由は、他でもない。この世界をかき乱す“力”も持っているからさ』」において

>だが、一方だけの言い分ではなく、私の意見もお聞きになって頂けるのでしょうな?

とありますが、クアムは伝説のエルフに対して話しているのですから、形だけでも丁寧な話し方をしているのが自然だと思われますので、「だが」ではなく「ですが」ではないでしょうか?



 「第十二幕  『異世界から召喚する理由は、他でもない。この世界をかき乱す“力”も持っているからさ』」において

>エクサニ、トゥ様にご報告の準備を急げ

とありますが、例えば「トゥ様にお食事の準備を」というと「『トゥ様が食事をなさる』際に必要とされる準備を」という意味になる事からも判ります様に、「トゥ様に~の準備を」ですと、「トゥ様がなされる行為に関して必要な準備を」という意味に受け取れてしまいます。
 ですから、ここは「トゥ様にご報告の準備を」ではなく例えば「トゥ様にご報告する準備を」或いは「トゥ様にご報告するための準備を」等とされては如何でしょうか?




 「第十二幕  『異世界から召喚する理由は、他でもない。この世界をかき乱す“力”も持っているからさ』」において

>覗いてみると、たしかに『セシアーヌ皇国首都』と記されてある。

とありますが、「記されてある」という様な「~されてある」という言い方は一部の方言にみられるもので、標準語にはその様な表現は無いと思います。
 正しくは「記されている」ではないかと思います。



 「第十二幕  『異世界から召喚する理由は、他でもない。この世界をかき乱す“力”も持っているからさ』」において

>同時に「準備完了しました」という部下の報告。

とありますが、規律や礼節にうるさい騎士団内における報告を行っている台詞なのですから、「準備完了しました」ではなく「準備が完了致しました」ではないでしょうか?



 「第十二幕  『異世界から召喚する理由は、他でもない。この世界をかき乱す“力”も持っているからさ』」において

>真っ赤なリンゴなんか丸々と膨らんでて瑞々しく熟れてて、齧ったらジュワッと甘いんだろうなあ。

とありますが、果物に対して「膨らんでて」という形容が使われる事は一般的にはないと思います。
 「膨らんだ風船」という表現なら兎も角、「膨らんだリンゴ」とはどの様なものなのか私には解りかねます。



 「第十二幕  『異世界から召喚する理由は、他でもない。この世界をかき乱す“力”も持っているからさ』」において

>伝説のロトの剣がモブ兵士の標準装備になってるってところか。

とありますが、「ロトの剣」は他人が作った作品に登場するアイテムなのですから、許可を得ずに使用すると著作権法に触れる恐れがあると思われますので、使用を避けるか、又は、一部を伏せ字にされた方が無難ではないかと思います。



 「第十二幕  『異世界から召喚する理由は、他でもない。この世界をかき乱す“力”も持っているからさ』」において

>ま、また、1000年前の魔王侵攻時と大きく違うのは、当時が革と青銅を用いていたのに対して、現在の我々の装備が全て鉄で作られていることです。

とありますが、「当時が革と青銅を用いていた」では、当時の剣は全て青銅製という事になってしまうため、1000年前の勇者が持っていた「イクシオンの剣」も青銅製という事になってしまいますし、青銅と鉄では扱い方が異なりますから、1000年前においてイクシオンの武器職人が青銅剣としては優れている剣を作る事が出来たからと言って、その青銅を扱う技術を受け継いだ現代のイクシオンの武器職人が作った鉄剣が、鉄剣として優れているとは限らない事になってしまうと思います。
 ですから、「当時が革と青銅を用いていた」ではなく「当時の武器や防具は革と青銅を用いていた物が多かった」とされた方が宜しいのではないでしょうか?



 「第十二幕  『異世界から召喚する理由は、他でもない。この世界をかき乱す“力”も持っているからさ』」において

>言い伝えによれば、この地を発見したのは先代の勇者とされています。

とありますが、「この地」としたのでは、話し手であるフュリアス子爵が今現在居る「セシアーヌ皇国首都」の地を意味する事になりますから、「この地」ではなく「彼の地」(かのち)ではないでしょうか?



 「第十二幕  『異世界から召喚する理由は、他でもない。この世界をかき乱す“力”も持っているからさ』」において

>では、お手元の輿地図を御覧下さい。あれらが現在わかっている魔王軍の数と展開です

とありますが、「お手元の」、「を御覧下さい」と言っている以上は、トゥの手元にある資料(輿地図)に掲載されている情報に関して話している事になりますから、「あれらが」ではなく「それらが」ではないでしょうか?



 「第十二幕  『異世界から召喚する理由は、他でもない。この世界をかき乱す“力”も持っているからさ』」において

>「まったく、兵を分けるなど愚の骨頂ですな。まったくもってなってない。魔王軍は有象無象の集まりよ」
「左様! 魔族など理性を失った獣人どもの成れの果て。しょせんは正々堂々と名乗りも出来ぬ野蛮な獣の寄せ集めに過ぎんということだ! 敵陣に挑んでこその兵を無闇に散らばらせ遊ばせるなど考えられん!」

とありますが、人間の軍勢を相手に戦った記録が無い筈のセシアーヌ皇国において、戦力の集中投入の概念や、戦場における名乗りの作法、等の戦争が繰り返された歴史が無ければ生まれないような筈のものが、何故存在しているのでしょうか?
 先代エルフが教えていたと考えたのでは、先代エルフは名乗りを上げるなどという無駄な事まで教え込んでいながら、逆に重要な事柄である補給の重要性に関しては教えなかったという、不可解な事になってしまうと思います。



 「第十二幕  『異世界から召喚する理由は、他でもない。この世界をかき乱す“力”も持っているからさ』」において

>敵陣に挑んでこその兵を無闇に散らばらせ遊ばせるなど考えられん!

とありますが、「散らばらせ」ではなく「散らして」ではないでしょうか?



 「第十二幕  『異世界から召喚する理由は、他でもない。この世界をかき乱す“力”も持っているからさ』」において

>大地震だか何かで日本以外には国がなくなって、地球には日本という国だけになって、かつての戦争の記録も水没して、自衛隊が形骸化してしまったら?

とありますが、大地震に襲われたからと言って、何故、記録の全てが水没する事になるのでしょうか?
 仮に地震に伴って大津波が起きたとしましても、日本が滅びなかった以上は、津波の被害を免れた地域もあったという事になり、その地域に保存されていた記録までが水没するとは思えません。
 「水没」という部分を「埋没」に替えますと多少はマシにはなりますが、「”何に”埋没したのか」という点が不明のままになってしまいます。
 ですから、「記録も水没して」ではなく、例えば「記録も時の流れの中で失われ」等とされては如何でしょうか?



 「第十二幕  『異世界から召喚する理由は、他でもない。この世界をかき乱す“力”も持っているからさ』」において

>使わなくなった用兵も戦術も燃えるゴミの日に捨ててしまって、自分たちが世界で一番強いという自惚れに浸って、井戸の中でゲコゲコと高笑いすることになってる。

とありますが、「使わなくなった用兵も」ではなく「使わなくなった用兵術も」ではないでしょうか?
 それと、これはあくまで仮定の上での未来の話の事を考えているのですから、文末は「なってる」という既に起きている事を意味する言い方になっているのはおかしい事になりますので、「なってる」ではなく「なっているだろう」か「なっていることだろう」とされた方が宜しいかと思います。
 勿論、直前にある
>取り返しがつかないことになってる。
という箇所の末尾にある「なってる」に関しても同様です。



 「第十二幕  『異世界から召喚する理由は、他でもない。この世界をかき乱す“力”も持っているからさ』」において

> オレはいつの間にか拳を握りしめてカークを挑発する騎士を射抜いていた。

とありますが、拳を握りしめて射抜いたという事はつまり、「『オレ』が『カークを挑発する騎士』を握りしめた拳で殴った」という事になりますが、エルフという伝説の存在に突然殴り飛ばされたにしては、殴られた騎士が、

>息を詰まらせて悔しげに黙るカークに顔を近づけ、オッサン騎士がニヤと陰険な笑みを刻む。

という具合に動揺もせずにカークを嘲笑しているのは不自然過ぎると思います。



 「第十二幕  『異世界から召喚する理由は、他でもない。この世界をかき乱す“力”も持っているからさ』」において

>養うはずだった領地領民を奪われ、

とありますが、一体どの様な事をすれば「領地」を「養っている」事になるというのでしょうか?
 それに、普通は「領主は、領民が納める税によって養われている」のであって「領主が領民を養っている」訳ではありません。(現実世界の某産油国において、独裁者が石油マネーを使って、国民の生活費をほぼ賄っているという稀な例はありますが)
 「養うはずだった領地領民」ではなく「治めるはずだった領地と領民」ではないでしょうか?
いつもありがとうございます! 返信が遅くなってしまい、申し訳ないです……。ご指摘して頂いた箇所は、必ず直します。今、少し余裕が無いのですが、必ず直します。というか直さないといけない箇所ばっかりですね。へへへ……(;´∀`)

ふと思ったのですが、もしかして、貴方はプロの小説家の方か、小説の関係者だったりするのではないでしょうか。物凄く的確で、しかも指摘の仕方が凄くわかりやすくて、勉強にもなります。貴方という読み手と関われたことに幸運を感じています。ヘタクソな書き手で申し訳ないのですが、これからも、暇な時でいいですので、バシッと指摘して頂けるとありがたいです。
[一言]
 前回は文字数制限の関係で書き切れなかった第七幕~第十二幕に関する感想です。

 「第八幕  『面白い展開になってきた!』」を始めとするクアムに関する描写において、黒が好き、鋭角的な甲冑、等々、言動以外にもクアムが悪玉である事を仄めかせる解りやすい描写がちりばめられているところが面白いと思いました。


 それから、「第七幕  『なんだかあの二人が面白いことになっている気がする』」において

>長さや重さの単位が日本と同じだから、たぶん日本人だったんだろう。

とありますが、アメリカ等の一部の国を除いて、殆どの国でメートル法が採用されていますから、長さや重さの単位は大半の国でも日本と同様にメートルやグラムになっておりますので、「長さや重さの単位が日本と同じ」事が先代のエルフも日本人であるという理由には全くならないと思います。
 勿論、同じメートルやグラムという言葉であっても、国によって若干の発音の違いはある事でしょうが、日本語でわ発音された「メートル」という言葉を、セシアーヌ人が真似して発音しようとした際にも、その程度の発音の違いは生じると思われますし、加えて1000年の年月の間に発音が訛って来るという事も十分にあり得る事ですから、発音の違いによって元の言葉が日本語で発音されたものなのか否かを判断する事は出来ないと思います。
 これに対して、時間の単位である「秒(びょう)」、「分(ふん)」、「時間(じかん)」、「日(にち)」等は、単位の量や定義こそ他国のものと共通ではありますが、表記の仕方や読み方は日本独自のものです。
 ですから、「たぶん日本人だったんだろう」と考える根拠として単位が同じである事を挙げるのでしたら、「長さや重さの単位」ではなく「時間の単位の言い方」を使った方が宜しいのではないかと思います。


 「第七幕  『なんだかあの二人が面白いことになっている気がする』」において主人公が

>俺ってば運がいい。

と考えていますが、
それは”主”のお導きです。アーメン。
 (「お導き」と書いて「ごつごうしゅぎ」と読む!!)www


 「第七幕  『なんだかあの二人が面白いことになっている気がする』」において

>残り半分が、オーク、ハイゴブリン、トロール、リザードマン、ワーウルフ、ケット・シーなどなどの多種に渡る亜人族です。

>「脳筋、と言われたのではないですか?」

とありますが、オークやトロール、ワーウルフ等より脳筋な人類って・・・どんだけ野蛮人?
 良く文明が1000年も続いたものです。


 「第八幕  『面白い展開になってきた!』」において

>私の意識に無遠慮に立ち入ってきた老いぼれを振り返る。

とありますが、権力を笠に着た屑なら
「愚かにも私の崇高なる思索を遮った身の程知らずの死にぞこないを睨みつける」
くらいの事は言って欲しかった。


 「第八幕  『面白い展開になってきた!』」において

>「わかった。俺の家に来るといい。義母の料理は最高さ。特にヤギ肉と旬野菜の鍋が絶品でね。すぐに作ってもらおう」

とありますが、ちょっと前に

>「そう、“自称勇者”の。会えばきっと一悶着起きる。そうなる前に、皇帝陛下にお目通り願って勇者のお墨付きを頂戴したい。いくら皇帝陛下の権威を蔑ろにしていても、一度陛下が詔を仰せられればさすがにあの男でも逆らえない。さあ、急ごう」

と、たった今、一刻を争わねばならない事態になった事を自らの口で話したばかりだというのに、その舌の根も乾かぬ内に、何故そんな話になるのでしょうか?


