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[良い点]
久々の更新ありがとうございます。まだ前半を読んでる途中ですが、最新話まで必ず読みます。  

更新感謝。  


☆キウイさん☆

ありがとうございます!!長くかかってしまいましたが、何とか更新する事ができましたm(__)m
本当に本当にありがとうございます!

長い(長すぎる)ので、そう言っていただけるだけでとても励みになります。
ありがとうございます!!
[良い点]
(*゜0゜)ぬお!
いつの間にやら復活している!
Σ(゜Д゜)ぜ、全然気付かなかったぜ……。

またプリティーラブリーなオヴェリアちゃんが見れると思うと(*´Д`)ハァハァ
[気になる点]
そう言えば3巻って出ないの?
wktkしながら待ってるんだが……。

イラストが、俺の脳裏に描いたオヴェリアちゃんそのもので、仰天したことは今でも覚えている。
[一言]
何度か読み直してるんだけど、オヴェリアちゃん、ガチで可愛いよなあ。

金髪美人で、お姫で、正義感が強くて、愛嬌があって、ケンカが強くて……。

全部がツボに入っていて、作者は俺を萌え殺す気かと思ったくらいだw
  • 投稿者: KOD
  • 2017年 06月06日 22時35分
☆KODさん☆

 ありがとうございます!!
 そんなに言っていただけるなんて……(感激)。
 最近オヴェリアの出番が少なくなってしまっている感じなので、なるべく早めに本編で戻せたらと思います(><;)。

 半年も間を置いてしまって本当にごめんなさい(><;)!


 こんなにオヴェリアの事を好いていただけるなんて……嬉しくてたまらないです。
 イラストは本当にきれいですよね(*^^*)。
 3巻はどうなるかわかりませんが、発売の際は必ず報告させていただきますね。
 本当に本当に、ありがとうございます!!!
[一言]
本編更新していただきありがとうございます。  
内容ど忘れしちゃったので1話から読み直してます。

4年間以上1つの小説書き続けれてる葵れいさんが眩しいです。

☆翠草色 キウイさん☆

 1話から、ありがとうございます!!
 きっと、眩しいと感じるとしたら、脂でテカっているんじゃないかと(><;)!(え)
 とんでもないです、結構中途半端にしてる作品もたくさんありますし(^^;)。
 白薔薇を書いてこられた理由があるとしたら、読んでくださる方とか、付き合ってくれてる方たちのおかげです。
 一人じゃとても書いてこれなかったです。

 改めて読み直していただけるなんて(長いのに(><。))、本当に嬉しいです。
 ありがとうございます!
 幻滅されないように、完結できるよう努力します。
 
[良い点]
オヴェリアちゃんの全てが俺のツボで悶える(*´д`*)ハァハァ

可愛い美人で強いなんて反則だろjk
番外編の可愛さは反則だろjk

そら、カーキッド兄さんも惚れますわ~
[気になる点]
惜しむらくは、武器が剣ばかりなところ。
ファンタジー好きとしてはここが少し引っかかる。
主人公であるオヴェリアちゃんは剣でもいいけど
カーキッド兄さんは槍・斧・ハンマー辺りのポールウェポンをブン回しても良かった気がする(洞窟内とかでショートソードとかは理に適っているが)。
[一言]
オヴェリアちゃんの出番をもっと……!
カーキッド兄さんとのイチャコラももっと……!
  • 投稿者: KOD
  • 2017年 01月24日 01時19分
☆KODさん☆

 感想ありがとうございます!
 とてもとても嬉しいです(*^^*)

 武器の点は当初から他の方にも言われていました。確かに、カーキッド兄さんがハンマーをぶん回すのも書いてみたい気がします。
 是非今度番外編などで(*^^*)

 その時には、かわいいオヴェリアとカーキッドのラブシーンなど書けたら……(*´ω`*)
[良い点]
更新、お待ちしていました。

最新二話は圧巻の一言。
引き込まれ、魅せられ、気付けば主人公と同調し、夢中で話を追っていました。

興奮、高揚などという陳腐な言葉では言い尽くせない、圧倒的な熱量を持った描写に叩き伏せられました……

いや。やはり面白い。そして素晴らしい。
☆HIROさん☆

 最高のお褒めをいただきまして恐縮でございますm(__)m
 ありがとうございます!!


