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[一言]
「試験の夜」拝読しました。
こういうサブタイで、あの展開が待っているとは……。
幸せなはずの夜なのに、切ないです。じわじわというか、キリキリというか、胸が軋みました。
恋愛パート、何気にお上手ですよね。見習いたいです。
カレットのために、物語がハッピーエンドを迎えることを願いつつ。
次回更新、楽しみにお待ちしております。
「試験の夜」拝読しました。
こういうサブタイで、あの展開が待っているとは……。
幸せなはずの夜なのに、切ないです。じわじわというか、キリキリというか、胸が軋みました。
恋愛パート、何気にお上手ですよね。見習いたいです。
カレットのために、物語がハッピーエンドを迎えることを願いつつ。
次回更新、楽しみにお待ちしております。
- 投稿者: 退会済み
- 2014年 02月07日 14時24分
管理
ご感想ありがとうございます。励みになります本当に。
更新頻度が大変な事になってきましたが、のんびり待って頂けると幸いです。
いつも何かしらお褒め下さって恐縮です。いえいえ僕なんかマダマダーで。
ちなみにこの回ですが、あとがきに「マサキュットハダカ」と入れようと思ったのですが、実際に書き終わったあと「……ないな」と思いやめましたw
次回更新はいつになるのかしら……w
またよろしくです^^
更新頻度が大変な事になってきましたが、のんびり待って頂けると幸いです。
いつも何かしらお褒め下さって恐縮です。いえいえ僕なんかマダマダーで。
ちなみにこの回ですが、あとがきに「マサキュットハダカ」と入れようと思ったのですが、実際に書き終わったあと「……ないな」と思いやめましたw
次回更新はいつになるのかしら……w
またよろしくです^^
- 渋谷マコト
- 2014年 02月08日 07時44分
[一言]
序盤最高でしたーけど、ユートの意識が乗っ取ってるという推測、シェリーの寿命を使う能力、シェリーが相手側の帝王に寝取られるっぽい要素、のような地味に読む気がそがれる展開が続いたんでやめます
ぼくっこ嫌いなんで割とダメージ少なかったですけど(笑)
あと獣ハーレムには釣られました!w
読んで納得ですが化物ハーレムとはっきり書いて欲しいきもしましたねー
まーでも埋もれてる良作なんでしょうね、この作品
これからも頑張ってください
序盤最高でしたーけど、ユートの意識が乗っ取ってるという推測、シェリーの寿命を使う能力、シェリーが相手側の帝王に寝取られるっぽい要素、のような地味に読む気がそがれる展開が続いたんでやめます
ぼくっこ嫌いなんで割とダメージ少なかったですけど(笑)
あと獣ハーレムには釣られました!w
読んで納得ですが化物ハーレムとはっきり書いて欲しいきもしましたねー
まーでも埋もれてる良作なんでしょうね、この作品
これからも頑張ってください
- 投稿者: 退会済み
- 2014年 02月01日 21時58分
管理
感想頂けただけでも有り難く思います。
マッドサイエンティスト様にはご満足頂けなかったようでとても残念ですが、どこがマイナスポイントだったのかを知る事ができ、今後の課題と励みと制作意欲に繋がります。
良作、と言って頂けて嬉しく思います。
またご縁がありましたらよろしくお願いします。
マッドサイエンティスト様にはご満足頂けなかったようでとても残念ですが、どこがマイナスポイントだったのかを知る事ができ、今後の課題と励みと制作意欲に繋がります。
良作、と言って頂けて嬉しく思います。
またご縁がありましたらよろしくお願いします。
- 渋谷マコト
- 2014年 02月02日 06時31分
[一言]
最新話、拝読しました。
ドラマがいよいよ動いてきましたね。しかし、途中にこういう展開が待っていたとは……。
グラッドが用意してくれた墓標のデザインに唸らされました。ものすごく鮮やかに想像できます。そして、その墓標を前にしてのあの台詞。
これまでいろいろな小説を読んできましたが、そのなかでもベスト10に入る名台詞でした。
彼の言うとおり、十字架なんか背負うより、翼の生えた墓標のほうが、きっと天に昇りやすいでしょうね。
このくだりは、読んでいて無性に泣けました。
自分自身の体験と重ね合わせてしまって。
悠斗の「それはそれでいいような気もした。」という言葉が切ないです。いったいこの物語はどんなふうにラストを迎えるのか、今のところまったく読めません。こうだったらいいな、と期待する結末はいろいろあるのですが。
長い旅に、私も同行しているような気分になっていて、誰も欠けてほしくないと心から思います。
この先も楽しみにお待ちしております。
最新話、拝読しました。
ドラマがいよいよ動いてきましたね。しかし、途中にこういう展開が待っていたとは……。
グラッドが用意してくれた墓標のデザインに唸らされました。ものすごく鮮やかに想像できます。そして、その墓標を前にしてのあの台詞。
これまでいろいろな小説を読んできましたが、そのなかでもベスト10に入る名台詞でした。
彼の言うとおり、十字架なんか背負うより、翼の生えた墓標のほうが、きっと天に昇りやすいでしょうね。
このくだりは、読んでいて無性に泣けました。
自分自身の体験と重ね合わせてしまって。
悠斗の「それはそれでいいような気もした。」という言葉が切ないです。いったいこの物語はどんなふうにラストを迎えるのか、今のところまったく読めません。こうだったらいいな、と期待する結末はいろいろあるのですが。
長い旅に、私も同行しているような気分になっていて、誰も欠けてほしくないと心から思います。
この先も楽しみにお待ちしております。
- 投稿者: 退会済み
- 2013年 11月03日 09時01分
管理
いつもご感想ありがとうございます。
nakonokoさんの心に響いたようでとても感銘を受けます。
自分と重ねてしまうほど、この話に入り込んで頂けると、この先も期待に添えるよう誠心誠意を尽くしたくも思います。
人間って色々ありますよね……。
ベスト10……そこまでとは……素直に嬉しく思います。
どんな風にラストを迎えるのか。これは僕自身にもわかりません(笑)
と、言うのも初めに作った乱雑極まりないプロットを元にしてこの話を書いているのですが、途中で「なんだこれ」と思うような箇所が次々と出てきまして、練り直し練り直しで当初の予定とは違うものが出来上がったりしているからです。
だから遅筆なのですね。今回の話は特に気を遣い、筆が重かったです。
ラストの構想も一応仮定としてはあるのですが、この先変更を加えた事によりラストの構想も練り直す必要が出てくるかもしれないので、まだ決定にはできません。
出来るだけ上手く書けるよう精進してまいります。今後ともご支援、ご鞭撻をよろしくお願いします。
nakonokoさんの心に響いたようでとても感銘を受けます。
自分と重ねてしまうほど、この話に入り込んで頂けると、この先も期待に添えるよう誠心誠意を尽くしたくも思います。
人間って色々ありますよね……。
ベスト10……そこまでとは……素直に嬉しく思います。
どんな風にラストを迎えるのか。これは僕自身にもわかりません(笑)
と、言うのも初めに作った乱雑極まりないプロットを元にしてこの話を書いているのですが、途中で「なんだこれ」と思うような箇所が次々と出てきまして、練り直し練り直しで当初の予定とは違うものが出来上がったりしているからです。
だから遅筆なのですね。今回の話は特に気を遣い、筆が重かったです。
ラストの構想も一応仮定としてはあるのですが、この先変更を加えた事によりラストの構想も練り直す必要が出てくるかもしれないので、まだ決定にはできません。
出来るだけ上手く書けるよう精進してまいります。今後ともご支援、ご鞭撻をよろしくお願いします。
- 渋谷マコト
- 2013年 11月04日 02時41分
[一言]
毎度おなじみnakonokoです。
最近、精神的に疲れているとき、この作品を読んで元気をもらっている自分がいます。
悠斗の苦悩もバトルもギャグも、カレットとの恋模様も、読んでいるだけで現実のアレコレを忘れられるんですよね……。
ごめんなさい湿っぽくなりました。
赤龍の背中に飛び乗ったという時点で、アノ懐かしい歌がどこからか聴こえてくるような気が→やっぱりかよ! という期待通りの展開に脱力、いや脱帽。さすが渋谷さんです(笑
謎めいた予言?は何を示すのか。いよいよ折り返し地点辺りに近づいてきた感もありますね。
続き、楽しみにお待ちしております!
