感想一覧

[一言]
深いですね。
思わず読み返しました。

老人の行動に、人生がつまってますね。
宮城なのに、広島の方言がでてきて、あれ?と思い、その後、なるほど！と納得しました。

日本3景の地宮城、広島をつなぐストーリー。
よい小説でした。

[一言]
「 取材をしたのかな？」と思えるぐらい、牡蛎事情に詳しくて感心しました。まさか、適当な「でっちあげ」ではないですよね？
　ある同じものが、人を生かしたり殺したりする。またそれが、あるときは奪い、またあるときは与える。「老人」にとって「牡蛎」がまさにそれだったんですね。
　我々の誰もが、「牡蛎」なるものを手にしなければならないのだと思います。たとえ、奪われ殺されても。
　これぞ「小説」。といった感じでした。

[一言]
物悲しい話なのに、文章がとても自然で美しくて
何だか読者であるわたしもおいしいカキを味わっているような不思議な感覚になりました。
風評被害は正当な根拠の無い根も葉もない噂でしかないのに、
それが拡大すると人の生活を破壊し、命すら奪いかねない恐ろしいものです。
そう考えると、Ｏ157と同じく人の悪口や噂も伝染病の一種なのかもしれません。
だから、そういった悪口や噂の伝染病を拡大させない予防も大事だし、
悪口や噂をされても強い精神力で持って自分を見失わない耐性も必要なんだろうと思います。