感想一覧

▽感想を書く
感想絞り込み
全て表示
友人から何年か前に勧められ、それからふとした瞬間に思い出し何年に1度読みに来ている者です。そのくらい私の心に響くお話でした。感想を書くのが本当に苦手なので勝手な解釈などしておりましたら訂正してください!!!!!
「切り花のくせにそれは綺麗だった」「やけに呆気なかった」が「昔」であるところ、ダリアが影になる際に王太子と目を合わせる瞬間があったことから、その時から恋していたのかな?!と考えていました。
影と光の描写も好きで、はじめ王宮で会った時ダリアであった時はどちらも光の中にいたのに、影としての彼女はずっと影にいて、そこから、2人きりになった時に窓側にいる彼女が照らされていて、王太子が影側にいるのがすごく好きです。彼からみるダリアを想像してしまうのですが、上手く表現出来ず申し訳ないです、とにかく好きです!!!!
あとは作中の瞳を合わせる行為や一度だけ視線を影に向けるなどの描写がとっても好きです。
主従関係の中で目を合わせることはずっっと意味のあるものに思えて。そして、ダリアが「黄金」と表現する度、また彼も顔も全てが変わってもなお変わらない彼女の「海のような青色の瞳」をみているのかと思うと胸が苦しくて。聖女の目線の逸らす変化も人間らしくて大好きです。
彼女が彼を"この世で最も大切な人"と表現し主として慕う一方的な様なものに見えるけれど、
彼もまた彼女のまっすぐとした瞳によって決心を決めるあの瞬間が、これ!!私が求めていた主従関係!!といった感じで大興奮でした。
彼のゆらぎは現在の国王に劣等感や彼女を死なせることだと思っていて、それをダリアが察しながら欲しい言葉をその揺らぎない瞳で言う所、最後まで彼女は主を慕う従者なのだなと思いました。
親子の件、愛されていたことに気づく彼女に泣いてしまいました。6歳で影になり、王太子が19なら16.17といった所でしょうか?彼女が年相応の感情を持っていたことに気付かされ、幸せな選択肢もあったかもしれないとふと辛くなってしまいました。でもこの物語では彼女は従者としてまっとうしており、幸せだったのだろうなとも同時に思いますが、、国王!!!!!!
最後のエピローグ、ダリアの空っぽの花瓶、あれがどのダリアに対する感情で入れたのか少し悩んだのですが、切り花であるもののたった1輪綺麗だったダリアを差し、恋心を墓場まで持ってくるなんて一途、純愛(そんな言葉で表していいのか分からないのですが!!!)だなと泣いてしまいました。

「そうだった失ったのならまたとらえればいいだけの話だ」の言葉のように彼女を抱き寄せたこと、死ぬ際に彼女を抱き寄せたこと、墓場で寄せていること失い続けた彼が来世で彼女を捕えられればいいのにと願うばかりで。
王太子と聖女はずっとダリアという犠牲を忘れることは無いしお互いの罪を共に背負うものとして生涯を共にしたのかなとも思いました。2人とも国をまとめあげるには(現国王よりはるかに)心優しく、罪の意識の強い方だと思ったので。そしてふたりがその後に作った幸せな帝国を見守るダリアの描写はその2人の人生を肯定するような、罪を否定するような、彼女の瞳のように真っ直ぐなもの(上手く表現出来なくてごめんなさい!!!!)だったのかなと思うとまた涙が止まらなくて。
2012年のものに感想を書いていいものか、悩んでいましたが、大好きなお話なので届くといいなと思い、失礼致します。
アニメや小説、漫画、で見たかったですし、イラストだけでも見たかったです。ファンアートなど描かせてもらえませんか?埋もれてしまうには惜しく、どこかで活動されてたら、と思うばかりです。
拙い文で申し訳ありません。作品を残してくださってありがとうございます。宝物です。
[良い点]
運命に忠実に生きるしかないダリアの悲哀と、力強い生き方と、特に死に際が印象的な作品でした。
[気になる点]
国家間の人々の立場が分かり難かったので、何度か戻りました。
PDFでいうところの27P始め辺りに多分、誤字があります。
あと最後の辺りの、当時という言葉に違和感があると個人的には思います。
[一言]
まとめスレッドに紹介されているのを見て来ました。
おかげで恋愛描写の参考になりました、ありがとうございます(。。)...
僭越ながら、満点評価させていただきます。
ご感想いただきまして、ありがとうございます。
運命に従いつつも、全部諦めていいなりになって生きているわけではない。ということが少しでも伝われば幸いです。
人物の相関関係は非常に分かりにくいと思います。力不足を痛感しました。表向きは聖都と帝国という国同士の話ですが、敵対関係というか人物が属しているグループは国単位ではないので、それもややこしくしている原因でしょう。もっと単純にするか、文章力を磨きます。

誤字と表現につきましてご指摘ありがとうございます。誤字はあとで確認します。「当時」という表現ですが、たしかにしっくりはこないですね。ここは何度か書き換えてみまして、結局私の語彙力では他に見つからず・・・精進します。

そして一番衝撃だったのは、まとめスレッドで紹介いただいていたという事実です。こんな需要少ないものが・・・

再度、ありがとうございました。私もご指摘を参考に、よりよいものが書けるように心がけます。
  • 柚木
  • 2013年 11月02日 11時25分
[一言]
哀しく美しいお話でした。
切り捨てられる側が着実にことを進める様子にこちらが切なくて仕方ありませんでした。主人公の忠誠を見れば失敗すればいいとも思えず、でも主人公の行き着く先を考えれば成功も見たくない、そんな気分で読み進めました。
特に逃がそうとしたお父さんと、あとでそのことを思い出した主人公の親子愛を見たときにはもうなんと言えばいいのか…個人的に家族愛に弱いせいでもあるのですが、主人公のあらゆるものへの一途さもあって涙が。

この物語に出てくる登場人物たちは皆個人の心を少しずつ眠らせて国を守っているのですね。このほかにも色々なことがあったのでしょうし色々な後悔があったのでしょうが、鷹の王子や巫女姫が不幸ではない一生を送れたことを祈ります。

ところで王子は結局のところ二股ですか?(最後に台無しだよ!)
  • 投稿者: ぐら
  • 2012年 10月01日 22時03分
すいません、ありがたい感想をいただいたのに最後で笑ってしまいました…

個人の心を少しずつ~…というところはまさにその通りでして、でも皆そこまで不幸ではなかったと思います。悲劇がどれだけあっても、その中から幸せを探したり作り出せる人たちです。


さて肝心の二股疑惑ですが、鷹と姫は恋人ではなく同じ義務や罪を背負った同志みたいなものです。
王子が男女的な意味で好きなのはダリア。これは姫も知っています。なのでエピローグの葬儀で花瓶の重要性も分かっていて(たぶん王子が言っちゃった)、棺に……
もちろん姫のこともそれなりに愛していたと思いますが。

本編での王子の意味深?な行動理由は想像にお任せします。
ちなみに王子の内面は王へのコンプレックスとか王には逆らえずダリアには死んでもらうしかないとか、他にも色々あって屈折してます。

だから(たぶん)二股ではない、はず……!
  • 柚木
  • 2012年 10月02日 09時13分
↑ページトップへ