毎度おなじみnakonokoです。
最近、精神的に疲れているとき、この作品を読んで元気をもらっている自分がいます。
悠斗の苦悩もバトルもギャグも、カレットとの恋模様も、読んでいるだけで現実のアレコレを忘れられるんですよね……。
ごめんなさい湿っぽくなりました。
赤龍の背中に飛び乗ったという時点で、アノ懐かしい歌がどこからか聴こえてくるような気が→やっぱりかよ! という期待通りの展開に脱力、いや脱帽。さすが渋谷さんです(笑
謎めいた予言?は何を示すのか。いよいよ折り返し地点辺りに近づいてきた感もありますね。
続き、楽しみにお待ちしております!
- 投稿者: 退会済み
- 2013年 09月17日 23時58分
管理
丁度更新しようかと思って開いたらまたまた嬉しい感想が。
いつもありがとうございます^^
nakonokoさん程のお方にそこまで気に入っていただけるとは、あの日あの時評価依頼をした時には思いもしませんでした。
非常に有り難いのと同時に最後までご期待に沿えるのかどうかという不安もありますw
自分はとにかく文章力を上げたくて、それにはまず作品を仕上げる事が肝要だと思い、こうして少しずつではありますが更新している次第でございます。
なのでエタる事は決してしないよう心がけております。どんな形であれ必ず最後まで書き抜くとお約束します。(流石にいきなり主人公が死んだり夢オチにはしませんがw)
最後までお付き合い頂ければと思います。
今後ともよろしくお願い致します^^
いつもありがとうございます^^
nakonokoさん程のお方にそこまで気に入っていただけるとは、あの日あの時評価依頼をした時には思いもしませんでした。
非常に有り難いのと同時に最後までご期待に沿えるのかどうかという不安もありますw
自分はとにかく文章力を上げたくて、それにはまず作品を仕上げる事が肝要だと思い、こうして少しずつではありますが更新している次第でございます。
なのでエタる事は決してしないよう心がけております。どんな形であれ必ず最後まで書き抜くとお約束します。(流石にいきなり主人公が死んだり夢オチにはしませんがw)
最後までお付き合い頂ければと思います。
今後ともよろしくお願い致します^^
- 渋谷マコト
- 2013年 09月18日 03時43分
[一言]
感想新着をクリック→またお前かよ、みたいな流れですみませんごめんなさい。
かなりの山場を越えた感があったので、一言書き込まずにはいられませんでした。
まさかの伏兵の正体があの人とは……!
とはいえ、○○○○の持つ戦闘能力をお披露目しつつ合流させるには、これ以上ないイベントでしたね。当初からの仕込みだったとしたら脱帽です。まんまと惹き込まれました!
欲を言うなら、そういう特技があったということを、宮廷にいる間にももう少し具体的に示しておいたほうが効果的だったかもと。(まあ、身の上についてちゃんと言及はしてますけどね)
あと、ブルドッグ様とのアレコレとか、どうやって武器を調達したのかについては、回想ではなくリアルなシーンとして(伏線として)挟んでおいたほうが、あとで一気に説明するよりもご都合感が消せるかもしれません。
>親友のハゲを殺されて怒り狂った宇宙人みたいな発音になってしまったが
吹いた(笑
あーなるほど、確かに。懐かしい……(笑
ハラハラしっぱなしの一幕が終わって、次にはどんな展開が来るのか、引き続き楽しみにしてますね!
感想新着をクリック→またお前かよ、みたいな流れですみませんごめんなさい。
かなりの山場を越えた感があったので、一言書き込まずにはいられませんでした。
まさかの伏兵の正体があの人とは……!
とはいえ、○○○○の持つ戦闘能力をお披露目しつつ合流させるには、これ以上ないイベントでしたね。当初からの仕込みだったとしたら脱帽です。まんまと惹き込まれました!
欲を言うなら、そういう特技があったということを、宮廷にいる間にももう少し具体的に示しておいたほうが効果的だったかもと。(まあ、身の上についてちゃんと言及はしてますけどね)
あと、ブルドッグ様とのアレコレとか、どうやって武器を調達したのかについては、回想ではなくリアルなシーンとして(伏線として)挟んでおいたほうが、あとで一気に説明するよりもご都合感が消せるかもしれません。
>親友のハゲを殺されて怒り狂った宇宙人みたいな発音になってしまったが
吹いた(笑
あーなるほど、確かに。懐かしい……(笑
ハラハラしっぱなしの一幕が終わって、次にはどんな展開が来るのか、引き続き楽しみにしてますね!
