感想一覧
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[一言]
大変お待たせしてしまい申し訳ありません。
それでは感想なのですが、少々困惑気味というのが本音です。印象として不思議な世界観だと感じています。ただ、それを読者に伝え切れていないようにも見えました。そんな意味に置いて失礼ながら読みにくい作品であったように思われます。
その理由を分析してみました。一つには、感想から勝手に想像しているのですが現在大幅な改定作業中で重要なエピソードを除外しているためお話を拾い切れていない恐れがある。この可能性は検討しても現在のところ意味がありません。よって二つ目の可能性を検討します。
それは、作品の枠がなかなか伝わってこないということです。
冒頭、空から人がやってくると描かれていました。この場合、何とでも世界観を捉えることができます。
地上の世界は中世ファンタジーの世界で、城があって道を馬車が走っているような世界かもしれません。
あるいはファンタジーはファンタジーでも和風ファンタジーであってもおかしくありません。
反対に極度に発達した科学文明の世界であってもよいわけです。
そもそも特徴的な世界観である以上、どんな世界とも現在の段階では和合してしまうのです。逆に考えれば現実に存在しないような存在を登場させてしまっていることから現実の世界をイメージすることはかえって難しいかもしれません。
少なくとも私はプロローグで世界観を掴むことに失敗してしまいました。どんな世界かわからないまま読み出してしまったため、世界を頭の中で描写できず混乱したまま読み進めてしまいました。
するとどうなるか。風景の描写なんてできません。よくわからない風景、よくわからない小道具、よくわからない人物の姿のまま読み進めてしまいまったのです。
そしてそのことは多岐にわたる問題です。登場人物の印象がみなさんよろしくありません。人として問題があるからです。別に悪人しか登場していないだとかそんな意味ではありません。文字通り、人間らしさがないという意味で問題なのです。
しかしこれはややこしいことに荒唐無稽な考え方しかしない人ばかりだとか言う意味でもありません。
順番に説明します。まず、①登場人物の問題、②基準のない世界、③エピソードの不足の三つが挙げられるように思われます。私自身なかなかまとめ切れていません。ただ、この小説が読みにくかったことの原因を私なりに考察してみようと考えています。
①登場人物の問題、②基準のない世界、③エピソードの不足
分けておきながら、実はすべて密接に繋がった問題でした。
私がまず指摘しておきたいのは登場人物の考え方です。訳知り顔が多すぎます。誰もが何か隠し事をしているような人ばかり。主治医はわからないことが多そうではありながら余裕を見せている。主人公の双子の兄弟はすでに何かを掴んでいる様子。同じ学校の女性は最初から訳を知っているそぶりを見せ続けている。主人公とて読者の知らない情報を持ちながらそれを隠し続けているような状況です。
となると、問題となることは登場人物のキャラクターを掴みきれないことです。人にはそれぞれ立場があります。その立場によって考え方や行動だって変わるほどです。反対に言えば立場さえ明確であればある程度その人の方向性を掴むことができるということです。
さらに言えば、その立場がわからなければ行動原理を掴むことが難しくなるということです。
この作品の場合、主人公からして立場がわかりません。ただの学生でなく、何がしたいのか不明確。飛びたいと考えている。しかしなぜかはわからない。重要なキャラクターについて知っているようではあっても、一体どのような感情を抱いているのか不明確。一体どんな考え方に立脚しているのかがよくわかりません。
また、主治医もわからないことが多いとは言いながらどこか余裕がある。となると翼を持つということがこの世界ではそんなに珍しいことでもなんでもないのだろうか、それにしては原因不明とされているというようなアンバランスさがある。
同じ学校の女性は最初から何もかも知っている様子がある。ただの学生でないのだろうか。しかし、それにしては何か特別な存在であると示す情報は今のところない。
主人公の兄弟は最初から全部知っているようではある。しかしそのことに関する情報はいっさいなく、結局すべての行動は意味不明でしかない。
キャラクターを掴むことができません。そしてこのことを原因として当事者意識が欠落しているようにも見えてしまいます。多くの人が何かを知っているために余裕がありすぎて問題に直面している様子がありません。そのため世界が滅びそうだと作中で何度か言われてはいますが、読者としてはその緊迫感がまるでありません。
例として喫茶店の中の会話でしょうか。お茶を飲んでいるとたまた隣の席の会話が耳に入ってきた感じです。
「もう店を畳むしかないかもしれないな」
という会話が聞こえてきたところで大変だ、店が潰れてしまうなんて捉えることは難しいでしょう。こう言ってはなんですが結局は他人事。
さらに悪いことに隣のテーブルにはほかにも座っている人がいます。その人たちときたら何も言い出さないのに何かを知っている様子で余裕しゃくしゃく。それぞれ何か自分に酔ったようなことを言ったりしたり。別にそんなに深刻じゃないのかなと感じてしまいます。
そもそもその人たちの事情を知っている訳でもなければ聞いてもいないからです。
そんな時、急にコップを割った人がいました。何か意味があるような様子を見せていますが結局意味なんてわかりません。
この作品もちょうどそんな様子であるように思われます。全体的に世界観が特殊で、おまけにそのことを読者に伝えることにも無頓着であるように思えてしまうのです。
説明しにくいのですが登場人物にだれ一人として寄り添うことのできない印象です。あるいは息の通った登場人物がいないとしてもいいかもしれません。
以前私は迷路理論という概念を学会に提唱し、スタンディングオベーションの喝采を浴びました。もちろん嘘っぱちですが迷路理論とはこのような概念です。
迷路の中にいる人はそれはそれは大変です。右と左に分かれていればいちいち悩みます。曲がったとたんに恐ろしい何かに襲われてしまうかもしれません。一見安全に見えてもその道がゴールに通じているかどうかなんてわかりません。また五回も六回も分岐点があった挙げ句行き止まりかもしれません。
ところが、迷路を上から見下ろしている人はそんな恐怖とは無縁です。曲がった先のことも見えてますし、ちょっとみる場所を変えれば先に何があるかなんて簡単に掴むことができます。そんな人に恐怖を感じて見せろなんて言っても無駄なことでしょう。
これが迷路理論です。小説の場合も同じようなことが生じ得ます。登場人物を優れた人物や不思議な人物として描こうとしすぎてしまうと、まるで迷路を上から見下ろしているかのように見えてしまうことがあるのです。
そして迷路を上から見下ろすことができる存在、それは現実世界なら神様でしょう。現実の人はその場その場で悩み、上から見たならつまらないことにさえ悩まなければならない生き物です。まるで迷路の中にいるように。
反対に、迷路の先のことをまるで上から見下ろしているかのように知っている人がいたとすれば、それはすでに現実的な人間、息の通った人間とは考えにくいという論理が成立します。
この作品の場合もそんな印象を受けました。それぞれ独特のキャラクターを演出しようとするあまり、それぞれのキャラクターを有能で様々なことを知っている人々と見せたいとしているためか、迷路の先の先まで知っているようで人間味がありません。
それが基準のない世界ということと繋がっているようにも思われます。
私事で恐縮ですが、私は現在ファンタジーものの小説を執筆中です。このお話は、安定しているはずの世界の裏側で実は大きな災害が動きだそうとしているというお話なのですが、ここで苦労させられているのはこの世界の基準をどう示すかでした。
たとえばこんな話があったとします。
イアイアの国では、なんとブタヒポポタマスが逆立ちをします!
