感想一覧
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[良い点]
タイトルから猫が全面に出てくる話かと思っていましたが、ところどころ忘れたころに出てくる展開には驚きました。加えてただ出てくるだけではなく、何かものありげに主人公を見つめているところが良かったです。猫なりに考えていることがあるのだろうかと考えてしまいました。
また登場人物達がリアルで良かったです。表面上の付き合いをしているだけではなく、愚痴を零す、嫌なところは指摘するなど裏も含めた人間関係が見え隠れするところが気に入りました。作品の雰囲気もよく、男女のサラリーマンの日常が楽しめました。
今後の創作活動を応援しております。
タイトルから猫が全面に出てくる話かと思っていましたが、ところどころ忘れたころに出てくる展開には驚きました。加えてただ出てくるだけではなく、何かものありげに主人公を見つめているところが良かったです。猫なりに考えていることがあるのだろうかと考えてしまいました。
また登場人物達がリアルで良かったです。表面上の付き合いをしているだけではなく、愚痴を零す、嫌なところは指摘するなど裏も含めた人間関係が見え隠れするところが気に入りました。作品の雰囲気もよく、男女のサラリーマンの日常が楽しめました。
今後の創作活動を応援しております。
- 投稿者: ネット小説大賞運営チーム
- 2017年 06月01日 11時16分
[一言]
完結おめでとうございます!
二年九ヶ月の長期に渡る連載お疲れ様でした。最初から最後までリアルタイムで拝読できて、たいへん楽しかったです。
『私は煙草』を既読だったので、二重に楽しめた気がします。特に中盤以降は、時折前作を読み返したりもして「このシーンは清酒さん目線ではこんなこと考えてたんだ」などとニヤニヤしました。ちょっと語弊があるかもですが、答え合わせをしているような感覚でした。二作併せて読むと、男性と女性の感性の違いを書き分けられていて感心いたしました。
前半の初芽さん後半のわかばさんと、二人のヒロインが登場するのですが、本作の主人公は清酒さんだったのだなあと強く感じました。
二十代半ばで年上の初芽さんとつき合っていた頃の彼は、やはり少し背伸びをしていたのですね。初芽さんが弱みを表に出さない性格だけに、なおさら彼の頑張りが空回りしているのが分かってちょっと切なかったです。いや彼女も彼の気持ちは分かっていたので空回りではないのですが……何だかもう一歩のところで噛み合っていない感じ。清酒さんも初芽さんもほんの少し変われば、弱みも格好悪いところも全部さらけ出せば、二人は上手くいったのかもしれませんね。
初芽さんの性格付けがしっかりしていたので、突然の別れにも説得力がありました。たぶん年上の初芽さんの方が、自分たちの何が駄目なのかよく分かっていたのだと思います。彼女は「分かっていても変われない」ジレンマに苦しんでいたのかなあ。
一方、「分からなかった」清酒さんが仕事と新しい恋愛を通して成長するのが後半の展開でしたね。
彼の仕事のディテールや、その中での将来への展望、人間関係の悩みなどは、どれもいちいちリアルで肯けるものばかりでした。中堅の戦力になったアラサー男性社員ってこんなこと考えてるんだろうなあと(笑)。職場の上司や同僚のキャラ設定も(チョコさんを含めて!)こんな人いるなあと思える人間味に溢れています。特に澤ノ井さんのアクの強さと、悩める塩さんのいい人っぷりには脱帽でした。
わかばさんについては前作で性格を掴んでいたつもりでしたが、彼氏の目線で見るとこういう感じなんですね。一見フワフワした天然ちゃんなのに、付き合いが深くなるにつれて、その真摯さや鋭い感性に気づいていく。どちらかというと守ってあげたいタイプのわかばさんから詰め寄られて、自分に足りなかったものが「分かった」清酒さん。初芽さんと別れた時に投げかけられた問いにようやく答えが出せたようで、すっと胸に落ちるクライマックスでした。
作中で初芽さんとわかばさんの比較はよく描写されており、本質的には似ているけれど見せる側面が違うという解釈がなされていましたが、最終話で言及されている通り、本当に似ていたのは清酒さんと初芽さんだったのだと思います。プラスとプラスなら噛み合わないのも道理なのですよね……二人とも自分とは大きく性格の異なるパートナーを得て、自然体で生きていけるようになったのでしょう。最後に初芽さんの幸せそうな近況が聞けて、心から安堵いたしました。
恋愛ものとしてもお仕事ものとしても読める力作でした!