 「第八幕  『面白い展開になってきた!』」においてクアムが

>おい、剣を持て!イクシオンの刀鍛冶に造らせた、一番見栄えの良い剣だ!

と言っていますが、クアムはハイペリ○ンだったのですね。(笑)


 「第九幕  『そう、ヒトの心は容易に変質するものだ。1000年も経てば尚更ね』」において

>くだらない柵に囚われてはいけません。魔族であろうが衛士であろうが、立ち塞がる障害は尽く跳ね除けるのです

とありますが、それは正にクアム・ベレ・ガーガルランドが行って来た事ですね。
 という事は、カークよりもクアムの方が勇者として相応しい行動をしている人間という事に・・・(笑)


 「第十幕  『神使いの荒いエルフだ。さて、“彼”はどこかな?』」において

>陛下のおわす階層へ続く唯一の扉、“玉の門”

とありますが、何故建物がそんな造りになっているのか理解出来ません。
 出口が1つきりしかないのでは、敵に攻め込まれたり、火事になったり等の万が一の事態が起きて、その門を通る事が出来なくなった場合には、皇帝は袋のネズミになってしまうではありませんか。


 もしかしますと敢えてその様にされておられるのかも知れませんが、「第十幕  『神使いの荒いエルフだ。さて、“彼”はどこかな?』」において

>貴公は、鍵を、持っておらんな?

とありますが、「持っておらんな?」では、「持っていない事が判った上で、敢えて念を押して相手に確認しなおしている」という場合の言い方、或いは「持っていない事を確認した上で、何故持っていないのか、その理由を尋ねている」という場合の言い方になり、あまりにもあからさま過ぎる様な気がしました。
 「貴公は、鍵を持っておらぬのではないかな?」では駄目なのでしょうか?


 「第十一幕  『体に心が順応するのは時間がかかる。その過程が面白い』」において

>クアムの声は、遠くまで突き抜けるようなアルトの音色だった。

とありますが、「遠くまで突き抜けるようなアルトの音色」とは一体どの様な声なのか今一つ解りません。
 「鈴を転がすような声」等の様な声の質を形容する際に良く使われる表現ではなく、例えば「ゾンビ化したオークがジャイアントスラグに踏み潰された時の様な声」等の様な、その場に合わせて創作された表現の様に思われますが、「遠くからでも良く聞こえそう」であるらしいことだけは何となく伝わって来るものの、不快な声なのか、それとも人を感動させる様な声なのかも良く判りません。
 もう少し解りやすい、一般に良く使われている様な表現にして頂く訳には参りませんでしょうか?


 「第十一幕  『体に心が順応するのは時間がかかる。その過程が面白い』」において

>酒池肉林の実現は世の男のロマンなのだが、ロマンに辿り着くためには多くの障害を乗り越えなくてはならないのも世の常だ。

と考えているトゥに一言、「酒池肉林」を楽しみたいと思うのはまあ良いのですが、例え世界を救う事に成功したとしても、調子に乗り過ぎて娯楽目的で「炮烙の法」とかまでやろうとはしない様にして下さい。


 「第十一幕  『体に心が順応するのは時間がかかる。その過程が面白い』」において

>特に、自軍の数とか魔王軍の数とか、どこまで侵攻を許していてどこまで防げているのか、どこをどう通れば安全で快適なのかは知っておきたい。

とありますが、「魔王軍の兵1人がじ自軍の兵何人分に当たるのか」という点や「自軍の兵が束になっても適わない様な強力な魔物はどの位いるのか」という点、「魔王軍には何か弱点はないのか」等という点が抜けています。


 「第十一幕  『体に心が順応するのは時間がかかる。その過程が面白い』」において

>グツグツと美味しそうに煮える鍋に手を伸ばして握ると、そこはちょうどよくカークのほっぺただった。

とありますが、煮立っている熱々の鍋料理を食べる際に、箸も使わず手掴みで食べるのは如何なものかと思います。


 「第十一幕  『体に心が順応するのは時間がかかる。その過程が面白い』」における

>だけど、友だちが自分のために死んだなんてことがあったら、例え酒池肉林が実現したって後味が悪すぎて意味が無い。その場にカークもいてくれた方がきっと心から楽しめる。

というかしょトゥの妄想に対して一言。
 そして、生真面目なカークは、魔王軍の襲来による被害から未だ復興し切ってはいないセシアーヌ皇国で苦しい生活を余儀なくされている民から搾り取った血税を、そんな無駄な贅沢のために浪費している事に対するストレスで、胃に穴が開いてしまう・・・
かと思いきや、エルフの御加護の一つ、身体や精神の強化によって、胃潰瘍になるどころか、ストレスに耐えられるように、心臓に毛が生えるのであった・・・


 「第十一幕  『体に心が順応するのは時間がかかる。その過程が面白い』」における

>キョトンとした困り顔に、無いはずの母性本能が刺激されて胸がキュンキュン締め付けられる。

とありますが、子供や動物を可愛がったり、危険から守ろうとしたりする男性が居る事からも判る様に、「母性本能」は男性にもありますよ。


 「第十一幕  『体に心が順応するのは時間がかかる。その過程が面白い』」において

>体に少し反りが入ってて、柄と刀身の境目には鍔みたいなものもある。

とありますが、西洋の剣にも大半のものは鍔があります。
 これは勿論、洋の東西を問わず、刀剣の技術が突き詰められて似たような進化を辿った結果であると思われます。


 「第十一幕  『体に心が順応するのは時間がかかる。その過程が面白い』」において

>立ってるものは神でも扱き使うトゥ様の手腕を目にもの見せてやる。

とありますが、生憎とそこの神は飛んでいるので、立ってはいません。
 セシアーヌ界は、地に足を付けずにフワフワと飛び回っている神が治めている世界です。(笑)


 「第十二幕  『異世界から召喚する理由は、他でもない。この世界をかき乱す“力”も持っているからさ』」において

>それを今より仔細に説かせて頂きたい

とありますが、「説かせて頂きたい」でも間違いとは言えないものの、「説こうと思っておるのですが、宜しいですかな?」とか「説くことをお許し頂けますかな?」とされた方がより慇懃無礼な言い方になるのではないでしょうか?


 「第十二幕  『異世界から召喚する理由は、他でもない。この世界をかき乱す“力”も持っているからさ』」においてトゥが

>「御託はいりません。早く本題に入ってください」

とフュリアス子爵の言葉を遮っていますが、妖精が皇帝を連れて来るまでの間の時間稼ぎを相手が勝手にしてくれている訳ですから、トゥにとっては相手の前口上を遮らずにいた方が都合が良いのではないでしょうか?


 「第十二幕  『異世界から召喚する理由は、他でもない。この世界をかき乱す“力”も持っているからさ』」において

>でも、剣の腕は剣の質に大きく左右されるわけじゃないだろ?

と言っていますが、負け惜しみでいい加減な事を云うのは良くないと思いますよ、カークさん。
 切れ味の悪い剣では敵に深手を与える事が難しくなりますし、敵を斬った際に、敵の骨肉等に引っかかってしまい、2撃目にスムーズに繋げなくなる恐れも無いとは言えません。
 又、剣の重量バランスが悪ければ、正確かつ素早い動きを滑らかに行う事を阻害します。
 又、剣が重過ぎては、体力の消耗が激しくなり、疲労によって剣の腕が鈍るのも早くなります。
 逆に、剣が軽過ぎては、相手の武器や防具に簡単に弾かれてしまい、有効な攻撃が出来ませんし、動きに無駄が多くなりますし、相手の武器を弾いたり、受け止めたりする事が難しくなります。
 又、例えば、急所を狙った刺突に特化しているレイピアを扱う技量が優れている人間に、重さを生かして鎧ごと相手を(切るのではなく)叩き潰す事に特化した、グレートソードという全く質の異なる剣を持たせた場合、レイピアを持った時と同じ働きが出来るとは思えません。
 それと、剣の腕自体には影響がない事かも知れませんが、剣が脆くて簡単に折れてしまう様なものでは、たちまち武器を失ってしまい、剣の腕の優劣など関係無くなってしまいます。


 「第十二幕  『異世界から召喚する理由は、他でもない。この世界をかき乱す“力”も持っているからさ』」において

>“魔の領域”と朱書された地域は人類が踏み入ることの出来ない北極みたいなとこかもしれない。

とありますが、「北極みたいなとこ」ではなく「北極みたいなところ」ではないでしょうか?
 それと、貴作品の設定では、魔族は魔王が居なければ発生しない筈で、魔族は亜人族がベースとなっているものばかりで、別に不老不死という訳でもないと思われるのにもかかわらず、何故、1000年以上もの長きに亘って“魔の領域”等というものが存在しているのでしょうか?
 それとも、“魔の領域”は、あくまで“魔の領域”であって“魔族の領域”という訳ではないという事なのでしょうか?
 もしもそうであるのなら、“魔の領域”は“魔族の領域”とはどの様な違いがあるのでしょうか?
 そして、“魔の領域”は、何故その様な紛らわしい名称が付けられているのでしょうか?




 それから、誤字、脱字、言葉の誤用、内容の矛盾、意味が不明瞭な表現、等が御座いましたので、御報告致します。


 「第一幕  『今度のエルフはこいつに決めた!』」において

>皇帝府とは、皇帝の御意を得てそれを下々に伝えるための皇帝直属の意思決定機関だ。

とありますが、「皇帝直属」であると記されているのみで、「『何の意思』を決定する機関」なのかが何も記されておりません。
 ちょっと見には「皇帝陛下の御意志を決定する機関」であるかの様にも思えますが、最高権力者であるはずの皇帝の御意思を、それよりも下位であらねばならない筈の一機関が決定するなどとは思えません。



 「第七幕  『なんだかあの二人が面白いことになっている気がする』」において

>時間や重量などの単位ほとんどが私の世界と一致しているのですが、この理由を知っていますか?

とありますが、「単位ほとんどが」ではなく「単位はほとんどが」或いは「単位のほとんどが」ではないでしょうか?



 「第七幕  『なんだかあの二人が面白いことになっている気がする』」において

>もしかしたら、その基準の策定にあたって先代のエルフ様が関わっていたのかもしれません

とありますが、騎士という礼儀作法を厳しくしつけられている人間が、伝説のエルフという身分の高い相手に対して話しているのですから、「もしかしたら」等というくだけた言い方をしているのはおかしいと思います。
 「もしかしたら」ではなく「もしか致しますと」或いは「もしかしますと」ではないでしょうか?



 「第七幕  『なんだかあの二人が面白いことになっている気がする』」において

>だから嫌味かっつーの!見下されながら言われたって、こっちは何の慰めにもならないんだよ!

とありますが、カークはトゥを見下して(みくだして)など居りませんし、慰めにもならない原因は、以前とは異なる身体になった事によるものなのであって、見下されたからでも見下ろされたからでもないのですから、ここで「見下されながら言われたって」というのはおかしいと思います。



 「第七幕  『なんだかあの二人が面白いことになっている気がする』」において

>カークからしてみれば、エルフを見下しているというのは相当にストレスが溜まるものらしい。

とありますが、「見下して」(みくだして)ではなく「見下ろして」(みおろして)ではないでしょうか?



 「第七幕  『なんだかあの二人が面白いことになっている気がする』」において

>リア充だと思い込んでいたが、実は同士だったらしい。

とありますが、この場合は「同士」ではなく「同志」(同じ志しを持つ者)ではないでしょうか?




 「第八幕  『面白い展開になってきた!』」において

>チュレブが期待に肩を弾ませながら私の部屋を後にすれば、とうに限界に達していた私の忍耐が爆発した。

とありますが、「肩を弾ませ」というのは「胸を弾ませ」の間違いではないでしょうか?



 「第八幕  『面白い展開になってきた!』」において

>私の審美眼が優れていることの良い証左だ

とありますが、「審美眼」は「美を的確に見極める能力」の事であって、人の能力を見極める能力ではありません。
 能力的な優秀さは外見の美しさとは無関係なのですから「審美眼」では人を選定する事が出来ないと思います。
 ですから、この場合は「審美眼」ではなく「鑑識眼」ではないでしょうか?



