感想一覧

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[良い点]

見えない恐怖と冷たさを感じさせるちょっと怖いお話に…。スピード感も良かったです。
[気になる点]

謎のまま終わらせても完成度は高かったと思いますが、きちんとオチまで書いてくださった心遣いに感謝。あ、これ、悪くない。
[一言]

非常に水の冷たさを感じさせる夏に良い小説でした。
  • 投稿者: 氷ロ雪
  • 男性
  • 2015年 08月04日 23時50分
[一言]
初めまして。齋藤と申します。

まず、この作品は、目に見えない水という設定でした。ただ、水であるなら浮力がつくはずなのですが、それがありませんね。つまり、ダークマターのような位置づけでしょうか?

パニックを感じる作品としては良かったよ思います。

反面、前書き部分の記述に違和感があります。
現在、南極やグリーンランドは平均2800mの厚みがある氷に覆われています。他に世界中に万を超える氷河もあります。
その氷床がすべて溶ければ、海面水位が上がり、地中に埋まりこんでいるグリーンランドや南極大陸が隆起するでしょう。しかし、2800mもの氷床が溶けるには膨大な時間がかかります。
そもそもグリーンランドは、バイキングが発見した時には緑に覆われた島だったそうです。だから、緑の島と命名されたそうですね。それはほんの千年昔のことです。
最後の氷河期が始まって四千万年とも五千万年とも言われていますが、まだその氷期は終結していません。氷期とは、地表に一年中溶けない氷がある状態と定義づけられています。つまり、氷河、南極大陸、グリーンランドです。現在、間氷期にあるのですが、その間気温の変動がありました。つまり、気温上昇が顕著であるとすれば、地球環境の自然サイクルかもしれません。
地球の気候を考える時に大切なのは、地球が宇宙に開放されているということ。太陽エネルギーは光として地球に届きます。大地が暖められ、そこから出た赤外線により、大気中の水蒸気が熱せられます、そこからまた赤外が……。
つまり、温暖化物質の介在がなければ、地球の表面温度は-18度になろそうです。
アルベド、これをふまえていますか?

長くなりましたが、以上の理由で前書きに相当する部分は、詳細を知らせずに不安を煽るような気がします。



ご感想ありがとうございます。齋藤 一明様。

>反面、前書き部分の記述に違和感があります。
現在、南極やグリーンランドは平均2800mの厚みがある氷に覆われています。他に世界中に万を超える氷河もあります。
その氷床がすべて溶ければ、海面水位が上がり、地中に埋まりこんでいるグリーンランドや南極大陸が隆起するでしょう。しかし、2800mもの氷床が溶けるには膨大な時間がかかります。

おっしゃる通り、確かに2800mもの氷床が解けるのには膨大な時間がかかりますよね。
僕は拙作を執筆する際、事前調査を怠っており、そこに至りませんでした。速攻で矯めさせていただきます。非常識的で、いたずらに読者の不安をあおるだけの内容でしたね。改善したほうがいいと思います。
ご指摘ありがとうございます。


それでは。
[良い点]
アクアリウムとセットで読ませて頂きました。
水が関係する(襲ってくる)お話のシリーズなのでしょうか。カルボナーラも読ませて頂いたのですが、このお話が一番私には面白かったです。
情景がありあり浮かびました。グラウンドで少年たちが倒れるシーン、映画みたいだと思いました。冒頭の引き込みがお上手だな、と思います。ラストのひねりも私好みです。
[一言]
短編の才能がおありですね。
私もひとつ、短編を書きましたが、難しい……ですね。
これからも魅力的な作品を楽しみにしています。
  • 投稿者: 青瓢箪
  • 女性
  • 2014年 05月21日 17時22分
ご感想ありがとうございます。青瓢箪様。このように拙いお話をセットで読んで頂いて、感謝感激です。
同時に、青瓢箪様の貴重なお時間をそいでしまったのではと心配でもあります(笑)。

水を題材にしています。日常的なものがある日突然変容するところに面白みがあるかなぁと思い、執筆した次第です。

青瓢箪様も短編をお書きになっているようですね。確かに短編は難しいですよね。お話が短い文、きちんと構成や設定を練らなければならない。自分の書きたいものを一切合切ぶちまけたい気持ちにもなるし、かと言ってひとりよがりの文章では面白くない。読者に迎合するのもよろしくない。その匙加減が短編の難しさなのだと思います。整然とした起承転結が求められている。

それでは。
[良い点]
予想のできない展開で、最後は子どもの神様の気まぐれないたずら? というのがシュールでよかったです。読みやすく切れのある文章で、ぐいっと引き込まれました。
[一言]
こんにちは。新着短編を散歩していてこの作品に出会いました。密室天使さんの名前は印象的ですね。ぼくも温暖化について問題提起のような短編を書いたのでとても興味深くよませていただきました。環境SF小説をぼくは書きはじめているのですが、この作品は環境SFホラー作品という感じで、シュールになっていく展開が面白かったです。物語として斬新で、とくに見えない水の発想は新しいなと思いました。

