感想一覧
▽感想を書く大変おもしろく読ませていただきました。
論理展開もしっかりしていて、Web小説ではなかなかお目にかかれないくらい緻密に組み立てられているなと感じました。読んでいて思わず膝を打つ場面も多かったです。
その一方で、いくつか「ここはどういうことなのだろう?」と気になった部分もありました。
例えば、
「この手紙は給仕が持っていた。君から渡され、リリアナ嬢へ果実水を運ぶよう命じられたと証言している」
という部分ですが、給仕の証言は、
「今朝、配膳室にあの手紙が置かれていました。セレフィーナ様の署名があったので従いました。赤い縁の杯へ果実水を注ぎ、リリアナ様へ直接お渡ししました」
という内容だったかと思います。
そのため、ここは「君から渡され」という部分が、実際の証言とは少し異なっているように読めました。単純な記述上の修正なのかな、とも思ったのですが、念のため気になりました。
また、毒を売った商人の証言についても、個人的には少し気になるところがありました。
商人がセレフィーナの似顔絵を正確に描けた理由については、まだ明確にはされていないように思います。
薬瓶が棚に置かれたのは数日前だと看破する場面は非常に見ごたえがありました。一方で、
「ただし部屋から見つかったというだけで、一か月前に購入した瓶だとは言えなくなりました」
という推理については、私は少しだけ飛躍があるように感じました。
この時点で問題になっているのは「瓶が部屋にあった」ということであって、「いつ購入されたのか」については、まだ別の可能性が残っているのではないでしょうか。
例えば、セレフィーナが一か月前に購入した瓶を、使う直前まで別の場所に隠しておき、使用後に棚へ戻した――という可能性も、まだ否定しきれていないように思えました。
そして、個人的に一番気になったのが、リリアナが赤い杯を隠し、青い杯に毒を入れて自ら飲んだという部分です。
ここは、なぜわざわざ杯を取り替えたのかが少し分かりませんでした。
出された赤い杯にそのまま毒を入れて飲めばよかったのではないかと思うのですが、あえて青い杯に替えなければならない理由が、私には読み取れませんでした。
もちろん、何か作中で示されている事情があるのかもしれませんが、少なくとも現時点の描写だけでは、「青い杯に替えざるを得なかった合理的な理由」がもう少し欲しいかな、と感じました。
細かいところでは、リリアナが本来無味のはずの毒に苦味を感じたと口を滑らせた事情も、少し気になりました。
毒が無味であることは真犯人から知らされていたはずなので、これは真犯人側も間違った情報を伝えていた、ということなのでしょうか。
また、言い訳についても、例えば「喉が渇いていなかったので、一口だけ舐めてみた」などでも説明できたのではないかな、と感じました。
薬紙を握りしめていたという点についても、靴の中や衣服の内側など、もう少し見つかりにくい場所に隠す方法もあったのではないかと思い、少し気になりました。
それから、偽造された指示書を見て、
「フルネームで書かれているから、これは公的書類を参考にしたものだ」
と推理するところは、とても面白かったです。
ただ、そこから「王太子府に保管されていた文書を参考にした」とまで推測できる理由については、もう一段説明があると納得しやすかったかなと思います。
例えば、セレフィーナが王太子府以外には公的書類を提出したことがない、という事情があるのであれば分かるのですが、「照合に使った文章が王太子府のものだったから、犯人もそれを参考にした」というだけでは、ほかの可能性も残っているように感じました。
最後に、これは完全に個人的な好みなのですが、共犯者を追い詰めて真犯人を白状させる展開よりも、探偵役がそれまでの情報を積み重ねたうえで、鮮やかに真犯人を指名する展開のほうが、私は好みだったかなと思います。
とはいえ、ここまで細かいところまで考えながら読めたのは、それだけ謎解きの部分を楽しめたからこそだと思います。
長々と細かいことを書いてしまい、すみません。
今後の展開も楽しみにしています。
