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こんばんは、素敵なエピローグありがとうございます。

エレナと言葉を交わし、最期の姿を見送ってから、トーマスはずっとエレナの言葉の意味を考え続け、一つの答えに辿り着いたのですね。
起こってしまった事実は変わらないけれど、そこから何かを学び取れる力が人間にはある、という希望を感じました。

ただ、彼は、自分が助かった事でエレナを死なせてしまったという負い目のようなものを、この歳まで奥底に抱えているような印象も受けました。
同時に、生き方の一部として薬草で人を救った「魔女」のエレナは断罪され、職業として薬草で人を救う「医者」の自分は弟子を持ち、診療所も社会的な立場も得ている----この差は何なのだろう、と自問し続けてきたのかなと想像しました。

「魔女」という言葉をあえて出したのは、時代と性別が違えば、自分も君も迫害される立場だったかもしれないのだよ、と弟子に伝えたかったのかもしれませんね。
ちょっと生き方が不器用そうなところが、エレナを思わせます。エレナ自身も草木を見極めるのと同じようにそれを見抜いたのでしょうか。
彼女の謎かけにも近いあの言葉は、少年に「考える事」を宿題に残したかったのかもしれません。
この子なら、答えを出せると信じて。

この先、トーマスが背負っている重荷が少しでも軽くなりますように、という気持ちになりました。

続きを楽しみにしています。
執筆頑張って下さい。
  • 投稿者: 羊野ふゆ
  • 40歳~49歳 女性
  • 2026年 09月10日 21時30分
羊野ふゆ先生
コメントありがとうございます。3話、8話、最終話、そして今回のエピローグまで、毎回こんなに深く読み込んでいただき、書き手として本当に励みになっています。
トーマスが抱えている「負い目」というご指摘、まさにその通りです。自分が助かった代償のようにエレナが死んでいったこと、そして同じ薬草の知識が、片や「魔女」として裁かれ、片や「医者」として敬われる——その差に、彼自身ずっと答えを出せずにいたのだと思います。
「魔女」という言葉をあえて弟子に伝えた場面についてのご想像も、とても近いものです。時代と立場が違えば自分も同じ側に立たされていたかもしれない、という感覚を、言葉にしないまま渡したかったのだと思います。そしておっしゃる通り、あの一言は答えではなく、少年への宿題だったのかもしれません。
トーマスが背負ってきたものが、いつか少しでも軽くなりますように——そう思っていただけたこと、とても嬉しいです。応援のお言葉もありがとうございます。続編があって完結と言う設定になってます。「魔女を作った村」を時間がある時に読んで頂ければ幸いです。よろしくお願いします。
読了しましたm(_ _)m
短いお話読みたいんだよォー! って叫んでるツイートにいいねくださってたのがきっかけでしたが読めて良かったなと思ってます。

学も、暮らしへの余裕も持たない人々の小さな醜悪さが、事実と、『こう思った』という感想だけを淡々と記録のようにつみ重ねる。
それが起るべくではないバタフライ・エフェクトとなって、気付けばエレナ一人、どう足掻いても覆らない最悪の結末に転がっていく。
0(:3 )〜 _('、3」 ∠ )_

 私、何年も前にエレナのような女性がどのようにして魔女と貶められ、魔女狩りの憂き目に合ってきたか、そんな史実や歴史をテーマにした展覧会を訪れる機会があったのですが、今になってそれを克明なルポルタージュとして読まされたような気分になっています。

 とても生々しく、不愉快かつ重たい。トゲの生えた玉を無理やり胃に押し込まれたような読後感で、完成されているなあと思いました。

最終話でトーマスがエレナと同じことをして、彼は普通に弟子とって医者として暮らしてるのも、男尊女卑によるものか彼が単に幸運なだけだったのか、……とにかくそれも皮肉っぽく思えました。