 何とか一歩進める事ができました。
 「帰ろう」から続くこの2編、どうやって形にしたものかと思っておりますが……何とか形にして次の章に繋いで行けたらと思います。


 感謝感謝でござりまするm(__)m!!!
 
[一言]
 葵れい様

 お久しぶりです。中村尚裕です。
 第8章『共闘烈火』と第9章『さらば、愛しき人よ』を拝読しての感想となります。

 まずは第8章。

 のっけからオヴェリアの色気に惑わされそうになりますが(笑)。
 展開は至ってシリアスです。
 まずは一服の清涼剤よろしく主人公二人らしい掛け合い? から。この辺、緩急の付け方がまずお見事。勢いを考えるとそのままシリアスへ一直線に走りそうなところ、攻勢一本でいかない“外し方”がお見事です。二人の息の合い加減も見られて序盤から満足度高し。
 そしてアクション。流れるような二人の動きもさることながら、一筋縄でいかない敵の不気味さも滲んでいい塩梅。
 こと剣戟にあっても詩的な“語り”はむしろ雰囲気を昇華させていてニヤリ。
 特に見どころだったのは剣術とは明らかに流れの異なる暗殺術の表現。
 実は具体的な描写と比喩の勝った記述が上手い塩梅で入り混じっているのですが、リアル一辺倒の私としては“こういう手があったか!”と膝を叩きたくなる描写でした。が、下手に真似ると臨場感が損なわれる諸刃の剣であることも解りました。
 暗殺術であるからには、刃に麻痺系の毒であるとかを塗ってあったりするとより陰険さが際立ったかなと思います次第。ただ勢いを考えますと、ここはこの塩梅がちょうどよろしかったかなとも考えます。

 続いて第9章。

 もう、これでもかってくらいに精神的ダメージが蓄積します。
 第8章で冒頭で見せつけた二人の息の合いっぷりもここのためかと思わせるダークな演出がてんこ盛り。この辺、なかなか胆力が要ったものと拝察しますが、果たして。一応ネタバレは回避しようとしてます。
 そしてアクションも意外性に満ちていると申しますか、剣術と魔法の入り乱れるハラハラものの展開。
 “ぎりぎり負けている感”で引っ張る引っ張る。この“ぎりぎり負けている感”、難しいはずなのですがそれを感じさせない手腕はお見事。そして手数も多くて満足感充分。
 そして後味。絶妙な引き加減に拍手! 最後、オヴェリアに投げられる“カーキッドってどんな人?”という問いとその答えが一服の救いになりますね。

 第1部を振り返って。

 白薔薇の剣を持つ意味、背負うことになるもの、その重さを十全に語るエピソードの数々と拝察します。読み進めるにつれ、白薔薇の剣と共に背負うことになる業とでも申しますか、パッと語りでない積み重ねと詩的な“語り”(“地の文”というよりやはり詩の朗読を思わせる“語り”という単語の方が相応しいと感じます)、これらが紡ぎ出す雰囲気はまさに異世界情緒。
 これをまたハードル高くみせずに語るその実力にはただ拍手です。最近ハードル下げるのがいかに難しいか思い知ってますので。
 これには主人公二人の醸す空気感や信頼関係の描写、これの積み重ねが大きく寄与しているものと拝察します。やはり描写の積み重ねは大事ですね。パッと語りでは出せない説得力が滲みます。

 長くなりましたが、頑張ってください。

 これからも、楽しみにしています。
  • 投稿者: 中村尚裕
  • 40歳~49歳 男性
  • 2016年 11月13日 18時51分
 細かな感想をいただきましたのに、返信が大変遅くなってしまい申し訳ございませんでした。
 8,9章をお読みいただき、ありがとうございます!!


