感想一覧
▽感想を書く[一言]
拙作の批評ありがとうございました。
短くてすみませんが、少しだけ批評しました。
●構成●
・段落下げがほしいです。やっぱりちょっと読みづらいです。
・「伝えられた話を書く」という形式になっていますが、この形式をとる意味はあるのでしょうか? 少し話から浮いているように見えるので、ここの「説明」みたいなものは本文中にぶち込んでしまったほうがいいと思います。
・千鶴さんは「少女」ってことですが、少女というには心の中の描写に用いられている言葉が難しすぎるかと。特に最序盤の夢のあたり。俺が頭が悪いからかもしれませんが、少し感情移入しづらいです。
・「神」に対するイメージの持ち方によって、全体を理解できるかが分かれると思います。ヒトとカミに大きな差がないっていうカミへの見方を持っているなら、例えば隠造が家に来るシーンでの「汗ばむ」とかの人間っぽい表現は理解できるのですが、個人的には若干落とし込みづらかったです。
・最後が「もう、歯車は戻らない。」ですが、本当に「一つの歯車が狂えばもうすべての歯車は狂い、元には戻らない」がテーマでしょうか? だとしたら「千鶴と隠造が出会ったこと」がはじめの歯車になってしまう気がして、少し救いがないな、と。
・ラストは「もう歯車は戻らない。けれど~」になって欲しい、ってのが率直な意見ですが、そこは個人の考えもあるのかな、と思います。でも冒頭の「生きた人間の痛み」とかを見るにバッドエンド推奨ではないと勝手に思ってるので、最後の表現を変えられないかな、と思います。思いますが代替表現が見つかるほどお話理解できてないですごめんなさい。
●部分的な表現●
・「あまり母に負い目を~」の行です。「見て」と「歩く」のつながりが少しわかりづらいです。不安感はなんとなく感じるんですが……
・「彼を信用してみようと思った」のくだりです。「思ったものの~考え始める」の流れに少し違和感を感じます。「彼になら」から後を削除して、「荷が重いと思っている」という理由を先に置いたほうがわかりやすいかと。
・お母さんが死んだところの最後くらい。「~するよりほかなかったのである」では視点が引きすぎているように思えます。もう少しここら辺の感情が強く出る部分は、直接的な表現に置き換えてしまってもいいのかな。入り込みづらい感じがします。
・「あと一人分しかないの!」ですけど、そもそも手折ってたら絶滅確定してんじゃんと思ってしまったのですが……これはもしかして野暮な話でしょうか。でも引っかかって集中できなくなってしまったのは事実なのでどうにかなるといいな、って思います。
・ラストの「助けようとしてくれてありがとう」は「~しようとしてくれてありがとう」って流れがいいんだと思いますが、「千鶴を助ける」ことは成功しているから「助けてくれてありがとう」のほうが自然だと思います。
・その前の千鶴の言葉も、少し本文とずれてしまっている気がして残念です。「何かをしようとして失敗して、けれど何かをしようとしたことに意味があるんだ」って文脈だと思うのですが。
・隠造はもう「村と自分」と「千鶴とその意志」を秤にかけて千鶴を選んだわけですから、何かを諭すような言葉じゃなく、その選択を理解するような言葉にして、それでも「私を選んでくれてありがとう」がいいのではないでしょうか?