なんていきなり言われても仕方がありません。イアイアの国がどんなところかも知らなければ、ブタヒポポタマスが何かもわかりません。
ではこんな話ならどうでしょう。
旭川動物園ではペンギンが空を飛びます!
ペンギンは飛ばない鳥です。それがそらを飛ぶなんてどういうことなんだろう。あの動物園には何か特殊なペンギンがいるのかな、それとも特殊な仕掛けがあるのかな、なんて想像と期待を膨らませることができるでしょう。
それは、ペンギンが飛ばないことを知っているから、旭川動物園が動物の生態展示で有名であるという予備知識があるからこその驚きや好奇心をくすぐられるからです。
この作品や私の作品が目指しているような非日常を描く際には当然のようにまず日常がなんなのかを示さなければなりません。それが基準となることで非日常を非日常と認識してもらえます。
そのために用いられるもっとも効果的な手段は、普通の人を登場させることです。その世界の一般的な体験をしていて、一般的な考え方ができて、一般的な価値観と知識を持っている人を普通の人として登場させるのです。そうすればこの人こそが日常なのだと理解できるようになります。
この作品の場合、みなさん特殊すぎます。それこそ訳知り顔で誰も普通の人がいません。
もちろん、この作品が現実を舞台とした作品だと考えれば、読者の感覚をそのまま一般として利用できるとも考えられます。しかし、この感想の冒頭で説明した通りそのことには失敗している恐れがあります。
そもそも枠がないのです。天使っぽい人の話なんてそれこそどんな話にも適合させようとすればできます。そしてこの世界にはUFOが登場しているなどもありました。こんな中で、果たして現実の世界と同じような感覚が日常と言えるのでしょうか。まだ世界には明確に発見される形でUFOが出現したことはないとされています。もしもそんな存在が出現したとすれば、その段階で現実世界との間に乖離が発生します。
そしてUFOに世界の人々がどのような反応を示したのか、それこそがこの作品の基準でしょう。ところが少し説明されている程度ではっきりとしない。登場人物たちもある意味では特に慌てることなくことごとくスルーしているようにさえ見えてしまう始末。誰もこの作品の世界で当事者として生きている人がいないようにさえ見えてしまうのです。
それがエピソードの不足です。
この世界が特殊な状況に置かれているという印象が示されていないように思われます。
この特殊な状況を普通と受け入れていることが普通だというならそれもありなのですが、問題は世界が滅びるという特殊な状況を他方で演出しようとされていることもあります。
早い話が何が普通かもわからないうちから特殊な状況にあると言われても理解できません。この作品の場合、本当にそんな危機的な状況にあるのかまったく実感がわいていない状況です。
数日前に見たドッキリ番組で世界の滅亡を信じ込まされた男というものがありました。当然ですがエキストラを大量に使い、またその状況を信じ込ませるための工夫もありました。ニュースでターゲットに地球に隕石が近づいているという情報を予備知識として与えておいたのです。そうすることで世界滅亡に現実味を与えたのです。
この作品の場合、特に世界が滅びそうな前兆はなかったような気がします。ただ登場人物が言っているだけです。そしてその登場人物たちもそろいもそろってもったいぶった話し方をされることが多く情報についても不明確。
何か世界が滅びそうな天変地異が世界各地で起きているなどのエピソードがあってもよいような気がしています。まあ、滅びがそんなにわかりやすいものではないのかもしれません。それならそれで、この世界が滅びつつあるなんて信じられないなどの発言を前面に出してこの世界の人々は滅びるなんて考えていないなどのエピソードが欲しいところです。
この世界にとって滅びがどのようなものであるのかさえわからない状況なのです。
それが、基準がない世界であるということです。
この作品の読みにくさは、おそらく作者さんの内輪ネタということではないでしょうか。
登場人物たちは作者さんしかご存じない設定で話をしています。そのため、喫茶店の隣の席のお話に聞こえてしまいます。
世界観についても作者さんの考えたものを示すことが不十分です。そのため、この世界の基準がいまだにわからずどんな世界なのかわかりません。
それが読みにくさを決定づけてしまっているように思われます。独特の雰囲気のある作品ゆえ、それを伝える作業に不得手があると余計に目立つ。その結果、よくわからない世界観になってしまいかねないという印象なのです。
必要なことは世界の基準を示すこと。この世界の普通が何かということです。
登場人物の扱いをセーブすること。全員が全員特殊な身の上のように見えてしまって上述の普通の人が入り込む余地がありません。
世界観をエピソードで示すこと。ただ設定として登場人物に言わせているだけでは当事者意識は構築できません。出来事として起きているのだと示す必要があります。
このように感じています。
あとは少々蛇足ですが書き方について。
改行と読点が多いように感じられることがありました。
改行が多いと、この文章はどこまでかがひとまとめなのかわかりにくくなってしまいます。極端な場合では単文で区切られているとした場合、どこまでをまとまるのある文章とすべきかわかりません。そうなると読みながら単文を分類して繋げて読むという作業を平行して行わなければならなくなってしまいます。
場所によっては詩のような表現として成功しているかなとも思える場所もありました。ただ、弊害も大きいと感じましたので一応指摘しておきます。
また読点が多いようにも感じました。作者側の呼吸で読点が置かれている印象です。
書いて、一呼吸ついて、また書いての切り返しの中で、読者が、読む速度よりも、作者さんがどこで一度文を区切ったかで、読点が置かれている印象です。
さすがにこの文は少々極端なたとえですが。
読者の方々が一度に読むことのできる文章の長さと、作者さんが一度に書くことのできる文章の長さは異なります。そのため、読点をなぜここで使うべきなのかを絶えず意識して書く必要があるのです。
