感想一覧

[一言]
　この物語のほか、テツオさんや中年ダイアリーなど、どれも短い作品で主人公の心情をしっかりと書き込んであって、参考にしたいと思いました。
　身近にありそうな出来事で、すごく共感出来ます。
　散々悩み、友人にも相談し、厭な夢をみた後で、送信したメールは、たった一言に思いが凝縮されているように思えます。
　また入れ違いに届いた友人のメールも立場変えれば、主人公のように言い過ぎた事を公開している様子が読み取れます。
　それを一瞬、彼女からのメールかと期待して携帯電話を掴み取る主人公の心の動きも丁寧にお話を進められているなと感じます。

　そんな中で気づいた点について、挙げたいと思います。

　〜だんだんそれに俺もいらついてきて、そんな俺にもいらついてきて、俺は黙って電話を切った〜
“俺”を多用しすぎていると思います。例えば、俺もいらついてきて、　そんな自分自身に〜と言うような使い方の方が、しっくりくるような気がします。

　それから、”彼女“と”あなた“が混じっている事で、すんなりと読み進めることができませんでした。

　あくまで私の主観であり、一意見です。
　とてもいいお話だったと思います。
　またこのような心の温まる作品を期待しています。