 8章に関しまして。
 麻痺系の毒は思い浮かばなかったです。
 完全に「殺しに来ている人達」が念頭にあったので、麻痺系で動きを止めて……というのは確かにありますね。
 今後の参考にさせていただきたいと思います。
 描写に関しては、そこまで言っていただけるとただただ恐縮です。
 自分の中では「荒すぎる」「勢いだけ」と思えてならない部分が幾つもあって。
 特に戦闘シーンなどは、瞬間的な物もあり、後から読んで「自分でもよくわからない」と思った事も(え)。
 そこまで言っていただけるのは、ありがたい限りです。


 9章に関しまして。
 9章の流れは結構難しかったです。
 特に最終戦は、順序立てが難しくて。第1部に関して一番の難所でした。
 そう言っていただければ、何とかうまく道筋が立てられたのかなと安心する思いです。


 第1部に関しまして。
 どうやって仲間にしていくのか……関係性を築いていくのか、それを描いていくのか……そういうのは中々難しいですね。
 雑にしたくないものの、単純な物にしたくなくて。
 あの語り口調は、この作品以前ではここまで露骨にやってこなかった(つもり)んです。
 ……何となく世界観に合わせて行ったら、気づいたらあの形になっていたというか……。
 元々私が、詩が好きで書いていたというのもあるのですが。
 違和感ありの文章にお付き合いいただきました事、本当に本当に感謝です。

 そして、的確&温かい文章を、いつも本当にありがとうございます。


 今後とも精進していきたいと思います。

 本当に本当に、ありがとうございます!!

 
[一言]
 葵れい様

 中村尚裕です。
 第6章および第7章を拝読しての感想になります。

 まず第6章。
 やはり旅の情感、森の街道や駅馬車の存在、そういったところに世界の存在感が匂ってきます。それを一つ一つ、折につけ描写していくことで説得力を演出しているものと拝察します次第。この辺、お手本にさせていただきたいほどの描写力を感じます。

 さらには暗殺者の存在、これに神経を尖らせるカーキッドが経験深さを匂わせてまたさすが。地の利を計算しての描写が暗殺者の心理戦を窺わせて緊張感を引きずります。

 そして人買いに買われた人々、彼らの抱く深い深い絶望感――これが圧倒的。その諦観、打ちのめされ切った心理をただこれだけの尺で描いてみせるその力量に脱帽。その心にわだかまる昏い翳が匂い立つようです。そう、真に絶望してしまうと何もできなくなるのですよね。

 さらには人の背負う業、一代の善政ごときでは拭い切れない根の深さを匂わせてオヴェリアの向かう先、闇の途方もないその深さを窺わせることに成功しているものと拝察します。

 ファンタジィに持ち込んだ現実感(特に貧困などといった“暗黒面”とでも呼ぶべき暗さ)、これの表現に見事成功しているように思われます。

 かと思えば冒頭、オヴェリアとカーキッド二人のやり取りに滲ませた信頼関係であるとか、カーキッドがオヴェリアをイジる掛け合いであるとか、重くなり過ぎない配慮もさすが。
 総じてこの先の道のり、その長さと重さを窺わせるエピソードでありながら、主人公二人の“色”とでも申しますか、華を添えることにも隙なしというところで読み手の意欲を誘うところに手腕を感じます。
 う~ん、緊迫感ばかりが読書意欲を誘う原動力ではないところをまざまざと見せつけられました。拍手!
 それもわずか一部分という尺でこれだけの要素をぶち込んでおきながら、窮屈さを感じさせないところに舌を巻きました。

