感想一覧

[良い点]
自分の意思とは関係なく危険なギャンブルを行なうことになってしまった主人公。
ギャンブルものの主人公でテレビに出演できるほど手品がうまいという設定は新しいと思います。
[気になる点]
誤字がたくさんあって混乱します。
最低一回は読み返しましょう。

しかし誤字を抜きにしても、描きたいストーリーに対して文章力が足りていないように感じられました。
誰がどのセリフを言っているのか、何度も読み返さなければ判別がつきません。
一度読めば全て理解できる文章を心がけましょう。

>「ゲームマスター！　今すぐリュウトにかかった魔法といて！」
> 「何でです？　私の魔法のおかげでリュウトさんは幸せなですよ」
> 「そ、それは本当の幸せじゃ無いと思うならです自分で努力したから幸せを手に入れるんです！」

特にこのセリフなど、初見の私にはリュウト君のお母さんのリンネが言っているのかと思ってしまいました。
高城羽音はリュウト君とは初対面のはずです。
子供とはいえ、いきなり初対面の子を指して「リュウト」と呼び捨てにし、しかも“魔法にかかった”リュウトがどうなったかを知っているかのような口ぶりは、少々不自然です。
このセリフはおそらく高城羽音の正義感や倫理観からの発言なのだとは思いますが、むしろこれから対戦する相手の知能を落として勝率を上げようという魂胆なのかと思ってしまいました。

特に今回のトランプはかなりマイナーな種目で、しかもマークと数字がキーとなるストーリーなので、読者に混乱を与えないように書くことは大変難しいです。
読者にきちんと理解してもらえなければ、どのような奇抜な策を書いたところで無意味となってしまいます。

実際、最後に主人公が何をしたのかよくわかりませんでした。
単純に自分の鞄から自分のトランプを取り出した、ということでしょうか？？


内容に関してですが、全体的に記述が足りません。
これでは小説というより脚本です。

特に主人公の置かれている環境や、考え方などをもっと記述すべきです。

読み進めているうちに、神埼君が出てきて初めて学生だとわかりました。
リュウト君に「おばちゃん」と言われかけて初めて女だとわかりました。

また、ルール説明のところで主人公がイカサマに拒否感を示す理由がわかりません。
例えば序盤で「手品はイカサマと同類と見なされている。それが私には許せない！」と記述しておくなど、読者にキャラクターの主義主張を分かってもらえるようにした方が、読者の共感を呼びやすいと思います。

[良い点]
伏線が絶妙でした。
[気になる点]
誤字が目立ちました。

それと、終盤は気抜けしたように急展開になっていくのを感じました。
[一言]
ミステリアスで、伏線も絶妙に仕込んでありますが、ちょっと展開が類型的かなという印象を受けました。


そして一つ気になったのが、物語の舞台は日本のようですが、日本にカジノってあったけ……？という疑問。