エピソード885の感想一覧

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[一言]
感想欄で対価について鵜狩さんが語っている以上、何かあるんだろうなあと思いましたが、本文だけならいいお話でしたw
 いやいや、対価云々はあくまでたとえ、もしかしたらのお話にございますよ。
 僕がそんな裏がドロドロしたストーリーを描くはずがないじゃあありませんか。本文のみならずで、これは全般によいお話なのです。多分、きっと。
[良い点]
おお……こうなってしまうと、もう現と幻とどちらが幸福なものやら。
憤慨しながら一人で住んでいると答えるあたり、面影に与えられた幻となんらかの理性との混乱が極まっていて大変好きです。
 不動産屋への回答からも知れる通り、語り手には分別も残っているかと思われます。けれど心地は面影を重視し、また縋ってしまう。
 一時の止まり木ではなく永住の地のしての夢に、ずぶずぶと彼ははまっていくのでしょう。
 そしてそれが、彼の幸福でもあるのでしょう。
[一言]
大切なものを失い、人生に絶望しかけた男にとってなんという良物件…
 本来はもう決して戻らなもの。
 それが帰って来てくれるのだから、仰る通り語り手にとって良物件この上なしなのです。たとえ、対価が何であろうと。
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