 続いて第7章。
 とにかく不気味な街並みに陰気な話へと流れがちかと思いきや。

 オヴェリア色っぽすぎます(嬉)。こりゃカーキッドならずとも目眩の一つや二つ起こしたところで不思議はありません。破壊力抜群。思わず溜め息。

 その一方で主軸となる物語はといえば。
 これでもかってくらい闇の気配、と言うか悪意の翳に満ちています。

 そして敵のヴァリエーション、ホントにファンタジィならではの品揃えで舌を巻かされます。今度は屍人と来たもんで。その中を舞うがごとく討ちかかるオヴェリアとカーキッドのリズム感が一服の清涼剤のごとくカタルシスを築きます。

 さらには意外な人物の意外な言動、これが「え?」と意表を衝きます。この辺、期待に対する応え方と予想に対する裏切り方が実にお見事。ツボを心得ていらっしゃる。

 そして圧巻がクライマックス、その畳みかけ。とにかく圧倒的なテンポでグイグイ引っ張ってくれます。まさしく見せ場。そして引きも納得の牽引力。お見事!

 総じて、ファンタジィという舞台で思い付くアイディアというアイディアをことごとくぶち込まんばかりの勢いを感じさせてくれるエピソードとなっているものと拝察します。

 長くなりましたが、これからも頑張ってください。

 これからも楽しみにしています。
  • 投稿者: 中村尚裕
  • 40歳~49歳 男性
  • 2016年 08月17日 18時42分
☆中村様☆


 いつもありがとうございます!
 そして、もったいないお言葉をいただきまして、恐縮でございますm(__)m!!


 6章は、7に辿り着く前に一呼吸入れたくて書いた気がします。
 書籍化する時にもしも分量の加減で消すなら6章かなと思っていたんですが、結局そのまま残る事になりました(消すとまた、伏線などで困るんですが)。


 オヴェリアとカーキッドの信頼関係の点、そう言っていただけると嬉しいです。
 冒頭から序盤、どうやって2人の信頼関係を背中を預けられる所にまで違和感なく持っていけるのかを念頭に書いていました。
 カーキッドが背中を預けるとしたら、実力を認めたからというだけでは物足りないのではないかと……。
 7話からのフォルスト編までに何とか多少なりとも方向性が見えて行けばと思っていました。


 7話は、最後のデュランの戦いが自分の中では、ここまで書いてきた中で一番好きだったりします。


 いつもながらに、細かい所に気づいていただき&ご指摘いただき、本当にありがとうございます!!
 励みに、精進していきたいと思います!!
[一言]
葵れい様

中村尚裕です。

第5章を拝読しての感想になります。

まずはお風呂に対する生理的? 欲求に始まって、“旅”の生活感がリアルに迫ってきます。この辺り、徒歩と野営を常とする(この世界での)“旅”の厳しさ、これが説得力を伴って読者に迫り、作品世界を縦断するであろう物語の距離感を見事に醸しています。この“旅”感にまずニヤリ。
一方で謎めいたラーク公邸の描写。ここで一旦読者を突き放すような謎を匂わせて、事件の描写へと導きます。
ここでほぼ初めて、カメラ(視点)が完全に主役2人から外れます。これまでカメラをほぼ主役2人から外さなかった(一瞬だけ例外あり)のに比べると大幅な切り替えです。ここでやや引っ掛かりを覚えます。
しかしそこを乗り切ると、理不尽に対する葛藤とスピード感に満ちたアクションへと話が転じます。ここの魅力は充分と感じましたので、ラーク公邸の描写、これをどう乗り切るかがポイントとなって来るかと拝察します。

以下、気が付きましたポイントなど。

“旅”のリアルさ。
れい様が腐心しておられるという“旅の感覚”、実に見事に活写されているものと拝察します。オヴェリアも年頃の女性、汚れれば風呂の一つも浴びたくなる道理。そして宿でのハプニングに見知った顔との再会と、歴史を感じさせる旅の風情を匂わせること、実に巧みと唸らされる次第。“旅は地道な我慢の積み重ね”という昔の旅の事情を見事に活写されておられます。

