エピソード468の感想一覧

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[良い点]
そういや政宗は若い頃佐竹らの連合軍にこっぴどくやられたりもしてましたね...。敵の実力を知ってるからこそ大阪にとどまる選択を選んだか...。
[気になる点]
最初の津軽家が新豊臣→親豊臣
[一言]
今回の氏治の大阪に徳川主力をひきつけたうえで、常陸上陸から始まる作戦はなんとなく朝鮮戦争の仁川上陸作戦を思いおこしますね
河童長老さん感想ありがとうございます!

 作中ではメタ都合で今も政宗君は若いですがね!
 政宗君は実力を知るのもありますが、単純に都合がよかったというのが大きいです。
 正直外交政策では父輝宗さんや義重の方が婚姻政策として上手ですし、真っ向勝負も今まで悪運の強さでしのいだ感が強いので、おそらく義重に敗れそうです。
 ただ、政宗君のいいところはそういうところも含めて自分を客観的に、相手からどう見られているか、どう行動すれば相手の意表を突き、生き延びられるかと言う綱渡りの生存戦略が極めて優秀だったのだと思います。
 まぁ、今回で言えば偶々遠く大坂の地ではどう考えても間に合わないですし、船で早く、体力も温存した状態で帰還しても領国はその間に過半が悲惨なことになるのは明白です。最上も佐竹も最大兵力の半数程度の兵とはいえ、それでも伊達と同数近く。正直地の利があっても勝てるかは怪しいところです。地勢的に伊達の味方になりうるのは米沢の蒲生家(本来会津60万石が作中では旧直江領を中心に30万石)しか居らず、しかもその蒲生家に対しては疑惑段階とはいえ政宗君のちょっかいで当主が死んだ挙句に大幅減転になった疑惑があり、恨まれていて不思議ではありません。
 そのような状況下で無理して帰還して壊滅するよりは、徳川本軍と同行する方が戦力温存しつつ徳川に恩も売れる。さらには南下する奥州連合軍に自分の主力をぶつけないまま、米沢の蒲生家にぶつけることができるとあって一石二鳥三鳥にもなる行動です。政宗君の行動ロジックはそういったこ狡いけども有力な戦略を行うようにさせています。

 すみません…誤字は後程直します。

 近代戦は詳しく存じませんが、仁川上陸作戦は有名ですね。とはいえ、背後を水軍で奇襲上陸、補給路を断て混乱する敵軍を挟撃して叩いたという程度しか知りませんが…。
 確かに形は似ていますが、戦略意義としては、素人目ながらだいぶ異なるようにも思えます。
 仁川では朝鮮民族にとってのシンボル的重要地域(と聞いたことがある…韓国では憲法でソウル以外を首都にできないんでしたっけ?)であるソウル近郊への襲撃前線の司令部となっているであろうソウル攻撃と策源地からの補給路遮断による物資、情報の遮断による混乱と戦略物資不足による戦力低下が主な狙いかと思います。
 ただ、氏治の場合襲撃地点が常陸国であり策源地たる江戸との補給路及び連絡線遮断にはなっていません。敢えて仁川上陸作戦と同じ効果を期待するのであれば民族的シンボル要素あるいは戦略上および交通の要地として京都あるいは淀を占領することで同様の効果が得られるでしょう。ただ、近代戦では上級司令部は後方にある上、戦略物資として武器弾薬など消耗品が多いですが、戦国時代は技術的都合から上級司令部がそもそも前線の戦場そのものにおいてありますし(徳川本陣)戦略物資も近代戦ほど武器弾薬を使わず白兵戦が主、矢は現地調達が可能ですし、弾丸も大概火縄銃レベルなら近隣の町や城で生産させることができます。現実的には兵粮攻めになるだけですね。なので全く同じ効果にはなりませんね。
 氏治の目的は戦国時代ゆえの情報伝達のタイムラグや不確かさを利用した形で家康や江戸近郊に領地をもつ譜代武将の不安や焦りを煽ること、大坂方にとって都合のいい、景気のいい情報を生み出し、発信して大坂方に勢いや戦の気運があるように思わせ、日和見大名や恩顧、つながりのある大名を寝返らせるなど世論を味方にするための宣伝作戦でもあります。如何に頭数揃えたとはいえ、民兵主体でしかも統率を取りきれない烏合の衆で総構(1608年ごろ完成なので作中ではできたてほやほや)の江戸城を落とすのはまず不可能です。

 なので、こうして見ると見た目は似てるようでも中身の戦略意義はほぼほぼ違っているものだなと考察することができますね。
 ただ、仁川の方はイメージや想像で語ってるので違ってたらごめんなさい…。
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