感想一覧
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[良い点]
「この作品を中学か高校の国語の教科書に載せるべきだ! 若者たちにぜひ読ませるべきだ!」と心の中で叫ばずにはいられませんでした。相楽さんが当初この作品を書かれた2014年より、世の中がさらにキナ臭くなり、国民が情報を自分の頭で精査する能力をさらに失っているように思える今日この頃ですから、なおさら。
テレビの中で戦争を眺めながら普通の日常生活を送り続ける人々の描写がリアル過ぎて、怖いほどです。
けれども、反戦メッセージに揺さぶられたのと同じぐらい、主人公のみずみずしい成長に感動しました。
なにげない日常を飛び出した少年が、様々な人に出会い、様々な物を見て考え、変わっていく。
自分の殻を破っていく主人公に寄り添っているうちに、自分も一緒に旅をしている気分になりました。
主人公が家を出る時に花を落としてしまう場面、犬を逃がしてやる場面、最後に峠のてっぺんで青空を見上げる場面が特に美しく、映画のシーンのように記憶に焼きつきました。
ラストで涙腺が決壊しました。
[気になる点]
悪い点、というわけではありませんが……最後の「レポート」はなくてもいいんじゃないかな、と思いました。ラストシーンのインパクトが大変強烈で、すべてを説明し尽くさなくともすべてを語っていると言えますので。
読者にいろいろ考える余地を残しておいてほしかったです。
[一言]
衝撃のラストシーン、そこへ至るまでの展開。すべてが最高でした。泣きました。
この終わり方があまりに好き過ぎて……すみません。しばらく「2」は読まないかもしれません。
主人公と、主人公が出会った人たちを、今のままの姿で記憶にとどめておきたいので。
「この作品を中学か高校の国語の教科書に載せるべきだ! 若者たちにぜひ読ませるべきだ!」と心の中で叫ばずにはいられませんでした。相楽さんが当初この作品を書かれた2014年より、世の中がさらにキナ臭くなり、国民が情報を自分の頭で精査する能力をさらに失っているように思える今日この頃ですから、なおさら。
テレビの中で戦争を眺めながら普通の日常生活を送り続ける人々の描写がリアル過ぎて、怖いほどです。
けれども、反戦メッセージに揺さぶられたのと同じぐらい、主人公のみずみずしい成長に感動しました。
なにげない日常を飛び出した少年が、様々な人に出会い、様々な物を見て考え、変わっていく。
自分の殻を破っていく主人公に寄り添っているうちに、自分も一緒に旅をしている気分になりました。
主人公が家を出る時に花を落としてしまう場面、犬を逃がしてやる場面、最後に峠のてっぺんで青空を見上げる場面が特に美しく、映画のシーンのように記憶に焼きつきました。
ラストで涙腺が決壊しました。
[気になる点]
悪い点、というわけではありませんが……最後の「レポート」はなくてもいいんじゃないかな、と思いました。ラストシーンのインパクトが大変強烈で、すべてを説明し尽くさなくともすべてを語っていると言えますので。
読者にいろいろ考える余地を残しておいてほしかったです。
[一言]
衝撃のラストシーン、そこへ至るまでの展開。すべてが最高でした。泣きました。
この終わり方があまりに好き過ぎて……すみません。しばらく「2」は読まないかもしれません。
主人公と、主人公が出会った人たちを、今のままの姿で記憶にとどめておきたいので。
お読みいただきありがとうございます!