まあ、読者としても最終的には勝手に読点読み飛ばして読むようになりますのでそこまで神経質になる必要はないと思いますが、念のため指摘しておきます。
さて、長い割に指摘ばかりの感想になってしまい恐縮です。最後のまとめもどうしても苦言になってしまうのですがこの際やむをえません。
この作品は小説として破綻しているなんてことはありません。形は整っていますし、設定も登場人物を細部まで--一部やりすぎもありますが--作ろうともされています。
問題は、それが読者の方々にどうすれば伝わるかについて無頓着であるように思われます。そのため特殊な世界観であることも手伝ってなかなか作品の雰囲気というものが伝わってきません。それが基準だとか枠の不足ということです。
こんな観点から一度見直されてみると如何でしょうか。まあ、悲しいかな私も素人。それで作品がもっとよくなる保証なんてどこにもありませんが。
では大変ながらくお待たせしてしまい、さらに苦言ばかりになってしまった感想ですが、何かの参考になれば幸いですの定型文とともに終えたいと思います。
何かの参考になれば幸いです。
大変お待たせしてしまい申し訳ありません。
それでは感想なのですが、少々困惑気味というのが本音です。印象として不思議な世界観だと感じています。ただ、それを読者に伝え切れていないようにも見えました。そんな意味に置いて失礼ながら読みにくい作品であったように思われます。
その理由を分析してみました。一つには、感想から勝手に想像しているのですが現在大幅な改定作業中で重要なエピソードを除外しているためお話を拾い切れていない恐れがある。この可能性は検討しても現在のところ意味がありません。よって二つ目の可能性を検討します。
それは、作品の枠がなかなか伝わってこないということです。
冒頭、空から人がやってくると描かれていました。この場合、何とでも世界観を捉えることができます。
地上の世界は中世ファンタジーの世界で、城があって道を馬車が走っているような世界かもしれません。
あるいはファンタジーはファンタジーでも和風ファンタジーであってもおかしくありません。
反対に極度に発達した科学文明の世界であってもよいわけです。
そもそも特徴的な世界観である以上、どんな世界とも現在の段階では和合してしまうのです。逆に考えれば現実に存在しないような存在を登場させてしまっていることから現実の世界をイメージすることはかえって難しいかもしれません。
少なくとも私はプロローグで世界観を掴むことに失敗してしまいました。どんな世界かわからないまま読み出してしまったため、世界を頭の中で描写できず混乱したまま読み進めてしまいました。
するとどうなるか。風景の描写なんてできません。よくわからない風景、よくわからない小道具、よくわからない人物の姿のまま読み進めてしまいまったのです。
そしてそのことは多岐にわたる問題です。登場人物の印象がみなさんよろしくありません。人として問題があるからです。別に悪人しか登場していないだとかそんな意味ではありません。文字通り、人間らしさがないという意味で問題なのです。
しかしこれはややこしいことに荒唐無稽な考え方しかしない人ばかりだとか言う意味でもありません。
順番に説明します。まず、①登場人物の問題、②基準のない世界、③エピソードの不足の三つが挙げられるように思われます。私自身なかなかまとめ切れていません。ただ、この小説が読みにくかったことの原因を私なりに考察してみようと考えています。
①登場人物の問題、②基準のない世界、③エピソードの不足
分けておきながら、実はすべて密接に繋がった問題でした。
私がまず指摘しておきたいのは登場人物の考え方です。訳知り顔が多すぎます。誰もが何か隠し事をしているような人ばかり。主治医はわからないことが多そうではありながら余裕を見せている。主人公の双子の兄弟はすでに何かを掴んでいる様子。同じ学校の女性は最初から訳を知っているそぶりを見せ続けている。主人公とて読者の知らない情報を持ちながらそれを隠し続けているような状況です。
となると、問題となることは登場人物のキャラクターを掴みきれないことです。人にはそれぞれ立場があります。その立場によって考え方や行動だって変わるほどです。反対に言えば立場さえ明確であればある程度その人の方向性を掴むことができるということです。
さらに言えば、その立場がわからなければ行動原理を掴むことが難しくなるということです。
この作品の場合、主人公からして立場がわかりません。ただの学生でなく、何がしたいのか不明確。飛びたいと考えている。しかしなぜかはわからない。重要なキャラクターについて知っているようではあっても、一体どのような感情を抱いているのか不明確。一体どんな考え方に立脚しているのかがよくわかりません。
また、主治医もわからないことが多いとは言いながらどこか余裕がある。となると翼を持つということがこの世界ではそんなに珍しいことでもなんでもないのだろうか、それにしては原因不明とされているというようなアンバランスさがある。
同じ学校の女性は最初から何もかも知っている様子がある。ただの学生でないのだろうか。しかし、それにしては何か特別な存在であると示す情報は今のところない。
主人公の兄弟は最初から全部知っているようではある。しかしそのことに関する情報はいっさいなく、結局すべての行動は意味不明でしかない。
キャラクターを掴むことができません。そしてこのことを原因として当事者意識が欠落しているようにも見えてしまいます。多くの人が何かを知っているために余裕がありすぎて問題に直面している様子がありません。そのため世界が滅びそうだと作中で何度か言われてはいますが、読者としてはその緊迫感がまるでありません。
例として喫茶店の中の会話でしょうか。お茶を飲んでいるとたまた隣の席の会話が耳に入ってきた感じです。
「もう店を畳むしかないかもしれないな」
という会話が聞こえてきたところで大変だ、店が潰れてしまうなんて捉えることは難しいでしょう。こう言ってはなんですが結局は他人事。