・すみませんもっと細かくみるつもりだったんですが力尽きました。
●総評●
綺麗な心と心の話で俺は好きでした。だからこそ寂れた最後じゃなくて綺麗な最後が欲しいです。
実際たった一つの絶対数の少ない種の死滅で生態系が全部狂うのかってのは理解しづらい面もありますが、神の掟を破ったから罰が当たったのかな、とか勝手に思ってます。神様であるはずの隠造に出たあの病気の症状も、そういう罰だ、ってとってます。
千鶴ちゃんの心が本当に綺麗で好きです。やらないでする後悔よりやってする後悔、ってことですよね。
全体の流れもすっきりまとまっていて、心情の動きも細かい描写の部分を除けば全体的によかったです。
あとは一歩踏み込んだ視点で心情を描きだして、一歩引いた視点から構成とかテーマとかを見直せばもっといい話になると思います。
拙作の批評ありがとうございました。
短くてすみませんが、少しだけ批評しました。
●構成●
・段落下げがほしいです。やっぱりちょっと読みづらいです。
・「伝えられた話を書く」という形式になっていますが、この形式をとる意味はあるのでしょうか? 少し話から浮いているように見えるので、ここの「説明」みたいなものは本文中にぶち込んでしまったほうがいいと思います。
・千鶴さんは「少女」ってことですが、少女というには心の中の描写に用いられている言葉が難しすぎるかと。特に最序盤の夢のあたり。俺が頭が悪いからかもしれませんが、少し感情移入しづらいです。
・「神」に対するイメージの持ち方によって、全体を理解できるかが分かれると思います。ヒトとカミに大きな差がないっていうカミへの見方を持っているなら、例えば隠造が家に来るシーンでの「汗ばむ」とかの人間っぽい表現は理解できるのですが、個人的には若干落とし込みづらかったです。
・最後が「もう、歯車は戻らない。」ですが、本当に「一つの歯車が狂えばもうすべての歯車は狂い、元には戻らない」がテーマでしょうか? だとしたら「千鶴と隠造が出会ったこと」がはじめの歯車になってしまう気がして、少し救いがないな、と。
・ラストは「もう歯車は戻らない。けれど~」になって欲しい、ってのが率直な意見ですが、そこは個人の考えもあるのかな、と思います。でも冒頭の「生きた人間の痛み」とかを見るにバッドエンド推奨ではないと勝手に思ってるので、最後の表現を変えられないかな、と思います。思いますが代替表現が見つかるほどお話理解できてないですごめんなさい。
●部分的な表現●
・「あまり母に負い目を~」の行です。「見て」と「歩く」のつながりが少しわかりづらいです。不安感はなんとなく感じるんですが……
・「彼を信用してみようと思った」のくだりです。「思ったものの~考え始める」の流れに少し違和感を感じます。「彼になら」から後を削除して、「荷が重いと思っている」という理由を先に置いたほうがわかりやすいかと。
・お母さんが死んだところの最後くらい。「~するよりほかなかったのである」では視点が引きすぎているように思えます。もう少しここら辺の感情が強く出る部分は、直接的な表現に置き換えてしまってもいいのかな。入り込みづらい感じがします。
・「あと一人分しかないの!」ですけど、そもそも手折ってたら絶滅確定してんじゃんと思ってしまったのですが……これはもしかして野暮な話でしょうか。でも引っかかって集中できなくなってしまったのは事実なのでどうにかなるといいな、って思います。
・ラストの「助けようとしてくれてありがとう」は「~しようとしてくれてありがとう」って流れがいいんだと思いますが、「千鶴を助ける」ことは成功しているから「助けてくれてありがとう」のほうが自然だと思います。
・その前の千鶴の言葉も、少し本文とずれてしまっている気がして残念です。「何かをしようとして失敗して、けれど何かをしようとしたことに意味があるんだ」って文脈だと思うのですが。
・隠造はもう「村と自分」と「千鶴とその意志」を秤にかけて千鶴を選んだわけですから、何かを諭すような言葉じゃなく、その選択を理解するような言葉にして、それでも「私を選んでくれてありがとう」がいいのではないでしょうか?
