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ご依頼を受けてまいりました、山名です。拙いながら評価させていただきます。
純文がお好きなのでしょうか。内容的には安部公房の様な雰囲気ですね。私も「獣の証拠」という駄文で純文風を狙ってみたのですが、全くうまくいきませんでした。
こういった文、つまりストーリー性ではなく、内包する主張のみで成立する作品はとても難しいです。作者様も書いておられるように、純文は自己満足と紙一重、いや同一のものだと言えます。ならば、その自己満足からどうすれば文学へと昇華できるのか。どうすれば読者の存在する作品世界を作りだせるのか。
残念ながらこの文はやはり「自己満足」の域に留まっているように思われます。といってもそれは当り前のことで、このような文を書いて「文学」として成立するようであれば、作者様にはとっととデビューしなさい、としか言うことはありません。
なるほどこの文は読者に何かを訴えています。己の醜い一面を見よ、と。その上で己自身のみに基づいて屹立せよ、と。(これは作者様の思惑と違う解釈かも知れませんが、私はそう感じました。違う解釈が生まれる、このことも純文においては難しい問題です)
しかしこういった主張はあくまで作者から一方的に発せられたものであり、私はそう感じたが故に自己満足、と断じたわけです。ただし繰り返し書きますが、ここから一歩踏み出したものは高尚な文学であり、素人に書けるはずもありません。
ですから、この様な文章は発表しないべきだ、と私は考えます。間違いなく昇華しきっている自信がない限り、これは小説ではなくブログの一ページでしかありません。小説として発表されるのはいかがなものかと。これは周囲の目を気にする、ということではなく、己の作品に対する姿勢に影響してくると思うのです。このことをお考えになって、この作品についてもう一度お考えになってはいかがでしょうか。
だらだらとつまらないことを書き続けてきましたが、結論としては、「小説として評価できない」です。書き込みを見ている限り自覚しておられるようですが。作品性については前述したとおり、「自己満足」と考えざるを得なかったので、存在しないものとみなします。あくまで「作品」性ですので。屁理屈めいて申し訳ありません。
こう書いていると酷評しているようにも見えますが、そういうわけでもないのです。このようなジャンルに果敢に挑戦なさっている作者様の姿勢は素晴らしいと思いますし、文章力は十二分におありになると思います。高校生なのでしょうか?だとしたら、その年でここまで書けるのは素晴らしい。物事について深く洞察されていることもよくわかります。
これからも頑張ってください。この作品に限ってはこういう結論になりましたが、間違いなく良い作品を生み出せる素地はあると思います。
今回はご依頼ありがとうございました。
ご依頼を受けてまいりました、山名です。拙いながら評価させていただきます。
純文がお好きなのでしょうか。内容的には安部公房の様な雰囲気ですね。私も「獣の証拠」という駄文で純文風を狙ってみたのですが、全くうまくいきませんでした。
こういった文、つまりストーリー性ではなく、内包する主張のみで成立する作品はとても難しいです。作者様も書いておられるように、純文は自己満足と紙一重、いや同一のものだと言えます。ならば、その自己満足からどうすれば文学へと昇華できるのか。どうすれば読者の存在する作品世界を作りだせるのか。
残念ながらこの文はやはり「自己満足」の域に留まっているように思われます。といってもそれは当り前のことで、このような文を書いて「文学」として成立するようであれば、作者様にはとっととデビューしなさい、としか言うことはありません。
なるほどこの文は読者に何かを訴えています。己の醜い一面を見よ、と。その上で己自身のみに基づいて屹立せよ、と。(これは作者様の思惑と違う解釈かも知れませんが、私はそう感じました。違う解釈が生まれる、このことも純文においては難しい問題です)
しかしこういった主張はあくまで作者から一方的に発せられたものであり、私はそう感じたが故に自己満足、と断じたわけです。ただし繰り返し書きますが、ここから一歩踏み出したものは高尚な文学であり、素人に書けるはずもありません。
ですから、この様な文章は発表しないべきだ、と私は考えます。間違いなく昇華しきっている自信がない限り、これは小説ではなくブログの一ページでしかありません。小説として発表されるのはいかがなものかと。これは周囲の目を気にする、ということではなく、己の作品に対する姿勢に影響してくると思うのです。このことをお考えになって、この作品についてもう一度お考えになってはいかがでしょうか。
だらだらとつまらないことを書き続けてきましたが、結論としては、「小説として評価できない」です。書き込みを見ている限り自覚しておられるようですが。作品性については前述したとおり、「自己満足」と考えざるを得なかったので、存在しないものとみなします。あくまで「作品」性ですので。屁理屈めいて申し訳ありません。
こう書いていると酷評しているようにも見えますが、そういうわけでもないのです。このようなジャンルに果敢に挑戦なさっている作者様の姿勢は素晴らしいと思いますし、文章力は十二分におありになると思います。高校生なのでしょうか?だとしたら、その年でここまで書けるのは素晴らしい。物事について深く洞察されていることもよくわかります。
これからも頑張ってください。この作品に限ってはこういう結論になりましたが、間違いなく良い作品を生み出せる素地はあると思います。
今回はご依頼ありがとうございました。
- 投稿者: 退会済み
- 18歳~22歳 男性
- 2007年 12月24日 01時20分
管理
評価ありがとうございます。
自覚してはいるものの、根が曲がっていると言いますか、少し小説と趣向の違う物語を書いてしまうのが癖で依頼したわけですが、本当に素直な意見をありがたく思います。
発表は勿論しません。私個人の意見ヤリカタとしては、このような『論』『意見』『見方』を書き溜めていって、最後に結合、というわけではないものの、一つの『物語』として何かを書くときに、テーマに織り交ぜることが出来たら良いなという『過程』のような気持ちで書いてます。宣言した通りにこの状態ではもはや『自己満足』以外の何ものでもないので。
正直な話、自分の作品の方向性についてぶっちゃけ路頭に迷っていた最中でした。というのも、卑屈な考えが文章化するとまさにこのような小説しか書けなくなるからと、ある意味病気ですね。
しかし、そこまで山名さまに言ってもらえると少々考え直す機会が出来たような気がします。非常にお礼を申し上げたいと。
では、本当にありがとうございました!
自覚してはいるものの、根が曲がっていると言いますか、少し小説と趣向の違う物語を書いてしまうのが癖で依頼したわけですが、本当に素直な意見をありがたく思います。
発表は勿論しません。私個人の意見ヤリカタとしては、このような『論』『意見』『見方』を書き溜めていって、最後に結合、というわけではないものの、一つの『物語』として何かを書くときに、テーマに織り交ぜることが出来たら良いなという『過程』のような気持ちで書いてます。宣言した通りにこの状態ではもはや『自己満足』以外の何ものでもないので。
正直な話、自分の作品の方向性についてぶっちゃけ路頭に迷っていた最中でした。というのも、卑屈な考えが文章化するとまさにこのような小説しか書けなくなるからと、ある意味病気ですね。
しかし、そこまで山名さまに言ってもらえると少々考え直す機会が出来たような気がします。非常にお礼を申し上げたいと。
では、本当にありがとうございました!
- 竹蜻蛉
- 2007年 12月24日 13時09分
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