感想一覧
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美しい情景がすっと脳裏に浮かぶ、素晴らしい短編でした。
こういう計算された設計の物語には、憧れてしまいます。
美しい情景がすっと脳裏に浮かぶ、素晴らしい短編でした。
こういう計算された設計の物語には、憧れてしまいます。
情景描写は苦手な自覚があるので、綺麗に描き切れたこのお話は気に入っています。感想、ありがとうございます。
- 天見ひつじ
- 2014年 03月14日 21時30分
[良い点]
素晴らしい短編だった。
虹の自動販売機。ロマン溢れる素晴らしい作品でした。
短編としては長い文量だと思いますが、それを感じさせないスラスラと読める小説でした。
[一言]
最初の抱いた印象がその後の彼女との会話で違ったかなと思いましたが、感想欄を読んで案外間違って無かったんだなぁと妙に感心しました。
最後の美しいラストは、悲しい決断は、なんとも言えないものがありました。一枚の油絵を見ているような…。虹と二人が手を繋いでいる絵を見て、誰が「別れ」だと思うだろうか。上手いこと書きやがる。
先祖の作品たちの素晴らしさに心を打たれ、それを未来に残すために決断したのかと考えたのですが。なるほど、先生がそうだとすると、私が想像した以上にハードルは高かったということか。
読んだ後にも楽しめる素晴らしい作品でした。ありがとうございます。
素晴らしい短編だった。
虹の自動販売機。ロマン溢れる素晴らしい作品でした。
短編としては長い文量だと思いますが、それを感じさせないスラスラと読める小説でした。
[一言]
最初の抱いた印象がその後の彼女との会話で違ったかなと思いましたが、感想欄を読んで案外間違って無かったんだなぁと妙に感心しました。
最後の美しいラストは、悲しい決断は、なんとも言えないものがありました。一枚の油絵を見ているような…。虹と二人が手を繋いでいる絵を見て、誰が「別れ」だと思うだろうか。上手いこと書きやがる。
先祖の作品たちの素晴らしさに心を打たれ、それを未来に残すために決断したのかと考えたのですが。なるほど、先生がそうだとすると、私が想像した以上にハードルは高かったということか。
読んだ後にも楽しめる素晴らしい作品でした。ありがとうございます。
ともすれば嘘っぽくなりかねないラストシーンを、いかにしてそれらしく、かつ美しく演出するか。
その一点にのみ注力した作品です。
振り返ってみれば、読み手の方々に恵まれた作品だったな、と思います。
気付かれなくてもいいや、と思って仕込んだものが看破されていくのは非常に楽しい過程で、まさしく作者冥利に尽きる、というやつでした。
楽しんでいただけたのなら幸いです。
感想、ありがとうございました。
その一点にのみ注力した作品です。
振り返ってみれば、読み手の方々に恵まれた作品だったな、と思います。
気付かれなくてもいいや、と思って仕込んだものが看破されていくのは非常に楽しい過程で、まさしく作者冥利に尽きる、というやつでした。
楽しんでいただけたのなら幸いです。
感想、ありがとうございました。
- 天見ひつじ
- 2013年 03月09日 19時45分
[良い点]
大学、田舎、そしてカラクリの全編に渡って、のどかな空気に満ちていますね。
新しい時代を知っている人間ならではの古き知識古き宝との接触を、落ち着いた懐かしさを
滲ませる文章で綺麗に、とても丁寧に描かれたと感じました。
ほんのりラブロマンスのエッセンスも、本題を邪魔せず引き立てていてとても良い。
会話も良いなぁ。
[気になる点]
文章がとても綺麗でキャラクターも魅力的なのですが、カラクリ一家が悩んで悩んで
答えを出せなかったものに対して部外者が短時間で答えを出す、という不条理を
もう少しフォローして欲しかったです。アクシデントで新しい何かが発見される、とか。
勿論、「カラクリに詳しい人間以外だからこその視点によって解法された」という
ところだとは思うのですが……カラクリ一家の無能さ、愚かさがやや気になりました。
あと、牛飼の性別が途中まで(好いておられるのか、まで)明言されて居らず、
絶妙なしこりとして情景を想像し辛かったのが残念。
[一言]
ラストシーンの綺麗さは本当に筆舌に尽くし難い。素晴らしい情景をありがとうございました。
大学、田舎、そしてカラクリの全編に渡って、のどかな空気に満ちていますね。
新しい時代を知っている人間ならではの古き知識古き宝との接触を、落ち着いた懐かしさを
滲ませる文章で綺麗に、とても丁寧に描かれたと感じました。
ほんのりラブロマンスのエッセンスも、本題を邪魔せず引き立てていてとても良い。
会話も良いなぁ。
[気になる点]
文章がとても綺麗でキャラクターも魅力的なのですが、カラクリ一家が悩んで悩んで