昨今は例えるなら「ミサイルの発射実験失敗」の報に何ら心が動かなくなってきたことが挙げられるでしょうか。「ああ、失敗したんだ?」「まだまだだね」などという言葉が飛び交う社会は空恐ろしいものがあります。
今が即戦争につながるものではないとしても、歩みを進めてスタートラインに憑こうとしていることは確かなのです。この風潮はおそらく先進国であればあるほど顕著に出る傾向でしょう。もはやぬるま湯がぬるま湯ではなくなった、適温です。
おっしゃるように、これを書いている間、私自身が旅をしている気持ちになっていました。ほんとうに心を込めることができた作品だなと今でも思います。
2に関しては、そのあたりの感情を俯瞰してしまっている感はあります。おそらくそれは読者の皆さんにも伝わっていることで、エンターテイメント性が前に出すぎたせいだと思います。
作者としては「続編を勧められない」もどかしい気持ちもありますが、最高の褒め言葉をいただけたのだと思います。重ねてありがとうございました。
昨今は例えるなら「ミサイルの発射実験失敗」の報に何ら心が動かなくなってきたことが挙げられるでしょうか。「ああ、失敗したんだ?」「まだまだだね」などという言葉が飛び交う社会は空恐ろしいものがあります。
今が即戦争につながるものではないとしても、歩みを進めてスタートラインに憑こうとしていることは確かなのです。この風潮はおそらく先進国であればあるほど顕著に出る傾向でしょう。もはやぬるま湯がぬるま湯ではなくなった、適温です。
おっしゃるように、これを書いている間、私自身が旅をしている気持ちになっていました。ほんとうに心を込めることができた作品だなと今でも思います。
2に関しては、そのあたりの感情を俯瞰してしまっている感はあります。おそらくそれは読者の皆さんにも伝わっていることで、エンターテイメント性が前に出すぎたせいだと思います。
作者としては「続編を勧められない」もどかしい気持ちもありますが、最高の褒め言葉をいただけたのだと思います。重ねてありがとうございました。
- 相楽山椒
- 2016年 07月19日 10時55分
[一言]
テーマの割にそこまで文体が重くなくて、
ストーリーの展開の仕方も、
わらしべ長者スタイルにキーアイテムが
変わっていきわかりやすかったです。
ただ、どうしても漢字が多くなると全体のイメージが
固くなってしまいますね。
続編もちょくちょく読んでいきますね。
テーマの割にそこまで文体が重くなくて、
ストーリーの展開の仕方も、
わらしべ長者スタイルにキーアイテムが
変わっていきわかりやすかったです。
ただ、どうしても漢字が多くなると全体のイメージが
固くなってしまいますね。
続編もちょくちょく読んでいきますね。
お読みいただきありがとうございます。
このなろうではなかなか敬遠されるテーマと文体ではあると思います。
しかしながら、読み込んでいただく方が多いことと、それとともに高評価いただけていることは大変嬉しく思います。
じわじわと皆様の心の中に残る作品として残していければと思っています。
続編「2」においてはエンターテイメント色が濃く出ており、賛否が分かれるところではありますが、少し肩の力を抜いて読んでいただけるよう工夫しています。
ぜひお楽しみください
このなろうではなかなか敬遠されるテーマと文体ではあると思います。
しかしながら、読み込んでいただく方が多いことと、それとともに高評価いただけていることは大変嬉しく思います。
じわじわと皆様の心の中に残る作品として残していければと思っています。
続編「2」においてはエンターテイメント色が濃く出ており、賛否が分かれるところではありますが、少し肩の力を抜いて読んでいただけるよう工夫しています。
ぜひお楽しみください
- 相楽山椒
- 2016年 05月11日 14時50分
[一言]
ツイッターでリンク貼られていたので読んでみました。
人間としてまだまだ未熟な自分に対してとても心が動かされたものでした。
フィクションでありながらもほどよく現実味があってよかったです。
拙い文章で申し訳ありませんがとても感動したので書かせていただきました。
ツイッターでリンク貼られていたので読んでみました。
人間としてまだまだ未熟な自分に対してとても心が動かされたものでした。
フィクションでありながらもほどよく現実味があってよかったです。
拙い文章で申し訳ありませんがとても感動したので書かせていただきました。
- 投稿者: わんわん
- 2016年 01月08日 07時54分
お読みいただきたありがとうございました。
素直な気持ちから感動した、心が動かされたと言われる作品を世に出せたことは作家冥利に尽きます。
わんわんさんにとって思い出に残る作品となれば幸いです。