ラーク公邸でのカメラ・ワーク。
実はここで、読者の感情移入を担う登場人物が一時的に不在となります。この作品では前例のない尺でです。これが悪役の企みであったなら、逆の意味での感情移入という盛り上げ方もアリかとは感じますが。
ここでメインに立つテリシャ姫は秘密を抱えた、それでいて悩み深い、実に微妙な立ち位置での登場となります。
側に仕えるランドルフは悪人ではないにせよカーキッドと斬り合った身、頼りとされるデュランはこれまた謎の多い人物。
これまで主役2人にほぼ寄り添ってきたカメラ・ワークからすると、異例の描写です。ここで戸惑う読者の方も多いのではないかと。
後に真相が明かされるにつけ、ここでの違和感は解消されていきますが、ここはかなりの冒険であったなとは感じます。
例えばデュランが、ここまででより“飄々とした憎めない破戒僧”として感情移入を誘っていたなら、例えばランドルフの苦悩の深さが第3章でもう少し深く描かれていたなら、あるいはここでの違和感はずっと和らいでいたかも知れません。
つまり、“主役2人からカメラが離れることに、これまで読者が慣らされていなかった”ところがこの違和感の最大の出どころかなと推察します次第。“より感情移入しやすい登場人物が同席していれば違和感は和らいだかも”とは私の推察です。
ただ、“主役2人をひたすら追いかけるカメラ・ワーク”がこれまで本作の魅力の一つとして機能してきたことは間違いないので、ここは実に悩ましいですね。

アクションと葛藤の組み合わせ。
躍動感溢れる、それでいて葛藤に満ちたアクションが展開されます。葛藤ゆえに主役側の剣は鋭さを欠く――と言いたいところですが、手加減して渡り合える相手でないのもまた事実。この辺りの緊張感が実に巧みに描かれます。そして登場人物一人一人の思惑が込もったそれぞれの行動、その錯綜の描写がまた見事。

長くなりましたが、頑張ってください。

これからも、楽しみにしています。
  • 投稿者: 中村尚裕
  • 40歳~49歳 男性
  • 2016年 07月17日 15時42分
 いつもありがとうございます。葵れいです。


 視点の切り替えに関しましては、雑な部分がかなりありました。
 5章、そして7章くらいからちょっと本題に入って行ったのですが。
 デュランに関しましては、仲間になる・ならない、「ただの共闘」の形を一定の所まで維持したかったので、そこまで掘り下げずに進めました。

 カメラワークに関しては、かなり適当だったなぁと後々思い返して反省している次第です。
 今後気を付けて行きたいと思います。


 
 いつもながらに細かい点をありがとうございます。
 勉強になります。


 今後ともよろしくお願いいたします。
 
[一言]
葵れい様

中村尚裕です。

第4章を拝読しての感想になります。

またも一転、今度は再び旅の苛酷さが滲む描写ですね。
まずは“橋が落ちた”というハプニング、これも長旅らしく“あるある!”感満載の展開です。旅の雰囲気とシーンの必然性、これの絡め方が実に絶妙な塩梅と拝察します。

そして洞窟の闇とその狭さ。坑道としての雰囲気は、存在感たっぷり。
洞窟というとある程度広いものという先入観を抱きがちですが(私だけ?)、元は炭鉱というその由来から来る狭苦しさ、圧迫感は、闇の存在感と相まって読者の心理を締め付けてきます。お見事!

以下、気が付きましたポイントなど。

休息。
一服の清涼剤のごとく描かれるその時間。アドリブのように繰り出されるカーキッドの料理、これがまた具体的で、料理音痴の私にさえ「美味そう……」と思わせてくれます。“衣食足りて礼節を知る”と言いますが、それだけに、衣食の充実と安息感を絡めた描写はお見事。

暗殺の剣技。
正道の剣術を使うオヴェリアなどから見れば明らかな他流。しかも不慣れな闇の中、さらには殺意と相まって、困惑するさまが迫真の説得力をもって迫ります。闇と不意を利した暗殺術などはの試合では披露されるわけなどないでしょうから、その説得力はオヴェリアの困惑と相まって不気味さに満ちています。