半面、中盤で少々お仕事エピソードに文字数を取られすぎたかなという印象がありました。ひとつひとつのエピソードはどれも申し分なく面白いのですが、連載期間が長かったこともあり、恋愛方面がちょっと間延びしてしまったような気もします。でも何度も申し上げた通り、ディテールはすごくいいのです。あとはどこまで構成をシェイプアップするか、最終的には好みの問題かもしれませんね。
本当にお疲れ様でした。こんな面白い作品を読ませて頂いて、心より感謝いたします。
完結おめでとうございます!
二年九ヶ月の長期に渡る連載お疲れ様でした。最初から最後までリアルタイムで拝読できて、たいへん楽しかったです。
『私は煙草』を既読だったので、二重に楽しめた気がします。特に中盤以降は、時折前作を読み返したりもして「このシーンは清酒さん目線ではこんなこと考えてたんだ」などとニヤニヤしました。ちょっと語弊があるかもですが、答え合わせをしているような感覚でした。二作併せて読むと、男性と女性の感性の違いを書き分けられていて感心いたしました。
前半の初芽さん後半のわかばさんと、二人のヒロインが登場するのですが、本作の主人公は清酒さんだったのだなあと強く感じました。
二十代半ばで年上の初芽さんとつき合っていた頃の彼は、やはり少し背伸びをしていたのですね。初芽さんが弱みを表に出さない性格だけに、なおさら彼の頑張りが空回りしているのが分かってちょっと切なかったです。いや彼女も彼の気持ちは分かっていたので空回りではないのですが……何だかもう一歩のところで噛み合っていない感じ。清酒さんも初芽さんもほんの少し変われば、弱みも格好悪いところも全部さらけ出せば、二人は上手くいったのかもしれませんね。
初芽さんの性格付けがしっかりしていたので、突然の別れにも説得力がありました。たぶん年上の初芽さんの方が、自分たちの何が駄目なのかよく分かっていたのだと思います。彼女は「分かっていても変われない」ジレンマに苦しんでいたのかなあ。
一方、「分からなかった」清酒さんが仕事と新しい恋愛を通して成長するのが後半の展開でしたね。
彼の仕事のディテールや、その中での将来への展望、人間関係の悩みなどは、どれもいちいちリアルで肯けるものばかりでした。中堅の戦力になったアラサー男性社員ってこんなこと考えてるんだろうなあと(笑)。職場の上司や同僚のキャラ設定も(チョコさんを含めて!)こんな人いるなあと思える人間味に溢れています。特に澤ノ井さんのアクの強さと、悩める塩さんのいい人っぷりには脱帽でした。
わかばさんについては前作で性格を掴んでいたつもりでしたが、彼氏の目線で見るとこういう感じなんですね。一見フワフワした天然ちゃんなのに、付き合いが深くなるにつれて、その真摯さや鋭い感性に気づいていく。どちらかというと守ってあげたいタイプのわかばさんから詰め寄られて、自分に足りなかったものが「分かった」清酒さん。初芽さんと別れた時に投げかけられた問いにようやく答えが出せたようで、すっと胸に落ちるクライマックスでした。
作中で初芽さんとわかばさんの比較はよく描写されており、本質的には似ているけれど見せる側面が違うという解釈がなされていましたが、最終話で言及されている通り、本当に似ていたのは清酒さんと初芽さんだったのだと思います。プラスとプラスなら噛み合わないのも道理なのですよね……二人とも自分とは大きく性格の異なるパートナーを得て、自然体で生きていけるようになったのでしょう。最後に初芽さんの幸せそうな近況が聞けて、心から安堵いたしました。
恋愛ものとしてもお仕事ものとしても読める力作でした!