- 投稿者: 退会済み
- 2013年 08月22日 14時28分
管理
感想ありがとうございます。またか、なんてとんでもない! なこさんは神様です(笑)
彼女は最初からパーティーに加える予定でした。なので、猟師でなく漁師だとモリを小脇に抱えて参入する事になるのでおかしな事態になってしまうのですw
>欲を言うなら、そういう特技があったということを、宮廷にいる間にももう少し具体的に示しておいたほうが効果的だったかもと。
戦闘能力を有している事をあまり匂わせると「あーこいつ後から仲間になるんじゃない」とあっさり看破されてしまいそうなので、控え目にしました。
以前頂いた「漁師でも良いのでは」というなこさんの感想に対して「どーしても猟師じゃなきゃダメなんです!」と返さなかったのもこのためです。
>あと、ブルドッグ様とのアレコレとか、どうやって武器を調達したのかについては、回想ではなくリアルなシーンとして(伏線として)挟んでおいたほうが、あとで一気に説明するよりもご都合感が消せるかもしれません。
た、確かに……(笑)
言われてみればご都合感満載だったかもw
ただリアルタイムでそれを挟もうと思ったら場面を切り替えての三人称視点になってしまうと思うのですが、悠斗の一人称視点で固定した後に三人称視点が割り込むのは変な気がしつつも、うまく描ける手段があるのかもと思う次第です。
今は打開策が思い浮かばない為据え置きにしときます……。
ためになる感想いつもありがとうございます^^
最近もっさり忙しく、ただでさえ遅筆なのに拍車がかかっておりますが、精進してまいります。
彼女は最初からパーティーに加える予定でした。なので、猟師でなく漁師だとモリを小脇に抱えて参入する事になるのでおかしな事態になってしまうのですw
>欲を言うなら、そういう特技があったということを、宮廷にいる間にももう少し具体的に示しておいたほうが効果的だったかもと。
戦闘能力を有している事をあまり匂わせると「あーこいつ後から仲間になるんじゃない」とあっさり看破されてしまいそうなので、控え目にしました。
以前頂いた「漁師でも良いのでは」というなこさんの感想に対して「どーしても猟師じゃなきゃダメなんです!」と返さなかったのもこのためです。
>あと、ブルドッグ様とのアレコレとか、どうやって武器を調達したのかについては、回想ではなくリアルなシーンとして(伏線として)挟んでおいたほうが、あとで一気に説明するよりもご都合感が消せるかもしれません。
た、確かに……(笑)
言われてみればご都合感満載だったかもw
ただリアルタイムでそれを挟もうと思ったら場面を切り替えての三人称視点になってしまうと思うのですが、悠斗の一人称視点で固定した後に三人称視点が割り込むのは変な気がしつつも、うまく描ける手段があるのかもと思う次第です。
今は打開策が思い浮かばない為据え置きにしときます……。
ためになる感想いつもありがとうございます^^
最近もっさり忙しく、ただでさえ遅筆なのに拍車がかかっておりますが、精進してまいります。
- 渋谷マコト
- 2013年 08月23日 21時48分
[一言]
久しぶりに書き込ませていただきます、nakonokoです。
更新のたびに駆けつけて拝読しております。毎回、何かしら笑わせてもらえるので。(ただ外で読むと危ないですが)
裕斗、ギャンブル弱かったんですね……。家が建つほどの旅の資金をすべてスるとは、まるでベガスのような。人生に一度はそういう賭博をやってみたいものです。
旅の途中に出てくる食べ物や飲み物が相変わらず魅力的で、毎回楽しませていただいております。それにしても蛇麺……いや、意外と栄養価が高そうな……?
まったり旅が続いていましたが、ひょっとしてそろそろ大きなイベントが起きる頃でしょうか。
今後の展開に期待しております!
久しぶりに書き込ませていただきます、nakonokoです。
更新のたびに駆けつけて拝読しております。毎回、何かしら笑わせてもらえるので。(ただ外で読むと危ないですが)
裕斗、ギャンブル弱かったんですね……。家が建つほどの旅の資金をすべてスるとは、まるでベガスのような。人生に一度はそういう賭博をやってみたいものです。
旅の途中に出てくる食べ物や飲み物が相変わらず魅力的で、毎回楽しませていただいております。それにしても蛇麺……いや、意外と栄養価が高そうな……?
まったり旅が続いていましたが、ひょっとしてそろそろ大きなイベントが起きる頃でしょうか。
今後の展開に期待しております!
- 投稿者: 退会済み
- 2013年 07月22日 18時40分
管理
毎度ありがとうございますヽ(・∀・)ノ
彼の思考回路では永遠に勝ち越す事はないでしょうね(爆)
蛇の腸が細くて長いのかは、軽く調べた所によるとそうでもなさそうなのですが、まぁ異世界なので(
絶対に食いたくないですけどね(何)
あ、あと例のホースの件失礼しました(;´д`)ちゃんと調べておられたのにも関わらず、いらぬ口を挟みまして。
ご察しの通りそろそろ何かが起きる予定であります。流石に鋭くていらっしゃいますね。いや、僕の運び方がベタだからかな(笑)
お楽しみ頂けるかおっかなびっくりしながら書いていこうと思います。
今後ともよろしくお願いしますー。
彼の思考回路では永遠に勝ち越す事はないでしょうね(爆)
蛇の腸が細くて長いのかは、軽く調べた所によるとそうでもなさそうなのですが、まぁ異世界なので(
絶対に食いたくないですけどね(何)
あ、あと例のホースの件失礼しました(;´д`)ちゃんと調べておられたのにも関わらず、いらぬ口を挟みまして。
ご察しの通りそろそろ何かが起きる予定であります。流石に鋭くていらっしゃいますね。いや、僕の運び方がベタだからかな(笑)
お楽しみ頂けるかおっかなびっくりしながら書いていこうと思います。
今後ともよろしくお願いしますー。
- 渋谷マコト
- 2013年 07月23日 03時39分
[一言]
二十一話以降最新話まで拝読しました。
ホントに面白いです。というか、どんどん面白くなっていきますね。続き続き! と急かしたくなるような感覚は久しぶりで、現在は一読者として純粋に楽しませていただいております。
イヤガラセのために作らせただけだったはずの武器を見事に活用していたり、帝王としての潜在的な力を示すエピソードをきっちり用意していたりと、プロットを組む手並みがすばらしいです。グレイハウンドとの一戦、よかったです! 子供じゃなくて●だったとは。そして魔物の逆鱗に触れる「沸点」には思わず吹きました(笑
(あ、ついでに指摘しますと、「琴線」ではなく「逆鱗」のほうが意味としてはふさわしいかと。「琴線」だといい意味で触れたようなニュアンスになってしまいますので)
エルフの設定も最高です。めちゃくちゃ想像しやすかったです……(萎え
この先どうなるのか、ワクワクしながらお待ちしております!
あ、「漁師」の件、失礼いたしました///
でも、タコが好きならむしろ漁師でいいのでは? と言い訳を^_^;
二十一話以降最新話まで拝読しました。
ホントに面白いです。というか、どんどん面白くなっていきますね。続き続き! と急かしたくなるような感覚は久しぶりで、現在は一読者として純粋に楽しませていただいております。
イヤガラセのために作らせただけだったはずの武器を見事に活用していたり、帝王としての潜在的な力を示すエピソードをきっちり用意していたりと、プロットを組む手並みがすばらしいです。グレイハウンドとの一戦、よかったです! 子供じゃなくて●だったとは。そして魔物の逆鱗に触れる「沸点」には思わず吹きました(笑
(あ、ついでに指摘しますと、「琴線」ではなく「逆鱗」のほうが意味としてはふさわしいかと。「琴線」だといい意味で触れたようなニュアンスになってしまいますので)
エルフの設定も最高です。めちゃくちゃ想像しやすかったです……(萎え
この先どうなるのか、ワクワクしながらお待ちしております!