答えを出せなかったものに対して部外者が短時間で答えを出す、という不条理を
もう少しフォローして欲しかったです。アクシデントで新しい何かが発見される、とか。
勿論、「カラクリに詳しい人間以外だからこその視点によって解法された」という
ところだとは思うのですが……カラクリ一家の無能さ、愚かさがやや気になりました。
あと、牛飼の性別が途中まで(好いておられるのか、まで)明言されて居らず、
絶妙なしこりとして情景を想像し辛かったのが残念。
[一言]
ラストシーンの綺麗さは本当に筆舌に尽くし難い。素晴らしい情景をありがとうございました。
- 投稿者: 退会済み
- 2013年 02月28日 10時56分
管理
悪い点で指摘されている点は、確かにその通りであり、非常に参考になります。
ただ、牛飼の性別の件も含めて、あえてそうした、という部分でもあります。
単に技量が足りずにそうなっている部分もあるので、ずるい言い方ではありますが。
皆様のご指摘からも分かる通り、この作品で描かれ、そして私自身が描きたかったのは、
・最後の場面における綺麗な情景
・(可愛いお嬢様との)知的でふわっとした会話劇
この二つであり、それに資することのない描写は自覚的にばっさり斬り捨てています。
牛飼の性別や機織家の人々がほとんど描写されないのは、そのためです。
どっちでもいいし、「どっちであったとしても結果は変わらない」と考えて、あのように描写しています。
そういう、人間の微妙な心のひだを書くのが小説の醍醐味でもありますが、この作品の楽しさには直接貢献しないと判断し、あまり深く書かずにぼかした、という側面もあります(それでもなお、やりようがなかったわけではないと思いますが)。
何だか、何を書いてもネタバレになってしまうので、以上をもって回答とさせて頂きます。
丁寧に読み込んだ上での感想、本当にありがとうございました。
ただ、牛飼の性別の件も含めて、あえてそうした、という部分でもあります。
単に技量が足りずにそうなっている部分もあるので、ずるい言い方ではありますが。
皆様のご指摘からも分かる通り、この作品で描かれ、そして私自身が描きたかったのは、
・最後の場面における綺麗な情景
・(可愛いお嬢様との)知的でふわっとした会話劇
この二つであり、それに資することのない描写は自覚的にばっさり斬り捨てています。
牛飼の性別や機織家の人々がほとんど描写されないのは、そのためです。
どっちでもいいし、「どっちであったとしても結果は変わらない」と考えて、あのように描写しています。
そういう、人間の微妙な心のひだを書くのが小説の醍醐味でもありますが、この作品の楽しさには直接貢献しないと判断し、あまり深く書かずにぼかした、という側面もあります(それでもなお、やりようがなかったわけではないと思いますが)。
何だか、何を書いてもネタバレになってしまうので、以上をもって回答とさせて頂きます。
丁寧に読み込んだ上での感想、本当にありがとうございました。
- 天見ひつじ
- 2013年 02月28日 23時23分
[良い点]
ミステリーらしい緻密な構成も、魅力的なキャラもどれも素敵です。
個人的に牛飼先生のキャラがとても好きです。
クールなのにどこか抜けてる感じが。
[一言]
短編作品でこんなに読み応えがある作品に出会えるとは思いませんでした。
牛飼先生のキャラがとても気に入ったので、シリーズ化してほしいくらいです。
今回のサワムラ杯参加作品ではダントツトップで好きです。
ミステリーらしい緻密な構成も、魅力的なキャラもどれも素敵です。
個人的に牛飼先生のキャラがとても好きです。
クールなのにどこか抜けてる感じが。
[一言]
短編作品でこんなに読み応えがある作品に出会えるとは思いませんでした。
牛飼先生のキャラがとても気に入ったので、シリーズ化してほしいくらいです。
今回のサワムラ杯参加作品ではダントツトップで好きです。
過分なお褒めの言葉、ありがとうございます。
シリーズ化はお約束できませんが、何となく短編企画ではミステリものを書く流れになっていますので、次回の~杯でもこういった感じのお話を書くかも知れません。また、その時にお会いしましょう。
シリーズ化はお約束できませんが、何となく短編企画ではミステリものを書く流れになっていますので、次回の~杯でもこういった感じのお話を書くかも知れません。また、その時にお会いしましょう。
- 天見ひつじ
- 2013年 02月26日 09時41分
[良い点]
凄く丁寧なお話。
人の作品を他の作品で例えるというのは下劣な行為だと承知はしているのですが、あえて「森博嗣作品を読んだ気分」と言わせていただきます。
[気になる点]
遺言はもう少し捻りが欲しかったです。
百年もあったんだから誰か一人くらい水に沈めろ。ヒントどころか答えじゃないか……!