 「第八幕  『面白い展開になってきた!』」において

>君ぐらいの年頃の日本人は、このセシアーヌのような世界を媒体を通してよく知っている。

とありますが、「世界を媒体を」という様に「~を」が連続しているのは好ましくありませんし、どの様な意味なのかも受け取り側には解り難い文章となっています。
 又、作中においては「セシアーヌ界」は実在している世界として扱われているのに対し、「媒体を通じて日本人に良く知られている世界」とはフィクションの世界に過ぎませんが、単に「セシアーヌのような世界をよく知っている」としたのでは、「実在している異世界の事をよく知っている」という意味として受け取る事も出来ますから、語弊が生じてしまう恐れがある文章だと思います。
 ですから、例えば以下の様にされては如何でしょうか?

君ぐらいの年頃の日本人は情報媒体を通じて公開される創作物で、今の君が置かれている状況とよく似た話に慣れ親しんでいる。



 「第八幕  『面白い展開になってきた!』」において

>遠かったですが、たしかに処女だとか何だとかアールハントと怒鳴り合ってました!

とありますが、「遠かったですが」だけでは、そんな台詞を聞かされた側には、何の距離が遠かったのか解らないと思います。
 「遠かったですが」ではなく「遠くから聞いただけですが」ではないでしょうか?



 「第八幕  『面白い展開になってきた!』」においても

>伝説の救世主は、そこにいた。

とありますが、前回において魔王を倒したのは勇者なのですから、「伝説の救世主」とは「1000年前の勇者」の事であり、エルフは救世主を手助けしたパートナーに過ぎないのではないでしょうか?



 「第八幕  『面白い展開になってきた!』」において

>完璧の布陣だ。

とありますが、「完璧の布陣」ではなく「完璧な布陣」ではないでしょうか?




 「第九幕  『そう、ヒトの心は容易に変質するものだ。1000年も経てば尚更ね』」において

>俺ことトゥちゃんは今、カークに連れられて真っ白な城の廊下をテクテクと歩いてる。

とありますが、「第八幕  『面白い展開になってきた!』」において

>「それはとてもとても興味があります。是が非でもあなたの家をお伺いしたいです。いえ、今から行きましょう。腹が減っては戦が出来ぬと昔から言います。皇帝に会う前にまずは腹ごしらえが先です。さあ、さあ、さあ!」

と、カークの家に行く事になった筈で、カークやその家族は、貴族位を剥奪されて平民になっているのですから、城の中にカークの家があるとは思えませんが、何故、2人は城の中になど居るのでしょうか?



 「第九幕  『そう、ヒトの心は容易に変質するものだ。1000年も経てば尚更ね』」において

>アーチ状に膨らんだ廊下の天井一面に、何やらレリーフが刻まれているのだ。浮き彫りで彫りつけられてるそれらは、城の天井を巨大なキャンパスにして延々と一つの物語を表しているようだ。

とありますが、「レリーフ」とは「浮彫り」の事なのですから、「何やらレリーフが刻まれているのだ。浮き彫りで彫りつけられてるそれらは、」では、「何やら浮彫りが刻まれているのだ。浮き彫りで彫りつけられているそれらは、」という具合に同じ事を2回も繰り返している冗長に過ぎる文章となります。
 ですから、後の方の「浮き彫りで彫りつけられてる」という不要な部分を削除されて

アーチ状に膨らんだ廊下の天井一面に、何やらレリーフが刻まれているのだ。それらは、城の天井を巨大なキャンパスにして延々と一つの物語を表しているようだ。

とされた方が宜しいのではないかと思います。



 「第九幕  『そう、ヒトの心は容易に変質するものだ。1000年も経てば尚更ね』」において

>登場人物は男女一組で、その二人が剣を振るったり人を助けたり、大勢に崇められたりしてる。

とありますが、「男女一組」としたのでは、「各場面に男女のカップルが一組ずつ描かれている」という事を意味するだけで、異なる場面では別の一組のカップルが描かれているかのような意味合いになってしまいます。
 ですから、「男女一組」ではなく「一組の男女」とされた方が宜しいのではないでしょうか?


俺ことトゥちゃんは今、カークに連れられて真っ白な城の廊下をテクテクと歩いてる。
 「第九幕  『そう、ヒトの心は容易に変質するものだ。1000年も経てば尚更ね』」において

>女の髪にはうっすらと銀箔が貼られてるようにも見えるし、これは何を表してるんだろうか?

とありますが、銀箔等の金属箔は白の厚さが厚かろうが薄かろうが、外観が違って見える事などは無く、貼られているのかいないのかの違いしかありませんから、銀箔を「うっすらと貼る」等という事は出来ないと思います。
 ですから、「うっすらと銀箔が貼られてるようにも見える」ではなく「銀箔らしきものが貼られているように見える」ではないでしょうか?



 「第九幕  『そう、ヒトの心は容易に変質するものだ。1000年も経てば尚更ね』」において

>二人して魔物に踊りかかったり、

とありますが、漢字が違います。
 「踊りかかった」(「踊る」:舞踊を演ずる)ではなく「躍り掛かった」(「躍る」:飛び跳ねる。跳ね上がる)ではないでしょうか?



 「第九幕  『そう、ヒトの心は容易に変質するものだ。1000年も経てば尚更ね』」において

>容れ物が変質すれば、在り様も容易に変わる。

とありますが、男だった時の主人公の肉体は電車に轢かれて木っ端微塵になったのですから、現在のエルフ女性の肉体と、人間の男だった時の肉体は、別個の存在という事であって、人間の男だった時の肉体がエルフ女性の肉体に変化したという訳ではない筈ですので、「変質」とは言えないと思います。
 ですから、「容れ物が変質すれば」ではなく「容れ物が異なれば」ではないでしょうか?



 「第九幕  『そう、ヒトの心は容易に変質するものだ。1000年も経てば尚更ね』」において

>しかし、さっきから歩いてばかりだから腹が減る一方だ。カークの母ちゃんが作るヤギ鍋とやらを早く食べたい。誰かの手料理なんてほとんど食べたことがないし、楽しみだなあ。空腹は最上の調味料である、と昔の偉い人も言ってたし、きっと物凄く美味しいに違いない。あわわ、ヨダレが出てきたっ。

とありますが、既に皇宮の建物の中にまで入っているのにもかかわらず、主人公は何故、皇宮の外に居ると思われるカークの母親に会って手料理を頂きたいなどと考えているのでしょうか?
 皇帝に謁見する事を後回しにして、先にカークの母親の手料理を食べたいというのでしたら、皇宮の中には入らずに、先ずカークの家に向かうべきであるのに、そうはせずに、用事もなく皇宮の中を彷徨いているのは何故なのでしょうか?
 後、文末の「っ」は不要ではないでしょうか?

>ここが目的地でいいんだろうか?

ともありますが、今は平民に過ぎないカークの母親が、そんな重厚な扉の向こうで暮らしているとでも思ったのでしょうか?



 「第九幕  『そう、ヒトの心は容易に変質するものだ。1000年も経てば尚更ね』」において

>衛士の間合いに立ち入らない程度で歩を止めて許可を取る。

とありますが、「歩を止めて」とされるよりも「歩みを止めて」という具合に送り仮名の「み」を付けた方が、「ほ」ではなく「あゆみ」である事が判りやすく、読みやすくなって良いのではないでしょうか?



 「第九幕  『そう、ヒトの心は容易に変質するものだ。1000年も経てば尚更ね』」において

>明らかに希少な金属を使っているのだろうその圧倒的な豪華さは、近くに寄らなくても見て取れる。

とありますが、「黒曜石の粉末から作られた塗料」で何層も塗り重ねられている鎧であるというのに、「明らかに希少な金属を使っているのだろう」と材質を見ただけで推測する事が出来ているのはおかしいと思います。




 「第十幕  『神使いの荒いエルフだ。さて、“彼”はどこかな?』」において

>かつては我がアールハント家からもこの衛士を輩出するという類稀なる栄誉を授かっている。

とありますが、「かつては」と、過去の事柄に関する話である事を断っているのにもかかわらず、「授かっている」と、現在形で記されているのはおかしいと思います。
 「授かっている」ではなく「授かっていたこともあった」或いは「授かったこともある」ではないでしょうか?



 「第十幕  『神使いの荒いエルフだ。さて、“彼”はどこかな?』」において

>古くから衛士を輩出してきた由緒ある貴族家が排斥され、衛士を担う騎士が次々とガーガルランド公爵家と縁のある家の出身者に取って代わられてからは、衛士の依怙びいきは目に見えてひどくなった。

とありますが、「依怙びいき」ではなく「依怙ひいき」(濁点は不要)ではないでしょうか?



 「第十幕  『神使いの荒いエルフだ。さて、“彼”はどこかな?』」において

>俺ですら皮膚が強張るほどの眼光は、堕落したヒトの罪を断罪する神代の刀身を想起させる。

とありますが、「人」が「ヒト」とカタカナ表記になっているのは、敢えてそうされておられるのでしょうか? それとも、只の誤変換なのでしょうか?



 「第十幕  『神使いの荒いエルフだ。さて、“彼”はどこかな?』」において

>はたと、呆れて物も言えないのか、熱り立っていた細肩からスッと力が抜けた。

とありますが、「突然、肩から力が抜けた」のであって「突然呆れた」という訳ではないのですから、「はたと、呆れて物も言えない」というのはおかしいと思います。
 但し、「力が抜けた」という語には、既に「スッと」という「はたと」とほぼ同じ意味を持つ修飾語が付いているのですから、「力が抜けた」の頭に「はたと」を付ける必要はありませんので、「はたと、」の部分は単純に削除された方が宜しいかと思います。



 「第十幕  『神使いの荒いエルフだ。さて、“彼”はどこかな?』」において

>やはり、断じてクアムの手に貶すわけにはいかない。

とありますが、「手に貶す」という言い回しは存在しないと思います。
 「手に貶す」ではなく「手に落とす」ではないでしょうか?



 「第十幕  『神使いの荒いエルフだ。さて、“彼”はどこかな?』」において

>規律を重んじる騎士として仕方がないとは言え、この男に“閣下”などと敬称を用いなければならないのが歯痒くてたまらない。

とありますが、「歯痒い」とは「いらだたしい」、「もどかしい」と言った意味なのですから、ここで用いる言葉としては少々違う様に思えます。
 「歯痒くてたまらない」ではなく「悔しくてたまらない」、「口惜しくて仕方がない」、「甚だ不本意である」、「遺憾の極みである」等ではないでしょうか?



 「第十幕  『神使いの荒いエルフだ。さて、“彼”はどこかな?』」において

>小さな悲鳴が溢れて、少し乱暴だったと心の中で謝罪する。

とありますが、「悲鳴が溢れる」とは「場所が多数の人々の悲鳴で満たされる」事を表しているのであって、「1人の人物が思わず悲鳴を上げる」事ではないと思います。
 又、「悲鳴が溢れて、心の中で謝罪する」では1人の人物(この場合はカーク)が「悲鳴を上げてしまったので、謝罪した」という事を表している文章となってしまっています。
 ですから、この場合は「小さな悲鳴が溢れて」ではなく「彼女が漏らした小さな悲鳴を聞き」ではないでしょうか?



 「第十幕  『神使いの荒いエルフだ。さて、“彼”はどこかな?』」において

>息を吸ってクアムに強く対峙する。

とありますが、私はこれまで「強く対峙する」という表現を耳にした事は御座いません。
 もしかしますと「強く対峙する」ではなく「真っ向から対峙する」或いは「正面から対峙する」の間違いではないでしょうか?



 「第十幕  『神使いの荒いエルフだ。さて、“彼”はどこかな?』」において

>本来ならば膝をついて見上げねばならないはずの配下が仁王立ちして睨み返す様を前に、クアムの両肩がじわじわと持ち上がっていく。

とありますが、「見上げねばならないはずの配下」では、「クアムが配下を見上げなければならない」という意味の様にも読めてしまい、「配下」と「クアム」のどちらが見上げる側なのか良く判らない文章となっています。
 ですから、「膝をついて見上げねばならないはずの配下」ではなく「膝をついて自分を見上げているはずの配下」ではないでしょうか?
 更に言わせて頂きますと、屈服させられて恭順の意を示すのでしたら、相手の顔を見るのではなく、頭を下げて「御尊顔を拝すなど恐れ多くて出来ません」という事を示ものではないでしょうか?
 ですから「膝を突いて頭(こうべ)を垂れているはずの配下」とされた方が良いかも知れません。



 「第十幕  『神使いの荒いエルフだ。さて、“彼”はどこかな?』」において

>その輝く美貌と妖精の姿がその証だ。

とありますが、「その輝く美貌と妖精の姿」では、「エルフは輝く美貌を持つ妖精の姿をした存在」という事になってしまいます。
 ですから、「その輝く美貌と妖精の姿がその証だ。」ではなく「その輝く美貌と傍らにいる妖精がその証だ。」ではないでしょうか?