さらに悪いことに隣のテーブルにはほかにも座っている人がいます。その人たちときたら何も言い出さないのに何かを知っている様子で余裕しゃくしゃく。それぞれ何か自分に酔ったようなことを言ったりしたり。別にそんなに深刻じゃないのかなと感じてしまいます。
そもそもその人たちの事情を知っている訳でもなければ聞いてもいないからです。
そんな時、急にコップを割った人がいました。何か意味があるような様子を見せていますが結局意味なんてわかりません。
この作品もちょうどそんな様子であるように思われます。全体的に世界観が特殊で、おまけにそのことを読者に伝えることにも無頓着であるように思えてしまうのです。
説明しにくいのですが登場人物にだれ一人として寄り添うことのできない印象です。あるいは息の通った登場人物がいないとしてもいいかもしれません。
以前私は迷路理論という概念を学会に提唱し、スタンディングオベーションの喝采を浴びました。もちろん嘘っぱちですが迷路理論とはこのような概念です。
迷路の中にいる人はそれはそれは大変です。右と左に分かれていればいちいち悩みます。曲がったとたんに恐ろしい何かに襲われてしまうかもしれません。一見安全に見えてもその道がゴールに通じているかどうかなんてわかりません。また五回も六回も分岐点があった挙げ句行き止まりかもしれません。
ところが、迷路を上から見下ろしている人はそんな恐怖とは無縁です。曲がった先のことも見えてますし、ちょっとみる場所を変えれば先に何があるかなんて簡単に掴むことができます。そんな人に恐怖を感じて見せろなんて言っても無駄なことでしょう。
これが迷路理論です。小説の場合も同じようなことが生じ得ます。登場人物を優れた人物や不思議な人物として描こうとしすぎてしまうと、まるで迷路を上から見下ろしているかのように見えてしまうことがあるのです。
そして迷路を上から見下ろすことができる存在、それは現実世界なら神様でしょう。現実の人はその場その場で悩み、上から見たならつまらないことにさえ悩まなければならない生き物です。まるで迷路の中にいるように。
反対に、迷路の先のことをまるで上から見下ろしているかのように知っている人がいたとすれば、それはすでに現実的な人間、息の通った人間とは考えにくいという論理が成立します。
この作品の場合もそんな印象を受けました。それぞれ独特のキャラクターを演出しようとするあまり、それぞれのキャラクターを有能で様々なことを知っている人々と見せたいとしているためか、迷路の先の先まで知っているようで人間味がありません。
それが基準のない世界ということと繋がっているようにも思われます。
私事で恐縮ですが、私は現在ファンタジーものの小説を執筆中です。このお話は、安定しているはずの世界の裏側で実は大きな災害が動きだそうとしているというお話なのですが、ここで苦労させられているのはこの世界の基準をどう示すかでした。
たとえばこんな話があったとします。
イアイアの国では、なんとブタヒポポタマスが逆立ちをします!
なんていきなり言われても仕方がありません。イアイアの国がどんなところかも知らなければ、ブタヒポポタマスが何かもわかりません。
ではこんな話ならどうでしょう。
旭川動物園ではペンギンが空を飛びます!
ペンギンは飛ばない鳥です。それがそらを飛ぶなんてどういうことなんだろう。あの動物園には何か特殊なペンギンがいるのかな、それとも特殊な仕掛けがあるのかな、なんて想像と期待を膨らませることができるでしょう。
それは、ペンギンが飛ばないことを知っているから、旭川動物園が動物の生態展示で有名であるという予備知識があるからこその驚きや好奇心をくすぐられるからです。
この作品や私の作品が目指しているような非日常を描く際には当然のようにまず日常がなんなのかを示さなければなりません。それが基準となることで非日常を非日常と認識してもらえます。
そのために用いられるもっとも効果的な手段は、普通の人を登場させることです。その世界の一般的な体験をしていて、一般的な考え方ができて、一般的な価値観と知識を持っている人を普通の人として登場させるのです。そうすればこの人こそが日常なのだと理解できるようになります。
この作品の場合、みなさん特殊すぎます。それこそ訳知り顔で誰も普通の人がいません。
もちろん、この作品が現実を舞台とした作品だと考えれば、読者の感覚をそのまま一般として利用できるとも考えられます。しかし、この感想の冒頭で説明した通りそのことには失敗している恐れがあります。
そもそも枠がないのです。天使っぽい人の話なんてそれこそどんな話にも適合させようとすればできます。そしてこの世界にはUFOが登場しているなどもありました。こんな中で、果たして現実の世界と同じような感覚が日常と言えるのでしょうか。まだ世界には明確に発見される形でUFOが出現したことはないとされています。もしもそんな存在が出現したとすれば、その段階で現実世界との間に乖離が発生します。
そしてUFOに世界の人々がどのような反応を示したのか、それこそがこの作品の基準でしょう。ところが少し説明されている程度ではっきりとしない。登場人物たちもある意味では特に慌てることなくことごとくスルーしているようにさえ見えてしまう始末。誰もこの作品の世界で当事者として生きている人がいないようにさえ見えてしまうのです。
それがエピソードの不足です。
この世界が特殊な状況に置かれているという印象が示されていないように思われます。
この特殊な状況を普通と受け入れていることが普通だというならそれもありなのですが、問題は世界が滅びるという特殊な状況を他方で演出しようとされていることもあります。
早い話が何が普通かもわからないうちから特殊な状況にあると言われても理解できません。この作品の場合、本当にそんな危機的な状況にあるのかまったく実感がわいていない状況です。
数日前に見たドッキリ番組で世界の滅亡を信じ込まされた男というものがありました。当然ですがエキストラを大量に使い、またその状況を信じ込ませるための工夫もありました。ニュースでターゲットに地球に隕石が近づいているという情報を予備知識として与えておいたのです。そうすることで世界滅亡に現実味を与えたのです。
