感想一覧

[良い点]
視点変更は難点はありますが、アイデアと地の文の雰囲気が書き分けられていた点は評価します。
思わしげな冒頭は読む意欲を誘います。
[気になる点]
・オチがないというか、シャキッとしない。それは妻の死因もなぜ主人公が車椅子なのか不明。主人公のこれまでの人生で大きな出来事であったと思う。
・なせ今、過去を振り返る必要があるのか。ざっと考え次のようなイベントを思い浮かぶ。子供が大きくなった。（成人、就職、結婚など）妻が死んでからの区切り。（７回忌とか、１０年とか）主人公が死病（もうすぐ会えるとの心境）小説中に子供達が成人式を迎えてとあるが、双子などの特殊な場合を除き、いっぺんに成人式をむかえることはない。また成人式に梅の花は季節が違うと思う。
・君と言う表現か、2人称の読者のことを指している用に感じられた。写真に語りかけるシチュエーションを入れるほうがいいように思えた。最初は１人称で読者に語る。（この時は妻と表現）　僕は妻の写真に語りかける。「君は～～
・小説ならば時間軸を考えたほうが良い。
・庭先の花、梅の花も、　”も”であるから庭先の花も名前があっていいと思うが、梅の花が咲く時期（ちょうど今頃）、草花で花の咲く花ってなにか思い浮かばない。
＞梓は梅の花が好きだった訳じゃない。
なぜ梅の花に心惹かれたのか？　好きだったのほうが辻褄が合う（ここだけ梓と人称もどうかなと思う）
・ハンドリムを知らなかったため車椅子の車輪に付けられている輪っかだと分かったのは後になった。
・＞暴力的に放り出されたあの子達を育む日々も。
状況がわからない。勘当して家を追い出しでもしたのかと思う。少し逸れるが、庭のある一戸建て（バリアフリー）。障害があっても子供達を養っていける。裕福な家庭であったように感じられる。主人公の思い出とはかけ離れた感じがする。
・＞そして、その花びらが俺の体や親父の体のそばを～
ここから視点変更。ぶっちゃけ短編での視点変更はどうかと思う。実際私は戸惑った。”そして”これが特に悪く感じられる。視点を変えたのならその記述がほしい。
・＞見られてはいけないものでも見られたような感じで俺を見ていた。
比喩がながいきもするし、パッとしない。また表情が瞬時では硬直しているように長く感じられる。見られてはいけないと思ったのは父親で、読心術のようにそれを感じ取ったようにさえ思える。驚いた面持ち、照れくさそうになど、息子視点で。
・＞俺は兄妹の分まで引き取り持って帰って来ていた同窓会の手土産
３人兄弟？　男男女の三つ子？　息子は相撲取り？　横綱？　横綱会？
情報の出し方がどうかと思う。これ以降はすんなり読めなかった。
[一言]
辛口もOKということでしたので、更に良い作品になることを期待して、悪い点（あくまでも主観）を多く書き込みました。
相撲の話ということを前面に出しても面白いかなと思います。

頑張ってください。

[良い点]

少し泣きそうになりました。
親父がカッコよすぎる……！
やはり親は、いつまでも越えられない壁であって欲しいですね。でも、この親子をみていると、子が親を超えることも素晴らしいことなんだな、と思えました。
[一言]
Twitterから来ました。
まず感じたのが、風情あふれる流麗な文章。これには素直に感心しました。なかなかこういう文章は書けませんからね。素敵だと思います。
そして短いながらも綺麗に纏められた、作品の持つテーマ性。短編の一番むつかしい部分を上手く扱うことが出来ていて、凄いなと思いました。
親は子供に越えられるべき高い壁で有り続ける。
素晴らしい精神だと思います。

[良い点]
雰囲気がよかったです。花びらが風情を感じさせてくれました。
[一言]
大人びた話だったので、なろうに合うかというとあんまり合わないと思います。中々、感想がつきにくい作風で苦労しそうですね。とりま、執筆お疲れ様です。