感想一覧

[良い点]
文章。キャラクター。雰囲気。
地の文もセリフも楽しげにダンスしていました。
[気になる点]
後半、ナナ中心に進行する流れが気になりました。
これが長編で数話進んだ以降の話なら、普通に読んでいたと思います。

主人公とナナが付き合う前の流れ。
主人公とナナが付き合うきっかけとなるエピソードの一つとしての流れ。
それを期待したかも。

主人公はナナを単なる本好きの少女とだけ見ていて、いつもそこにいる本の虫だというニュアンス、又は親しくない単なるクラスメイトみたいなニュアンス、という読み解きをしていたので、展開に驚きました。
少し強引かなぁと。
[一言]
相変わらずの、文章のみずみずしさ。
イメージの広がり。
やわらかく優しい世界観。
これはもう作者の武器というより、凶器です。
ストーリーは腑に落ちなかったですが、雰囲気はとても楽しめました。良かったです。