あ、「漁師」の件、失礼いたしました///
でも、タコが好きならむしろ漁師でいいのでは? と言い訳を^_^;
- 投稿者: 退会済み
- 2013年 05月13日 15時39分
管理
早速の感想ありがとうございます!
手直しを先にしようかと思いまして、これがなにげに僕にとっては難しく、続きを書くのはまだ先になりそうでございますが……汗。
こういった感想を頂ける事は本当に有り難い事でありまして、下降気味だったモチベーションが復活しつつあります。
「琴線」と「逆鱗」。早速直してきますね。
ありがとうございました!
手直しを先にしようかと思いまして、これがなにげに僕にとっては難しく、続きを書くのはまだ先になりそうでございますが……汗。
こういった感想を頂ける事は本当に有り難い事でありまして、下降気味だったモチベーションが復活しつつあります。
「琴線」と「逆鱗」。早速直してきますね。
ありがとうございました!
- 渋谷マコト
- 2013年 05月13日 19時03分
[一言]
秘密基地にて感想評価のご依頼をお受けしましたnakonokoです。
大変遅くなってしまい、申し訳ございません。キリのよいところで二十話まで拝読いたしました。
●文章・描写
読 み や す い。
第一印象はこれに尽きます。というか、特に一話は非の打ち所がありません。相当に力を注がれたのが伝わってきます。
背景や状況についての描写もよかったです。読むと同時に脳裏で再現される、とにかく読みやすい文章でした。かなりの読書家でいらっしゃるんじゃないでしょうか。
ものすごく失礼であることを承知で申し上げますと、タイトルを拝見した時点で期待していなかったんです(ほんと失礼でごめんなさい)。どうせテンプレ設定にテンプレ描写のスッカスカな文面なんだろうなーと。
ここまで良い意味で裏切られたのもめずらしいです。お声掛けをいただかなければまず手に取ることもなかっただろうと思うと、感謝さえしたくなります。
推敲をきちんとされているのか、誤脱が少なかった点も高ポイントです。
以下、気になった点につきまして。
二十代の男性である主人公の一人称で、「女性」「男性」という言葉が普通に使われていることに違和感が。
たとえば冒頭に出てきたメイドらしき女性についても、仮に彼女が見た目二十歳そこそこだったのなら「女の子」と表現するほうがしっくりきます。反対に、自分よりあきらかに年上の女性なら「女性」「女の人」「女」とタイプによって言い方も変わるでしょう。「男性」も同様です。
また、語り口がちょっとカタいですね。「その足音は非常に急いでいるかのようであった」では三人称の文章みたいです。この時点では主人公はパニックに陥っているはずですし、あまりに泰然と構えているようなナレーションでは、状況との温度差が生まれてしまいます。「少女」「年の頃は」なども文語調ですね。一般的な二十代の男性なら「小さい女の子」「年齢は」ぐらいが妥当じゃないでしょうか。平凡平凡というわりに、普段からそんな畏まった口調で思考する人ならむしろめずらしいタイプでは、と思ってしまい、読んでいてどうもひっかかります。
そういう具合に、ところどころ、主語が「俺」というだけで、一人称と三人称の差異を感じられない文章が出てきます。全編を三人称に統一すればこの問題は解決するんですが……。とりあえず、その辺にいっそう気を配ってみると、よりリアリティに満ちた文章になるんじゃないかなと思いました。
それと、人物描写がちょっと物足りなかったので(特に男性陣)、その辺りを書き足してみてはいかがでしょう。そうすれば世界の厚みがいっそう増すんじゃないかと思います。
悠斗が鏡を覗いて、自分の姿が変わっていることに気づくシーンでも、「整った顔」としか記述がありません。線の細い美形なのか、それとも武勇の似合いそうな逞しいタイプなのか、背はどの程度高いのか、髪は長いのか短いのか、悠斗(と読者)の知っている世界でいうなら東洋風の顔立ちなのかそれとも西洋風なのか。整っていると一口にいっても方向性はいろいろです。一人称なんですし、あえて主観的な表現でもかまいません。ここはぜひとも書き足してほしいところです。
第五話で、帝王の服に着替える場面も「豪華絢爛な服」だけでは淋しいです。歴史上のどの時代のどの国風の豪華な衣装を想像すればいいのか、読者には手がかりがあるわけではありません。「人物の容姿」と「衣装」、これが弱いと、異世界ものの魅力は半減してしまいます。背景については注力されているのですから、この二点ももう少し補完してください(ただし、容姿描写はあくまで控えめに、なおかつ不足なく入れる必要があります。さじ加減が非常に重要です)。
平凡な日本の会社員である悠斗と、異世界を統べる美形の帝王とでは、描写に割く紙幅に差があって当然です。下でも触れますが、現状では、そういった点がやや頼りなく感じられました。
一部、台詞(と主人公のモノローグ)のみが連続する、背景真っ白な箇所が目立ちます。また、率直な印象ですが、回によって書き込みの密度に差があるようにも感じました。この世界に関する情報を台詞だけで紹介するのは小説としても手抜きですし、何より説明台詞は目が滑る原因になります。
地の文で書いた情報を抜き出し、それがどの程度の分量や濃さになるかを確認してみるのもいいかもしれません。せっかくの文章力が活かされていないようにも見え、勿体ないです。
あとは大臣たちの台詞ですね。
言葉遣いがところどころ怪しいのと、何より文の嵩が増える原因になっていて、一考が必要と感じました。
●設定・世界観
世界観を小出しに示し、読者に推測させつつも、「あえて」輪郭をはっきりさせない書き方が面白いですね。漢字や竹など日本との共通項が出てきたり、一方で女性に対する美的感覚が真逆だったりと、どこか寓意性の高いSF(猿の惑星みたいな)を彷彿とさせるやり方に、まんまと引き込まれました。