・すみませんもっと細かくみるつもりだったんですが力尽きました。
●総評●
綺麗な心と心の話で俺は好きでした。だからこそ寂れた最後じゃなくて綺麗な最後が欲しいです。
実際たった一つの絶対数の少ない種の死滅で生態系が全部狂うのかってのは理解しづらい面もありますが、神の掟を破ったから罰が当たったのかな、とか勝手に思ってます。神様であるはずの隠造に出たあの病気の症状も、そういう罰だ、ってとってます。
千鶴ちゃんの心が本当に綺麗で好きです。やらないでする後悔よりやってする後悔、ってことですよね。
全体の流れもすっきりまとまっていて、心情の動きも細かい描写の部分を除けば全体的によかったです。
あとは一歩踏み込んだ視点で心情を描きだして、一歩引いた視点から構成とかテーマとかを見直せばもっといい話になると思います。
返信遅くなりごめんなさい。丁寧な批評、非常にありがたいです。
段落下げや細かい描写のに関しては恐らく凡ミスなので(申し訳ない……)内容面や気になった部分中心に返信します。
・冒頭の説明部分
元々はない部分でしたが、読んだ人から父親の所在について質問された・物語の語り手が誰かはっきりさせるために入れました。しかし、やはり蛇足でしたかね……かえって分かりにくいということであれば削ろうと思います。
・千鶴の年齢
明記していませんが、16~7歳くらいをイメージしています。伝奇っぽさを出したかったので今時の若者と違う難しい言葉を使った・大変な勉強家であるという設定上多少頭よさげな口調でも問題ないと判断したのが理由です。でも、少しなじみにくかったですかね。
・テーマについて
仰る通り、バッドエンド推奨ではありません。また「歯車は戻らない=取り返しがつかない」がテーマという訳でもありません。
個人的には、頑張ってもどうしようもないような酷い状況や運命に敗北している人間が、それでも誠実にやさしく生き、足掻こうとする姿みたいなものを書きたくて書いていました。(実力不足でうまく伝えられなかったかもしれませんが)
それをふまえると、yuさんの指摘のように結末をもっと工夫してもよいかもしれません。
・花の全滅
これは完全に私の記述不足(と、思い込み)のせいですが、個人的に薬で使う花は手折るのでなく根ごと掘り出すイメージでした。だから、使う前なら植えなおせばセーフかな……と(苦しい言い訳)。この辺りはもっとうまい演出をしたかったのですが、これ以上のものが思いつきませんでした。
・総評について
一つの種がなくなることで生態系が全部狂うのはありえるのか、という点について。生物の分野になってしまいますが、普通の種は絶滅しても他の種がそれを補う役割をするので、生態系全体が深刻なダメージを受けることはあまりありません。しかしこれには例外があり、キーストーン種(例えばヒトデなど)と呼ばれる一部の種は、その種がなくなるだけで生態系を大きく狂わせたり、他の種の局地的な絶滅を招くことがあります。作中の薬の花は、このキーストーン種をイメージして書きました。
神である隠造が鬼呪病にかかった理由は仰っている通りです。
作中の人物の心の綺麗さや、綺麗な心と心の話という感想は、まさにテーマを読み取ってもらえている! と個人的に嬉しかったです。
読みづらくて申し訳ないです。改めて、批評ありがとうございました!
段落下げや細かい描写のに関しては恐らく凡ミスなので(申し訳ない……)内容面や気になった部分中心に返信します。
・冒頭の説明部分
元々はない部分でしたが、読んだ人から父親の所在について質問された・物語の語り手が誰かはっきりさせるために入れました。しかし、やはり蛇足でしたかね……かえって分かりにくいということであれば削ろうと思います。
・千鶴の年齢
明記していませんが、16~7歳くらいをイメージしています。伝奇っぽさを出したかったので今時の若者と違う難しい言葉を使った・大変な勉強家であるという設定上多少頭よさげな口調でも問題ないと判断したのが理由です。でも、少しなじみにくかったですかね。
・テーマについて
仰る通り、バッドエンド推奨ではありません。また「歯車は戻らない=取り返しがつかない」がテーマという訳でもありません。
個人的には、頑張ってもどうしようもないような酷い状況や運命に敗北している人間が、それでも誠実にやさしく生き、足掻こうとする姿みたいなものを書きたくて書いていました。(実力不足でうまく伝えられなかったかもしれませんが)
それをふまえると、yuさんの指摘のように結末をもっと工夫してもよいかもしれません。
・花の全滅
これは完全に私の記述不足(と、思い込み)のせいですが、個人的に薬で使う花は手折るのでなく根ごと掘り出すイメージでした。だから、使う前なら植えなおせばセーフかな……と(苦しい言い訳)。この辺りはもっとうまい演出をしたかったのですが、これ以上のものが思いつきませんでした。
・総評について
一つの種がなくなることで生態系が全部狂うのはありえるのか、という点について。生物の分野になってしまいますが、普通の種は絶滅しても他の種がそれを補う役割をするので、生態系全体が深刻なダメージを受けることはあまりありません。しかしこれには例外があり、キーストーン種(例えばヒトデなど)と呼ばれる一部の種は、その種がなくなるだけで生態系を大きく狂わせたり、他の種の局地的な絶滅を招くことがあります。作中の薬の花は、このキーストーン種をイメージして書きました。
神である隠造が鬼呪病にかかった理由は仰っている通りです。
作中の人物の心の綺麗さや、綺麗な心と心の話という感想は、まさにテーマを読み取ってもらえている! と個人的に嬉しかったです。
読みづらくて申し訳ないです。改めて、批評ありがとうございました!