 「第十幕  『神使いの荒いエルフだ。さて、“彼”はどこかな?』」において

>私は現在、皇帝府からの主命に従って行動しています。

とありますが、自分よりも地位が上で、(形だけでも)敬わねばならない相手に対して話をしているのですから、「行動しています」ではなく「行動しております」ではないでしょうか?



 「第十幕  『神使いの荒いエルフだ。さて、“彼”はどこかな?』」と「第十一幕  『体に心が順応するのは時間がかかる。その過程が面白い』」において

>エルフ様を早急に御前に召し出すようにお命じになったのは他ならぬ我らが君主、クオラ・ベレ・ドゥエロス皇帝陛下であると申し上げたはず。

とありますが、「召し出す」とは「身分や地位の高い人が、下の人を呼び出す事」であり、「皇帝の命によりエルフを(皇帝の前に)連れて来る」という場合には、「召し出す」即ち「呼び出す」という行為を行ったのは「皇帝」なのですから「皇帝”が”エルフを召し出す」という言い方にはなっても、「皇帝”に”エルフを召し出す」という言い方にはならないと思います。
 又、貴作品においてエルフはある意味皇帝よりも上位の存在であるとも言えますから、「皇帝がエルフを召し出す」等という、「位が高い皇帝が位の低いエルフを呼び出す」という意味を持つ表現をする事は、エルフに対する不敬ともなりかねないと思います。
 ですから、「御前に召し出すようにお命じになった」ではなく「御前にお連れするようにお命じになられた」或いは「御前にお越しいただけるよう取り計らう事をお命じになられた」ではないでしょうか?



 「第十幕  『神使いの荒いエルフだ。さて、“彼”はどこかな?』」と「第十一幕  『体に心が順応するのは時間がかかる。その過程が面白い』」において

>貴方方は今、陛下にお目通り願おうとする私を阻んでおられるのです

とありますが、「陛下にお目通り願おうとする私を阻んで」とされたのでは「陛下にお会いしたいと思っている私を阻んで」という意味になり、「皇帝陛下の御意向」ではなく「一小隊長に過ぎないカークの要望」を阻んでいるに過ぎない事になってしまいます。
 ですから「陛下にお目通り願おうとする私を」ではなく、例えば「陛下が極めて重要ななお客人とお会いになられるのを」等とされては如何でしょうか?
 尚、「謁見」や「拝謁」、「お目通り」は「(自分よりも)身分の高い人に会う事」なのですから、「皇帝」が「エルフ」よりも格上であるとはっきり判っている訳ではない以上、使う事が出来ない言葉だと思います。



 「第十幕  『神使いの荒いエルフだ。さて、“彼”はどこかな?』」において

>声を荒げたフュリアス子爵家の当主はぐうの音も出せずに押し黙り、他の騎士たちも苦しげに目を見合わせる。

とありますが、「ぐうの音も出ない」だけで「一言も反論や弁解が出来ない」という意味になり、その中に「~出来ない」という意味が含まれているのですから、そこに更に「~せずに」という「~する事が出来ない」事を示す語を付け加えている事には、はっきりとは言えませんが何か違和感を覚えます。
 この様な場合、一般的には「ぐうの音も出せずに押し黙り」ではなく、正しい表現と言えるのかどうかははっきりとは判りませんが「ぐうの音もなく押し黙り」という表現が使われている様です。
 それと、「下手な言い訳」の事を「苦しい言い訳」と言ったり、「立場が危うくなる」事を「立場が苦しくなる」と言ったりはしますが、「何か言いたいが何も言えないでいる事」や「居心地が悪いと感じている事」を「苦しむ」とは言わないと思います。
 ですから、「苦しげに目を見合わせる」ではなく、(「何か言いたいが何も言えない」と言った意味はありませんが)「気まずげに目を見合わせる」ではないでしょうか?




 少々自信はありませんが、「第十幕  『神使いの荒いエルフだ。さて、“彼”はどこかな?』」において

>救いがたいほど乱れた時代とはいえ、長きに渡ってこの世に治世を敷いてきた皇帝の権勢は今だ衰えていない。

とありますが、「治世」とは「統治者として世を治める事」や「良く治まっている世の中」という意味であり、一方、「敷く」は「広く行きわたらせる」という意味や「(あまねく)治める」という意味もあり、どちらも「治める」という意味を持っている言葉なのですから、「治世を敷いてきた」では「世を治める事を治めてきた」という重複表現になってしまうのではないかと思います。
 それと、「今だ衰えていない」ではなく「未だ衰えていない」ではないでしょうか?



 「第十幕  『神使いの荒いエルフだ。さて、“彼”はどこかな?』」において

>ガーガルランド公爵家すらドゥエロス皇家に表立って反旗を翻そうとはしないのだから、それより力の劣る貴族が主命をお座なりにすることが出来ないのは当然だ。

とありますが、「おざなり(「御座成り」、「御座形」)」は「物事をいい加減な形ばかりに行って済ませる事」、「その場だけの間に合わせで済ませる事」という意味であるのに対し、この場合の上級騎士達は、皇帝の御意向に反しようとしたのであって、「表面的にも王命に従う『形にすらなっていない』」のですから、「お座成り」ですらなく、どちらかと言いますと、「いい加減にしておいて何もしない事」を意味する「なおざり(等閑)」の方に近い態度になるかと思います。

【参考URL 】
 おざなり?なおざり? - トクする日本語 - NHK アナウンスルーム
  http://www.nhk.or.jp/kininaru-blog/55147.html

 「なおざり」と「おざなり」 言葉は生き物
  http://homepage3.nifty.com/tak-shonai/intelvt/intelvt_028.htm

 おざなり とは - コトバンク
  http://kotobank.jp/word/%E3%81%8A%E3%81%96%E3%81%AA%E3%82%8A

 但し、この場合、王命を受けたのはカーク只一人であり、上級騎士達には王命が下ってはいないのですから、当然、上級騎士達は「エルフと皇帝の御前にお連れせよ」という王命を”遂行せねばならない立場”という訳ではなく、カークが王命に従って任務を遂行する事に対して積極的に手助けしようとしなかったとしても、それは「『やるべき事』とまでは言えない事をやらなかった」というだけの事に過ぎず、「やるべき事をいい加減に済ませてしまった」という訳でも「やるべき事をいい加減にしておいて何もしなかった」という訳でもありませんので、結局、「お座成り」という事にも「等閑」という事にならないと思います。
 通常なら「皇帝陛下の御意向を蔑にする」とする所なのですが、クアム側に与している段階で「皇帝を蔑にする」事など既にやっている事になりますから、今更「皇帝陛下の御意向を蔑にする事が出来ない」等という事は考え難いですし、前述の様に上級騎士達には王命が下ってはいないのですから、「主命を蔑にする」という事も出来ないと思います。
 ですから、「主命をお座なりにすること」ではなく、例えば「王命の遂行を妨げること」等というのは如何でしょうか?



 「第十幕  『神使いの荒いエルフだ。さて、“彼”はどこかな?』」において

>貴公は急ぎ皇帝陛下に謁見を賜らねばなるまいし、我らはそれを阻むこと能わぬ。

とありますが、文法的には間違いではないものの、「皇帝陛下に謁見を賜らねばなるまい」では「皇帝陛下に会って貰わなければならないだろう」という意味になり、「一小隊長に過ぎないカークの都合で、皇帝陛下に動いて頂かねばならない」という事を意味するおかしな文章となっている様な気が致します。
 「皇帝陛下に謁見を賜らねばなるまい」ではなく「皇帝陛下の御許にエルフ様をお連れせねばなるまい」ではないでしょうか?



 「第十幕  『神使いの荒いエルフだ。さて、“彼”はどこかな?』」において

>胸をでかい槌で穿たれたような衝撃に目眩がする。

とありますが、「穿つ」とは「穴をあける」、「貫く」と言った意味なのであり、「槌」を使って「叩き潰す」、「砕く」という事なら出来ると思われますが、「槌」をどの様に使えば「胸に穴をあける」、「胸を貫く」と言った事が出来るのでしょうか?
 又、相手の言葉で心が傷つけられる事を「胸を抉られる」等と表現する事はありますが、精神的なダメージを受ける類の事を表する際に「胸を穿たれたような」という表現を使う事は一般的ではないと思いますし、第一、クアムの言葉でカークが傷付いたという訳ではないのですから、「胸を抉られる」やそれに類する「胸を穿たれたような」等の表現は、この場合には適切とは言いかねるのではないかと思います。
 ですから、この場合は「胸をでかい槌で穿たれたような衝撃」ではなく「頭をでかい槌でぶん殴られたような衝撃」ではないでしょうか?



 「第十幕  『神使いの荒いエルフだ。さて、“彼”はどこかな?』」と「第十一幕  『体に心が順応するのは時間がかかる。その過程が面白い』」において

>おおお俺には家族が―――け、けども、え、え、エルフ様を謀るなんて恐れ多いことは俺にはとても……

とありますが、「け、けども、え、え、エルフ様を謀るなんて恐れ多いことは」ではなく「け、けれど、え、え、エルフ様を謀るなんて恐れ多いことも」ではないでしょうか?



 「第十幕  『神使いの荒いエルフだ。さて、“彼”はどこかな?』」において

>ははは、これはこれは異なることを言うな、衛士!

とありますが、「これはこれは異なることを言うな」(「異なること」→「ことなること」)ではなく「これは異なことを言うな」(「異なこと」→「いなこと」)ではないでしょうか?



 「第十幕  『神使いの荒いエルフだ。さて、“彼”はどこかな?』」と「第十一幕  『体に心が順応するのは時間がかかる。その過程が面白い』」において

>みんなそれなりに強い。だから、5、6人までなら何とかなる。

とありますが、「だから」は前文に記述された事柄を理由にして、それに沿った結論が続く場合に使われる言葉なのですから、「みんなそれなりに強い」という「相手が強い」事を強調している文章の後で「だから、~」と続けるのでしたら、「だから、5、6人までしか倒せない」、「だから、5、6人までしか相手をする事ができない」、「だから、5、6人までしか無力化出来ない」等ではないでしょうか?
 或いは、「みんなそれなりに強い」という「相手が強い」事を強調している文章の後に、あくまで「何とかなる」で終わる文章を続けるのでしたら、「だから」ではなく「だが」を付けて「だが、5、6人までなら何とかなる」とされるべきではないでしょうか?
 そして、あくまで「だから、5、6人までなら何とかなる。」と続けるのでしたら、その直前の文章を、例えば「みんなそれなりに強いが、俺ほどではない。」等の様に、「相手が”強いとは言えない”」 事を強調する文章と差し換えられた方が宜しいかと思います。



 「第十幕  『神使いの荒いエルフだ。さて、“彼”はどこかな?』」と「第十一幕  『体に心が順応するのは時間がかかる。その過程が面白い』」において

>俺が切り込んで食い止めるから、その間にそいつから鍵を奪って扉を開けて欲しい。エルフ相手ならそいつはさほど抵抗しないはずだ

とありますが、これから上流騎士達に切り込んで食い止めるという話をした直後に、「そいつから」と言ったのでは、「そいつ」とはカークに切り込まれた事で動きが止まった上流騎士(の1人)の事を指している様に聞こえてしまいます。
 ですから、「その間にそいつから」ではなく「その間にその衛士から」とされた方が宜しいのではないでしょうか?



 「第十幕  『神使いの荒いエルフだ。さて、“彼”はどこかな?』」において

>すぐに打ってかかれる立ち身を整えつつ、クアムたちの装備や仕草を仔細まで確かめる。

とありますが、「装備や仕草を仔細まで確かめる」ではなく「装備は無論の事、仕草までをも仔細に確かめる」ではないでしょうか?



