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最新話まで拝読いたしました。率直な感想をお伝えします。

まず印象的だったのは、ティアの三人称一元視点と思考を地の文へ溶け込ませる自由間接話法が、物語世界と調和していることです。
これにより彼女の思考・知覚・意識の境界線があいまいになり、その場にいるようなリアリティを感じ、深く感情移入できました。

作者様は視点管理の巧みです。
私自身、これまで数々のウェブ小説を読んできましたが、ここまで三人称一元視点を徹底されているのははじめてでした。
三人称一元視点は、ふとした拍子に視点人物の意識から離れ、「作者による説明」が目立ってしまう難しさがあると思います。しかし最後までティアの意識から外れることなく、徹底的に制御されていましたね。

エピソード管理へのこだわりも印象的でした。
必要に応じて2つないし3つに分割されていたため、とても読みやすく、読者への細やかな配慮が伝わりました。

次は伏線についてです。人物造形の巧みさとからめて述べさせていただきます。
たとえばこの部分。

――踊るように空中で跳ねるココとは裏腹に、ティアはくちびるをきゅっと結んだ。

周りの文章から良い意味で浮いているため、創作者なら伏線が張られたと明確で、整理しながら読み進めることができました。
読者がわかるように伏線を張るという技術は、小説家にとって最も差の開く箇所だと私は考えています。
作者様はこの技術が抜群に上手です。

ココのキャラクターがとにかく魅力的で、序盤から可愛さにあふれていました。
彼女の人物造形も、伏線にとって効果的に機能していたように思います。

――「うん! 大妖精の森にはたーっくさん妖精がいるよ。アタシはね、森の風から生まれた風の妖精なんだ。だから、さっき風鈴をたくさんつついてきたの!」

第6話での「ココの記憶が途切れていること」、第20話での「契約妖精の秘密」など、徐々に伏線が回収されていく流れは、同じ創作者として大変勉強になりました。
その中でも次の文章が印象に残っています。

――たしかに、いまのココは幼子そのものだ。記憶をなくし、目にするものすべてに興味を持ち、まわりの声など聞こえない。ティアの声さえも。二年前の、あの日からずっと……。

また文章が読みやすいからでしょうか、余白が感じられて良かったと思います。
本筋から離れた、細かい部分ではありますが、

――「これ、あたしが裏で食べようと思って旦那に焼いてもらってたんだけど、あんたにもあげるよ。お腹すいてるんでしょ? ダグの紹介ならサービスしなくちゃね」

たったこれだけのやり取りからダグとソノの深い交友関係が自然と推測でき、二人のキャラクターにぐんと興味が湧きました。

エルフ語の設定がストーリーに深く絡んできたり、水路に関する徹底された取材の跡が見られたりと、すばらしい点を挙げればキリがありませんが、長くなってしまいましたので、このあたりで終わりにさせていただきます。

以上になります。
素敵な作品に巡り会えたこと、心より感謝申し上げます。
今後のご執筆を応援しております。
ティアとココの関係に目が離せず、ストーリーが気になります。
また遊びに来ますね。
ありがとうございました。
カルガモ丼さん
読んでいただいてありがとうございます!身に余るお言葉で感激しております!
伏線については意識してなかったのですが、読んでる人が混乱しないように書こう、とだけは気をつけてました!
ダグとソノもそうなのですが、セレストの町の人たちにも自分の頭の中では彼らの人生など、いろいろ想像が膨らんでしまって、本編に不要なことを書きすぎないように苦労しました。(だいぶカットしたりもしました)
本当にコメントありがとうございます。頑張ります!