半面、中盤で少々お仕事エピソードに文字数を取られすぎたかなという印象がありました。ひとつひとつのエピソードはどれも申し分なく面白いのですが、連載期間が長かったこともあり、恋愛方面がちょっと間延びしてしまったような気もします。でも何度も申し上げた通り、ディテールはすごくいいのです。あとはどこまで構成をシェイプアップするか、最終的には好みの問題かもしれませんね。
本当にお疲れ様でした。こんな面白い作品を読ませて頂いて、心より感謝いたします。
橘 塔子さま
こんなに長い、しかも二年九ケ月もかかっていた物語に最後までお付き合い下さり本当にありがとうございました。
わかばさんの物語を読んで下さっていた方には、初芽さんという存在は受け入れてもらえるのだろうか? と心配だったのですが、そこまで彼女のキャラクターを読み取って下さり嬉しいです。生き方が不器用で、自分を変える事よりも別れを選んでしまたったその選択を納得して頂けた事もホッとしています。この二人互いに心を晒せたら、もしくは年齢が逆だったらもう少し上手くやれていたのかなとも思っています。しかももう先にわかばさんとの物語があるので、別れるしかなかったのですが、予定調和的に別れさせたくはなかったので、その言葉を頂けた事を喜んでいます。
そしてわかばさんと初芽さん似ているのは、何事に関しても一生懸命で健気で純粋な所といった性質で、そして感性が鋭く意外と物事を冷静にみている部分なのかもしれません。そして清酒さんと初芽さんが似ているのは、プライド高くて人に心を晒せないという性格の部分なのだと思います。だからこそ互いに相手に対して不満に思っている部分が自分の欠点そのものというのも、付き合ってて辛いと思います。
あと裏話となるのですが初芽さんの新恋人のイメージは映画【P.Sアイラブユー】のジェラルド・バトラー演じていた旦那さんです。ああいう人に彼女を託したいと思ってしまいました。
煙草さん視点、相方くん視点からしてみると、清酒さんは意外と青いなと書いてみて自分でも驚いています。そして女性の物語と違ってあまり恋愛にかまけていると、出来る男に見えないからと仕事させていたら、そちらの比重がおっしゃる通り多くなりすぎました。
実は初芽さんの退場も、ダメになりそうな雰囲気だけをずっと出しつつ53話までかかってしまったのも、この物語が長くなってしまった要因だと思っています。そして後半も既に書かれた作品のエピソードにかなり縛られてしまった事もありそれの回収の為のエピソードに加え、マメゾンの人間が色々絡ませすぎた感じになり、お蔭で前半の初芽さんに比べ、煙草さんが目だたないという困った事態になったのは私も感じています。手下のエピソード、猪口さんのエピソードなどもっと削っても良かったのかもしれません。でも完全に削ると辻褄が合わなくなるし、澤ノ井さんのエピソードともけっこうつながっていたりもするので困った所です。冗長なのは分かっているのですが、悩ましいです。映画監督なみに、バッサリとシーンを切って編集できる能力が欲しいです。
こんなに長い、しかも二年九ケ月もかかっていた物語に最後までお付き合い下さり本当にありがとうございました。
わかばさんの物語を読んで下さっていた方には、初芽さんという存在は受け入れてもらえるのだろうか? と心配だったのですが、そこまで彼女のキャラクターを読み取って下さり嬉しいです。生き方が不器用で、自分を変える事よりも別れを選んでしまたったその選択を納得して頂けた事もホッとしています。この二人互いに心を晒せたら、もしくは年齢が逆だったらもう少し上手くやれていたのかなとも思っています。しかももう先にわかばさんとの物語があるので、別れるしかなかったのですが、予定調和的に別れさせたくはなかったので、その言葉を頂けた事を喜んでいます。
そしてわかばさんと初芽さん似ているのは、何事に関しても一生懸命で健気で純粋な所といった性質で、そして感性が鋭く意外と物事を冷静にみている部分なのかもしれません。そして清酒さんと初芽さんが似ているのは、プライド高くて人に心を晒せないという性格の部分なのだと思います。だからこそ互いに相手に対して不満に思っている部分が自分の欠点そのものというのも、付き合ってて辛いと思います。
あと裏話となるのですが初芽さんの新恋人のイメージは映画【P.Sアイラブユー】のジェラルド・バトラー演じていた旦那さんです。ああいう人に彼女を託したいと思ってしまいました。