狭所のアクション。
地勢を存分に活かした描写の山。暗い、足場が悪い、剣が存分に振るえない、と悪条件を揃えての立ち回り。もはや剣戟の域を出たアクションが光ります。またカーキッドの対応も戦慣れしていると見せて変幻自在。剣にこだわらぬ奮戦は見事の一言。
さらに意味深長な神父の弓。実は弓矢による一撃の重さ、これを暗に示しているようでニヤリ。加えて賊の死体から引き抜いた矢に、「これはもう使えないな」の一言は矢のコストというか、生活感を醸して実にリアル。

石炭と科学の関連性。
裏設定でも結構ですので、“炭鉱が廃坑になった理由”があると説得力倍増かと。実は石炭を掘り尽くすほどの大規模利用は産業革命以後の空気を伴いかねないからです。
実は石炭の利用は現実世界でも古くからありますので、炭鉱そのものは不自然ではありませんが、石炭を利用した製鉄技術は近代の発明(17世紀)とされています。そうなると産業革命が視野に入って来ちゃうので、石炭の扱いには注意を要するかと。
ここで重要な存在感を示しているのが水の問題で、“掘り進めるに連れて地下水が出るようになったので、採掘しにくくなった”という背景が考えられます。交易で燃料が安く手に入れられるなら、危険を冒してまで石炭を掘る理由がなくなる道理ですね。この場合、地下水脈を描写したのはまさに正鵠というところです。あるいは、水没した支抗とかに出くわすと、迷い気味の感と説得力が合わさってよりリアル感が増し増しになるかと存じます。

長くなりましたが、頑張ってください。

これからも、楽しみにしています。
  • 投稿者: 中村尚裕
  • 40歳~49歳 男性
  • 2016年 06月27日 18時43分
 お返事が遅くなってしまって申し訳ありません(汗)。


 炭鉱に関しまして、裏の裏設定にはなるのですが、地下に「これ以上掘ってはいけない物が見つかった」というのも考えていたんですね。
 竜の化石と焔石の絡みを3章で少し触れましたが、その地域で少し、歴史書に埋もれた昔の遺産が出てきた事によって、それに関わる某組織からの検閲が……というような事も考えていたのですが。
 ちょっとボツ案になりました(^^;)。
 この先を考えると、ここに戻る事があったとしてもゴルディアから帰ってきてからの本戦(現段階で4部以降)になりますし、まぁいいかと。
 なので、隣接する川の水流と深さの事もありますので、地下水脈案かなぁと思います。


 確かに炭鉱となると、産業革命……蒸気機関車などが浮かびそうですね!
 ファンタジーだからと油断している点もあるので、ちょっと気を付けなければいけないと思いました。


 洞窟の狭さ描写に関しては、私的には屋敷内での戦闘に近い感覚での描写を意識したのですが、どうなっているかは微妙です。
 忠臣蔵の話じゃなかったかもしれないのですが……屋敷内での戦闘は天上や柱に剣がぶつかるので、若干短めの剣を使ったという話を聞いた事があったような。あとは、新選組の芹沢鴨戦で、八木邸に残る沖田総司の剣が天上の柱にぶつかった痕など。
 広い所での戦闘を続けていたので、一度そういう狭い所での戦闘をこの先を見据えてやってみたいと思ったのもありました。
 手探りと練習を兼ねていたような所もありましたが、そう言っていただけると幸いです。


 ちょっとバタバタしてしまい、せっかくこれほどの感想をいただいたのに返事が遅くなってしまい申し訳ありませんm(__)m
 ありがとうございます!!
[一言]
葵れい様