また、続編もありますのでよろしければ一読ください。少し色あいが違ってはいますが、今作で不問に付した部分を補完する作品となっています。
素直な気持ちから感動した、心が動かされたと言われる作品を世に出せたことは作家冥利に尽きます。
わんわんさんにとって思い出に残る作品となれば幸いです。
また、続編もありますのでよろしければ一読ください。少し色あいが違ってはいますが、今作で不問に付した部分を補完する作品となっています。
- 相楽山椒
- 2016年 01月08日 11時24分
[良い点]
戦争ものであると同時に、異界へ向かう少年の物語として受け止めました。読んでいるさなかに村上春樹の『海辺のカフカ』を連想したものですから。
暴力描写ではなく、目には映ってこない得体の知れなさで物語を引っ張っていく文章は見事だと思います。
加えて、奥田さんへの気持ちを恋愛感情としなかった淡いセンチメンタリズムも自分にはぐっときました。
[気になる点]
他の方の感想と被る部分ですが、作者の存在を感じさせてしまう部分が散見されました。ですがこの題材ですと、何らかの立場表明はしなければならない、そんな無形の圧力を感じずに書きあげるのは難しい気がします。一人称であればなおのことです。
[一言]
自分は後藤夫妻や島田に共感しましたが、たとえば世代の違う少年少女がどういった感想を持つのか非常に興味深い。そういう意味でも、もっと多くの方の目にこの小説が触れてくれれば、と思っております。
続編も近く読ませていただきますので。
戦争ものであると同時に、異界へ向かう少年の物語として受け止めました。読んでいるさなかに村上春樹の『海辺のカフカ』を連想したものですから。
暴力描写ではなく、目には映ってこない得体の知れなさで物語を引っ張っていく文章は見事だと思います。
加えて、奥田さんへの気持ちを恋愛感情としなかった淡いセンチメンタリズムも自分にはぐっときました。
[気になる点]
他の方の感想と被る部分ですが、作者の存在を感じさせてしまう部分が散見されました。ですがこの題材ですと、何らかの立場表明はしなければならない、そんな無形の圧力を感じずに書きあげるのは難しい気がします。一人称であればなおのことです。
[一言]
自分は後藤夫妻や島田に共感しましたが、たとえば世代の違う少年少女がどういった感想を持つのか非常に興味深い。そういう意味でも、もっと多くの方の目にこの小説が触れてくれれば、と思っております。
続編も近く読ませていただきますので。
嬉しい感想をいただきました。ありがとうございます。
私自身も戦後生まれで無論今の子供たちも戦後生まれです。
戦争がどんどんファンタジーになってゆき現実から乖離してゆくさまを描きたいと考えたのが最初でした。
戦争がファンタジーになってゆくと同時に、現在も残留し続ける戦後問題と今後の国防問題は単なる政治のツールとしてしか機能せず、さらに私たちからはかけ離れた「なにか」になってゆきます。
その肥大する「なにか」にいずれ私たちは飲み込まれるのか、共存してゆくのか。
いずれにしても意識せずにはいられないでしょう。
そこには近隣国家との諍いあいや大国とのジレンマといった私自身の目線である憤りもやはりあります。
作品を通してそれらを主張しているのは確かですね。
続編は実は自分の中でも賛否両論な部分があります。
エンターテイメントに偏りすぎ、伏線消化を意識した別種の作品になってしまった感はあります(と、読んでいただく前からこんなことを言ってはいけないのですが)
このたびはお読みいただきありがとうございました。
私自身も戦後生まれで無論今の子供たちも戦後生まれです。
戦争がどんどんファンタジーになってゆき現実から乖離してゆくさまを描きたいと考えたのが最初でした。
戦争がファンタジーになってゆくと同時に、現在も残留し続ける戦後問題と今後の国防問題は単なる政治のツールとしてしか機能せず、さらに私たちからはかけ離れた「なにか」になってゆきます。
その肥大する「なにか」にいずれ私たちは飲み込まれるのか、共存してゆくのか。
いずれにしても意識せずにはいられないでしょう。
そこには近隣国家との諍いあいや大国とのジレンマといった私自身の目線である憤りもやはりあります。
作品を通してそれらを主張しているのは確かですね。
続編は実は自分の中でも賛否両論な部分があります。
エンターテイメントに偏りすぎ、伏線消化を意識した別種の作品になってしまった感はあります(と、読んでいただく前からこんなことを言ってはいけないのですが)
このたびはお読みいただきありがとうございました。
- 相楽山椒
- 2015年 07月11日 11時40分
[良い点]
比喩の少ない堅実な文章に味があって良かったです。文章がリアルな世界観とマッチしていました。
[気になる点]