 必ずしも修正した方が良い箇所という訳では御座いませんが、「第十幕  『神使いの荒いエルフだ。さて、“彼”はどこかな?』」において

>こちらも腰の剣にそっと手をやり、いつでも抜刀できる構えを取る。

とありますが、「抜刀」とは字の如く「刀を抜く事」であるのに対し、カークの武器は「剣」なのですから、それを抜く事を「抜刀」と言えるのか微妙な所だと思います。
 「刀」とは片刃で(反りがあるものが多く)切る事を主眼に置いた武器であるのに対し、「剣」は両刃の真っ直ぐな刃を持った突く事を主眼に置いた武器(但し、中世の西洋剣は槌の様に叩き潰す事を主眼に置いた武器)ですから、「刀」と「剣」は本来は別のものです。
 インターネットで検索しますと「抜剣」という言葉も少数ながら見つかりますが、明治時代よりも前の日本では、刀剣類は刀や槍が主なもので、剣は皆無に近い状態だったのですから、「(刀ではなく)剣を抜く」という意味の「抜剣」という言葉が存在していたのかは疑問で、もしかしますと「抜剣」という言葉は近年になって作られた造語という恐れも無いとは言えませんので、この言葉を使用する事に問題があるのかないのかは私には判りません。
 ですから、「いつでも抜刀できる構え」とされるよりは「いつでも剣を抜き放つ事ができる構え」とされた方が無難かも知れません。
 只、カークの「剣」は、剣は剣でも「片刃剣」という事ですから、「刀」と「剣」のそれぞれの定義から考えますと、「片刃剣」は「剣」と言うよりも「刀」と呼んだ方が正しいとも言えますので、「剣」の一種ではなく「刀」の一種と見做して、それを抜く事を「抜刀」と言ってもおかしくはないという事になるかも知れません。
(勿論、「いつでも剣を抜き放つ事が出来る構え」とされるのが、最も語弊が少ない事に変わりはありませんが)



 「第十幕  『神使いの荒いエルフだ。さて、“彼”はどこかな?』」において

>ジャキリと響いた金属音に、トゥが目を見開いて手を握り返してくる。

とありますが、カークはいつでも剣を抜く事が出来る構えを取っているのですから、利き手は剣の柄を握り、もう一方の手は剣を抜きやすい角度になる様に、鞘を持ち上げている筈ですから、「トゥが手を握り返してくる」等という事は不可能ではないでしょうか?



 「第十幕  『神使いの荒いエルフだ。さて、“彼”はどこかな?』」において

>冷たく強張った体温は、彼女もまた緊張に襲われていることの証だ。

とありますが、「強張った体温」では意味不明です。
 「冷たく強張った体温」ではなく「冷たく強張った手」或いは「冷たく強張った掌」ではないでしょうか?



 「第十幕  『神使いの荒いエルフだ。さて、“彼”はどこかな?』」と「第十一幕  『体に心が順応するのは時間がかかる。その過程が面白い』」において

>そんなことをすれば、貴方が殺されるだけではなく、この衛士や家族にもあの男の怒りの矛先が向きます。

とありますが、「この衛士や家族にも」としたのでは、「家族」とは誰の家族の事なのか明記されていないため、「話を聞く側の人物の家族」即ち「カークの家族」という意味合いになってしまいます。
 ですから「この衛士や家族にも」ではなく「この衛士やその家族にも」とされた方が宜しいのではないでしょうか?



 「第十幕  『神使いの荒いエルフだ。さて、“彼”はどこかな?』」と「第十一幕  『体に心が順応するのは時間がかかる。その過程が面白い』」において

>どうか、一人にしようなどとは考えないで

とありますが、主人公の言葉は、お堅い言葉に自動変換されてしまうという設定なのですから、「どうか、一人にしようなどとは考えないで」ではなく「どうか、一人にしようなどとは考えないで下さい」ではないでしょうか?



 「第十幕  『神使いの荒いエルフだ。さて、“彼”はどこかな?』」と「第十一幕  『体に心が順応するのは時間がかかる。その過程が面白い』」において

>では、今より私たちはあの男の元へ降ります。

とありますが、「あの男の”影響下”に(入る)」のであって「あの男の”以前の状態”に」のではないのですから、「あの男の元へ」ではなく「あの男の下へ」(あのおとこのもとへ)ではないでしょうか?



 「第十幕  『神使いの荒いエルフだ。さて、“彼”はどこかな?』」において

>もうその手にエルフを収めたかのようなニヤつき様に苛立ちが募る。

とありますが、「その手にエルフを収めた」ではなく「その手中にエルフを収めた」ではないでしょうか?


 そろそろ、この一言欄に入力可能な文字数の限界を超えそうですので、残りはまた次回に書かせて頂きます。
[一言]
 初めまして、「エルフになって勇者と一緒に魔王を倒しに行くお話」楽しく読ませて頂いております。

 只、各場面がエルフ視点のものとカーク視点のものの、合わせて2回ずつ繰り返されているのは何とかならないものでしょうか?
 先に記述されている方の視点で書かれた文章だけで、読者にはどのようなストーリーなのか判ってしまうのですから、それがもう一度繰り返されているのは冗長に過ぎず、読者としましては、何が起きるのか判っている話をもう一度読まねばならないのは、ある意味苦痛です。


 それから、聖禁森から皇宮に向かう際に、

>「申し訳ありません。最近は首都近辺の道路を整備する余裕もないもので。悪路が続きますが今しばしご辛抱ください。ハァッ!」

>本来なら首都の正門は常時開いているのだが、魔王が現れてからは昼間以外は閉じられている。正しい対処ではあるが、今はそれが堪らなくもどかしい。

>「エルフ様、平民街を通って最短距離で皇宮に参りたく思います。道路が整備されてない故、乗り心地は悪いですが、慣れ親しんだ場所ですので近道は諳んじております。よろしいですか?」

>前方の路地に、浮浪者が横たわって眠っていた。狭く長い一本道だ。左右どちらにも回避する余裕はないし、引き返していると時間がかかる。飛び越えるしか無い。

等々、やたらと急いでいる様子を示す描写が幾つも見られますが、「今まさに魔王軍が街に迫っている」等といった一刻を争う事態になっている訳でもないのですから、安全や快適性を犠牲にしてまで急ぐ理由は特にないのではないでしょうか?
 第一、幾ら伝説のエルフが現れた事が重大事であるからと言って、1000年もの安寧に平和ボケし切った国ならば、皇帝に謁見するとなれば慣習に基づいた色々と面倒な手順や準備が必要になると思われますから、既に夜になっている以上、実際に皇帝の前に立つのは翌日かそれ以降になってからになる事と思われますので、急いだ処で意味はないのではないでしょうか?


 それから、「第六幕  『2つの世界の管理は大変だ』」において

>「××××」
>「は?な、何と仰ったのです?」

>おそらくこれはエルフ語なのだろう。湖で聞いた言語に似ている。相変わらず何を言ったのかまったく聞き取れない。なぜこの時に、突然エルフ語で話しかけてきたのか。
> 呆気に取られる俺に小さくため息をつくと、しばし熟考するように虚空を睨む。

>「案の定、私の名前もこちらの世界では聞き取ることが難しいようですね」

とありますが、何故、主人公はこの時になって本来の自分の名前を告げようとしたのでしょうか?
 あまりにも唐突、且つ脈絡がなさ過ぎて意味が解りません。
 別にカークに「エルフ様」と呼ばれた直後という訳でもありませんし、名前を読んで欲しくなる様なシチュエーションであるとも到底思えません。
 「主」様は一体どの様な意図で、敢えてこの場面で主人公の名前を定め様とされたのかお教え頂けないでしょうか?

 処で、「第六幕  『2つの世界の管理は大変だ』」における

>「いいえ。私のことは、これから“トゥ”と呼んで下さい」

>「承知致しました、トゥ様」

という台詞に対して一言。

”トゥ(薹)”が立ったエルフという事ですね? 承知致しました、父様 (笑)


 後、どうでも良い事ですが、

>「ひょわっ!?」
>「ひゃぁあっ!?」
>「ふぎゅっ!?」
>「ひゃわわっ」

と、ずいぶんと可愛らしい悲鳴ですが、この様な言葉になっていない悲鳴の場合、言語の自動変換も何も関係ありませんから、主人公は男性であった前世においても、この様な悲鳴を上げていたという事なのでしょうか?


 「第二幕  『説明するのは面倒だから、第一村人に任せよう』」における

>貴族出身ではない騎士は真っ先に突っ込まされて八つ裂きにされるのがオチだ。魔族から>人々を護るために騎士団に入隊したのに、そんな結末では犬死に等しい。
>戻ってもろくな最後にならないのなら、せめてこの静かな森で野垂れ死ぬのも悪くないか……。

とありますが、騎士の本来の職務とは異なる使命のために、森の中で力が尽きて動きが鈍った処を獣に食われる場合は、その死は全く無意味なものに過ぎないのに対し、魔王軍に突貫して死ぬ場合は、一応は敵と戦うという騎士の本分の範疇ではありますし、敵の兵に一撃くらいならば食らわせる事も出来るかもしれませんから、大遠征に参加する方が多少はマシなのではという気がします。
 それと

>予備の携帯食料と飲み水は森の外に繋いだ軍馬に載せたままだ。持ってくればよかった。

とありますが、その中がどうなっているのか誰にも判らない広大な森の奥深くに分け入らなくてはならないのに、何故、食料と水を置いて行ったのか理解不能です。
 すぐに迷って食料と水のある馬の所まで戻る事が出来なくなる事は目に見えているではないですか。
 仮に、目印などを記しておく等する事で、迷わない様にしていたのでしたら、手持ちの食糧が半分以下にまで減った段階で、食料や水を取りに一旦戻ろうとしなかったのは何故なのでしょうか?
 とても、「広い視野を持ち、現実的な思考が出来る人物」等とは思えません。単なる想像力が欠如した無謀な人間にしか見えません。
 後、食料を取りに戻る事が出来ないほど森の中で迷っていた筈のカークが、何故、馬の所にまで戻る事が出来たのかも不思議です。
 もし、腹黒ティンカーベルに道を教えられながら戻ったというのであれば、その事も書いて頂かなくては、読者として納得する事が出来ません。


 「第三幕  『今回もなかなか楽しめそうだ』」において

>スパロボの精神コマンドみたいなことしかできない。ボスボロットにいくら『必中』とか『熱血』掛けたってほとんど意味が無いことと同じで、弱い勇者だと大して効果はない。

とありますが例えが判り難いと思います。
 スパロボがアニメ作品に登場する様々なロボットを使って戦うゲームという程度の事までなら、知っている人間もそれなりに居るかも知れませんが、どんなコマンドがあるかなど、スパロボをやりこんだ人間でもなければ判る筈もありません。誰もがスパロボをやった事がある等とは考えないで下さい。
 その手の例えをされるのでしたら、元ネタにはテレビ番組や映画の中でも誰もが見ていると言えるほどの人気作を選ぶべきではないかと思います。
 ゲームは個人の好みの差によるところが激しいため、同分野のゲームにおいてなら大半のゲームで使われているマンネリ化したような共通点を元ネタにされるのでしたら兎も角、個々のコマンド名を挙げられても、やった事がある人間以外には意味不明です。
 それに、貴作品はファンタジー作品なのですから、読者層も又ファンタジー系作品を好む人間が多いと思われる事を考慮に入れて、もしどうしてもゲームを元ネタに使うという事でしたら、読者に理解してもらえる確率を少しでも増すために、ファンタジー系のゲームを元ネタにされるべきではなかったかと思います。


 「第四幕  『このエルフ、けっこういい性格してるな』」において

>伝説によると先代勇者は清廉潔白な理想の騎士であったという。エルフとの二人きりの旅の最中、彼はこの悶々とした欲情をどうやって制御していたのか。

とありますが、単なる朴念仁とか、「胸があるのはババァだ」という重度のロリコンだったという可能性もあるのでは?
 はたまた、ホモとか・・・いや、エルフの中身を考えると、ホモは逆にマズイか・・・


 「第四幕  『このエルフ、けっこういい性格してるな』」において

>馬に乗ったことがない者など、よほどの貧民か馬を必要としない特殊な亜人族くらいしかいないが、このエルフはきっと後者なのだろう。

とありますが、モンゴルの遊牧民の様な文化でもない限りは、馬に乗るのは騎兵(←騎士を含む)か競馬の騎手、見世物の曲乗りの乗り手くらいのもので、一般人は馬に乗った事が無い方が普通だと思います。
 農耕や運搬、旅行等において馬を使役する事があっても、それは鍬や馬車を牽かせるために使っているだけで、馬の背に乗る事は稀だと思います。


 「第四幕  『このエルフ、けっこういい性格してるな』」において

>背中で潰れた双球を介してとくとくと早鐘を打つ鼓動が感じられる。

とありますが、双球、即ち分厚い肉の塊が間にあるのですから、鼓動を感じるなど無理ではないでしょうか?