中村尚裕です。

第3章を拝読しての感想になります。

第2章から一転、今度は町、特に市場の描写が際立つ展開と拝察します。
町並みとコントラストをなす素朴さ、また世の苦さ、これを表すという意味でも、第2章の描写はやはり必須であったかと思われます次第。
さて第3章、旅の苛酷さはひとまず鳴りを潜め、街道沿いの描写となります。素朴な村を後にしたオヴェリア、彼女を通した視点が、ある種の華やかさを帯びて脳裏に浮かびます。また大衆食堂の料理など、描写は細やかな点にも及び、旅と異郷の雰囲気をうまく醸す塩梅。そのものズバリの言葉を使わずに町の賑わいを表す筆力はさすがの一言。
そして市場の存在感と、そこに漂う生活感。この日常感が、城暮らしのオヴェリアから見たいい意味での違和感として心憎い塩梅で描かれます。“人に酔う”とはまた鋭い着眼点で、田舎出身の私にしても「あるある!」と思わせる描写を交えての雑踏の存在感がまた巧み。その中で眼を引く“碧の炎石”、ここへの誘導はしてやられた感満載です。

そして一転、捕り物で一気に見せ場へ。
2対多数の立ち回り、短いながらも満足度高し。やはりカーキッドは戦場慣れしている身のこなしと見せて、剣の合間に蹴りや突きを交えるアクションはいい意味で泥臭く迫ります。方やオヴェリアは生粋の剣士と見せた身のこなし。対するランドルフも迫力充分。

ここまでで舌を巻くのは、細やかな緩急の付け方です。各章3~4部分で一区切り、その中でなお緩急と章ごとの色付けをこなしている辺り、色々と唸らされるものがあります(勉強になりますという言い回しが苦手なため、もって回った言い回しになりますが)。
さらに舌を巻くのがオヴェリアとカーキッドの絶妙な距離感。オヴェリアの感情の起伏であるとかカーキッドの戸惑いぶりであるとか、色々と“ご馳走様”?な雰囲気で楽しませてくれます。

――と、最後に疑問。隠密行動を取っていると思われるランドルフ一行ですが、ここで盗品騒ぎを起こす理由が見付かりません。正体を推察するにつけ、穏便に買い取れば済む話だったのでは?という邪推が頭をよぎらなくはありません。
その場合、クライマックスの剣戟は起こらないかと思いきや、

スズランの家紋をオヴェリアが垣間見る(または使い走りが指名買いで“碧の炎石”を買うところをカーキッドが見咎める)
→その意味するところを推測して後をつける
→見咎められて、というよりいきなり囲まれて剣戟
という流れもあり得たかなとは拝察します。

あるいはオヴェリアが直感で“碧の炎石”を気に入り、買おうと申し出たたところを横からランドルフの部下が買いに入る、という展開でもよかったかも知れません。
まあオチを拝見するにつけ、苦しくなるのは承知で申し上げてみました次第。

とにかくスパイを始めとした隠密行動の真髄は“徹底して目立たないこと”であると理解しておりますので、このようなお話となりました次第。
“仮に目をつけられたところを想定し、途中で特徴を変え装束を変えしてでも姿を眩まして立ち去ろうとする、その様を見たカーキッドがいよいよ怪しむ”という展開に思いが至りました。

ともあれ、続く第4章の展開をまだ拝察していない時点での文章ゆえ、伏線に気付いていないところが多々あるかとは存じますが、そこはご容赦のほどを。

長くなりましたが、頑張ってください。

これからも楽しみにしています。
  • 投稿者: 中村尚裕
  • 40歳~49歳 男性
  • 2016年 06月16日 22時01分
 中村様


 3章の感想をありがとうございます!
 3章は確かに、自分でも思う所のある章です(^^;)。


 オヴェリアが石に気づく展開は……んー……もう少しカーキッドに動いてもらっても良かったように思ってはいました。
 「焔石編」は、ちょっと序盤の強引さがかなり目立つかもしれません。
 未熟さが出ている章となります(^^;)。お見苦しい限りです。


 何事も荒いのは否めないんですが、「旅に出る事」を1つ1つこなして行けたらいいなとは思って書いてはいました。どの程度になっているのやら、自分ではわからない部分が多いので、そう言っていただけると少し安心します。


 いつも丁寧にありがとうございます!
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