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[一言]
不動啓人さん、こんにちは。(さん付けで失礼します)
ボクも、恥ずかしながら高校へ通っていた3年間を弓道部で過ごしましたが、よくアーチェリー部と混同されて困惑したのを覚えています。弓道は、紛れもない武道であるので、技術以上に精神の鍛錬を重要視します。礼儀作法はもとより、合宿では、座禅も組まされました。袴を着て校庭を走ったんですよ! 今考えるとバカみたいですよね。
”見た目は地味だけどな、やってみると結構疲れるもんだぞ”とありますが、本当にその通りなんです。初心の内は、輪ゴムの太いようなやつを延々と引かされるのですが、箸が持てなくなるほど疲れます。でも、道場で師範をしていた枯れ木のようなお婆ちゃんは、吃驚するような強弓を引いていました。師範からは、「弓は、骨で引くんだよ」とよく言われましたが、ついに3年間、その意味は分かりませんでした。
 的に当たり出すと、何だか名人になったような気になって、勝手に変な工夫を加えて怒られたりしましたが、やはり、ひたすら素直に教えを受けていた部員が、最後には一番上達していましたね。
 作中では、的に刺さった矢を”夜光花”に例えていますが流石だと思います。その矢を放った先生の精神の気高さを象徴しているのでしょうね。
 久しぶりに懐かしい記憶が甦って、なんだか嬉しくなり、ダラダラとここに書いてしまいました。
 読み終えて、とても幸せな気分になれたのでお礼を申しあげます。
 ありがとうございました。

 閉伊琢司さん、こんにちは。
 弓道部だったんですか、素晴らしいですね!自分は一度はやってみたいと思うのですが、未だに未経験です。なのにイメージの中だけでは名人です(笑)
 「弓は、骨で引くんだよ」いい言葉ですね。おそらく「軸」の事を仰っていると思われますが……作中でも渡瀬先生(本当は阿波研造先生と仰る)が呼吸法を指南していますが、極めれば本当に筋肉の力ではなく、人体力学のような精緻な世界に入っていくんでしょうね。あと、やはり武道と言ったら禅と切っても切り離せませんね。武道=禅の道は深いです……
 気に入って頂けたのならば幸いです。いつもコメントを頂きまして、ありがとうございました。
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