 「第五幕  『手間がかかるからこそ、楽しいということもある』」において

>首都の顔でもある門は、その雄大さ故に“セシアーヌ人ならどんな身分であっても一度はタルトスの正門を拝んでから死ね”とも言われるほどだ。
>といっても、数百年前まではこの規模の門は珍しくなかった。タルトスにも、この門よりさらに外縁に城壁が築かれ、ここよりさらに巨大な門が備えられていたらしい。門が減ったのは、人類が平和に溺れて堕落した証拠でもある。

とありますが、数百年前までは珍しいとは言えなかった規模である「現代の正門」ですら、「“セシアーヌ人ならどんな身分であっても一度はタルトスの正門を拝んでから死ね”とも言われるほど」であるのでしたら、昔に存在していたという「ここよりさらに巨大な門」ならば尚の事「セシアーヌ人なら拝んでから死ね」と言われる様なセシアーヌの自慢の一つになっていた事と思われます。
 その様な門であれば、当然、人民から愛されて、大事にされていたに違いない筈であるのに、現在は残っていないというのは不自然だと思います。
 例え、外縁の城壁が無くなり、防衛施設として用をなさなくなったとしても、歴史的・文化的に重要な建築物として、門だけの形でも残されて、パリの凱旋門の様に観光名所になっていない方がおかしいと思います。


 「第五幕  『手間がかかるからこそ、楽しいということもある』」において

>今、特別な馬車を近くの商人から徴収しております。

>門番に働かせてばかりで自分は何をしているのかと思ったら、夜中に商人の家に押し入って馬車を強奪していたらしい。

とありますが、如何に大門とはいえ、開閉にあまりにも時間が掛かる様では戦の際に支障が出ますから、カークが駆る騎馬1騎程度が通れる程度の隙間が空くのに何分も掛かった筈はないと思います。
 それにもかかわらず、カーク達が門を潜り抜けた頃には、商人から馬車を徴収し終えているのは、いくら何でも手際が良過ぎではないでしょうか?


 「第五幕  『手間がかかるからこそ、楽しいということもある』」においてエルフが

>私の勇者は後にも先にもこのカーク・アールハントただ一人です

と公言していますが、この時点におけるエルフの立場から見た場合、カークは他の大半の騎士よりはマシというだけで、その実力が魔王を倒すのに十分なものであるのか否かは判明してはおらず、万が一、カーク・アールハントが途中でおっ死んだ場合に替えが利かなくなりますから、せめて「後にも先にも」は言わずに済ませておくべきではないのかと思うのは、私だけでしょうか?


 「第六幕  『2つの世界の管理は大変だ』」において

>魔力の生成は亜人類の血によってしか為せません。知り合いの魔術師に言わせれば、魔力とは精神の波の飛沫のようなものだそうで、その飛沫を力として体外に変換することが出来るのは精神面に重きを置いた生物である亜人類だけです。我々人間には逆立ちしたって出来ません。

とありますが、そうしますと「第五幕  『手間がかかるからこそ、楽しいということもある』」において

>また、こちらの世界は魔術が主なテクノロジーとされている。

と腹黒妖精神が言っていますから、セシアーヌ界は主に亜人種が文明を担っていて、人間は文明が劣っている未開の種族という事になりますが、セシアーヌ皇国は亜人が主体の国という事なのでしょうか?


 「第六幕  『2つの世界の管理は大変だ』」において

>心なしか、この馬も調子が良いようだ。エルフの為す御業はあらゆる生命に活力を与えるのだからそれも当然なのだが、実感していればそれが如何に破格の能力であるかが身に染みて理解できる。

とありますが、そうすると乱戦になった場合は敵も強化されてしまい、互いに体力や生命力も強化されますから、双方とも傷を負っても簡単には死ねずに苦痛が長引くという事になるのでしょうか?


 それから、誤字、脱字、言葉の誤用、内容の矛盾等が御座いましたので、御報告致します。


 「第一幕  『今度のエルフはこいつに決めた!』」において

>周囲を高い塀で覆った森は、騎士団の許しがなければ入ることは出来ない。

とありますが、「塀で」ならば「覆った森」ではなく「囲まれた森」ではないでしょうか?



 「第一幕  『今度のエルフはこいつに決めた!』」において

>首都の近くにありながら人智の侵入が許されない、特別な場所だ。

とありますが、「人智の侵入が許されない」ではなく「人間は侵入する事が許されない」か「人智がおよばない」のどちらかではないでしょうか?



 「第一幕  『今度のエルフはこいつに決めた!』」において

>騎士団は名誉ある大遠征の準備に忙しく、どこの貴族家もそんなくだらぬ用事のために人出を出せん。

とありますが、「人出を出せん」ではなく「人手を割く事など出来ん」ではないでしょうか?



 「第一幕  『今度のエルフはこいつに決めた!』」において

>陛下もそれを汲んで下さったのだろう。

とありますが、「汲んで下さった」としたのでは、人間の意見や意思表示、言葉の裏の意味等を「汲んだ」事になりますが、その場に居た皇帝陛下以外の人物が、ヌモス大臣らの上申内容を快く思わない事を表情や雰囲気で表したなどという描写はありませんし、その場で唯一意見を言ったのはヌモス大臣らなのですから、このままでは「それを汲んで下さった」とは「ヌモス大臣らの主張を『汲んで下さった』」という意味になってしまいます。
 ですから、この場合は「それを汲んで下さった」ではなく「その辺りの事情を慮って下さった」ではないでしょうか?



 「第一幕  『今度のエルフはこいつに決めた!』」において

>次の瞬間、自分の目が信用できずに思わず瞬いた。

とありますが、「自分の目が信用できず」とは「カークは自分の目が信用できなかった」という意味なのですから、この文の主語は「カーク」という事になりますので、「思わず瞬いた」としただけでは、「カークは思わず目を瞬かせた」のではなく「カーク(という人間)自身が思わず瞬いた」という意味になってしまいます。
 ですから、「思わず瞬いた」ではなく「思わず目をしばたたかせてしまった」ではないでしょうか?
 只、「自分の目が信用できない」と「目をしばたたかせる」はどちらも「見た事を信じられない」という事を表現する、殆ど同じ意味の言葉なのですから、重ねて使ったのでは、同じ言葉を重複して使ったのと同じ事になりますので良くありません。
 ですから、「次の瞬間、自分の目が信用できずに思わず瞬いた」ではなく「次の瞬間、思わず目を疑った。」とか「次の瞬間、思わず目をしばたたかせてしまった。」とされた方が宜しいかと思います。



 「第一幕  『今度のエルフはこいつに決めた!』」において

>他にも身体中をできる限り調べてみたが、下の毛も銀色だったということ以外は人間と同じ作りをしていた。

とありますが、髪の毛が銀髪の人間なら大抵は下の毛も銀色なのですから、「下の毛も銀色だったということ以外は人間と同じ」即ち「下の毛が銀色なのは人間ではありえない」というのは言い過ぎだと思います。
 ですから「下の毛も銀色に変わったというだけで人間と同じ」等とされては如何でしょうか?



 「第一幕  『今度のエルフはこいつに決めた!』」において

>その時の記憶が霧がかったようにボヤけていて定かではないのだが、多分あの時に俺は死んだのだ。

とありますが、「霧がかったようにボヤけて」ではなく「霞がかったようにボヤけて」ではないでしょうか?
 それと、「記憶が霞が」と「~が」という助詞が複数連続しているのは良くありませんから、「記憶が」ではなく「記憶は」とされた方が宜しいのではないかと思います。



 「第一幕  『今度のエルフはこいつに決めた!』」において

>しかし、どうしてエルフになったのかはまったく検討もつかない。

とありますが、「検討もつかない」ではなく「見当もつかない」ではないでしょうか?



 「第一幕  『今度のエルフはこいつに決めた!』」において

>目の前には謀ったように美しく澄んだ湖が広がっている。

とありますが、「謀ったように」ではなく「図ったように」(「意図したように」の意)ではないでしょうか?



 「第一幕  『今度のエルフはこいつに決めた!』」において

>真っ裸になって自分の美貌を再確認しなさい、という天の粋な謀らいだ。

とありますが、「粋な謀らい」ではなく「粋な計らい」ではないでしょうか?




 「第二幕  『説明するのは面倒だから、第一村人に任せよう』」において

>立ち止まり、荒い息の中で自嘲気味に漏らした台詞はどこにも跳ね返らずに暗い森へ吸い込まれていった。

とありますが、声や音の場合、「跳ね返る」という表現はあまり使われないと思います。
 「台詞はどこにも跳ね返らずに」ではなく「台詞はどこにも反響せずに」とされた方が宜しいかと思います。



 「第二幕  『説明するのは面倒だから、第一村人に任せよう』」において

>ここで愚痴を言っても讒訴をされる心配をしなくていい。

とありますが、「ここで愚痴を言っても」ではなく「ここでなら愚痴を言っても」ではないでしょうか?



 「第二幕  『説明するのは面倒だから、第一村人に任せよう』」において

>皇帝陛下からは勇者の称号を拝領させた男。

とありますが、「勇者の称号」は皇帝が所有している物品ではありませんから、「拝領」ではなく「拝命」ではないかと思います。
 更に問題なのが「~からは…させた」という表現です。
 「…させた」とするのでしたら、その前に来るのは、「~からは」ではなく「~に」でなければならないと思います。
 但し、「皇帝陛下に勇者の称号を拝領させた」では、皇帝陛下が”皇帝よりも上位の存在”によって勇者の称号を無理やり押し付けられた事になってしまいます。
 これは「拝領させた」を「拝命させた」に替えても同じ事ですし、「与えさせた」や「賜えさせた」に替えた場合には、勇者の称号を得たのが「皇帝である」とも「クアムである」とも、どちらの意味にも取れてしまう不明瞭な文章となってしまいます。
 この様に、「皇帝陛下に勇者の称号…させた男。」という形式では、文法的に正しく、且つ、明瞭な意味を持つ文章にする事は難しいと思われますので、文章を大幅に変更した方が良い様な気が致します。
 一例を挙げさせて頂きますと、例えば次の様なものは如何でしょうか?

勇者拝命の儀において、その名を皇帝陛下に口にさせた男。

 尚、作中のクアムの場合は「権力に任せて無理やり勇者の称号を得た」訳ですが、例えば、本当に勇者に相応しい人物が「誰もが文句のつけようもないほど明確に、己に勇者の資質がある事を証明する事で、勇者の称号を得た」という場合であっても、同様に「勇者にさせた男」という言い方をする事が出来ますから、この2パターンの違いは、前後の文章の流れを工夫する事で明確にしなければならないと思います。



 「第二幕  『説明するのは面倒だから、第一村人に任せよう』」における

>貴族出身ではない騎士は真っ先に突っ込まされて八つ裂きにされるのがオチだ。

とありますが、「突っ込まされて八つ裂きにされる」だけでは、「騎士に突っ込む事を強要する者」と「騎士を八つ裂きにする者」が、あたかも同じ人物であるかのような表現になってしまいます。
 又、「突っ込まされ」でも別に間違いでは御座いませんが、この場合は「突撃させられ」とか「突撃を命じられ」とした方が、更に意味が通じやすくなると思います。
 ですから、次の様にされては如何でしょうか?

>貴族出身ではない騎士は真っ先に突撃を命じられて、敵に八つ裂きにされるのがオチだ。



 「第二幕  『説明するのは面倒だから、第一村人に任せよう』」において

>半信半疑な感情を引きずりながらも、身体はたった今見つけた希望に向かって突き進む。

とありますが、「半信半疑な」というのでしたら、その後に来るのは「感情」ではなく「思い」ではないでしょうか?




