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[良い点]
泣きました!
世界観に引き込まれました泣!
時間旅行とベトナム旅行をしている気分になりました。
純文学な雰囲気もどことなく懐かしさを覚え、最後も視野が広がるというか、開けて終わる感じも好きです。

とりあえず、後半は泣きました。
掴まれました。
ぞわっとなにかがきました泣。
気に入っていただけてよかったです。

ずいぶんと以前のことですが、バックパックを背負ってベトナムへ旅行しに行った時に見た風景やその時に感じたことを題材にして書きました。
ラストは未来へつながる希望がほしかったのであんな感じにしてみました。

素敵なレビューもいただいて誠にありがとうございました!
[良い点]
流石、としか言い様の無い作品でした。文章も安定している上に、洗練されていて、私はベトナムに行った事はありません。

ベトナムの知識は映画「フォレスト ガンプ」程度の知識しかありませんが、野鶴さんの作品は、目の前に現地の光景が浮かんでくるようでした。

また、一人一人のキャラもよく出来ていて、創作なのか事実なのかわからなくなる、と言うよりも、どうでもよくなるくらいにリアリティーがありました。
[気になる点]
他の方々の感想を読んでいると、野鶴さんがベトナム旅行をした経験が、作品に活かされているようです。

だから、このようなリアリティーのある作品が書けるのでしょうね。

私は台湾しか行った事がないので、野鶴さんのように、見識を広めたいと思いました。
  • 投稿者: 退会済み
  • 2019年 09月16日 22時19分
管理
東樹さま、いらっしゃいませw

楽しんでいただけてよかったです。また、過分なお言葉を頂戴して恐縮です。

風の匂いだとか、光の加減だとか、そうしたものを現地で感じると、頭の中に鮮やかに光景が浮かび上がってきます。いろいろと材料も集まります。ベトナムへ行った時に、現地のメコン河一日ツアーに参加したり、クチトンネルへ行ったりしたのですが、そうした体験もこの小説の中で使いました。東樹さんも、機会があれば、若いうちにいろんなところへ出かけて行ってみてください。

キャラクターの使い分けは、いつも気を遣うところです。
主役はやはり存在感がないといけないですし、端役でもどこかキャラの立ったところがないといけないですしね。

感想を送っていただいてありがとうございました!

[良い点]
文章が端正。格調の高い文体。ケレン味のない正統派で、南国ベトナムを描写するというこの組み合わせが素晴らしいですね。
[気になる点]
女性のセリフだけですべてが構成されていくスタイルについては好みが分かれるところかもしれません。
[一言]
格調が高い文体、純文学の正統派ですね。
森のがねぶ.さま、いらっしゃいませ。

文章を味わい、南国情緒を楽しんでいただけたようで嬉しいです。ベトナムの雰囲気を出したいと思っていろいろと考えながら書いたものですから。ベトナムってエキゾチックなところがあっていいんですよね。

この小説は告白小説のスタイルをとっているので、「語り」が好きかどうかで分かれるでしょうね。

感想を送っていただいて誠にありがとうございました。
[一言]
ベトナムというと、逃げる少女の写真。そして川を渡る親子の写真を思い出す世代です。

ベトナムの田園風景、日本の懐かしい風景の中、アオザイの美しい女性から語られる現実。戦場写真家の父の亡くなった理由。たったそれだけのお金の為に命を落としたのか……。けれど犯罪を犯した人間にとっては……。価値の違い。生きるため。何が父親を殺したのだろう。資本主義、社会主義の理想と現実。

様々な問題を投げかけながらも、優しいベトナムと父親の風に吹かれる心地良さを感じならが読ませて頂きました。

老人の差し出した写真。シャッターを切ったのは誰なのか、写真は語ってはくれないけれど、老人にとっては大切な写真。人と人の不思議な縁。そして僕は……。




読み終えた後に徐々に優しさが広がる物語でした。


  • 投稿者: 退会済み
  • 2018年 09月27日 19時34分
管理
樹里さま、いらっしゃいませw

僕もベトナムというと戦争のイメージが強いです。
有名な写真もそうですし、ベトちゃん、ドクちゃんが日本へきて手術を受けたというニュースも子供の頃に見てました。

ベトナムへ旅行しに行ったとき、ビーチやのどかな観光名所を見て回り、戦争博物館やクチトンネルといったところも見ました。ベトナムは熱帯ののんびりしたきれいな景色が広がっていてとても素敵なところでした。民族衣装のアオザイも綺麗でした。そんな風景を眺めながら、なにもこんなところであんなすさまじい戦争なんてしなくていいのにと思ったものでした。この小説はその旅行の時に見たものやつらつらと考えたことを題材にしています。

やさしい気持ちになっていただけてとても嬉しいです。

感想を送っていただいてありがとうございました!