読ませていただいてありがとうございました。
  • 投稿者: 睦永 猫乃
  • 女性
  • 2026年 09月10日 13時12分
睦永 猫乃さまへ
コメントありがとうございます。ツイートのいいねがきっかけだったとのこと、そんな形で出会っていただけたこと、とても嬉しいです。
「事実と『こう思った』という感想だけが淡々と積み重なり、バタフライ・エフェクトのように取り返しのつかない結末に転がっていく」というまとめ方に、はっとしました。まさにそういう構造を意識して書いた物語だったので、そこを的確に掬い取っていただけたことが何より嬉しいです。
展覧会で史実として触れられた経験があるとのこと、だからこそ「ルポルタージュのように読まされた」という感覚は、フィクションとして書いた身としても身が引き締まる言葉です。生々しく重たい読後感だったとのこと、それこそがこの物語の目指したところだったので、率直にありがたいです。
トーマスと同じ行為が、なぜ彼の場合は罰されずに医者としての人生に繋がったのか——そこに男尊女卑の構造や、単なる運の差を読み取っていただけたのも、まさに狙った皮肉の部分です。ここまで丁寧に読み込んでいただき、本当にありがとうございました。
こんばんは、最後まで読ませていただきました。
不穏な空気で始まり、予想した通りの展開となり、奇跡も魔法もないままに、エレナは魔女として殺されてしまいました。一片の救いもない物語でした。

この物語は、何の利益もないのに他人を助けていたら、いつの間にか「普通ではない」「何か裏があるのではないか」と噂されて孤立したり、悪意の対象となったりする……今だって学校や職場でよくある話ですよね……という、掃いて捨てるほどある、ふわふわした寓話ではありません。
エレナという、一人の人間が生きて、死んでいく物語であり、それを見たトーマスという少年がこれから生きていく、唯一無二の物語です。
彼もまた成長して純粋さを失い、他の大人達のように知恵ある者を恐れ、助けてもらっても恩を忘れるようになるかもしれません。でも、あるいは、知恵ある者への尊敬を抱き、自分もそうであろうとするかもしれません。
この救いのない物語に僅かな希望が書かれているのだとすれば、それはエレナの末路から目を背けなかった少年の姿だと思いました。

同じように、技術や知識を持つ人間が、悪用されると薄々分かっていながら恐ろしい兵器を作ってしまうというお話を読んだ後なので、なおさらエレナの人間性を強く感じました。
「魔女だったらよかったのに」という言葉は、半分本心で、後の半分は人間の心のままで処刑される自分への誇りから出たのかなと想像しました。

