感想一覧

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[良い点]
もののけもよう四編の評価とさせて頂きます。いずれの話も人間の欲望が皮肉的に描かれており、悪が報いを受けるとも限らない後味の悪い感のあるところが、童話や昔話の類型にピッタリ当て嵌まっていると思います。冒頭の語りでも宸世のもののけは千差万別と言われますが、まさしくそれは人間の似姿であり、様々な価値観や望みもあれば、時に加害者にも被害者にもなる存在なのですね。もののけもよう四編は人間ドラマ、偶像劇として楽しめました。
[気になる点]
個人的な好みですが、括弧内に横文字を書く表現は和風の興を削がれる感じがします。カジュアルは「一般的な」「気楽な」などで良いと思いますし、ウェーブやスタイルと書かなくても読者には伝わるのではないでしょうか。
[一言]
この隠れ婆の投稿から五年遅れの感想となりますが、作者様の描く「宸世」という世界観が徐々に具体的に感じられる様になってきております。和風ファンタジーは大好物ですので、以降の作品も期待と共に読み進めて参ります。
感想ありがとうございます。

この時は、「宸世」の世界観や成り立ちを試行錯誤しながら、色々と実験的に書いていた作品になります。隠れ婆は、宸世創生の重要人物として漠然としていたキャラクターを、ある程度固めてくれました。

文章の表現というのは、本当に難しいと思います。かつて新人賞へ応募した作品が、まさに横文字を使用した和風小説だったのですが、やはりブーソン様のご指摘と同じ事が、新人賞評価シートに書かれておりました。

小説にしろ、ゲームしろ、媒体にこだわらずに、「宸世」の正史になる作品を、いつか発表したいと思いますので、よろしくお願いします。
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