展開に技巧的な面が見られて、少し読みづらかったかもしれません。不自然さも拭いきれないものがありました。あまりにやりたいことを表出させすぎてしまうと、かえって物語自体が楽しめなくなる、ということがあります。この作品はそれが強かったかな、と感じました。
[一言]
はじめまして。短編からこちらに飛んできました。考えさせられるところもあり、なかなか一筋縄ではいかないお話でした。最後の記憶を取り戻すシーンは美しくて、これまでの人間臭さを払拭するようなもので救いを感じました。
ただ、会話のくどいところや、全体的に思想的な面が強いところはあまり好きではありませんでした。その話題に興味のある読者であれば読むのだろうと思うのですが、僕は少々きつかった。そういう思想に対して中学生の若い主人公がどう思うのか、というところを見たかったのですが、彼自身が思想を表明してしまっていて、感情移入ができませんでした。せっかく一人称で、しかも移ろいやすい心を持った少年が主人公ですから、その特権をもっと生かすべきだったかな、と思いました。
場面がたくさん展開して、伏線の回収が特にうまいものに、伊坂幸太郎の『ゴールデンスランバー』があります。あの小説も、話がバンバン進んで展開も早いのですが、不自然なところはほとんどありません。参考程度にですが、おすすめしておきます。
比喩の少ない堅実な文章に味があって良かったです。文章がリアルな世界観とマッチしていました。
[気になる点]
展開に技巧的な面が見られて、少し読みづらかったかもしれません。不自然さも拭いきれないものがありました。あまりにやりたいことを表出させすぎてしまうと、かえって物語自体が楽しめなくなる、ということがあります。この作品はそれが強かったかな、と感じました。
[一言]
はじめまして。短編からこちらに飛んできました。考えさせられるところもあり、なかなか一筋縄ではいかないお話でした。最後の記憶を取り戻すシーンは美しくて、これまでの人間臭さを払拭するようなもので救いを感じました。
ただ、会話のくどいところや、全体的に思想的な面が強いところはあまり好きではありませんでした。その話題に興味のある読者であれば読むのだろうと思うのですが、僕は少々きつかった。そういう思想に対して中学生の若い主人公がどう思うのか、というところを見たかったのですが、彼自身が思想を表明してしまっていて、感情移入ができませんでした。せっかく一人称で、しかも移ろいやすい心を持った少年が主人公ですから、その特権をもっと生かすべきだったかな、と思いました。
場面がたくさん展開して、伏線の回収が特にうまいものに、伊坂幸太郎の『ゴールデンスランバー』があります。あの小説も、話がバンバン進んで展開も早いのですが、不自然なところはほとんどありません。参考程度にですが、おすすめしておきます。
はじめまして。感想ありがとうございます。
ちょっと涙でそうです。お褒めの言葉をいただくのもうれしいものですが、弱点をびしっと突かれるのもかなり嬉しいものです。それだけ真剣に読んでくださったという事ですから。
設定が中学生だったことを当時から加味していましたが。私のほうが随分な大人だったため、どうしても思想的な偏りが払しょくしきれませんでした。
ただ、中学の頃ではなかったですが、高校の頃は私自身がこのような子供でした。頭でっかちというか・・・
プロットを持たずに意のままに動かし、とても素直に書けた、おそらくは最初で最後の作品になると思います。
この後に、さらに成長した主人公が続編『センチな君は戦地へ向かう2」を紡ぎますが、今回の感想から確かに、「やりたいことを表出させ過ぎ」を実感しています。さらにくどくなってしまっているのは現況においても自戒の嵐で……
またよろしければ目を通してください。今夏に完成予定で随時アップしてゆきます。
このたびはありがとうございました!
ちょっと涙でそうです。お褒めの言葉をいただくのもうれしいものですが、弱点をびしっと突かれるのもかなり嬉しいものです。それだけ真剣に読んでくださったという事ですから。
設定が中学生だったことを当時から加味していましたが。私のほうが随分な大人だったため、どうしても思想的な偏りが払しょくしきれませんでした。
ただ、中学の頃ではなかったですが、高校の頃は私自身がこのような子供でした。頭でっかちというか・・・
プロットを持たずに意のままに動かし、とても素直に書けた、おそらくは最初で最後の作品になると思います。
この後に、さらに成長した主人公が続編『センチな君は戦地へ向かう2」を紡ぎますが、今回の感想から確かに、「やりたいことを表出させ過ぎ」を実感しています。さらにくどくなってしまっているのは現況においても自戒の嵐で……
またよろしければ目を通してください。今夏に完成予定で随時アップしてゆきます。
このたびはありがとうございました!