[一言]
「自動販売機」というお題からこれを考え付くのが凄い。
牛飼さんは多分女性だったんじゃないかな、と思ってるんですが、特にその辺言及される事もなく終わってしまってちょっとびっくりしました。
凄く丁寧なお話。
人の作品を他の作品で例えるというのは下劣な行為だと承知はしているのですが、あえて「森博嗣作品を読んだ気分」と言わせていただきます。
[気になる点]
遺言はもう少し捻りが欲しかったです。
百年もあったんだから誰か一人くらい水に沈めろ。ヒントどころか答えじゃないか……!
[一言]
「自動販売機」というお題からこれを考え付くのが凄い。
牛飼さんは多分女性だったんじゃないかな、と思ってるんですが、特にその辺言及される事もなく終わってしまってちょっとびっくりしました。
感想、ありがとうございます。
過去にも、水に沈めることを思いついた人は何人かいたかも知れません。ただし彼らにとって「箱」とは先祖伝来のものであり、決してないがしろに扱っていいものではありません。中に入っているのが久助の遺した絡繰りの設計図かも知れない、と疑っていればなおさらだったのではないでしょうか。
その他のコメントについては、割と物語の核心に触れる部分ですので、後書きも兼ねて活動報告にて言及させていただきました。そちらも確認いただければ幸いです。
過去にも、水に沈めることを思いついた人は何人かいたかも知れません。ただし彼らにとって「箱」とは先祖伝来のものであり、決してないがしろに扱っていいものではありません。中に入っているのが久助の遺した絡繰りの設計図かも知れない、と疑っていればなおさらだったのではないでしょうか。
その他のコメントについては、割と物語の核心に触れる部分ですので、後書きも兼ねて活動報告にて言及させていただきました。そちらも確認いただければ幸いです。
- 天見ひつじ
- 2013年 02月26日 09時34分
[良い点]
文章、話ともに文句なしの完成度の高さです。
選んだ題材から、書き手の知性を感じさせられる
ユニークさも随一の作品でした。
物語の長さを感じさせない、美しい文章が素晴らしい。
すいません、あとどうやって褒めたらいいのかな。
底の浅い私には、褒める言葉探しの方が難易度が高いかもしれない。
[一言]
ヒロインの名前の読みが欲しかったなー!とか
その程度くらいしか不満な点はありません。
牛飼怜シリーズとか展開して頂きたいほど。
最後まで隙の無い作品過ぎて、どうしましょう。
最後の最後の告白も、本当にぴりっとしていて痺れました。
サワムラ杯へのご参加、本当にありがとうございました。
こんなにいい作品を読ませていただいて、ただただ、感謝です。
文章、話ともに文句なしの完成度の高さです。
選んだ題材から、書き手の知性を感じさせられる
ユニークさも随一の作品でした。
物語の長さを感じさせない、美しい文章が素晴らしい。
すいません、あとどうやって褒めたらいいのかな。
底の浅い私には、褒める言葉探しの方が難易度が高いかもしれない。
[一言]
ヒロインの名前の読みが欲しかったなー!とか
その程度くらいしか不満な点はありません。
牛飼怜シリーズとか展開して頂きたいほど。
最後まで隙の無い作品過ぎて、どうしましょう。
最後の最後の告白も、本当にぴりっとしていて痺れました。
サワムラ杯へのご参加、本当にありがとうございました。
こんなにいい作品を読ませていただいて、ただただ、感謝です。
サワムラ杯のテーマである「自動販売機」から最後のあの場面を思いつき、全ての要素がその場面をそれっぽく「魅せる」ことに奉仕するようにお話を組んでいったのですが、書き始めるまでも書き始めてからも苦戦しっぱなしの作品でした。
ある程度書いたところで、おそらく参加作品の中でも一二を争う長さになるだろうと確信したので、さらふわな読み口にすることも意識していたので、長さを感じさせない、というのは非常に喜ばしい評価です。
感想、ありがとうございました。
登場人物の名前の件、確かにそうですね。牛飼怜(うしかい れい)と機織綾目(はたおり あやめ)です。あらすじの部分に追加しました。そしてシリーズ化ですか。ヤカン杯参加作品の「花束の色は」もそうですが、このお話のために組んだキャラなので、ネタがないのですよね……。でも、お言葉はとても嬉しく思います。
