感想一覧
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以前にも一度読んだことがあったのですが、この間、今敏の「パーフェクトブルー」という映画を見まして、同じ「ブルー」についつい反応してもう一度読みました。
一度読んでもよくわからない作品、というのは僕は以前まで、読者側の読み取る力が弱いからだと勝手に思っておりましたが、読みなおしてみて、その考えを改めました。
一度目は、ダークで、少女の狂気に魅せられた男の話であるということ、その雰囲気の背徳感というんでしょうか、そういうものくらいしか読み取れていませんでした。
ただ、読み返してみると、ちょっと違った感想を持ちました。それは藤谷のこと、社会(ソサイエティというよりも、コミュニティ)に対する風刺のこと、そして、「ブルー」の持つ象徴的な部分に関することです。
藤田には狂気に魅せられたんじゃなく、当たり前のように恋をしただけなんじゃないのか? そこに歪んだ愛情があったとしても、それは単純に順序が違っただけなんじゃないのか?
コミュニティ(=土着的発想)は以前から問題にされていたけれども、昨今村八分~とかどうこう、ニュースになっていたことを思い出しました。藤谷がとった行動は正義でもあるし悪でもある。主観的な正義(体面など)でも客観的正義(法律など)ない行動をとったことに、色んな意味が詰まっているんじゃないか。
この作品で用いられる「ブルー」は葵が白いカンバスを染めるものとして登場しているけれども、ここにはひたすら、理性なき彼女の無意識的な理想が現れてるんじゃないのか。
などなど。色々と考えさせられました。
新作は読めていませんが……これからも頑張ってください。ご健闘をお祈りしています。
以前にも一度読んだことがあったのですが、この間、今敏の「パーフェクトブルー」という映画を見まして、同じ「ブルー」についつい反応してもう一度読みました。
一度読んでもよくわからない作品、というのは僕は以前まで、読者側の読み取る力が弱いからだと勝手に思っておりましたが、読みなおしてみて、その考えを改めました。
一度目は、ダークで、少女の狂気に魅せられた男の話であるということ、その雰囲気の背徳感というんでしょうか、そういうものくらいしか読み取れていませんでした。
ただ、読み返してみると、ちょっと違った感想を持ちました。それは藤谷のこと、社会(ソサイエティというよりも、コミュニティ)に対する風刺のこと、そして、「ブルー」の持つ象徴的な部分に関することです。
藤田には狂気に魅せられたんじゃなく、当たり前のように恋をしただけなんじゃないのか? そこに歪んだ愛情があったとしても、それは単純に順序が違っただけなんじゃないのか?
コミュニティ(=土着的発想)は以前から問題にされていたけれども、昨今村八分~とかどうこう、ニュースになっていたことを思い出しました。藤谷がとった行動は正義でもあるし悪でもある。主観的な正義(体面など)でも客観的正義(法律など)ない行動をとったことに、色んな意味が詰まっているんじゃないか。
この作品で用いられる「ブルー」は葵が白いカンバスを染めるものとして登場しているけれども、ここにはひたすら、理性なき彼女の無意識的な理想が現れてるんじゃないのか。
などなど。色々と考えさせられました。
新作は読めていませんが……これからも頑張ってください。ご健闘をお祈りしています。
- 投稿者: 退会済み
- 男性
- 2014年 06月16日 00時07分
管理
[良い点]
詭弁論者さん特有の、なんかこうダークな感じがまた出てて
夢中になって読みました!面白いです!
でもなんか深くて、一言で「こう!」って感想が言えない…
[一言]
葵ちゃんと藤谷さんのその後が気になります。
できれば葵ちゃんには元気?になってほしいです。
高校生で男女交際禁止っていうのはきついですよね。
詭弁論者さん特有の、なんかこうダークな感じがまた出てて
夢中になって読みました!面白いです!
でもなんか深くて、一言で「こう!」って感想が言えない…
[一言]
葵ちゃんと藤谷さんのその後が気になります。
できれば葵ちゃんには元気?になってほしいです。
高校生で男女交際禁止っていうのはきついですよね。
メイ様、ご感想ありがとうございます。
かなり病んだ物語になってしまったのですが、お気に召したようでよかったです。
実はこの物語には基がありまして、葵と藤谷については色々と思い入れがあります。
それが中途半端な物語になってしまったことが心残りだったことがこの作品を書く切っ掛けになっていたので、ある意味ではやっと完結させられたような気持ちです。
葵のその後についてはご想像にお任せしますw
ありがとうございました。
かなり病んだ物語になってしまったのですが、お気に召したようでよかったです。
実はこの物語には基がありまして、葵と藤谷については色々と思い入れがあります。
それが中途半端な物語になってしまったことが心残りだったことがこの作品を書く切っ掛けになっていたので、ある意味ではやっと完結させられたような気持ちです。
葵のその後についてはご想像にお任せしますw
ありがとうございました。
- 秋口峻砂
- 2013年 05月07日 02時05分
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