 「第三幕  『今回もなかなか楽しめそうだ』」において

>⑤ ぜひぜひ勇者と一緒に魔王討伐にご協力くだしあ><

とありますが、「くだしあ><」という部分が、何を言おうとしているのか、意味が全く解りません。



 「第三幕  『今回もなかなか楽しめそうだ』」において

>どうもこっちの世界の言葉を使おうとすると拙いというかお固い感じに変換されてしまうみたいだ。

とありますが、「お固い感じ」ではなく「お堅い感じ」ではないでしょうか?(「堅物」という言葉はあっても「固物」とは言いません)
 それから、

>「あなた方は軍隊などを持っていないのですか?」

という言葉使いは、「丁寧」、「上品」、「大人しい」等と言う事は出来ても、状況にもよりますが普通は「拙い」とは言わないと思います。
 むしろ「あんたら軍隊とか持ってねーの?」という言い方の方が「拙い」言い方ではないかと思います。



 「第三幕  『今回もなかなか楽しめそうだ』」において

>「すいませんが、少し、後ろを向いていてもらえますか?」

とありますが、「お堅い感じに自動変換」されてしまうというのでしたら、「すいません」ではなく「すみません」とされるべきではないかと思います。




 「第四幕  『このエルフ、けっこういい性格してるな』」において

>心持ちはこれまでにないほどに高揚している。

とありますが、意味や文法上は誤りでは全くないものの、あまり見かけない言い方だと思います。
 「心持ち」という言葉よりも「精神」や「気分」を使う方が一般的ではないかという気が致します。



 「第四幕  『このエルフ、けっこういい性格してるな』」において

>絶世の美少女と肌を接していれば、興奮で精神力が回復するのはもはや男の性だろう。

とありますが、別に2人とも裸になって馬に乗っている訳ではなく、服や鎧があるのですから「肌を接して」とは言えないと思います。
 鎧によっては敵に曝されない背中側には、軽量化のために装甲が無いものもありますが、中世ヨーロッパ世界をイメージしたファンタジー作品に良くある様な騎士の甲冑ならば、背中まで鉄板で覆われていますから、身体の重さ以外には何も感じないのではないでしょうか?
 それとも、もしかしますと「絶世の美少女が、その柔らかな肢體、特に膨よかな二つの双丘を、俺の背中に押し付けているのかと想像すると、興奮で精神力が回復する」という事なのでしょうか? 何れにしても変態ですね。



 「第四幕  『このエルフ、けっこういい性格してるな』」において

>エルフは人間よりも高位の存在だから、もしかしたら人間が抱く邪な感情などとは縁がないのかもしれない。

とありますが、エルフは人間ではないのですから、例え同種の感情であってもエルフの持つ感情は人間の感情とは言えませんので、「人間の感情」とは無縁であるのは当たり前の事に過ぎません。
 ですから、ここは「人間が抱く邪な感情などとは縁がない」ではなく「人間が抱くような邪な感情などとは縁がない」とされた方が宜しいのではないかと思います。



 「第四幕  『このエルフ、けっこういい性格してるな』」において

>この世界を救う力を持つ救世主で、魔王を倒した暁にはセシアーヌ皇国の王妃になられるかもしれない高貴なお方だ。

とありますが、セシアーヌ皇国の元首は皇帝であり、その妃というのでしたら「王妃」ではなく「皇后」ではないでしょうか?



 「第四幕  『このエルフ、けっこういい性格してるな』」において

>エルフと運命を共にするは、王に認められた勇者の役目だ。

とありますが、貴作品の世界には国はセシアーヌ皇国ただ一国しかなく、そのセシアーヌ皇国は帝政であって王政ではないのですから、王などは存在しない筈です。
 「王に認められた」ではなく「皇帝陛下に認められた」の間違いではないでしょうか?



 「第四幕  『このエルフ、けっこういい性格してるな』」において

> 彼女を見下げていることすらいたたまれなくなり、逃げるように馬から降りて片膝をつく。

とありますが、「見下げる」とは「劣っているものとして見る」、「軽んじる」、「軽蔑する」といった意味であり、カークはエルフを軽んじている訳でも、軽蔑している訳でもないのですから、「彼女を見下げていることすら」というのは不適切な表現だと思います。
 もしかしますと、「見下げている」ではなく「見下ろしている」ではないでしょうか?



 「第四幕  『このエルフ、けっこういい性格してるな』」において

>彼女も今代の勇者については気になっていたようだ。

とありますが、

>「ここまでご足労頂いておきながら突然のご無礼をお許し下さい。ですが、勇者にお会い頂く前にどうしてもお耳に入れておきたいことがございます。御身にとって非常に重要なことです」

というだけでは、上記の台詞を聞いた側が予想出来るのは、耳に入れたいという話が勇者に会った後で知っても手遅れになる事柄に関する話だという事だけで、これから聞かされる内容は、魔王に関する事かも知れませんし、戦いに赴いたエルフの運命に関する事かも知れませんし、全く予想もつかない事柄に関する話かも知れません。
 それにもかかわらず、エルフが

>「……構いません。どうぞ、述べてください」

と応えただけで、勇者に関する事を聞きたい等とは一言も言っていないのにもかかわらず

>彼女も今代の勇者については気になっていたようだ。

という事になっているのはおかしいと思います。



 「第四幕  『このエルフ、けっこういい性格してるな』」において

>率直に申し上げまして、今代勇者―――騎士団大隊長閣下、クアム・ベレ・ガーガルランドは1000年前の先代勇者の足元にも及ばない男であるのは間違いありません。

>そして、クアム・ベレ・ガーガルランド騎士団大隊長閣下もまた、その血族に連なる者の一人です。

とありますが、少なくともこの時点ではエルフは騎士団などに所属してはいないのに対して、カークとクアムは騎士団という同じ組織に所属しているのであり、この場におけるカークは、騎士団の一員として、外部の人物であるエルフと接しているのですから、カークがエルフとの話の中で「騎士団大隊長”閣下”」と自分達の組織の一員に対して「閣下」という敬称を付けて呼んだのでは、自分達に敬意を示している事になってしまいますので、不適切な言葉使いという事になります。
 これがもし話をしている相手が、騎士団大隊長よりも格段に身分が低い相手であった場合や、自分達と同様にセシアーヌ皇国の軍に所属している者であったのなら、「騎士団大隊長”閣下”」と「閣下」という敬称を付けて呼んだ方が良い事になりますが、エルフはそのどちらでもありません。
 礼儀作法を重んじる騎士がその様な過ちを犯すのはあまりにも不自然なのではないかと思います。



 「第四幕  『このエルフ、けっこういい性格してるな』」において

>この皇国の君主にして象徴、ドゥエロス皇家は1000年以上前から続く万世一系の王朝にございます。

とありますが、「君主」とは「世襲により国家を治める最高位の人間」の事であり、「家系」は「人間」ではありませんから、「皇国の君主にして象徴、ドゥエロス皇家」と「皇家が君主である」としているのはおかしいと思います。



 「第四幕  『このエルフ、けっこういい性格してるな』」において

>奇しくも先代陛下は心労にご昏倒あそばされ、急遽15歳で即位されたクォラ・ベレ・ドゥエロス陛下は経験不足です。

とありますが、「ご昏倒」という事は、先代皇帝は気絶しただけでまだ生きているという事になりますから、先代皇帝が引退宣言を出したという話も(この場では)述べられてはいない以上、皇位が空いたという事にはならないのにもかかわらず、何故、クォラが勝手に皇位に即位する事が出来るのか訳が解りません。



 「第四幕  『このエルフ、けっこういい性格してるな』」において

>なし崩し的に勇者という栄えある称号を拝領させた騎士団大隊長閣下は、なけなしの首都防衛戦力である騎士団と魔術師団を引き連れて魔族の軍団に真っ向から切り込もうという腹づもりでおります。

とありますが、「拝領」とは「目上の人物から物品等を頂く事」なのであり、「勇者の称号」は皇帝が所有している物品ではありませんから、「拝領する」とは言えません。
 「称号」や「地位」の類は「拝領する」とは言わずに、「拝命する」と言う方が正しいのではないかと思います。
 しかしながら、「拝領」も「拝命」も、あくまで「目上の者から受け取る」という受け取る側の立場から見た場合に使われる言葉なのですから、「拝領させた」や「拝命させた」としたのでは、皇帝に強制したのではなく、あくまで受け取る側の人間であるクアムに強制した事になり、「受け取る側であるクアムが欲しがらない物品や位を、何者かが無理やり受け取らせた」という意味になってしまいます。
 従いまして、「拝領」にしても「拝命」にしても、「させた」を付けたのでは、この場合には不適切な表現になると思います。



 「第四幕  『このエルフ、けっこういい性格してるな』」において

>俺たちは自業自得によって最期を遂げるに飽きたらず、この世で最も美しい存在まで道連れにしようとしている。

とありますが、「自業自得によって最期を遂げるに飽きたらず」ですと「自業自得によって最期を遂げるだけで満足せず」という意味になり、セシアーヌの人類は「自業自得によって最期を遂げる」事を望んでいる訳ではありませんから、「自業自得によって最期を遂げる」事が「満足」する様な事である筈もありませんので、「自業自得によって最期を遂げるに飽きたらず」(=「自業自得によって最期を遂げるだけで満足せず」)という表現はおかしな表現だと思います。
 「自業自得によって最期を遂げるに飽きたらず」ではなく「自業自得によって最期を遂げるのみならず」ではないでしょうか?



 「第四幕  『このエルフ、けっこういい性格してるな』」において

>伝説の救世主の言葉であれば、クアムの奴も耳を傾けざるを得ないかもしれい。

とありますが、「かもしれい」ではなく「かもしれない」ではないでしょうか?
 それと、前回において魔王を倒したのは勇者なのですから、「伝説の救世主」とは「1000年前の勇者」の事であり、エルフは救世主を手助けしたパートナーに過ぎないのではないでしょうか?



 「第四幕  『このエルフ、けっこういい性格してるな』」において

>私と貴方の二人で、魔王討伐の旅をしましょう

とありますが、「2人が旅をするだけで、直接には戦わずとも魔王が倒れる」という訳ではなく、「幾つもの地域に分散して何人もの魔王が存在している」という訳でもないのですから、「魔王討伐の旅」という表現は少し変だと思います。(「魔王討伐を目指して旅に出ましょう」という表現でしたら多少マシですが)
 ですから、「私と貴方の二人で、魔王討伐の旅をしましょう」ではなく「私と貴方の二人で、魔王討伐をしましょう」とされた方が良い様な気が致します。




 「第五幕  『手間がかかるからこそ、楽しいということもある』」において

>本来なら首都の正門は常時開いているのだが、魔王が現れてからは昼間以外は閉じられている。

とありますが、「本来なら首都の正門は常時開いているのだが」というのは過去の話であり、現在はそうなってはいないのですから、「以前なら首都の正門は常時開いていたのだが」という具合に過去形にされた方が良いと思います。
 そして、「昼間以外は閉じられている」というのは、以前はそうなってはいなかったものが、魔王が現れてからその様に変わったのですから、単に「魔王が現れてからは(中略)閉じられている」とされるよりも「魔王が現れてからは(中略)閉じられるようになった」とされた方が良いのではないかと思います。
 後、「昼間以外は閉じられている」というのは、誤りではないものの、妙にまどろっこしい表現に思えます。
 「夜は閉じられるようになった」とか「開いているのは昼間だけになった」では駄目なのでしょうか?



 「第五幕  『手間がかかるからこそ、楽しいということもある』」において

>然る可き本物の勇者はすでに皇帝陛下により決められておるのですぞ!?

とありますが、「然る可き」とは「適当な」、「相応しい」、「当然である」といった意味なのですから、「御身のご助力を賜るのに然る可き勇者」とか「魔王討伐を遂行するのに然る可き勇者」、「本物の勇者として然る可き人物」というのでしたら意味が通じますが、単に「然る可き本物の勇者」だけでは「どの様な事に対して相応しい本物の勇者」であるのか解りません。



 「第五幕  『手間がかかるからこそ、楽しいということもある』」において

>出来るならば、両親の墓前に語り聞かせてやりたいものだ。

とありますが、「亡き両親」ではなく「”墓の前”という場所」に語り聞かせてどうするのでしょうか?
 又、「語り聞かせてやる」では上から目線の言い方になりますから、目上の存在である両親に対する言葉使いとしては好ましくないと思います。
 ですから、あくまで一例に過ぎませんが「今は亡き両親の墓前に参じ、このことを報告したいものだ」等いうのは如何でしょうか?



 「第五幕  『手間がかかるからこそ、楽しいということもある』」において

>馬が勝手に前方の障害物を避けるのを察知できなかった。

とありますが、この場合の「察知」とは「推量って知る事」という意味であり、馬が避けている最中であれば、避けている事を知る事は単なる認識したというだけの事に過ぎず、「推量った」事にはなりませんから、「馬が避けるのを察知」という表現はおかしいと思います。
 つまり、「察知」は前もって予想した場合に対して成り立つ行為なのですから、「避けるのを察知」ではなく、例えば「避けようとしているのを察知」とか「避けかけているのを察知」等の様な使い方になると思います。
 ですから、例えば次の様にされては如何でしょうか?