[一言]
こんにちは!
読ませて頂きました。

全編から薫りたつような風の気配を感じ、あぁ、これは愛の話だ、と感じました。

優しい眼差しが、隅々まで行き渡って、それがとても心地良かったです。

素敵な作品をありがとうございました!
  • 投稿者: 退会済み
  • 女性
  • 2014年 05月24日 15時42分
管理
和基さま、いらっしゃいませw

過分なお言葉をいただき恐縮です。
風と愛を感じていただけたようでとても嬉しいです。
平和な時代が続くといいですね。

感想を送っていただいて、ありがとうございました!
[一言]
ベトナムが舞台の小説を読むのは初めてだなと思いながら興味深く読ませていただきました。そしてこの物語は野鶴先生でないと書けない話だなと感じました。世界をヒッチハイクして歩いた経験がないとこの物語りの発想は出てこないと思ったからです。
衝撃的な物語の発端から、イファに語るリリィの思い出話は戦争の悲惨さを、まるで映像を見るような鮮明さで表現されていて、感銘を受けました。カンボジアとベトナムの違いや日本の風とベトナムの風の違い、確かに森の中を吹く風はビル街を吹く風とは違うように感じます。いつでしたか信州の緑の中であまり気持ちのいい風が吹いていたのでベンチで一休みするつもりが二時間寝ていたことがありました。その時の心地よさが未だに忘れられません。

マモルの父さんへの敬愛が全編にあふれています。父が愛したベトナム、父が死んだベトナム。物語の上をゆっくり流れる風は読む人をその世界に引き込んでしまいます。そして白いアオザイの女、リリィが非常に魅力的でした。
ラストの台詞が唐突のようでも、風がやんだと思えばこれでいいのだと納得させられるのでした。
作品の一文一文にベトナムの風と父を愛したマモルの父の風が確かに吹いていました。

戦争の悲惨に反して大変美しい作品でした。



  • 投稿者: 古流
  • 男性
  • 2013年 09月15日 09時15分
 蝙蝠傘さま、いらっしゃいませw

 冒頭の筵のシーンは、以前、僕がベトナムを旅した時に実際にでくわしたものです。びっくりしてしまいました。死体に筵がかかっているだけでもショックなのに、ベトナムの若い男の子が筵をめくって遊んでいるのですから。

 自然の風に吹かれているとあまりに心地良くて寝てしまうというのはありますよね。気分がほっとするんですね。たまには、そんな時間があってもいいですよね、というか、そんな時間を持たないといけないんでしょうね。都会で暮しているとどうしても心がぎすぎす気味になったりしますから。

 主人公、リリィ、主人公の父といった主要キャラクターは造形したものですが、イファやスウェーデン人の女の子、いっしょに遊んだベトナム人の小さな男の子やラストの章に出てくるベトナムの老人は旅先で出会った人たちを思い出しながら描きました。彼らともう二度と会うことはないのでしょうけど、だからこそというか、いい出会いでした。ベトナムの風景もとてもよかったです。緑の田んぼが広がっているとなんだかほっとします。ごく普通の食堂で食べたベトナム料理もおいしかったですし。

 アオザイを着た美女は前から一度書いてみたかったキャラでした。アオザイってほんとにきれいなんですよねえ。スタイルのいい人がアオザイを着て歩いている姿を眺めると「きれいやなあ」とため息がでたものでした。

 父への敬愛というものは、おそらく、反抗期や若い頃の葛藤を経て出てくるものなんだろうなと思います。そして、たぶん、子供ができたときに親の気持ちがわかるようになるのでしょう。最後の台詞はもうちょっとしっかり伏線を張っておいたほうがよかったなと思います。ここは反省点ですね。

 戦争がだんだん減ってくれるといいのですけど。

 過分なお言葉を頂戴し、また、丁寧な感想を送っていただいて、まことにありがとうございました。
[一言]
着眼点があれかもしれませんが、なんと言うか、とても「旅情」を感じる話でした。世の中の流れに翻弄されながらも懸命に生きている人々、この世では誰もが旅人というか、そんな感じで…。
最近私も旅行に行く予定なので何か感慨深かったです。
  • 投稿者: しのぶ
  • 2013年 09月12日 20時09分
 しのぶさま、いらっしゃいませw

 ありがとうございます。そういっていただけると、書いてよかったなと思います。十数年前に二十日間ばかり旅をしたベトナムのことをあれやこれやと思い出しながら本作を書きました。

 みんな、泣きたい気持ちで人生の冬を越えてきた人たちなんですね。

 よい旅を!

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