帝王と入れ替わったことがバレたら最重刑を課せられて殺される、という問答無用の設定もよかったです。そんなこと言われたら、どれだけ無茶であっても帝王としてやっていくしかないと誰でも思うでしょう。あんな殺され方、私もイヤです(笑
ただ、意図的にぼやかした世界であっても、そこに放り込まれた悠斗の身にしてみれば、必死で状況を観察するはずです。その観点からすると、たとえばカレットと初めて出会った時に出てくる感想が「モロ好みの美人」だけというのは何だか不思議です。つまり、顔立ちそのものは日本人だったのだな、と読者としては思うしかないわけです。(だって欧風の顔立ちなら慌てますよね。言葉通じねえ! とか。逆に言葉が通じたら通じたで驚くでしょうし)
その一方で、帝王の所蔵していた本の文字は読めない。話し言葉は通じるのに、です。それなのになぜか「ファンタジーだから」で納得している。この辺りはちょっとご都合主義な書き方で、伏線にも悪影響を与えてしまいます。どこに疑問を抱いておけばいいのかがあやふやになってしまうんですね。
とはいえ全体としては非常に魅力的な世界で、読んでいてワクワクします。食べ物、お茶などの味や食感にまで言及しているおかげで、この見知らぬ異世界を一緒に旅しているような錯覚を味わうことができました。ここまでディテールが書き込まれている作品は、(男性作者さんの場合)なろうでは御作が初めてと言ってもいいぐらいです。
後宮にまつわる設定も傑作でした。ブルドッグ様とはぜひ一戦交えていただきたいものです。ええ、ぜひ。
●ストーリー・構成
第一話でさくっと異世界入りし、帝王として転生(?)した――というところまでたどり着いている点が、まずよかったです。このテンポの良さは安定した文章力の上に成り立つものだと思います。また、作者様ご自身が、読み手の心理を気にすることができる、客観的な意識をお持ちになっていることも同時にうかがえます。
ただ、そのあとの説明回が長いですね。設定及び世界観の紹介という意味でも仕方がないのですが、大臣たちの長ったらしい喋り方のせいもあり、若干読み疲れます。日常(=助走)パートが延々続くので中だるみ感もあります。これはこれで確かに面白いのですが、私はせっかちな読者なので、正直なところ「まだ王宮から出ないのー?」と思ってしまいました。
そう言いつつ十二話での大臣たちのやり取りには吹きました(笑 笑いのツボをよく心得ていらっしゃいますよね。一人で読んでてよかったです。
中だるみしつつあった物語も、ビジューに正体がバレた辺りで急速に引き締まり、面白さが立ってきます。それまでの楽しさとは違う、物語を追う面白さですね。主人公の正体を知るキャラをこの段階で出す、というやり方も巧いなと感じます。
(ちなみにこの場面ですが、いくらビジューがショックを受けていたにせよ、格闘技に関してはド素人の悠斗がビジューの動きを封じることができたというのは無理がある気がします。悠斗にも負けているようで魔物に勝てるの? 白銀虎隊って実は大したことないんじゃないの? という疑問が湧いてしまったんですよね。もし、肉体的な能力は帝王のまま残されたという設定であるなら、それについては可能な限り早い段階で言及しておいてほしいところです)
旅立ちの前に割く紙幅が多すぎるかな、というのが、構成という観点でこの作品を見た場合の率直な感情です。削れるところは積極的に削ってもいいというか私ならもう少しコンパクトに絞り込むなあと。たとえば、四話で、視点を切り替えてまでカレットの生い立ちや境遇について説明している箇所がありますが、不要と感じました。この三人称パートがちょくちょく出てくるのならまだしも、このあとはまた悠斗による一人称にナレーションが固定されます。ですからよけいに、どうして視点を変えてまでここで語っておく必要があるのか疑問に感じました。ロザリンの身の上についてカレットが語るシーンがのちに出てきますが、そういうふうに、悠斗との会話を通じておいおい引き出せば済むことですし。
十九話で待っていたまさかの展開には意表を疲れました。じゃない衝かれました。ブルドッグ様……!
ほんとこのギャグセンスには脱帽です。プロローグ終盤で彼女を再登場させる辺りも、お上手と言う他ありません。
●キャラクター
・真崎悠斗
強い個性は感じないものの、悪くない描き方だったと思います。
まあ、平凡平凡というわりに順応力が高すぎるような気もしますが、ギャグファンタジーですし、少なくともイヤミは感じません。
かなりの甘党で周囲が呆れるほどの方向音痴というキャラ立てはよかったです。この特徴はぜひ今後も活用してほしいですね。
ただ、二十六にもなってニブすぎるというか、カレットとロザリンのやり取りを見てもカレットが自分に対し好意を持っていると気づけないくだりはわざとらしすぎて萎えました。悪い意味でテンプレだったと思います。
疑問点としては、「元いた世界で云々」というフレーズがよく出てきますが、悠斗は自分が死んだのかどうか気になってはいないんでしょうか。
彼だって天涯孤独というわけではないでしょうし、結婚はしていなかったにしても親兄弟など家族ぐらいはあったのでは。ロザリンたちの境遇を聞いて同情するシーンが出てきますが、彼自身、じゅうぶんに悲惨な状況のはずです。なのに自分の家族のことはまったく思い出さないんだな、と……。そういう、ある意味では当たり前の感情が本作では一切描かれていなかったので、何かこうリアリティという意味で薄い気がちょっとだけしました。
カレットとの関係がどう進展していくのか、大いに注目したいと思います!