馬が勝手に前方の障害物を横にではなく、”縦方向に”避けようとしている事を察知できなかった。

 尚、”縦方向に”の部分は、感想欄の仕様でルビ等を入れる事が出来なかったため、仕方なく二重引用符で囲む事で強調致しましたが、強調は傍点を振る事で行った方が良いかも知れません。




 「第六幕  『2つの世界の管理は大変だ』」において

>皇宮へ馳せ参じるのは、まだ幼かった頃に父に連れられて現皇帝の誕生祝典に参加した時と、3年前に騎士団入団式に並んで以来だ。

とありますが、「以来」とは「その時よりこのかた」、「それより引き続き」といった意味であり、「~以来だ」という使い方をした場合は「~の時が最後だ」といった意味合いを表す事になるのですから、上記の文の場合、「皇宮へ馳せ参じるのは、現皇帝の誕生祝典に参加した時と、騎士団入団式に並んだ時が最後だ」という具合に「”最後に”皇宮へ馳せ参じた時」が2回もある事を意味するおかしな表現になっています。
 「皇宮へ馳せ参じたのは、まだ幼かった頃に父に連れられて現皇帝の誕生祝典に参加した時と、3年前に騎士団入団式に並んだ時くらいのものだ。」の間違いではないでしょうか?



 文法的には全く間違ってはおりませんが、「第六幕  『2つの世界の管理は大変だ』」における

>皇帝陛下を直に前にして醜態を晒さないように、

という箇所の中にある、「皇帝陛下を直に前にして」という、皇帝のいる場所を、位の低い者の位置を基準にして決める様な言い方は、あまり耳にした事が御座いません。
 普通は「皇帝陛下を直に前にして」ではなく「皇帝陛下の御前で」という表現が使われると思います。



 「第六幕  『2つの世界の管理は大変だ』」において

>大昔に家庭教師に習った宮廷作法を必死に手繰り寄せる。

とありますが、「手繰り寄せる」のであれば「宮廷作法」ではなく「宮廷作法の記憶」ではないでしょうか?



 「第六幕  『2つの世界の管理は大変だ』」において

>時間や重量などの単位ほとんどが私の世界と一致しているのですが、この理由を知っていますか?

とありますが、「単位ほとんどが」ではなく「単位はほとんどが」或いは「単位のほとんどが」ではないでしょうか?



 「第六幕  『2つの世界の管理は大変だ』」において

>もしかしたら、その基準の策定にあたって先代のエルフ様が関わっていたのかもしれません

とありますが、騎士という礼儀作法を厳しくしつけられている人間が、伝説のエルフという身分の高い相手に対して話しているのですから、「もしかしたら」等というくだけた言い方をしているのはおかしいと思います。
 「もしかしたら」ではなく「もしか致しますと」或いは「もしかしますと」ではないでしょうか?



 「第六幕  『2つの世界の管理は大変だ』」において

>それに則ればエルフの世界の文化水準も容易に推し量ることが出来る。

とありますが、セシアーヌの方が主人公の元の世界よりも文化水準は低いのですから、セシアーヌ人であるカークが、自分達の世界よりも進歩している主人公の元の世界の「文化水準」そのものを推し量る事など、中世のヨーロッパ人が、21世紀には社会がどの様な発展を遂げているのかを予想するようなもので、出来る筈もないと思います。
 「エルフの世界の文化水準も容易に推し量ることが出来る」ではなく「エルフの世界は我々の世界とは比べ物にならないほど文化水準が高い、ということが容易に推し量ることが出来る」の間違いではないでしょうか?



 「第六幕  『2つの世界の管理は大変だ」において

>魔力とは精神の波の飛沫のようなものだそうで、その飛沫を力として体外に変換することが出来るのは精神面に重きを置いた生物である亜人類だけです。

とありますが、「体外に変換する」では何の事なのか意味が解りません。
 「その飛沫を力として体外に変換する」ではなく「その飛沫を体外で力に変換する」或いは「その飛沫を力に変換して体外で具現化する」ではないでしょうか?



 「第六幕  『2つの世界の管理は大変だ』」において

>クアム・ベレ・ガーガルランドという男は、まさにガーガルランド家に生まれべくして生まれた生粋の貴族だ。

とありますが、「生まれべくして生まれた」ではなく、「る」を加えた「生まれるべくして生まれた」ではないでしょうか?



 必ずしも間違いとは言えませんが、「第六幕  『2つの世界の管理は大変だ』」において

>あの美人面が剥がれ落ちるのは間違いない。

とありますが、現代においては「美人」とは主に女性に対して使用されるようになっておりますので、「美人面」とされるよりも「美男子面」とされた方が良いかも知れません。



 「第六幕  『2つの世界の管理は大変だ』」において

>クアムが不適格だとエルフに進言したのは俺自身だし、それ自体に後悔はない。

とありますが、「それ自体に後悔はない」ではなく「その事自体に後悔はない」ではないでしょうか?



 「第六幕  『2つの世界の管理は大変だ』」において

>しかし、自分の行いがどれほどの代償を払うものであったのかを顧みれば、激しい憂慮を感じずにはいられない。

とありますが、「憂慮」とは「心配する事」、「思いわずらう事」なのであって、感情の一種ではないのですから、「憂慮を感じ」という表現はおかしいと思います。
 ですから、「激しい憂慮を感じずにはいられない」ではなく「激しく憂慮せずにはいられない」、或いは「憂慮に堪えない」、「激しい憂慮を覚えずにはいられない」、「激しい憂鬱感を感じずにはいられない」等とされた方が宜しいのではないでしょうか?



 「第六幕  『2つの世界の管理は大変だ』」において

>この世界を救うに相応しい戦士は、別の誰かではないのか。

とありますが、「世界を救うに相応しい」ではなく「世界を救うのに相応しい」ではないでしょうか?



 「第六幕  『2つの世界の管理は大変だ』」において

>何より、不安で張り裂けそうなこの胸に痛みに比べれば、この程度はかすり傷にもならない。

とありますが、「この胸に痛み」ではなく「この胸の痛み」ではないでしょうか?



 「第六幕  『2つの世界の管理は大変だ』」において

>伝説の救世主に敬意を払うのは当然のことではないのか。

とありますが、魔王を倒したのは前回の勇者なのですから、「伝説の救世主」とは「1000年前の勇者」の事であり、トゥは今回の「救世主の候補」のパートナーに過ぎないのではないでしょうか?
 それと、「トゥ」は「2」という意味です。
 「“二番”を示す言葉」という事でしたら「トゥ」ではなく「セカンド」ではないでしょうか?



 「第六幕  『2つの世界の管理は大変だ』」において

>本当の名前が聞き取れないというのは些か残念だが、真名を賜るなど恐れ多いことだ。

とありますが、「真名を賜る」とは「本当の名前をもらう」という意味ですから、この場合は「カークが、『カークの本当の名前』を名付けてもらう」という意味になってしまいます。
 「真名を賜る」ではなく「真名をお教えいただく」ではないでしょうか?



 「第六幕  『2つの世界の管理は大変だ』」において

>そんな俺が、エルフに向かって対等であるかのような物言いをするなど、烏滸の沙汰だ。

とありますが、「烏滸の沙汰」とは「馬鹿馬鹿しい事」、「差し出がましい事」という意味であり、エルフのお言葉に対してカークが「馬鹿馬鹿しい」等と思う筈もありませんから、この場合は「差し出がましい事」という意味になると思われますが、「差し出がましい」とは「度を越えて他人の事に関わる様である」、「出しゃばる様である」といった意味であるのに対し、目上の人物に向かって「対等であるかのような物言いをする」事は態度に関する事であり、他人との関わり方や意見を言う事とはまた別の話なのですから、「他人の事に関わる」事や「出しゃばる」事とは言えませんので、「エルフに向かって対等であるかのような物言いをする」事に対して「烏滸の沙汰」というのは(「エルフと対等であるかのような態度を取るなど、口を出し過ぎだ」と言っている様なものですから)おかしいのではないかと思います。



 「第六幕  『2つの世界の管理は大変だ』」において

>今でさえ、エルフを見下すという不遜に震えているような小心者だというのに。

とありますが、カークはエルフを見くだしてなどおりませんから、「見下す」(みくだす)ではなく「見下ろす」(みおろす)の間違いではないでしょうか?



 「第六幕  『2つの世界の管理は大変だ』」において

>胸を塞いでいた重石が残らず洗い流され、矜持の炎が轟々と燃え上がる。

とありますが、「重石が洗い流され」という表現がどの様な意味なのか理解出来かねます。
 重石は汚れ等ではないのですから、洗った程度では流れてなど行かない様な気が致します。



 「第六幕  『2つの世界の管理は大変だ』」において

>「……討伐の旅の前にケガをされては、困りますから」

とありますが、

>ふと、爪が食い込んでいた手の平から痛みが消えていることに気付いた。不思議に思って見れば、深い傷は瘡蓋も残さずに治癒されていた。

とある様に、単に「既に治癒した」というだけであって、「怪我」は既にしているのではないでしょうか?


 感想欄に入力可能な文字数の限界の関係から、今回の感想は取り敢えず第六幕までの話に関するものだけに留める事に致します。
頂いた感想コメントは全てが平等に嬉しいのです。そうあるべきだと思っていました。ですが、今までの人生の中で頂いてきたコメントで、あなたのコメントが一番嬉しく、心に響きました……!!(`;ω;´)
ありがたや!それしか言えない!僕なんかの作品にここまでして頂けて、嬉しいやら申し訳ないやら!添削費用のお代を支払わないといけないくらい、物凄く参考になるアドバイスです!タダでいいんですか!?
初めてのオリジナル作品で初めてのファンタジーということで、粗が目立つのかもと自分でも思ってましたが、自分が考えてる以上に見直さないといけない部分が多いことに気付かされました。誤字脱字はチェックしたつもりでもたくさんあるものです。僕はまだまだです。これからも、暇で暇で仕方ないという時にご助力頂ければ、僕なとてもとても嬉しいです。こんなお馬鹿で軽いノリななんちゃってファンタジーですが、これからもよろしくお願いします!!!m(_ _)m
[良い点]
トゥもカークも可愛い。
[一言]
そろそろ偽勇者に一発かます時がやってきたようですね。
いーぞー! やったれー! ついでに全部一人で抱え込むカークにも物申したれー!
  • 投稿者: 退会済み
  • 2013年 09月06日 12時57分
管理
感想どうもです!カークは不幸な境遇に負けずにひたむきに頑張る青年キャラで、トゥは心に余裕がある少年(?)キャラです。これからお互いに影響を与え合って、良いパートナーにしていきたいです。
これからトゥのお説教タイムが始まります。カークへのお説教はちょっとニヤニヤできるものにしようと考えてます。どうか、お楽しみに!
[良い点]
主人公視点での妖精(神)とのやりとりで面白く笑いつつ、騎士カーク視点の内容ではラブコメ的にニマニマできる一粒で二度美味しい作品です。相対立している騎士団連中が本格的にゲスいのも見ていて面白いです。これから彼らがイテコマサレルところを見るのが楽しみになりました。
[気になる点]
二人分の視点から描く以上は内容が重複するのは避けられませんが、少しクドく感じる部分がありました。前書きか各話タイトルで視点変更について記すとわかりやすいかもしれません。
[一言]
TSモノの醍醐味は“元は男の女の子が男にデレる”その瞬間最大風速だと思います。適度に残念な主人公が変貌していく様子が楽しみです。
亜人も登場するようなので人外萌えとしてそのあたりも期待大。

つづきを楽しみにさせていただきます。
  • 投稿者: 夜噺明神
  • 18歳~22歳 男性
  • 2013年 09月01日 05時56分
[良い点]
凄くこの小説が更新されるのを毎日楽しみにしています、
作者さまが、お時間に余裕がありましたら、一方的なお願いになってしまうのですが更新を、早くして頂けたらと思います
 感想ありがとうございます!! この作品を好きになって頂けて、とても嬉しいです!! 更新が遅いことは僕の一番の悪いところだと思ってます。作品を抱えすぎてえいることは二番目に悪いことです。逆かな?どっちにしても作者としては致命的に悪いことですね。楽しみにして頂けいているのに申し訳ないです。
 小説を描くことは僕の生き甲斐です。なるべく早く更新をできるように、これからも全力で努力します。どうか、気長にお待ち頂ければ幸いですm(_ _)m
[一言]
あー・・・優秀なの選別してそれ持って魔族に寝返ったほうがよくね?w
  • 投稿者: イリュ
  • 18歳~22歳 男性
  • 2013年 08月14日 16時29分
[一言]
これは無理だな。この騎士団ならいない方が良い。ヘタに戦の仕方を覚えられる方がまずい。

戦争で一番厄介なのは、戦力にならない味方。怪我をした味方。
守らなければならないし、回収しなければならないから。

女の魔王、というのは気になりますね。ここは少人数で魔王に特攻した方が良さげ。
更新お疲れ様です!
  • 投稿者: dodotrash
  • 2013年 08月10日 06時21分
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