感想一覧

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[良い点]
作品の全体に関する良い点は最後に書きます。

・日向がキスに関する嫌悪感を失ったことが、セリフだけでなく地の文にもはっきり表れていてよかったです。
・日向が果物を持って病室に向かう場面など、次の展開に対する嫌な予感、雰囲気がよく漂っていました。
[気になる点]
・「願いをかなえられる」という設定は良くも悪くも幅が広いですね。人間なんて普段からいろんな願いがありますし。
この作品ではたぶん、その時(キスをする直前)に選んだ一つが叶えられるということだと思うんですが、だとすると母親の肩こりが治って日向の能力に気付く、というのが不自然になってきます。娘が生まれたときに肩こりのことを一番考えているというのはなんとも残念な感じですからね。
そもそも、肩こりが治ったというだけで能力があるんじゃないか、と思うのが難しいのでは。
なので、能力に気付くエピソードは少し改変したほうがいいように感じました。
あまり改変を加えたくなければ、「娘が生まれたのに腕を骨折しているから抱っこできない。この子を抱いてあげれたらいいのに(キスをする)→骨折が治る」なんてどうでしょうか……(これならその時一番の願いであり、かつ不可思議な出来事である?)
・明美の性格があまりストーリーに生かされていないのがもったいない
正確に言うと、明美の良い面が生かされていないというべきでしょうか。少なくとも彼女は日向の重要な友人ですから、何かしらグッジョブな行動をする場面がないとかわいそうかと思いました。このままだとただの禍の元ですからね。
そういう意味では、「奥園に六平太を取られたところで日向の異変に明美が気づく→事情を聴く→罪悪感を感じ、即座に日向と六平太の元通りの関係を望み、唇に迫る→しかし日向拒否。本編通り、キスが嫌だとかでなく既に六平太との関係を求められなくなったと日向が言う→明美、罪悪感からその場に崩れ落ちる。→日向、明美を放置し帰路へ→本編の一之瀬に出会うパートへつながる
なんてどうでしょう。結局明美は親友として役に立つことはできませんが、少なからず彼女の良い面が表れる気がします。明美の心情などをここに盛り込んでしまえばいいのではないでしょうか。
もし仮に明美は日向ではなく彼女の能力に魅かれて友人をやっているのだとしたらこのままでいいかもですが、最終パートを見る限り、少なからず明美は日向を友人として心配していますからね。

[一言]
作品の奥深さが感じられました。
ハッピーエンドだと人はそこに満足してしまうけれど、BADエンド気味、どころか視点によって幸せ不幸せが異なる今回の作品では、読者が「作品の外側、他の展開を考えたい!」と考えてくれますよね。
個人的な意見ですが、作品ってただ良いお話を読むだけではあまり印象に強く残らないですが、結末を踏まえて作品の続きを考えたり、他の結末を考えたり、あの行動・発言の意味は何だったのかなど考えたりすることで、自分の中でその作品を噛み締め、より一層好きになるんだと思います。
そういう意味でこの作品は素晴らしいと思いました。
僕の場合、今回の結末では奥園による逆NTRの胸糞悪さと、一之瀬の日向を思う気持ちがあのような形で実現するということの切なさが残りました。なのでどうせなら明美が六平太と日向のよりを戻して奥園ざまぁ、一之瀬はひそかに日向の唇を狙っている、みたいな結末があったらどんな感じなのか、と妄想しました。
これはあくまで僕個人が結末をBADエンド気味だと感じたからであって、他の人にとってはよっしゃ百合だTRUEエンドやないか!って感じだったかもしれません。

作品としてちゃんとした結末があるだけでなく、読者にストーリーを噛み締めさせることのできる作品ですね。無限大の可能性、深さがあるなと感じました。
楽しく読ませていただきました。
[良い点]
ああもう、私の馬鹿馬鹿馬鹿!
→少女漫画的な感じがしてかわいいです。

一之瀬ちゃん視点の時はしぐさの書き方とかが本当に少女らしい少女でとてもよかったです。
初期の主人公のキスを嫌悪しているところはとても健全な女子高生な感じがします。

一之瀬ちゃんが全体を通してかわいい。
[気になる点]
最初の一之瀬ちゃん視点で琴糸先輩の名前が出るまで、『彼女』とされてましたが、年上だし『先輩』のほうが無難でいいかなと思いました。

私と同じ制服を着ているはずなのに、彼女はそれを、まるで御伽噺に出てくるお金持ちのパーティードレスのように着こなしている。
→此処の表現があまりしっくりこないです。制服がお嬢様っぽいのかな?もうちょっと制服がどうなっているか知りたいです。パーティードレスって聞くとどうも派手なのかな?と思ってしまうので…

随分と素っ気無いプロポーズだとは思ったけど、六平太とは既にお互いのことを随分と知り合った仲だ。
→プロポーズではなく告白?

何でもある日お母さんが私に親愛のキスをした際に、お母さんを悩ませていた肩凝りが解消されたことが、私の『力』を発見することになったきっかけだったそうだ。
→さすがに肩こりの解消では発見するきっかけになるのは難しいのでは?もうちょっとありえないことであったほうが発見するきっかけとしてちょうどいいと思います。

幼稚園、小学校低学年では、同級生の女の子に対して自分の『力』を自慢していたし、誰かが望めば渋ることなく『力』を使わせてあげた。
 小学五年生に上がる頃、その行為の危険性を指摘したのは他でもない、最初に私の『力』を体験した、お母さんだった。
→お母さんが指摘するのが遅いように感じます。小学五年生ぐらいで娘が気軽に力を使わせていることに気づいたとかの文を入れたほうがよいと思います。周りの子供たちの話がいって、親にも話はいったりしなかったのでしょうか。あと、女の子だけというのが引っ掛かりました。男の子とはしなかったことの説明も入れてほしいです。
[一言]
一之瀬ちゃんかわいいです。一之瀬ちゃんかわいい。
一之瀬ちゃんがかわいいので、一之瀬ちゃんENDかと思いました
主人公がレズになったのはとてもいいことだと思います。これでみんな幸せですね!六平太君のことは仕方ありません。奥田さんと六平太君のその後は一行くらいでいいから付け足してほしいです。
主人公が可哀想だなぁ、と思ったらまさかのオチでした。
私は展開に急な所は感じませんでした。すんなり読めたと思います。
とても面白かったです。
一之瀬ちゃんが可愛いことを何回も書いてすいません。
一之瀬ちゃんかわいい。

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