この作品の場合、特に世界が滅びそうな前兆はなかったような気がします。ただ登場人物が言っているだけです。そしてその登場人物たちもそろいもそろってもったいぶった話し方をされることが多く情報についても不明確。
何か世界が滅びそうな天変地異が世界各地で起きているなどのエピソードがあってもよいような気がしています。まあ、滅びがそんなにわかりやすいものではないのかもしれません。それならそれで、この世界が滅びつつあるなんて信じられないなどの発言を前面に出してこの世界の人々は滅びるなんて考えていないなどのエピソードが欲しいところです。
この世界にとって滅びがどのようなものであるのかさえわからない状況なのです。
それが、基準がない世界であるということです。
この作品の読みにくさは、おそらく作者さんの内輪ネタということではないでしょうか。
登場人物たちは作者さんしかご存じない設定で話をしています。そのため、喫茶店の隣の席のお話に聞こえてしまいます。
世界観についても作者さんの考えたものを示すことが不十分です。そのため、この世界の基準がいまだにわからずどんな世界なのかわかりません。
それが読みにくさを決定づけてしまっているように思われます。独特の雰囲気のある作品ゆえ、それを伝える作業に不得手があると余計に目立つ。その結果、よくわからない世界観になってしまいかねないという印象なのです。
必要なことは世界の基準を示すこと。この世界の普通が何かということです。
登場人物の扱いをセーブすること。全員が全員特殊な身の上のように見えてしまって上述の普通の人が入り込む余地がありません。
世界観をエピソードで示すこと。ただ設定として登場人物に言わせているだけでは当事者意識は構築できません。出来事として起きているのだと示す必要があります。
このように感じています。
あとは少々蛇足ですが書き方について。
改行と読点が多いように感じられることがありました。
改行が多いと、この文章はどこまでかがひとまとめなのかわかりにくくなってしまいます。極端な場合では単文で区切られているとした場合、どこまでをまとまるのある文章とすべきかわかりません。そうなると読みながら単文を分類して繋げて読むという作業を平行して行わなければならなくなってしまいます。
場所によっては詩のような表現として成功しているかなとも思える場所もありました。ただ、弊害も大きいと感じましたので一応指摘しておきます。
また読点が多いようにも感じました。作者側の呼吸で読点が置かれている印象です。
書いて、一呼吸ついて、また書いての切り返しの中で、読者が、読む速度よりも、作者さんがどこで一度文を区切ったかで、読点が置かれている印象です。
さすがにこの文は少々極端なたとえですが。
読者の方々が一度に読むことのできる文章の長さと、作者さんが一度に書くことのできる文章の長さは異なります。そのため、読点をなぜここで使うべきなのかを絶えず意識して書く必要があるのです。
まあ、読者としても最終的には勝手に読点読み飛ばして読むようになりますのでそこまで神経質になる必要はないと思いますが、念のため指摘しておきます。
さて、長い割に指摘ばかりの感想になってしまい恐縮です。最後のまとめもどうしても苦言になってしまうのですがこの際やむをえません。
この作品は小説として破綻しているなんてことはありません。形は整っていますし、設定も登場人物を細部まで--一部やりすぎもありますが--作ろうともされています。
問題は、それが読者の方々にどうすれば伝わるかについて無頓着であるように思われます。そのため特殊な世界観であることも手伝ってなかなか作品の雰囲気というものが伝わってきません。それが基準だとか枠の不足ということです。
こんな観点から一度見直されてみると如何でしょうか。まあ、悲しいかな私も素人。それで作品がもっとよくなる保証なんてどこにもありませんが。
では大変ながらくお待たせしてしまい、さらに苦言ばかりになってしまった感想ですが、何かの参考になれば幸いですの定型文とともに終えたいと思います。
何かの参考になれば幸いです。
- 投稿者: 退会済み
- 2013年 02月13日 23時03分
管理
感想というか、指摘ありがとうございます。
自分でも思っていましたが、最後の方になっても終わりが見えないんですよね、この作品……。たった数日間での話であり、主人公は読者と同じでいったいこの世界がどうなっているのかわからない。だから、なかなか世界を伝える場所がなくて、説明不足になってしまってました。
設定だけが先走って、物語になっていないのは自分自身でもわかっていましたが、こうやって指摘してもらえると、どこを改善すればいいのかなんとなくですが、わかった気がします。
全体的に修正しようと思います。いや、もっと人を惹きつけるように、少しわかりやすい人間をおいてみたいと思います。わからないだらけでは、誰も話を読む気にはならないのは当然のことであると思いますので、次回からはその辺りを注意して書いていきたいと思います。
ありがとうございました。
自分でも思っていましたが、最後の方になっても終わりが見えないんですよね、この作品……。たった数日間での話であり、主人公は読者と同じでいったいこの世界がどうなっているのかわからない。だから、なかなか世界を伝える場所がなくて、説明不足になってしまってました。
設定だけが先走って、物語になっていないのは自分自身でもわかっていましたが、こうやって指摘してもらえると、どこを改善すればいいのかなんとなくですが、わかった気がします。
全体的に修正しようと思います。いや、もっと人を惹きつけるように、少しわかりやすい人間をおいてみたいと思います。わからないだらけでは、誰も話を読む気にはならないのは当然のことであると思いますので、次回からはその辺りを注意して書いていきたいと思います。
ありがとうございました。
- 小田 浩正
- 2013年 02月14日 00時05分
[一言]
こんばんは。
はじめまして、でいいのかな。笑
活動報告『評価をお願いしたいんです……。』をみかけて、本作を拝読してみました。お役に立てればとおもい、感想欄に書かせてもらいます。