静謐で、誠実な物語でした。
魔女とは何かを改めて考えさせられる時間でした。
ありがとうございました。

  • 投稿者: 羊野ふゆ
  • 40歳~49歳 女性
  • 2026年 09月09日 20時59分
羊野ふゆ先生へ
遅くなって申し訳ありません。
3話目、8話目、そして最後まで、都度こんなに丁寧な感想をお寄せいただき、本当にありがとうございます。
今回の感想で特に心に残ったのは、「ふわふわした寓話ではない」という一文です。実を言えば、書いている間ずっと、この物語が「知恵ある者が孤立する寓話」のような、どこかで読んだことのある教訓話に見えてしまわないか、という不安がありました。それを、エレナという一人の人間の生と死の物語として、そしてトーマスという少年がこれから生きていく物語として受け取っていただけたことに、正直ほっとしています。
「魔女だったらよかったのに」の解釈も、想像していただいた通りに近いものです。あの一言に、彼女の諦めと、最後まで人間のままでいたことへの静かな矜持を、両方込めたつもりでした。
3話の頃、お母様との思い出を重ねて読んでくださったことも覚えています。あの日常的な知恵の伝承の描写から始まり、8話で「断絶」というテーマを見抜かれ、最後にこうして着地点まで見届けていただけたこと、一人の読者の方の読書の軌跡そのものに、書き手として深く感謝しています。
ありがとうございました。
こんばんは。
8話目まで読んで、色んな事を考えました。
少し前までは「薄気味が悪いが、何かの時には助けになる隣人」だったのに、村での不幸が重なるにつれ「隣人でもなく人間ですらないナニカ」という存在に知らぬ間にされてしまう恐ろしさが伝わってきました。
その「ナニカ」に「魔女」と名前を付ける事で団結していく集団心理、本当にそうだろうかと思いながらも、今声を上げたら自分もあのエレナの仲間だとされてしまうかもしれないという恐ろしさ。
このお話の魔女裁判のテーマの一つは「断絶」だと考えています。
この場合は、
村人とエレナとの知識の断絶。
自分達の利益にならない事をわざわざやらない村人と、自分の利害に関係なく、やれる事を自然にやるエレナとの、意識の断絶。
そして、教会に呼ばれた裁判官と、エレナとの「罪」に対する絶望的な断絶(この場合裁判官はエレナを本気で魔女とは思っていないと感じました。田舎の女に理で打ち負かされたショックが大きかったのでしょうか)
エレナ自身の立ち位置は始めからなにも変わっていないのに、事態はどんどん悪くなって行きます。
私は単なる傍観者のはずなのに、澱のような罪悪感が積み重なっていく読後感です。
  • 投稿者: 羊野ふゆ
  • 40歳~49歳 女性
  • 2026年 09月07日 20時23分
羊野ふゆ先生へ
コメントありがとうございます。「隣人」から「人間ですらないナニカ」へと知らぬ間にすり替えられていく恐ろしさ、そしてそこに名前がつくことで団結していく集団心理——まさに描きたかった部分を的確に読み取っていただき、驚いています。
「断絶」というキーワードには特にはっとしました。知識の断絶、利害への意識の断絶、そして裁判官とエレナの間にある「罪」そのものへの断絶。裁判官についてのご指摘も鋭く、彼がエレナを本気で魔女だと信じていたかどうかは、実はあえて曖昧にした部分でもあります。
エレナ自身は何も変わっていないのに、周りの事態だけが悪くなっていく——その理不尽さを、傍観者である読者にも「澱のような罪悪感」として感じていただけたなら、この物語を書いた甲斐があります。最後までお付き合いいただけたら嬉しいです。
目指せ50点で頑張ります。
宜しくお願いします
こんばんは、3話目まで読みました。
母親から娘へのちょっとした知識の伝承は、色んな家庭で行われていますよね。
自分語りで恐縮ですが、私の母は独学と通信講座でハーブを育てるようになり、子供の私も手伝わされました。平たい籠にセージの葉を広げて乾燥させたり、早朝に刈り取ったラベンダーの束を吊るしたり、喉が痛ければカモミールを飲まされたりと懐かしく読みました。
ただ、そういった知識は今のように広がる土壌がなければ、他人は知りえません。
また、知識は時に武器にもなるため、独占する階級や組織にとって、仲間以外の「知恵ある者」は危険人物にもなり得てしまいます。
わざわざ自分の知識をひけらかさず、淡々と手を尽くして他人を助けているだけの主人公。その人生の歯車が少しずつ狂い始めているのが、もどかしいですね。
  • 投稿者: 羊野ふゆ
  • 40歳~49歳 女性
  • 2026年 09月03日 23時36分
羊野ふゆ先生へ
コメントありがとうございます。そして、ご自身のお母様との思い出まで重ねて読んでくださり、とても嬉しく思います。セージを乾かしたりラベンダーを吊るしたり、そうした暮らしの中に根付いた知恵の伝承は、まさにこの物語で描きたかったものの一つです。
おっしゃる通り、知識は広まる土壌がなければ他人には理解されず、時には特定の立場の人間にとって脅威にすらなり得ます。エレナは何も誇示せず、ただ淡々と人を助けているだけなのですが——その静かな在り方こそが、物語を動かしていく歯車になっていきます。
この先の展開もぜひ見届けていただけたら嬉しいです。
いつも有り難う御座います。目指せ50点ですよ(笑)