- 赤松
- 2014年 10月23日 12時47分
[一言]
気になった点
P4 5行~ 「大人」より「人間」という表現のほうがあっているかなと、一通り読んだ結果思いました。
P4 15行 「かあさん、逃げて」は明らかに磔にされている人に対しては思わないかな、と思います。
P34 10行 『この村は廃村です』と、わざわざ看板を立てるものなんですかね? 実際に廃村ではそのような看板が立てられるものならばいいのですが、時とともに廃れていく描写が十分にされていると思うので、わざわざ言葉に表す必要はないというか、逆に陳腐かもしれません。
・結局なぜ隠蔵は若い姿をしていたのでしょうか。人間に干渉してしまう性格(?)が神として未熟だから?
・鬼呪病の性質がイマイチわからない
発疹から死亡までの流れがわからないのが個人的に気になりました。
詳しく病気について語る必要はないかもしれませんが、ジャンルが伝奇とすると、もう少し病気について語られていたほうが読み物として深みが出るかもしれません。考察がはかどりますからね!
総評
登場人物の性格がちゃんとストーリーの流れに影響を与えているところがいいと思います。隠蔵だからこそ、千鶴だからこその選択と村人の非人道的な様がよく絡み合ったストーリーでした。
ただストーリーがしっかりと構成されているのに対し、演出がイマイチかな?と感じるところが少しだけありました。(ラストの描写など)
一通り書き終わったところで自分で想像しながら読んでみると、もっとベターな描写がないか検討できるかもしれません。
気になった点
P4 5行~ 「大人」より「人間」という表現のほうがあっているかなと、一通り読んだ結果思いました。
P4 15行 「かあさん、逃げて」は明らかに磔にされている人に対しては思わないかな、と思います。
P34 10行 『この村は廃村です』と、わざわざ看板を立てるものなんですかね? 実際に廃村ではそのような看板が立てられるものならばいいのですが、時とともに廃れていく描写が十分にされていると思うので、わざわざ言葉に表す必要はないというか、逆に陳腐かもしれません。
・結局なぜ隠蔵は若い姿をしていたのでしょうか。人間に干渉してしまう性格(?)が神として未熟だから?
・鬼呪病の性質がイマイチわからない
発疹から死亡までの流れがわからないのが個人的に気になりました。
詳しく病気について語る必要はないかもしれませんが、ジャンルが伝奇とすると、もう少し病気について語られていたほうが読み物として深みが出るかもしれません。考察がはかどりますからね!
総評
登場人物の性格がちゃんとストーリーの流れに影響を与えているところがいいと思います。隠蔵だからこそ、千鶴だからこその選択と村人の非人道的な様がよく絡み合ったストーリーでした。
ただストーリーがしっかりと構成されているのに対し、演出がイマイチかな?と感じるところが少しだけありました。(ラストの描写など)
一通り書き終わったところで自分で想像しながら読んでみると、もっとベターな描写がないか検討できるかもしれません。
冷静な批評ありがとうございます!
確かに、言われてみればおかしいなと思う表現は結構ありました。書いた後に実際の状況を想像するべきといつのは最もですね……。
演出の練りが甘いのは自覚もしていて、次回以降の反省点です。病気の描写に関しては、結構細かく考えてはいたのですが字数制限の関係で書ききれずストーリーを優先してしまった経緯があります()
ご質問いただいた、隠造の外見については基本的に神様としては実年齢•内面ともに未熟だからという解釈でOKです。
確かに、言われてみればおかしいなと思う表現は結構ありました。書いた後に実際の状況を想像するべきといつのは最もですね……。
演出の練りが甘いのは自覚もしていて、次回以降の反省点です。病気の描写に関しては、結構細かく考えてはいたのですが字数制限の関係で書ききれずストーリーを優先してしまった経緯があります()
ご質問いただいた、隠造の外見については基本的に神様としては実年齢•内面ともに未熟だからという解釈でOKです。
- 赤松
- 2014年 10月08日 17時09分
感想を書く場合はログインしてください。