・大臣たち
アドニス以外は、初出時に全員、情報が滑っていきました。
ただ、「とりあえず名前と特徴を出しておこう」という意図があっての書き方だとも思います。ですから、読み手としては「安心して」記憶するのをやめました。
しかしながら、その後の再登場を見ても、正直に言って全員同じに映ります(というかすでに外見が浮かびません。最初だけ出されても……)。
もう少しはっきりキャラ付けをして、場面場面で有効活用したら面白くなりそうなのにと思いました。
・カレット
可愛いです。美女は健気に限りますね。
彼女が悠斗に好意を抱く理由(というか、きっかけ)に説得力を感じました。途中から出てこなくなったのが淋しいです。
タコが大好物ということで、それはいいんですが、父親が漁師という生い立ちについても一緒に語らせればいいのにと思いました。
ブルドッグ様との直接対決(あるの?)、個人的には大いに楽しみにしております。
・ロザリン
可愛いです。カレットとはいいコンビで、微笑ましく感じました。
ただ、年齢を聞いたわけでもないのに「年の頃は十代半ばくらいだろうか。随分と幼く見える」というのはおかしいですね。幼く「見える」のなら外見どおりの年齢(たとえば七、八歳とか)と思うしかないはずです。また、文中にも「幼い」という記述がよく出てきます。十四、五歳で幼女扱いは不自然では。
ちなみに、本文を読んだ限りではせいぜい十歳ぐらいのイメージでした。
・コロナ
正直、このキャラが出てきた時点でバックしようかと思いました。
読み進めていくと、実はあざとさのないキャラクターだとわかるのですが……。読者に対し、初出時に良印象を与えづらいかもしれませんね。
・ビジュー
生真面目な侍キャラですね。いい動きをしてくれそうで、この先の展開が楽しみです。
蛇足ですが「ビジュー」ってアクセサリーの意味があるので(ビジュー付きパンプスとかビジュー付きブラウスとか)名前と見た目にちょっとギャップのあるタイプ、という認識です。おそらくそんな意図は皆無だろうと思いますが。
●総評
いや、予想をはるかに裏切る面白さでした。
ガチガチの本格ファンタジーというよりは、流行りの設定や世界観を巧みに利用したようにも見える、非常にいい意味でライトな雰囲気が読みやすさに一役買っていたと思います。
安定した文章力で描かれる異世界の情景も読み応えのあるものでした。トリップして最初に見る室内の様子などはホント、お手本にしたいほど精緻に書き込まれていました。
単なる転生ものかと思いきや、そうでもなさそうな雰囲気が雲行きを怪しくしていてすごくいいですね。悠斗と帝王が「入れ変わって」しまったのなら、一体本物の帝王はどこに行ってしまったのか。悠斗の体に入ったとしたら、屋上から落ちた衝撃でそのまま死んでしまったのか、それともこの先とんでもない形で復活するのか。非常に興味を惹かれます。
何より、悠斗、ビジュー、コロナのパーティーがすごく魅力的です。四人目となるエルフは一体どんなキャラなのか。期待せずにはいられません。
ギャグファンタジー路線ながら、ところどころに現実の世界に対するアイロニーにも似たメッセージを読み取ることもできました。第十話に出てくる悠斗のモノローグ「かわいそう、と思うのは偽善かも知れない。だが、俺にはそう思う事しか出来なかった」はグッときました。悠斗に対する好感度も上がりました。
下女であるカレットやロザリンの身の上を知ることで、平凡な会社員でしかなかった悠斗が、あたかも本物の帝王のように、恵まれない人々を少しでも幸せにしてやりたいと考えるようになるプロセスが自然で、無理なく彼と同じ目線でこの異世界を見ている自分に気づきます。また、悠斗がこの先どんなふうに帝王として成長していくのか、期待が膨らみます。
十九話のラストで、帝王の使命に目覚めるようなシーンがありますが、平凡な会社員のままでは決して感じることのなかったその使命感を、もっと強調してもいいんじゃないかと思います。失敗しない程度に淡々とこなしていればよかった会社の仕事とは違う、自分しか果たせない使命がこの世界にはあると自覚する。そういう描写を折りに触れて入れていくと、きっと物語の厚みも増すんじゃないでしょうか。
描写の精緻さには偏りが見られるので、その辺りにもう少し気を配ってみてください。
また、一人称のナレーションに時々、視点の切り替わった三人称の文章が混じり込みますが、渋谷様の筆力なら全編一人称で統一することも決して無理ではないはずなのに勿体ないとちょっと思いました。
引き続き拝読したいと思います。これからも更新がんばってください!
秘密基地にて感想評価のご依頼をお受けしましたnakonokoです。
大変遅くなってしまい、申し訳ございません。キリのよいところで二十話まで拝読いたしました。
●文章・描写
読 み や す い。
第一印象はこれに尽きます。というか、特に一話は非の打ち所がありません。相当に力を注がれたのが伝わってきます。
背景や状況についての描写もよかったです。読むと同時に脳裏で再現される、とにかく読みやすい文章でした。かなりの読書家でいらっしゃるんじゃないでしょうか。
ものすごく失礼であることを承知で申し上げますと、タイトルを拝見した時点で期待していなかったんです(ほんと失礼でごめんなさい)。どうせテンプレ設定にテンプレ描写のスッカスカな文面なんだろうなーと。
ここまで良い意味で裏切られたのもめずらしいです。お声掛けをいただかなければまず手に取ることもなかっただろうと思うと、感謝さえしたくなります。
推敲をきちんとされているのか、誤脱が少なかった点も高ポイントです。
以下、気になった点につきまして。
二十代の男性である主人公の一人称で、「女性」「男性」という言葉が普通に使われていることに違和感が。
たとえば冒頭に出てきたメイドらしき女性についても、仮に彼女が見た目二十歳そこそこだったのなら「女の子」と表現するほうがしっくりきます。反対に、自分よりあきらかに年上の女性なら「女性」「女の人」「女」とタイプによって言い方も変わるでしょう。「男性」も同様です。
また、語り口がちょっとカタいですね。「その足音は非常に急いでいるかのようであった」では三人称の文章みたいです。この時点では主人公はパニックに陥っているはずですし、あまりに泰然と構えているようなナレーションでは、状況との温度差が生まれてしまいます。「少女」「年の頃は」なども文語調ですね。一般的な二十代の男性なら「小さい女の子」「年齢は」ぐらいが妥当じゃないでしょうか。平凡平凡というわりに、普段からそんな畏まった口調で思考する人ならむしろめずらしいタイプでは、と思ってしまい、読んでいてどうもひっかかります。
そういう具合に、ところどころ、主語が「俺」というだけで、一人称と三人称の差異を感じられない文章が出てきます。全編を三人称に統一すればこの問題は解決するんですが……。とりあえず、その辺にいっそう気を配ってみると、よりリアリティに満ちた文章になるんじゃないかなと思いました。
それと、人物描写がちょっと物足りなかったので(特に男性陣)、その辺りを書き足してみてはいかがでしょう。そうすれば世界の厚みがいっそう増すんじゃないかと思います。
悠斗が鏡を覗いて、自分の姿が変わっていることに気づくシーンでも、「整った顔」としか記述がありません。線の細い美形なのか、それとも武勇の似合いそうな逞しいタイプなのか、背はどの程度高いのか、髪は長いのか短いのか、悠斗(と読者)の知っている世界でいうなら東洋風の顔立ちなのかそれとも西洋風なのか。整っていると一口にいっても方向性はいろいろです。一人称なんですし、あえて主観的な表現でもかまいません。ここはぜひとも書き足してほしいところです。