ここだとネタバレになってしまうので、サワムラ杯終了後に活動報告へ後書きめいたものを書きます。
というのも、物語とは関係ない部分で仕掛けた一つのトリックが非常に上手く機能しているのが、皆様から頂いた感想のコメントから分かるものですから。
よろしければ、そちらもご確認いただけると、この作品をもう少しだけ楽しんでいただけるかと思います。
ある程度書いたところで、おそらく参加作品の中でも一二を争う長さになるだろうと確信したので、さらふわな読み口にすることも意識していたので、長さを感じさせない、というのは非常に喜ばしい評価です。
感想、ありがとうございました。
登場人物の名前の件、確かにそうですね。牛飼怜(うしかい れい)と機織綾目(はたおり あやめ)です。あらすじの部分に追加しました。そしてシリーズ化ですか。ヤカン杯参加作品の「花束の色は」もそうですが、このお話のために組んだキャラなので、ネタがないのですよね……。でも、お言葉はとても嬉しく思います。
ここだとネタバレになってしまうので、サワムラ杯終了後に活動報告へ後書きめいたものを書きます。
というのも、物語とは関係ない部分で仕掛けた一つのトリックが非常に上手く機能しているのが、皆様から頂いた感想のコメントから分かるものですから。
よろしければ、そちらもご確認いただけると、この作品をもう少しだけ楽しんでいただけるかと思います。
- 天見ひつじ
- 2013年 02月23日 22時10分
[良い点]
絡繰のことなど、よく勉強されていて感服です。
謎解きの部分もよく考えれていて、何度も頷きました。
[一言]
いい作品を読ませていただいてありがとうございました。
絡繰のことなど、よく勉強されていて感服です。
謎解きの部分もよく考えれていて、何度も頷きました。
[一言]
いい作品を読ませていただいてありがとうございました。
絡繰りについては、物語の構成上で必要になったので色々と調べながら書きました。
また登場する絡繰りは実在するものを念頭に置いていますが、作中で「絡繰り久助の作」とされているものはほぼ私の創作です。
なので、推理カテゴリでの投稿ではあるものの、謎解きを楽しむミステリとしては少々失格な作りになっています。
中々上手くはいかないものですね。
また登場する絡繰りは実在するものを念頭に置いていますが、作中で「絡繰り久助の作」とされているものはほぼ私の創作です。
なので、推理カテゴリでの投稿ではあるものの、謎解きを楽しむミステリとしては少々失格な作りになっています。
中々上手くはいかないものですね。
- 天見ひつじ
- 2013年 02月23日 21時46分
[一言]
ほうとため息が出るようなお話でした。
ロマンチックです。
しかもそれが過去に作られて累々とそこにあったっていう結末。引き込まれました。
前回感想を書かせていただいた『花束の色は 』もそうでしたけど、すごくすごく感じのいいお話だと思います。
大好きです。
ほうとため息が出るようなお話でした。
ロマンチックです。
しかもそれが過去に作られて累々とそこにあったっていう結末。引き込まれました。
前回感想を書かせていただいた『花束の色は 』もそうでしたけど、すごくすごく感じのいいお話だと思います。
大好きです。
私の場合、短編小説は最後の場面なり最後の一言なりが初めにあって、そこから逆算して書いています。
このお話も、最後のあの場面、そして可愛いお嬢様を描きたい、という所からスタートしました。
描きたかったものはおおむね描けたので、私としては満足しています。
楽しんでいただけたのでしたら、こんなに嬉しいことはありません。
このお話も、最後のあの場面、そして可愛いお嬢様を描きたい、という所からスタートしました。
描きたかったものはおおむね描けたので、私としては満足しています。
楽しんでいただけたのでしたら、こんなに嬉しいことはありません。
- 天見ひつじ
- 2013年 02月23日 21時37分
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