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[一言]
漢字の使い分けは大切ではありますが、不毛でもあります。
明治大正昭和初期の文豪の文章にはむちゃくちゃな当て字も普通にありますから。
  • 投稿者: 宮沢弘
  • 2015年 06月17日 01時17分
 ご感想、ありがとうございます。
 おそらく、表記に関して唯一絶対の規範を求めようとすると不毛になる場合が多いかと思います。
 一方で、自分の中での基準と一貫性を持つと、文章の読みやすさにつながると考えます。
 もっとも本エッセイを書いた動機は、「役に立つものを」というよりは、「こういうことを考えると楽しいから」なのですが。
[良い点]
初めまして、もぃもぃと申します。
『「戸惑う」か「途惑う」か  表記のゆれにとまどった話』、とても興味深く読ませていただきました。
よく調べられているなあ、と不遜にも感心を思った次第です。

わたしもしょっちゅう、表記の仕方で悩んでいます^^;文中にある言葉で、「わかる」「みる」が特にそうです。「分かる」ばっかり使っていると、なんだか面白みのないように感じてしまうし、だからと言って「解る」と「判る」の違いを明確にわかっているかというと、そうではない……。結局作品ごとに表記を使い分けるという方法にしか解決を見出せていません。

「戸惑う」の語源は、少し前にクイズ番組で紹介されていたのを見て、初めて知りました。いくつも部屋の扉があって、どれが自分の部屋の扉(戸)なのかを迷うから、と聞いて、いかにも日本語らしいと思っていたのです。御作を読んで、やはり和語で、「途」とはまた違うらしいということに改めて納得しました。

「覚える」は大変参考になりました! 「~があったことを覚えてる?」という表現をわたしはよくするのですが、どうにも違和感があった理由がここにきて掴めました。ありがとうございます。次回から作品を書くときには、「憶える」も使っていきたいと思います。
調べてみろよ、という話ですが、そこまで思い至りませんでした^^; 改めて、自分の創作に対する姿勢(所業?)を見直すきっかけとなりました。
[一言]
表記シリーズ、これで完結ですか? 後書きに書かれていたものも、ぜひ読んでみたいです。
自分と同じようなことを(しかももっと深く丁寧に)考えていらっしゃるかたがいることを、とても嬉しく思いました。
乱文失礼いたしました。
ではでは。
 大変丁寧なご感想、ありがとうございます。同じような問題意識を持っていらっしゃる方からこのように反応をいただけると、発表したかいがあったというものです。

・「わかる」について
 わたしは「わかる」を三通りに書き分けているわけですが、実は、日本語としては同じ「わかる」なのに色々に表記しては、かえって読みにくいのではないか、とも思っています。そのうち「分かる」に統一するかもしれません。これは人によって様々な考え方があるでしょうし、作品の雰囲気によってスタイルを変えるということもあるかもしれませんね。
 手元にある藤沢周平先生「蟬しぐれ」を見てみると、「わかる」は全て平仮名で書かれているようです。

・どうにも違和感があった理由がここにきて掴めました。ありがとうございます。
 どういたしまして!
 ある言葉について何か違和感があるのだけれど、その言葉のどの側面に関してなのか判然としない、したがって調べ方も分からない、ということがわたしにもあります。どうも漢字の意味に関してらしい、という時は、漢和辞典を引くようにしています。

・後書きに書かれていたものも、ぜひ読んでみたいです。
 いつか書くつもりでいます。いつになるかはちょっとお約束できませんが。
 せっかくですから、すでに判っていることをいくつか。

会話文の最後に句点を打つか
・昭和25年文部省「国語の書き表し方」付録「くぎり符号の使い方」によると、打つことになっている。ただし、小説を書く際にしたがう必要のあるものではない。
・小学校の時、作文の書き方で、打つように指導されたような気がする。文部省、文部科学省の方針にしたがっているのかもしれない。
・出版されている小説作品を見ると、打っていないものが圧倒的に多い。この点を理由に、打たないことにしている書き手(プロ、アマ問わず)が多いように思える。
・児童文学は、打っている作品も多い。また翻訳作品も、打っているものが散見される。
 現時点でのわたしの見解は、「出版社等、組織によって取り決めがある場合は、それにしたがう。そうでない場合、句点を打っても間違いではないが、少数派ではある」という感じです。

「こんにちわ」について
・現代仮名遣いにしたがうなら、正しい表記は「こんにちは」。
・何らかの効果を狙って、親しい相手に対し「こんにちわ」という表記を使う場合があるらしい。「効果」の詳細はこれから検討。
 まあ、まだ何も調べていないということですね。

動詞「ある」と形容詞「ない」
 これもまだ取りかかっていないので、さしあたり考える必要のある点を挙げれば……
・「ある」と「ない」の品詞が異なる言語というのは、他にあるのか。(どうやって調べれば良いんだろう……)
・古語では「あらず」と言えたはずなのに、なぜ「あらない」はないのか。
 これはちょっと手強そうです。


 書きたいことを書いていたら、なんだか長くなってしまいました。繰り返しになりますが、ご感想をいただき、ありがとうございました。
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