煙草さん視点、相方くん視点からしてみると、清酒さんは意外と青いなと書いてみて自分でも驚いています。そして女性の物語と違ってあまり恋愛にかまけていると、出来る男に見えないからと仕事させていたら、そちらの比重がおっしゃる通り多くなりすぎました。
実は初芽さんの退場も、ダメになりそうな雰囲気だけをずっと出しつつ53話までかかってしまったのも、この物語が長くなってしまった要因だと思っています。そして後半も既に書かれた作品のエピソードにかなり縛られてしまった事もありそれの回収の為のエピソードに加え、マメゾンの人間が色々絡ませすぎた感じになり、お蔭で前半の初芽さんに比べ、煙草さんが目だたないという困った事態になったのは私も感じています。手下のエピソード、猪口さんのエピソードなどもっと削っても良かったのかもしれません。でも完全に削ると辻褄が合わなくなるし、澤ノ井さんのエピソードともけっこうつながっていたりもするので困った所です。冗長なのは分かっているのですが、悩ましいです。映画監督なみに、バッサリとシーンを切って編集できる能力が欲しいです。
- 白い黒猫
- 2016年 08月17日 23時15分
[良い点]
珍しい名前の登場人物、へぇ~!ほぉ~!の連続です。
ほんわかカップルの日常が淡々と描かれています。お仕事事情などリアルで面白く、成り行きが気になります。
[気になる点]
はっきりここ、と指摘は難しいのですが、口語が堅く不自然なことが多いように感じます。
上下関係のある会話は気にならないのですが、近い立場の会話が気になります。「~というか。」って話すときに使いますか?
あと、ライトローストのところで「BAL」と出てきますが、正しくはBarかなと思います。
紙の本と違って、ネット小説はわからない言葉をその時すぐ調べることができてしまうので、ちょっとだけ気をつけていただけたら嬉しいです。
[一言]
口語文が気になって読むのを中断していましたが、更新されたのをきっかけに初めからまた読み直してみています。
更新楽しみにしています。
珍しい名前の登場人物、へぇ~!ほぉ~!の連続です。
ほんわかカップルの日常が淡々と描かれています。お仕事事情などリアルで面白く、成り行きが気になります。
[気になる点]
はっきりここ、と指摘は難しいのですが、口語が堅く不自然なことが多いように感じます。
上下関係のある会話は気にならないのですが、近い立場の会話が気になります。「~というか。」って話すときに使いますか?
あと、ライトローストのところで「BAL」と出てきますが、正しくはBarかなと思います。
紙の本と違って、ネット小説はわからない言葉をその時すぐ調べることができてしまうので、ちょっとだけ気をつけていただけたら嬉しいです。
[一言]
口語文が気になって読むのを中断していましたが、更新されたのをきっかけに初めからまた読み直してみています。
更新楽しみにしています。
ミサオさま
感想ありがとうございます。
口語文そんなに固かったでしょうか? 自分ではそういう感覚って気づけないので、教えて下さりありがとうございます。
見直して修正していきたいと思います。
『~というか』って知り合いがよく言う口調だったので、それが頭に残っていたようです。
あとBALですが、Barだと意味が変わってきますので、最近コチラのスペルで経営しているイタリアンバルが多いようなので、使っていましたが確かにコチラでは意味としてなさないので、カタカナで開かせて頂きました。
これから、主人公が何を悩みどういう道に進んでいくのか見守って頂けたら嬉しく思います。
アドバイスありがとうございました。
感想ありがとうございます。
口語文そんなに固かったでしょうか? 自分ではそういう感覚って気づけないので、教えて下さりありがとうございます。
見直して修正していきたいと思います。
『~というか』って知り合いがよく言う口調だったので、それが頭に残っていたようです。
あとBALですが、Barだと意味が変わってきますので、最近コチラのスペルで経営しているイタリアンバルが多いようなので、使っていましたが確かにコチラでは意味としてなさないので、カタカナで開かせて頂きました。
これから、主人公が何を悩みどういう道に進んでいくのか見守って頂けたら嬉しく思います。
アドバイスありがとうございました。
- 白い黒猫
- 2014年 04月02日 22時56分
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