第五話で、帝王の服に着替える場面も「豪華絢爛な服」だけでは淋しいです。歴史上のどの時代のどの国風の豪華な衣装を想像すればいいのか、読者には手がかりがあるわけではありません。「人物の容姿」と「衣装」、これが弱いと、異世界ものの魅力は半減してしまいます。背景については注力されているのですから、この二点ももう少し補完してください(ただし、容姿描写はあくまで控えめに、なおかつ不足なく入れる必要があります。さじ加減が非常に重要です)。
平凡な日本の会社員である悠斗と、異世界を統べる美形の帝王とでは、描写に割く紙幅に差があって当然です。下でも触れますが、現状では、そういった点がやや頼りなく感じられました。
一部、台詞(と主人公のモノローグ)のみが連続する、背景真っ白な箇所が目立ちます。また、率直な印象ですが、回によって書き込みの密度に差があるようにも感じました。この世界に関する情報を台詞だけで紹介するのは小説としても手抜きですし、何より説明台詞は目が滑る原因になります。
地の文で書いた情報を抜き出し、それがどの程度の分量や濃さになるかを確認してみるのもいいかもしれません。せっかくの文章力が活かされていないようにも見え、勿体ないです。
あとは大臣たちの台詞ですね。
言葉遣いがところどころ怪しいのと、何より文の嵩が増える原因になっていて、一考が必要と感じました。
●設定・世界観
世界観を小出しに示し、読者に推測させつつも、「あえて」輪郭をはっきりさせない書き方が面白いですね。漢字や竹など日本との共通項が出てきたり、一方で女性に対する美的感覚が真逆だったりと、どこか寓意性の高いSF(猿の惑星みたいな)を彷彿とさせるやり方に、まんまと引き込まれました。
帝王と入れ替わったことがバレたら最重刑を課せられて殺される、という問答無用の設定もよかったです。そんなこと言われたら、どれだけ無茶であっても帝王としてやっていくしかないと誰でも思うでしょう。あんな殺され方、私もイヤです(笑
ただ、意図的にぼやかした世界であっても、そこに放り込まれた悠斗の身にしてみれば、必死で状況を観察するはずです。その観点からすると、たとえばカレットと初めて出会った時に出てくる感想が「モロ好みの美人」だけというのは何だか不思議です。つまり、顔立ちそのものは日本人だったのだな、と読者としては思うしかないわけです。(だって欧風の顔立ちなら慌てますよね。言葉通じねえ! とか。逆に言葉が通じたら通じたで驚くでしょうし)
その一方で、帝王の所蔵していた本の文字は読めない。話し言葉は通じるのに、です。それなのになぜか「ファンタジーだから」で納得している。この辺りはちょっとご都合主義な書き方で、伏線にも悪影響を与えてしまいます。どこに疑問を抱いておけばいいのかがあやふやになってしまうんですね。
とはいえ全体としては非常に魅力的な世界で、読んでいてワクワクします。食べ物、お茶などの味や食感にまで言及しているおかげで、この見知らぬ異世界を一緒に旅しているような錯覚を味わうことができました。ここまでディテールが書き込まれている作品は、(男性作者さんの場合)なろうでは御作が初めてと言ってもいいぐらいです。
後宮にまつわる設定も傑作でした。ブルドッグ様とはぜひ一戦交えていただきたいものです。ええ、ぜひ。
●ストーリー・構成
第一話でさくっと異世界入りし、帝王として転生(?)した――というところまでたどり着いている点が、まずよかったです。このテンポの良さは安定した文章力の上に成り立つものだと思います。また、作者様ご自身が、読み手の心理を気にすることができる、客観的な意識をお持ちになっていることも同時にうかがえます。
ただ、そのあとの説明回が長いですね。設定及び世界観の紹介という意味でも仕方がないのですが、大臣たちの長ったらしい喋り方のせいもあり、若干読み疲れます。日常(=助走)パートが延々続くので中だるみ感もあります。これはこれで確かに面白いのですが、私はせっかちな読者なので、正直なところ「まだ王宮から出ないのー?」と思ってしまいました。
そう言いつつ十二話での大臣たちのやり取りには吹きました(笑 笑いのツボをよく心得ていらっしゃいますよね。一人で読んでてよかったです。
中だるみしつつあった物語も、ビジューに正体がバレた辺りで急速に引き締まり、面白さが立ってきます。それまでの楽しさとは違う、物語を追う面白さですね。主人公の正体を知るキャラをこの段階で出す、というやり方も巧いなと感じます。
(ちなみにこの場面ですが、いくらビジューがショックを受けていたにせよ、格闘技に関してはド素人の悠斗がビジューの動きを封じることができたというのは無理がある気がします。悠斗にも負けているようで魔物に勝てるの? 白銀虎隊って実は大したことないんじゃないの? という疑問が湧いてしまったんですよね。もし、肉体的な能力は帝王のまま残されたという設定であるなら、それについては可能な限り早い段階で言及しておいてほしいところです)
旅立ちの前に割く紙幅が多すぎるかな、というのが、構成という観点でこの作品を見た場合の率直な感情です。削れるところは積極的に削ってもいいというか私ならもう少しコンパクトに絞り込むなあと。たとえば、四話で、視点を切り替えてまでカレットの生い立ちや境遇について説明している箇所がありますが、不要と感じました。この三人称パートがちょくちょく出てくるのならまだしも、このあとはまた悠斗による一人称にナレーションが固定されます。ですからよけいに、どうして視点を変えてまでここで語っておく必要があるのか疑問に感じました。ロザリンの身の上についてカレットが語るシーンがのちに出てきますが、そういうふうに、悠斗との会話を通じておいおい引き出せば済むことですし。
十九話で待っていたまさかの展開には意表を疲れました。じゃない衝かれました。ブルドッグ様……!
ほんとこのギャグセンスには脱帽です。プロローグ終盤で彼女を再登場させる辺りも、お上手と言う他ありません。
●キャラクター
・真崎悠斗
強い個性は感じないものの、悪くない描き方だったと思います。
まあ、平凡平凡というわりに順応力が高すぎるような気もしますが、ギャグファンタジーですし、少なくともイヤミは感じません。
かなりの甘党で周囲が呆れるほどの方向音痴というキャラ立てはよかったです。この特徴はぜひ今後も活用してほしいですね。
ただ、二十六にもなってニブすぎるというか、カレットとロザリンのやり取りを見てもカレットが自分に対し好意を持っていると気づけないくだりはわざとらしすぎて萎えました。悪い意味でテンプレだったと思います。
疑問点としては、「元いた世界で云々」というフレーズがよく出てきますが、悠斗は自分が死んだのかどうか気になってはいないんでしょうか。
彼だって天涯孤独というわけではないでしょうし、結婚はしていなかったにしても親兄弟など家族ぐらいはあったのでは。ロザリンたちの境遇を聞いて同情するシーンが出てきますが、彼自身、じゅうぶんに悲惨な状況のはずです。なのに自分の家族のことはまったく思い出さないんだな、と……。そういう、ある意味では当たり前の感情が本作では一切描かれていなかったので、何かこうリアリティという意味で薄い気がちょっとだけしました。
カレットとの関係がどう進展していくのか、大いに注目したいと思います!
