感想一覧

[一言]
公正な評価をする自信がないのですが、ポイントにつながるようなので一応の評価はさせて頂きます。「プロの小説で大満足！」を★5つとした場合の評価のつもりです。

大変読みやすい文面で、かつ内容的には面白かったので、私にしてはかなりのハイペースで読み進めることができたかと思います。

しかしながら、前半のゆったりとした独特の雰囲気、細かい描写に比べて、後半は性急な感じが否めません。人物の描写や心の動きが、私にはついていけない面がありました。
核云々を題材にすること自体は、リアリティの欠如とは受け取りません。しかし、核施設に関してということとなるとリアリティが欠如していたように感じます。
通常と違うところに数字を多用した独特な文面で、読者に具体的なイメージを植え付けようとする試みが感じられただけに残念でした。

でも、ナイーブでお人好しの主人公が、愛する者を守ろうと決意してからの変身振り、ヒロインであるくーなの無邪気さと温かさは、十分に伝わってきました。

批判的なことばかり書かせて頂きましたが、上述のように基本的にはストーリー自体には満足し、楽しく読むことができました。
応募を意識してトレーニングのつもりもあるのでしょうが、一度予定枚数を意識せずに自由に書き上げてみることをお勧め致します。というか、そういう完全に書ききった藍田陽介先生の作品を一度読んでみたいです。機会があったら是非ともお願い致します。

[一言]
テンポよく読むことができました。
フィクションとノンフィクションの葛藤と表現したらいいのでしょうか。
現実にあり得るストーリーに、やはりくーなの存在が何かしらの安心感を与えてくれますね。
後半の展開が急な感じもしましたが、そこもくーなの存在が和らげてくれますね。

[一言]
謎解きの部分は推理小説などを読んだりしませんので、比較や評価などはいたしません。
でも、不思議な出会いから結末までのストーリーのリズムは良かったですね。
人物紹介（説明？特に女性の）なんですけど、もうちょっと独創的な表現があってもいいかと感じます。
ただ、設定が…
原爆・核研究所っていうのが一般人にとってはリアリティーに欠けて思えるのでした。
いずれにせよ、これだけの話しを組み立てて表現できる作者様には驚天動地です！これからも頑張ってください！！そしてたまには息抜きで、釣りでもいかれることをお勧めいたします。

[一言]
作品の導入部としては、今後どう展開していくのか？と期待させられる内容でしたのでこの評価にさせていただきました。