- 相楽山椒
- 2014年 07月24日 02時34分
[良い点]
戦争。それは国家同士の「ルールありきの殴り合い」である。しかし、それをもってしてもこの悲劇と事実が生まれることは、今まで何度も経験してきたはずの国。
……その、国が、今こんななのか……
[一言]
これほど引き込まれた小説は中々いない。もっと評価されてしかるべきのはずだ。
戦争は現実、悲惨なものである。しかし、それを理解し、または、しようとする国民は、不思議なことに、この国には少ない。おかしいものだ。今まで散々に悲惨な経験をしてきた国であるはずなのに。
当然、GHQの復興という名目の教育変換のたまものだとすればそれまでだろう。しかし、後の世代に伝えるべきなのは、「戦争の悲惨さ」というより「戦争そのもの」なのではないか。
感情的になって戦争を否定したところで、戦争を止めることはできない。悲惨さを伝えることもそうだが、まずは「戦争とは何か」ということをよく考える必要がある。
ガンになりたくないからそのために研究したり薬を作るのと同じだ。ガンをよく知ることで、それを防ぐことができる。戦争も、ほとんど同じだ。
当然、それで戦争という「外交」が防げるなら万々歳である。しかし、現実を見ると、そう言った例がほとんどないのだ。
この小説では、それをよく表していると言えよう。自分も小説を書いて、読んではいるが、そういったことに関してもしっかり触れていきたいと思った次第です。
レビュー、書かせていただきました。この小説が、今後より多くの人の目に触れられることを。
そして、今この国に一番必要なのは、悲惨さを知ることより「準備をすること」なのだということを、しっかりわかってもらえればと思います。
では、失礼しました。
戦争。それは国家同士の「ルールありきの殴り合い」である。しかし、それをもってしてもこの悲劇と事実が生まれることは、今まで何度も経験してきたはずの国。
……その、国が、今こんななのか……
[一言]
これほど引き込まれた小説は中々いない。もっと評価されてしかるべきのはずだ。
戦争は現実、悲惨なものである。しかし、それを理解し、または、しようとする国民は、不思議なことに、この国には少ない。おかしいものだ。今まで散々に悲惨な経験をしてきた国であるはずなのに。
当然、GHQの復興という名目の教育変換のたまものだとすればそれまでだろう。しかし、後の世代に伝えるべきなのは、「戦争の悲惨さ」というより「戦争そのもの」なのではないか。
感情的になって戦争を否定したところで、戦争を止めることはできない。悲惨さを伝えることもそうだが、まずは「戦争とは何か」ということをよく考える必要がある。
ガンになりたくないからそのために研究したり薬を作るのと同じだ。ガンをよく知ることで、それを防ぐことができる。戦争も、ほとんど同じだ。
当然、それで戦争という「外交」が防げるなら万々歳である。しかし、現実を見ると、そう言った例がほとんどないのだ。
この小説では、それをよく表していると言えよう。自分も小説を書いて、読んではいるが、そういったことに関してもしっかり触れていきたいと思った次第です。
レビュー、書かせていただきました。この小説が、今後より多くの人の目に触れられることを。
そして、今この国に一番必要なのは、悲惨さを知ることより「準備をすること」なのだということを、しっかりわかってもらえればと思います。
では、失礼しました。
- 投稿者: Sky Aviation
- 男性
- 2014年 06月30日 21時44分
Sky Aviationさん
拝読いただき感謝しております。この小説の元となったヒントは、私が船倉フィルムを鑑賞して、小学生のころに感じたことを掘り下げたものです。
だれも戦争をしたいわけじゃない、けどもそうすることでしか解決が出来ない。でもそのあとにはもっと面倒な禍根が残る。おそらくは永久に。
そのリスクをだれも省みない
なぜ戦争が起きるのか、なぜそうしなければいけなかったのか、それを知ることは思考停止した日本人にはもっとも大切なことであると考えています。
私は右でも左でもありませんがこのような小説はなかなか受け入れがたいかもしれません。舞台の国に日本を模している以上眉をひそめる方もおられるでしょう。
ですがそんな中であっても、全ての人が間違いないと、共感できるような文章をつづってはゆきたいと思っております。
また今夏中に続編をアップロードいたします。よろしければお目通しお願いいたします。
拝読いただき感謝しております。この小説の元となったヒントは、私が船倉フィルムを鑑賞して、小学生のころに感じたことを掘り下げたものです。
だれも戦争をしたいわけじゃない、けどもそうすることでしか解決が出来ない。でもそのあとにはもっと面倒な禍根が残る。おそらくは永久に。
そのリスクをだれも省みない
なぜ戦争が起きるのか、なぜそうしなければいけなかったのか、それを知ることは思考停止した日本人にはもっとも大切なことであると考えています。
私は右でも左でもありませんがこのような小説はなかなか受け入れがたいかもしれません。舞台の国に日本を模している以上眉をひそめる方もおられるでしょう。
ですがそんな中であっても、全ての人が間違いないと、共感できるような文章をつづってはゆきたいと思っております。
また今夏中に続編をアップロードいたします。よろしければお目通しお願いいたします。
- 相楽山椒
- 2014年 07月02日 15時02分
[良い点]
(少なくともなろうの中では)重い文章のはずなのに、ほど良い盛り上がりと状況転換の繋ぎが上手くて自然と引き込まれました。
日常へのささやかな疑問と一回の電話から妙な使命感に駆られ、それが途中から花を届けるという使命に変わり、でもその使命も主人公の作り出したかりそめの使命で、端から見れば行く必要などないのに、より戦地へと近づいていく主人公。
主人公も周りの人物との触れ合いの中で自分の行動を考えながら進んでいくのでその無鉄砲さが適当なものではなく、自然なものとして見ることができました。
[一言]
一気に読めました。
ある意味作品を掲載するという行為も周りからすれば何故やるのだ、そんなことしなくてもいいのに、と思う行為であり、それでも一話投稿したからにはなんかもう後には引けない、という面で主人公の行動と被るものがありますね。(自分だけでしょうか?)
