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[良い点]
万年筆の24金だとか、そういう解っている人の、そそらされる言葉が良かった。万年筆が好きな身としては、どんな万年筆をこの主人公が気に入ったのか、具体的な万年筆の感じが気になる。万年筆というのは、人柄が出るものだからだ。
ストーリーも痛快だった。収まりの良い、ちゃんと読ませる側を期待させていってからの、まあ有りそうな結末で、オチになった。納得の行く小説だった。
[気になる点]
キャラの内面についてや、どうしてこのキャラが小説の賞に何度も落ちたのかの理由の描写がなかった。インクが本当の『作家になれるインク』じゃないのなら、万年筆も本当に『作家になれる万年筆』でないというのだろうけれど、ではなぜ主人公はその万年筆で作家になれたのか、ここに、インクの話と同じようになにか、現実味のあるけれど納得の行く、感心させる理由がほしい。
あとこれはわがままだが、万年筆やインク、あるいは原稿用紙についての描写をもっとこだわってほしい。万年筆の実用者としては、まだもの足りない気をさせる。
[一言]
書いてくれて感謝。
  • 投稿者: ルクス
  • 2024年 05月17日 18時09分
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