最初の記述の沈みかけている島スバルはツバルのことでしょうか。でも発音によってはスバルという読み方もするのかもしれませんね。

また面白い短編を書いてください! 執筆応援しております。

  • 投稿者: 退会済み
  • 男性
  • 2014年 04月19日 14時11分
管理
ご感想ありがとうございます。飛行機少年様。

予想のできない展開というのは、非常に嬉しいお言葉です。シュールで得体のしれない小説というのが僕の目指している理想でしたので、そう言っていただけると作者冥利に尽きます。

環境問題というのは非常に複雑なものですよね。コモンズの悲劇的な様相を備えている地球温暖化問題。各国は地球の保護とGDPの損失とを天秤にかけている。
また環境問題はSFとも関連付けしやすいですから、非常に書きやすい題材ですよね。

>最初の記述の沈みかけている島スバルはツバルのことでしょうか。でも発音によってはスバルという読み方もするのかもしれませんね。

その件については検索してみたところ、どうもスバルではなくツバルの方が適切らしく、変更させていただきました。

短編は折を見て執筆したいと思っております。気長にお待ちください。


それでは。
[一言]
意図して旱魃にしたのでしょうが、干ばつの方が通じやすいと思います。
また私の知識不足が原因なのですが、GDPとスターン報告の意味やイメージを即座に把握できませんでした。
意味が通じることを前提にしてるのか、それとも雰囲気だけなのかはわかりませんが、前者なら全体から比べるとおそらく少数派でしょうし、後者なら物語が進んだ中盤以降で出す方が効果が高いと思います。物語の序盤で読者は切るかどうか判断するので、そこで知らない単語が出てくると痛いんじゃないかと。

>僕たちは街は水浸しになってしまうだろう
意図した文章かもしれませんが、僕たちと街は~、僕たちの町は~、ではないでしょうか

日常に突然現れた見えない水はおもしろい題材だと思います。
浮力がなさそうなのが疑問ですが、まぁそこを言うのは野暮ですね。
逆に浮力があれば、それによって壊滅した街をボートかなんかで見て回る、透明な水によって崩壊した現代社会で生き残ったものたちのサバイバル生活、もしくは退廃的な日常という話に進んでいったら面白そうと思いましたが、それだと作者さんのタイプとは別の方向に行っちゃいますか。抽象的な話が多いようなので。

スパゲティの話もそうですが、オチが弱いと思いました。
こちらの作品では、オチがないほうが後にどう展開していくか想像できるし、余韻も残るかなーと。

あまり密室さんの作品を読んでいるわけではないですが、少し前に読んだ作品と比べると文章の読みやすさがぐっと上がってるように感じます。違和感がかなり少なくなってる。
その代わりなのか、反比例して話の面白さというか、読者の感情に作用するものが少なくなっている印象です。
いつか、この読みやすくなった文章で密室さんのもっと深いとこにある欲望のようなものがぎっしり詰まった作品を読んでみたいです。私個人の勝手な希望ですが、作品楽しみにしてます。
  • 投稿者: コウカ
  • 2014年 04月18日 18時57分
ご感想ありがとうございます。コウカ様。

ご指摘のほうは早急に改めさせていただきます。確かに旱魃は干ばつのほうが読みやすいでしょうし、GDPとスターン報告などというやや専門用語的な語句も読者を混乱させるでしょう。特にスターン報告は知っているものが明らかに少数派。矯めさせていただきます。

また僕たちは街は~についても、あれは意図した文章ではなく単なる誤字でした。申し訳ございません。推敲を怠っていたようです。今後とも誤字脱字、遺漏などは作者として責任を持って対処させていただきます。

重要なことは、浮力を設けるかどうかということでした。見えない水。もし浮力があればコウカ様がおっしゃったように、サバイバルチックな物語をかけたと思います。僕も拙作を執筆中、サバイバル要素を含んだ作品にしようかと悩みましたが、そうなると結構な紙幅をとることが予想され断念することとなりました。もし見えない水を題材とした長編を今後書くとしたら、浮力を設け、パニック系のやつにしてみようと思います。透明な水によって崩壊した現代社会。人々は数少ない陸地を巡り争う……非常に創作意欲を掻き立てられます。

オチなんですよね。僕の短編はオチが弱い。短編はオチが命だというのに、最後がイマイチで面白くない。また、余韻もない。立ち消えている。

文章をそれなりに洗練させることはできるかもしれませんが、肝心の中身がダメなんですよね。ない知恵絞って考えれば言葉は浮かびますが、その骨子はガタガタでメッセージ性に欠けている。得体の知れなさや気持ち悪さ、奇妙な感じを出したいとは思っているのですが、その高みには達していない。もっとドロドロとしたものを詰め込みたいものですが……。
どうでしょうか。僕にそのような、欲望がぎっしり詰まった作品をかけるかどうか、僕にもわかりません。あまり期待しないほうがいいと思いますよ。


それでは。
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