感想一覧

▽感想を書く
[一言]
鐡蔵さん、こんばんわ。
う〜〜〜ん、困った…………
読んだからには、なにかコメントを書きたいのですが……
どー書くべきか……

ストーリーは奇想天外で面白いし時代考証なんかもバッチリ、鐡蔵さんの博識にはいつも頭が下がります。
粋な言い回しといい、散りばめられたユーモアといい、素晴らしい作品のはずなんですが……
悪人を懲らしめてハッピーエンドで終わるお話なんですよね?
じゃあ、何だろう? この後味の悪さは……

上手く表現できませんが、恐らくボクのフェミニズムが許さないんだと思います。

鐡蔵さん! 勇気をもって飾らずに正直な感想を書きますね。
もし気に障ったらコメントごと削除しちゃって下さい。

まず、いい歳した社会的にステータスのあるオジさん連中が、若い妾を取っ替え引っ替えして喜んでいる姿が醜悪に映りました。徹五郎が鐡蔵に万里江のことを自慢する場面も何だか下品で、粋でも格好良くもありませんでした。

次に、徹五郎と万里江の料理茶屋での会話ですが、お互いに色と金に目が眩んでに愛人契約を交わしたみたいで反社会的だと感じました。本当は一番ロマンチックな場面のはずなんですが……

最後にラストシーンですが、ここは洒落た会話でもってハッハッハ! と笑って終わるべきところなのに
>今の嬶ぁはお前に熨斗をつけて呉れてやる
>どうも話がうますぎると思いました。婆付(ばばあつき)ですか
これ、ぜんぜん笑えませんでした。
どーゆー馴れ初めで一緒になったのかは知りませんが、病気の奥さんをゴミでも捨てるように奉公人に押し付ける徹五郎が、とても愛すべきキャラクターとは思えませんでした。

まあ、男尊女卑が当たり前の江戸時代の話ですから実際にはそんな感じだったのかも知れませんが、山本周五郎や宮部みゆきの書くような人情時代小説をバイブルとするボクにとっては、どうしても受け入れる事ができませんでした。
単にボクの了見が狭いだけなのかも知れませんけどね……

勝手な事ばかり書いてスミマセンでした。
でも、前作の『姫の乗馬 riding horse of princess』があまりにも秀逸だっただけに、ボクとしてはとても残念です。

ご迷惑でなければ、次回作も読ませて頂こうと思っているのですが……
ご指摘まことにご尤もで、自分でも書き直した方が良いと思います。失敗作が多く、情けなさで一杯です。構想も無く書き始め、思いつくまま物語を進行させ、結果ひどいモノになってしまいます。多くのことを取り込みすぎるからでしょうか?又読む人に不快な念を与えてしまったこと、慙愧に耐えません。次の作にも取り掛かっておりますが、ご忠告をしっかり胸に留めて頑張りたいと思います。拙作読んでいただき、誠に有難うございます。今後も忌憚ないご意見頂戴できたら幸いでございます。
  • tetsuzo
  • 2008年 09月01日 13時29分
↑ページトップへ