論理展開もしっかりしていて、Web小説ではなかなかお目にかかれないくらい緻密に組み立てられているなと感じました。読んでいて思わず膝を打つ場面も多かったです。
その一方で、いくつか「ここはどういうことなのだろう?」と気になった部分もありました。
例えば、
「この手紙は給仕が持っていた。君から渡され、リリアナ嬢へ果実水を運ぶよう命じられたと証言している」
という部分ですが、給仕の証言は、
「今朝、配膳室にあの手紙が置かれていました。セレフィーナ様の署名があったので従いました。赤い縁の杯へ果実水を注ぎ、リリアナ様へ直接お渡ししました」
という内容だったかと思います。
そのため、ここは「君から渡され」という部分が、実際の証言とは少し異なっているように読めました。単純な記述上の修正なのかな、とも思ったのですが、念のため気になりました。
また、毒を売った商人の証言についても、個人的には少し気になるところがありました。
商人がセレフィーナの似顔絵を正確に描けた理由については、まだ明確にはされていないように思います。
薬瓶が棚に置かれたのは数日前だと看破する場面は非常に見ごたえがありました。一方で、
「ただし部屋から見つかったというだけで、一か月前に購入した瓶だとは言えなくなりました」
という推理については、私は少しだけ飛躍があるように感じました。
この時点で問題になっているのは「瓶が部屋にあった」ということであって、「いつ購入されたのか」については、まだ別の可能性が残っているのではないでしょうか。
例えば、セレフィーナが一か月前に購入した瓶を、使う直前まで別の場所に隠しておき、使用後に棚へ戻した――という可能性も、まだ否定しきれていないように思えました。
そして、個人的に一番気になったのが、リリアナが赤い杯を隠し、青い杯に毒を入れて自ら飲んだという部分です。
ここは、なぜわざわざ杯を取り替えたのかが少し分かりませんでした。
出された赤い杯にそのまま毒を入れて飲めばよかったのではないかと思うのですが、あえて青い杯に替えなければならない理由が、私には読み取れませんでした。
もちろん、何か作中で示されている事情があるのかもしれませんが、少なくとも現時点の描写だけでは、「青い杯に替えざるを得なかった合理的な理由」がもう少し欲しいかな、と感じました。
細かいところでは、リリアナが本来無味のはずの毒に苦味を感じたと口を滑らせた事情も、少し気になりました。
毒が無味であることは真犯人から知らされていたはずなので、これは真犯人側も間違った情報を伝えていた、ということなのでしょうか。
また、言い訳についても、例えば「喉が渇いていなかったので、一口だけ舐めてみた」などでも説明できたのではないかな、と感じました。
薬紙を握りしめていたという点についても、靴の中や衣服の内側など、もう少し見つかりにくい場所に隠す方法もあったのではないかと思い、少し気になりました。
それから、偽造された指示書を見て、
「フルネームで書かれているから、これは公的書類を参考にしたものだ」
と推理するところは、とても面白かったです。
ただ、そこから「王太子府に保管されていた文書を参考にした」とまで推測できる理由については、もう一段説明があると納得しやすかったかなと思います。
例えば、セレフィーナが王太子府以外には公的書類を提出したことがない、という事情があるのであれば分かるのですが、「照合に使った文章が王太子府のものだったから、犯人もそれを参考にした」というだけでは、ほかの可能性も残っているように感じました。
最後に、これは完全に個人的な好みなのですが、共犯者を追い詰めて真犯人を白状させる展開よりも、探偵役がそれまでの情報を積み重ねたうえで、鮮やかに真犯人を指名する展開のほうが、私は好みだったかなと思います。
とはいえ、ここまで細かいところまで考えながら読めたのは、それだけ謎解きの部分を楽しめたからこそだと思います。
長々と細かいことを書いてしまい、すみません。
今後の展開も楽しみにしています。
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