まずは、まえがきにも書いてあった、誤字脱字ですけど、わたしが見かけたものを以下にいくつか記しておきますね^ - ^
1.2 亜者は少しだけ《を》違和感を・・・。
1.2 そこには見慣れ《な》た紙袋が・・・。
1.3 せっかく蕾を大きくしたと《したと》しても・・・。
1.4 UFO《は》その存在はあやふやだった。
1.5 上官の声など《もろとも》せず・・・。
1.7いつまで《も》経っても・・・。
1.9 こいつが世界の救世主《なだ》とよ。
1.9 アニメの見過ぎ《だっうの》
1.9 ははは《っとっ》笑う青年に・・・。
1.9 UFOじゃないって《いう》だったら
1.9 なんか《あう》いうのってよ。
1.9 《眼科》では女子士官がそう叫んだ。
2.2 〜表情をしていること《を》相手に伝わっている。
2.5 ガーディアンには自己進化能力《を》持っているようです。
以上です。
詳細な場所は読みながらだと、ちょっとわからなくなってしまうので、探してみてください。
それと、わたしが見過ごしているものもあるかもしれないです。あと、もう修正済だったり、わたしの解釈が間違ってるものもあるかもしれなません。そおだったらごめんなさい>_<
誤字脱字ってほんと防げないですよね。小田さんの場合、ものすごく注意して書いてるのかな?すくないとおもいます。わたしなんて、むしろ誤字脱字しかないですよ。←笑
で、活動報告に書いてあった小田さんの気にされているところってどういったとこなのかな。『読者が見えていない』っていうのは、物語の先、展開が読めないって意味だったら、展開が読まれるよりはいいんじゃあないかとおもいます。わたしはそうは思わないけど、展開が読める物語が好きじゃあない人もいるので。
実際に現段階で、わたしにはこの先の展開がどうなるのかまったくわかりませんでした。物語序盤では、宇宙人の侵略戦争が始まるのかと思ったけど、途中からちょっとそれとはちがうような気がしてきました。もっと根深いなにかがあるのかなあ、と。
現代の世界とその前、過去の世界に思いもよらないなにかがあって、この先の未来に向かって、少しずつ歯車が動きはじめていく。それが現代の種にとって、あまりよくない状況のようですね。過去になにがあったのか、そして、未来になにが待ち受けてるのか、考えながら読めました。
少し話を戻しますが、こんな感じに先が見えなくても、楽しめる作品だとおもいますし、徐々にその謎が解き明かされていくのは、作者の意図だとおもっています。
もし、小田さんが展開のことをいってるんじゃあないなら、活動報告の最後に書かれていた『なにが書きたいのか』が伝わっていないのではないか、というテーマ的なことを不安視してるのかな。
これは最後まで書き切らないと、読者にはわからないかもしれないです。まして、まだ確信部分に触れていないのであればなおさら。
なんとなく現代に対して風刺のような、警鐘のような、そんなテーマが見えてくるけど、どうなんだろぉ。まだ、はっきりとわかんないです。
文書自体は、専門的な知識がないので、よくわかりませんが、わたしの苦手な書き方じゃあないし、読めて意味も伝わるので、わたし的には問題ないと思いました。ただ、格納庫が襲撃されたときの天使がアキトだったのか、それとも別の存在だったのか、ちょっとわからなかったです。これものちのちわかってくるのかな。それとも、わたしの読解力がだめだったのかなあ。笑
わたしも小説を書きはじめて日が浅く、物語を作る大変さ、人に伝える厳しさを痛感してます。ついつい余計なことばっかり書いてしまったり、途中でなにを書いてるのか、書きたいか、わかんなくなっちゃったり。で、もうぼろぼろです。笑 やっぱり読むのが専門っぽいなあと、改めて思ってしまいました。
小田さんはしっかりかけてると思うので、あまり心配はしなくていいんだとおもいますよ。あとは書くことで文章の技術も身につくんじゃあないかとおもいます。そのへんよくわかんないけど(^_^)a
ちょっと長くなりすぎちゃったので、このくらいでおわります。長々とごめんなさい>_<
では、続きをがんばってください!(^_^)v
こんばんは。
はじめまして、でいいのかな。笑
活動報告『評価をお願いしたいんです……。』をみかけて、本作を拝読してみました。お役に立てればとおもい、感想欄に書かせてもらいます。
まずは、まえがきにも書いてあった、誤字脱字ですけど、わたしが見かけたものを以下にいくつか記しておきますね^ - ^
1.2 亜者は少しだけ《を》違和感を・・・。
1.2 そこには見慣れ《な》た紙袋が・・・。
1.3 せっかく蕾を大きくしたと《したと》しても・・・。
1.4 UFO《は》その存在はあやふやだった。
1.5 上官の声など《もろとも》せず・・・。
1.7いつまで《も》経っても・・・。
1.9 こいつが世界の救世主《なだ》とよ。
1.9 アニメの見過ぎ《だっうの》
1.9 ははは《っとっ》笑う青年に・・・。
1.9 UFOじゃないって《いう》だったら
1.9 なんか《あう》いうのってよ。
1.9 《眼科》では女子士官がそう叫んだ。
2.2 〜表情をしていること《を》相手に伝わっている。
2.5 ガーディアンには自己進化能力《を》持っているようです。
以上です。
詳細な場所は読みながらだと、ちょっとわからなくなってしまうので、探してみてください。
それと、わたしが見過ごしているものもあるかもしれないです。あと、もう修正済だったり、わたしの解釈が間違ってるものもあるかもしれなません。そおだったらごめんなさい>_<
誤字脱字ってほんと防げないですよね。小田さんの場合、ものすごく注意して書いてるのかな?すくないとおもいます。わたしなんて、むしろ誤字脱字しかないですよ。←笑
で、活動報告に書いてあった小田さんの気にされているところってどういったとこなのかな。『読者が見えていない』っていうのは、物語の先、展開が読めないって意味だったら、展開が読まれるよりはいいんじゃあないかとおもいます。わたしはそうは思わないけど、展開が読める物語が好きじゃあない人もいるので。
