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[一言]
野宮さま
 
読ませて頂きました。
ムギは戦時中の名馬、カイソウなのですね。
驚きました。実在した優駿と、空襲で母を亡くした少女の心温まる物語に胸を熱くさせられた。
しかしながら、もっと物語世界に浸っていたいのに、素っ気なく書かれすぎているのが残念です。せめて100枚、できるのなら300枚ぐらいの作品にしてほしいというのが読み終えての感想でした。題材がいいので、多くの読み手の共感を呼ぶ作品になる予感がしてならないのです。
 
そのためには綿密にプロットを作成して、チセとムギのキャラを高める必要があると思います。胸を鷲づかみにするエピソードも必要でしょうね。今のままでは、チセが獣医を志す明確な理由が読み手に伝わってきづらい。ムギが、かつて競馬界を震撼させた名馬だということも伝わってきませんでした。
ですので冒頭、もっと臨場感がほしかった気がします。例えば、空襲の中で母を亡くし自らの死も覚悟するチセの頬を、どこからともなく現れたムギが舐め、生を促すとか。そして背に乗せ、爆撃をくぐり抜ける。
できるのであればドラマチックに描写して、世に送り出してほしいと思います。
大切に育ててくださいね。必ずや名作になりうる物語です。


ありがとうございます。知らない方からの感想をいただくのは初めてなのでとても嬉しいです。
この短編は、私は大学のサークルで文芸をやっているのですが、大学祭で一般向けに配布する文芸誌に載せるように書き下ろしたものです。自分たちで印刷してホチキスで製本するのであまり長いものはかけず、とりあえず簡潔に、短くまとめることだけを意識して書いていました。だから、そう意識して書いたわけではありませんが、小説というよりも、あらすじと言った方がいいのかもしれません。

ただ、私もこの作品をこのままにしておきたくはありません。これは私が初めて史実をもとに組み上げた物語で、こんな短くて簡単な書き方しかできませんでしたが、それでもインターネットや大学の図書館でたくさん下調べをして書いたものです。このままの形で終わらせたくはないと思っています。

コメントをいただいて益々その意思が固くなりました。きっとよりよいものに育てます。ありがとうございました。
  • 野宮
  • 2013年 10月16日 03時49分
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