うーん、抱いた感動の半分も伝えられない(笑)
とにかく面白かったです。(まるで小学生)
(少なくともなろうの中では)重い文章のはずなのに、ほど良い盛り上がりと状況転換の繋ぎが上手くて自然と引き込まれました。
日常へのささやかな疑問と一回の電話から妙な使命感に駆られ、それが途中から花を届けるという使命に変わり、でもその使命も主人公の作り出したかりそめの使命で、端から見れば行く必要などないのに、より戦地へと近づいていく主人公。
主人公も周りの人物との触れ合いの中で自分の行動を考えながら進んでいくのでその無鉄砲さが適当なものではなく、自然なものとして見ることができました。
[一言]
一気に読めました。
ある意味作品を掲載するという行為も周りからすれば何故やるのだ、そんなことしなくてもいいのに、と思う行為であり、それでも一話投稿したからにはなんかもう後には引けない、という面で主人公の行動と被るものがありますね。(自分だけでしょうか?)
うーん、抱いた感動の半分も伝えられない(笑)
とにかく面白かったです。(まるで小学生)
お返事遅くなりましてすみません。
とっても嬉しいです(私も小学生)
こんな感想を初稿からいただけるとは、なんとも……天狗になります。
そうなんですよね。小説を書くって行為ですら、何故そんなことするのだ、なんですよ。結局何処まで行っても自己満足の上書きというか、永久に本質的には認められることはなくて、世界を救う文章を書いても、世界は絶対に救えないということが判っている、けどやらなければいけないという、勝手な使命感(笑)
この話、実はSSではじめた一話完結の掌編だったものを長編に改稿した、正真正銘の処女作です。それまで小説なんて書いたことがなかったので、改稿に改稿を重ねて今の形に落ち着きました。たぶん五年くらいかかっています。
たぶん今書けば、さらに書きこむ箇所は増えるんでしょうけどとりあえずは止めておいて、現在第二部として続編を連ねております。
夏までには、完結させて一話ずつ連載してゆきたいと思っていますので、よろしければまたお目を通してくださいませ。
ご拝読、まことに感謝いたします。
とっても嬉しいです(私も小学生)
こんな感想を初稿からいただけるとは、なんとも……天狗になります。
そうなんですよね。小説を書くって行為ですら、何故そんなことするのだ、なんですよ。結局何処まで行っても自己満足の上書きというか、永久に本質的には認められることはなくて、世界を救う文章を書いても、世界は絶対に救えないということが判っている、けどやらなければいけないという、勝手な使命感(笑)
この話、実はSSではじめた一話完結の掌編だったものを長編に改稿した、正真正銘の処女作です。それまで小説なんて書いたことがなかったので、改稿に改稿を重ねて今の形に落ち着きました。たぶん五年くらいかかっています。
たぶん今書けば、さらに書きこむ箇所は増えるんでしょうけどとりあえずは止めておいて、現在第二部として続編を連ねております。
夏までには、完結させて一話ずつ連載してゆきたいと思っていますので、よろしければまたお目を通してくださいませ。
ご拝読、まことに感謝いたします。
- 相楽山椒
- 2014年 06月15日 02時23分
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