実際に現段階で、わたしにはこの先の展開がどうなるのかまったくわかりませんでした。物語序盤では、宇宙人の侵略戦争が始まるのかと思ったけど、途中からちょっとそれとはちがうような気がしてきました。もっと根深いなにかがあるのかなあ、と。
現代の世界とその前、過去の世界に思いもよらないなにかがあって、この先の未来に向かって、少しずつ歯車が動きはじめていく。それが現代の種にとって、あまりよくない状況のようですね。過去になにがあったのか、そして、未来になにが待ち受けてるのか、考えながら読めました。
少し話を戻しますが、こんな感じに先が見えなくても、楽しめる作品だとおもいますし、徐々にその謎が解き明かされていくのは、作者の意図だとおもっています。
もし、小田さんが展開のことをいってるんじゃあないなら、活動報告の最後に書かれていた『なにが書きたいのか』が伝わっていないのではないか、というテーマ的なことを不安視してるのかな。
これは最後まで書き切らないと、読者にはわからないかもしれないです。まして、まだ確信部分に触れていないのであればなおさら。
なんとなく現代に対して風刺のような、警鐘のような、そんなテーマが見えてくるけど、どうなんだろぉ。まだ、はっきりとわかんないです。
文書自体は、専門的な知識がないので、よくわかりませんが、わたしの苦手な書き方じゃあないし、読めて意味も伝わるので、わたし的には問題ないと思いました。ただ、格納庫が襲撃されたときの天使がアキトだったのか、それとも別の存在だったのか、ちょっとわからなかったです。これものちのちわかってくるのかな。それとも、わたしの読解力がだめだったのかなあ。笑
わたしも小説を書きはじめて日が浅く、物語を作る大変さ、人に伝える厳しさを痛感してます。ついつい余計なことばっかり書いてしまったり、途中でなにを書いてるのか、書きたいか、わかんなくなっちゃったり。で、もうぼろぼろです。笑 やっぱり読むのが専門っぽいなあと、改めて思ってしまいました。
小田さんはしっかりかけてると思うので、あまり心配はしなくていいんだとおもいますよ。あとは書くことで文章の技術も身につくんじゃあないかとおもいます。そのへんよくわかんないけど(^_^)a
ちょっと長くなりすぎちゃったので、このくらいでおわります。長々とごめんなさい>_<
では、続きをがんばってください!(^_^)v
- 投稿者: 退会済み
- 18歳~22歳 女性
- 2013年 01月17日 20時55分
管理
[一言]
ご依頼を受け、某掲示板からきました。
すごい意欲作だと思います。
不思議な序章。童話風に始まる本編。晃人と医者の謎めいた会話。
この時点ではどういう意味なのかはさっぱりわかりません。ですが、「何かが始まる」予感がします。わくわくしてきます。
そう期待して読み進めていくと…… UFO??
うーん、まあいいか。
って、巨人、起動、パイロット、適合率……
うーん、エヴァンゲリオン?
晃人の独白に描かれている世界や、空、天使といった独特の世界観からかなりかけ離れてません? 期待値が大きくなっていただけに、巨人がでてきて、正直がっかりしました。
文章がとても魅力的なんです。1-8のところなんかすごくいいです。こんな文章、自分にも書けたらなあなんてうらやましく思います。なのになんで巨人?
正体不明の巨人が発見されると、なんで軍とか政府は動かそうとするんですかね? 研究にはすごくお金がかかるでしょうし、危険だろうし、そもそもそんな正体不明なものをね…… これ、すっごい不思議です。
実際に、すっごくお気軽にパイロットになることを了解した正紀には足が生えるなんて現象が起きている。すっごく危険じゃないですか? 逆に足がなくなるかもしれないし、死んでしまうかもしれない。そんな危険なことを簡単に引き受けたりしますかね?
誤解をおそれずに言いますが、「正体不明のロボットがある。動かしてみたい!」という子どもみたいな科学者はいてもいいですよ。でも軍や政府といった組織はそんな簡単にお金はださないし動かないですよね……
あと、1-5話の晃人の感覚もよくわかりません。
①公園の屋根付きの休憩所の奥にうずくまっている女性がいる。
へんですよね。なんでだろう?体調悪いのかな?ふつうそう思いますよね。
②その人は季節外れの夏服を着ている
やっぱりへんですよね。晃人も幽霊じゃないかと疑ってます。
③その人は「私の言葉、通じてますか?」と聞いてくる。
さらにへんですよね。僕なら精神障害者かなと疑います。それとも記憶喪失?
④その人は「雨は止んで欲しくなかった」、「なんで」か「は言えないです。私の秘密です」という。
ますますへんですよね。やっぱり精神障害者であることは確定的なんじゃないですか?
こんなにへんなことが積み重なっているし、晃人も幽霊じゃないかとかいろいろ疑っている。なのに、ここで、
――何かがおかしい
ですって?
いやいや、おかしいことばかりなんですけど~
いまさら「何かがおかしい」はないでしょう。晃人の感覚はちょっとよくわからない。ここ、すごくもったいないですよね。少女の不思議さを読者にうまく伝えてぐいぐい物語に引き込んでいるのに……
まあ、推測するに、少女は天使?であること。翼?があることを晃人は敏感に感じ取ったために、「今まで以上に異常な何かを感じた」ということなんでしょうけど……
それはあとになってからわかることなんです。この時点では、主人公の感じ方はなんかへんだとしか思えない。
なんでこんなことにこだわるかというと、読者が主人公に感情移入できるかどうかは大事な要素だと思うからです。感情移入できないと物語の世界に入っていけないんです。物語の世界に入っていけないと読むのをやめちゃいます。
繰り返しになりますが文章がすっごく魅力的です。世界観も素晴らしいです。あとは読者に伝える視点を大切にして描いてくれたらなあなんて。読者は前から順番に読んでいきますので……
ご依頼を受け、某掲示板からきました。
すごい意欲作だと思います。
不思議な序章。童話風に始まる本編。晃人と医者の謎めいた会話。
この時点ではどういう意味なのかはさっぱりわかりません。ですが、「何かが始まる」予感がします。わくわくしてきます。
そう期待して読み進めていくと…… UFO??
