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[良い点]
鍵を開けるとはまた、言い得て妙ですね。「鍵」は扉を開けるものではあるけれど、その扉が定型であるとは限らない。この作品の中では主に「心の扉」として描かれているようだけれど、必ずしも心だけではなく、それぞれの次の行動に移る為の基端としても描かれていて、依頼の「後」に描かれる物も漠然ながら読者に訴えてくるものがありますね。特に、鍵屋が特別優しいわけでも特別冷たいわけでもない、事務的かと思えば人間らしさの垣間見える部分もある、そんな「不完全さ」が作品に塩を効かせていると思います。

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