・大臣たち
アドニス以外は、初出時に全員、情報が滑っていきました。
ただ、「とりあえず名前と特徴を出しておこう」という意図があっての書き方だとも思います。ですから、読み手としては「安心して」記憶するのをやめました。
しかしながら、その後の再登場を見ても、正直に言って全員同じに映ります(というかすでに外見が浮かびません。最初だけ出されても……)。
もう少しはっきりキャラ付けをして、場面場面で有効活用したら面白くなりそうなのにと思いました。
・カレット
可愛いです。美女は健気に限りますね。
彼女が悠斗に好意を抱く理由(というか、きっかけ)に説得力を感じました。途中から出てこなくなったのが淋しいです。
タコが大好物ということで、それはいいんですが、父親が漁師という生い立ちについても一緒に語らせればいいのにと思いました。
ブルドッグ様との直接対決(あるの?)、個人的には大いに楽しみにしております。
・ロザリン
可愛いです。カレットとはいいコンビで、微笑ましく感じました。
ただ、年齢を聞いたわけでもないのに「年の頃は十代半ばくらいだろうか。随分と幼く見える」というのはおかしいですね。幼く「見える」のなら外見どおりの年齢(たとえば七、八歳とか)と思うしかないはずです。また、文中にも「幼い」という記述がよく出てきます。十四、五歳で幼女扱いは不自然では。
ちなみに、本文を読んだ限りではせいぜい十歳ぐらいのイメージでした。
・コロナ
正直、このキャラが出てきた時点でバックしようかと思いました。
読み進めていくと、実はあざとさのないキャラクターだとわかるのですが……。読者に対し、初出時に良印象を与えづらいかもしれませんね。
・ビジュー
生真面目な侍キャラですね。いい動きをしてくれそうで、この先の展開が楽しみです。
蛇足ですが「ビジュー」ってアクセサリーの意味があるので(ビジュー付きパンプスとかビジュー付きブラウスとか)名前と見た目にちょっとギャップのあるタイプ、という認識です。おそらくそんな意図は皆無だろうと思いますが。
●総評
いや、予想をはるかに裏切る面白さでした。
ガチガチの本格ファンタジーというよりは、流行りの設定や世界観を巧みに利用したようにも見える、非常にいい意味でライトな雰囲気が読みやすさに一役買っていたと思います。
安定した文章力で描かれる異世界の情景も読み応えのあるものでした。トリップして最初に見る室内の様子などはホント、お手本にしたいほど精緻に書き込まれていました。
単なる転生ものかと思いきや、そうでもなさそうな雰囲気が雲行きを怪しくしていてすごくいいですね。悠斗と帝王が「入れ変わって」しまったのなら、一体本物の帝王はどこに行ってしまったのか。悠斗の体に入ったとしたら、屋上から落ちた衝撃でそのまま死んでしまったのか、それともこの先とんでもない形で復活するのか。非常に興味を惹かれます。
何より、悠斗、ビジュー、コロナのパーティーがすごく魅力的です。四人目となるエルフは一体どんなキャラなのか。期待せずにはいられません。
ギャグファンタジー路線ながら、ところどころに現実の世界に対するアイロニーにも似たメッセージを読み取ることもできました。第十話に出てくる悠斗のモノローグ「かわいそう、と思うのは偽善かも知れない。だが、俺にはそう思う事しか出来なかった」はグッときました。悠斗に対する好感度も上がりました。
下女であるカレットやロザリンの身の上を知ることで、平凡な会社員でしかなかった悠斗が、あたかも本物の帝王のように、恵まれない人々を少しでも幸せにしてやりたいと考えるようになるプロセスが自然で、無理なく彼と同じ目線でこの異世界を見ている自分に気づきます。また、悠斗がこの先どんなふうに帝王として成長していくのか、期待が膨らみます。
十九話のラストで、帝王の使命に目覚めるようなシーンがありますが、平凡な会社員のままでは決して感じることのなかったその使命感を、もっと強調してもいいんじゃないかと思います。失敗しない程度に淡々とこなしていればよかった会社の仕事とは違う、自分しか果たせない使命がこの世界にはあると自覚する。そういう描写を折りに触れて入れていくと、きっと物語の厚みも増すんじゃないでしょうか。
描写の精緻さには偏りが見られるので、その辺りにもう少し気を配ってみてください。
また、一人称のナレーションに時々、視点の切り替わった三人称の文章が混じり込みますが、渋谷様の筆力なら全編一人称で統一することも決して無理ではないはずなのに勿体ないとちょっと思いました。
引き続き拝読したいと思います。これからも更新がんばってください!
- 投稿者: 退会済み
- 2013年 05月11日 22時46分
管理
ご感想ありがとうございます!
予想外の好評価を頂けて腕とハートが震えています(笑)
本当に参考になりますね。依頼してみて良かったです。
ご指摘頂いた点はもっともだと思います。これに気付かないとは完全に実力不足ですね。
急に視点を変えた所は本当に不要です(笑)書き直したいと思います。
言葉遣いが怪しい所も見抜かれてしまいましたね。勉強不足です、すみません。
あまりダラダラ王宮にいても~、いやここはもうちょっと書き込んで~、で、せめぎ合ってなんとも中途半端になってしまったようです。
ともかくも全体的に加筆修正していきたいと思います。
少し時間はかかると思いますがこれからもよろしくお願い致します。
本当にありがとうございました!
あとカレットのお父さんは……猟師……。
ウザギとかイノシシとか獲るやつ……。
タコ獲らない……。
予想外の好評価を頂けて腕とハートが震えています(笑)
本当に参考になりますね。依頼してみて良かったです。
ご指摘頂いた点はもっともだと思います。これに気付かないとは完全に実力不足ですね。
急に視点を変えた所は本当に不要です(笑)書き直したいと思います。
言葉遣いが怪しい所も見抜かれてしまいましたね。勉強不足です、すみません。
あまりダラダラ王宮にいても~、いやここはもうちょっと書き込んで~、で、せめぎ合ってなんとも中途半端になってしまったようです。
ともかくも全体的に加筆修正していきたいと思います。
少し時間はかかると思いますがこれからもよろしくお願い致します。
本当にありがとうございました!
あとカレットのお父さんは……猟師……。
ウザギとかイノシシとか獲るやつ……。
タコ獲らない……。
- 渋谷マコト
- 2013年 05月13日 07時48分
[一言]
序盤戦成功しましたね
見事なつかみです
ただなにをやるのか皆目わかりませんけど
俺的には普通にメイドモノだと吉ですが
さっきまでアレみてたせいかアドニスいわれると
そのうち暗殺されるのか心配になりますが
序盤戦成功しましたね
見事なつかみです
ただなにをやるのか皆目わかりませんけど
俺的には普通にメイドモノだと吉ですが
さっきまでアレみてたせいかアドニスいわれると
そのうち暗殺されるのか心配になりますが
アレ把握しました。名前の一致は偶然です(笑)
予想外の感想をいただけて非常に驚いております。
ありがとうございます! これからもよろしくお願いします。
一応ラストまでのざっくりとした構想は出来上がっているので、ご期待にそえないかもしれませんが生暖かい目で見守ってくださるとありがたいです(笑)
予想外の感想をいただけて非常に驚いております。
ありがとうございます! これからもよろしくお願いします。
一応ラストまでのざっくりとした構想は出来上がっているので、ご期待にそえないかもしれませんが生暖かい目で見守ってくださるとありがたいです(笑)
- 渋谷マコト
- 2013年 03月04日 22時44分
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