うーん、まあいいか。
って、巨人、起動、パイロット、適合率……
うーん、エヴァンゲリオン?
晃人の独白に描かれている世界や、空、天使といった独特の世界観からかなりかけ離れてません? 期待値が大きくなっていただけに、巨人がでてきて、正直がっかりしました。
文章がとても魅力的なんです。1-8のところなんかすごくいいです。こんな文章、自分にも書けたらなあなんてうらやましく思います。なのになんで巨人?
正体不明の巨人が発見されると、なんで軍とか政府は動かそうとするんですかね? 研究にはすごくお金がかかるでしょうし、危険だろうし、そもそもそんな正体不明なものをね…… これ、すっごい不思議です。
実際に、すっごくお気軽にパイロットになることを了解した正紀には足が生えるなんて現象が起きている。すっごく危険じゃないですか? 逆に足がなくなるかもしれないし、死んでしまうかもしれない。そんな危険なことを簡単に引き受けたりしますかね?
誤解をおそれずに言いますが、「正体不明のロボットがある。動かしてみたい!」という子どもみたいな科学者はいてもいいですよ。でも軍や政府といった組織はそんな簡単にお金はださないし動かないですよね……
あと、1-5話の晃人の感覚もよくわかりません。
①公園の屋根付きの休憩所の奥にうずくまっている女性がいる。
へんですよね。なんでだろう?体調悪いのかな?ふつうそう思いますよね。
②その人は季節外れの夏服を着ている
やっぱりへんですよね。晃人も幽霊じゃないかと疑ってます。
③その人は「私の言葉、通じてますか?」と聞いてくる。
さらにへんですよね。僕なら精神障害者かなと疑います。それとも記憶喪失?
④その人は「雨は止んで欲しくなかった」、「なんで」か「は言えないです。私の秘密です」という。
ますますへんですよね。やっぱり精神障害者であることは確定的なんじゃないですか?
こんなにへんなことが積み重なっているし、晃人も幽霊じゃないかとかいろいろ疑っている。なのに、ここで、
――何かがおかしい
ですって?
いやいや、おかしいことばかりなんですけど~
いまさら「何かがおかしい」はないでしょう。晃人の感覚はちょっとよくわからない。ここ、すごくもったいないですよね。少女の不思議さを読者にうまく伝えてぐいぐい物語に引き込んでいるのに……
まあ、推測するに、少女は天使?であること。翼?があることを晃人は敏感に感じ取ったために、「今まで以上に異常な何かを感じた」ということなんでしょうけど……
それはあとになってからわかることなんです。この時点では、主人公の感じ方はなんかへんだとしか思えない。
なんでこんなことにこだわるかというと、読者が主人公に感情移入できるかどうかは大事な要素だと思うからです。感情移入できないと物語の世界に入っていけないんです。物語の世界に入っていけないと読むのをやめちゃいます。
繰り返しになりますが文章がすっごく魅力的です。世界観も素晴らしいです。あとは読者に伝える視点を大切にして描いてくれたらなあなんて。読者は前から順番に読んでいきますので……
[一言]
独特なストーリーで、引き込まれました。
晃人の翼とにはどのような意味があるのか?
桜花はどのような立場にある?
葵は何者?
謎だらけです。
その謎に、先を期待させられます。
なにか、「空の境界」を読んでいるような気にさせられました。
今後の展開を期待しています^^
独特なストーリーで、引き込まれました。
晃人の翼とにはどのような意味があるのか?
桜花はどのような立場にある?
葵は何者?
謎だらけです。
その謎に、先を期待させられます。
なにか、「空の境界」を読んでいるような気にさせられました。
今後の展開を期待しています^^
[一言]
彩菜です。
不思議な世界ですね。
独特の世界観で、とても面白いです。
晃人の翼は何なのか?
なぜ桜花はすべてを知ってるような言い方をするのか?
これからが、すごい楽しみです。
頑張ってください!!
彩菜です。
不思議な世界ですね。
独特の世界観で、とても面白いです。
晃人の翼は何なのか?
なぜ桜花はすべてを知ってるような言い方をするのか?
これからが、すごい楽しみです。
頑張ってください!!
- 投稿者: 退会済み
- 2013年 01月08日 21時00分
管理
[一言]
突然ですいません、
「一体お前は――なんなんだ?」
「……
「――誰だなんだ?」
の二行目の所、鍵カッコ(終)のところが抜けていました。
すいません、いきなりで…
突然ですいません、
「一体お前は――なんなんだ?」
「……
「――誰だなんだ?」
の二行目の所、鍵カッコ(終)のところが抜けていました。
すいません、いきなりで…
- 投稿者: 退会済み
- ~14歳
- 2012年 12月26日 21時06分
管理
おおぅっ!
ありがとうございます。修正させていただきました。
これからも読んでくださるとありがたいです。
(もうちょっと内容をわかりやすいように書き直してますでの)またいつかよろしくお願いします。
ありがとうございます。修正させていただきました。
これからも読んでくださるとありがたいです。
(もうちょっと内容をわかりやすいように書き直してますでの)またいつかよろしくお願いします。
- 小田 浩正
- 2012年 12月29日 00時39分
[一言]
はじめまして(・∀・)♪
読ませていただきました*
とても面白かったです\(^O^)/
これからも頑張ってください(*^-^*)
はじめまして(・∀・)♪
読ませていただきました*
とても面白かったです\(^O^)/
これからも頑張ってください(*^-^*)
- 投稿者: 退会済み
- 15歳~17歳 女性
- 2012年 09月28日 16時45分
管理
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