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[一言]
今までの作品にも嫌悪感を覚える身勝手な犯人はいましたが、この話の犯人にはそれとはまた異なる理解不能な悍ましさを感じました。
この性格とこの境遇とこの動機で何故こんな犯行に及んだのか全く理解できませんでした。

追い詰められて法を犯す決心をするにしても、尋常な思考回路が働いていれば直接標的をどうこうする方に舵を切るのが普通だと思います。
それが不可能な要素が本編中に見受けられなかった以上、この犯人はどこかがおかしいのだと思います。

倫理観を無視して自分の安全を図ったのだとしても、捕まるリスクを避ける事ばかりを考えていて、捕まった時のリスクを完全に無視しているのは不自然です。
標的を殺したならば逮捕されたとしても美談とはいかないまでもある程度の同情は誘えたのに、今回の犯行内容では作中でも言及されていた通り誰も同情しないでしょうし量刑にも影響したはずです。

突発的なトラブルで被害者を殺してしまって即興でこの計画を思いついたとかならともかく、計画的にこの犯行を行うに至った今回の犯人に対しては、失礼ながら「ありえない」と感じてしまいました。
 奥田です。今回も御一読頂き、本当にありがとうございます。返信が遅れて申し訳ありません。

 そして……確かにご指摘の通りです。「犯人がなぜ標的を直接狙わなかったのか」についての論理をもう少しちゃんと考えるべきでした。ちょっとこれに関しては動機の構築が甘かったか……。結果的に意味不明過ぎて犯人の異常さを際立たせる効果にはなっていますが、作者の中で結論から逆算する形で話を組み上げた結果、そんな矛盾を見逃してしまったようです。

 ご指摘いただき、ありがとうございます。私もまだまだ精進せねばならないようです。
[良い点]
良い話だ……
良い話だ…………!!!
  • 投稿者: Erich
  • 2024年 04月26日 00時08分
 奥田です。御一読頂き、ありがとうございます。返信が遅れて申し訳ありません。

 この作品、実は当初は事件後の榊原の語る後日談の部分で終わるはずで、最後の「お礼」の部分は全く考えていませんでした。しかし、実際に書いてみると自然とあの場面が頭に浮かんできて、自然とあの結末が書けたという流れになっています。結果的にあの結末だったからこそ作品に深みが出たわけで、キャラの力ってすごいなぁと思ったりしています。

 そんな感じです。それでは失礼します。
[良い点]
外伝だからこそできる前後編というか別ルートというか。
こういうのも、読んで楽しくなります。
  • 投稿者: GYKS
  • 2024年 03月20日 07時03分
 奥田です。返信が遅れて申し訳ありません。

 この作品は「赤ずきんって現代でやったら結構やばい事件だよなぁ」という発想から書き始め、実際に書いてみたら予想以上に悲惨な話になってしまったので「いくらなんでもこれはひどすぎるので、何とか彼女を救う結末にできないか?」と考えた結果二つ目のパターンができ、両方とも出来が良かったので「もういっそ、この二つをあえて連続して並べたらおもしろくないか?」という経緯で誕生した作品だったりします。勢いで書いた作品ですが、他の昔話でも同じ事ができないかと思ったりはしていますがあまりうまくいかず、赤ずきんだからできたんだなぁと思ったりしています。

 そんな感じです。それでは失礼します。
[良い点]
やったことは許されないけど、結果的に良かったと思いました。
ギリギリで踏みとどまれるって実は強い人だと思います。
  • 投稿者: 雪月花桜
  • 2022年 08月12日 11時18分
 奥田です。ご一読ありがとうございました。

 「日常」の短編群は、短い文章の中で「どれだけ読者の予想を裏切れるか」をテーマにしている作品(要するに「起承転結」の「転」や「結」を重要視する作品)が多いのですが、この作品は個人的にそのテーマが上手くはまったと実感できている作品となります。

 今後も定期的に作品を追加していくつもりですので、その際はぜひともご一読いただければと思います。それでは、失礼します。
[気になる点]
作中で当然の事の様に書かれていましたが、十年前の写真から捏造写真を作ろうなんて無茶じゃないかと感じました。

今回の捏造に必要なの写真は自分の写真(事件当日の日付も必要?)とニューヨークの景色の写真の二枚です。
まず自分の写真は、多少面倒で注意も必要ですが事件現場近くでこっそりと自取り撮影すれば済みます。
そして、ニューヨークの背景は十年前の写真など用いずとも、別の日の同じ時間帯に撮影するだけで事足りるのではないでしょうか。
もともと今回の殺人はボヤを起こして死亡推定時刻をはっきりさせる小細工をしているのですから、殺害前日にニューヨークに行って写真を撮っておいても問題無かったと思われます。

そもそも「アレ」が写っていたのは想定外だったのだとしても、十年前と景色が変わっている可能性を考えれば使えないと思うのです。
景色が変わっていない事を滞在時に確認すればいいとしても、それならその時に改めて撮影すれば良いだけで、わざわざ十年前の写真を使おうという発想にはならないと思うのですが。

私が何かを見落としているのかもしれませんが、少し不自然じゃないかと思ってしまいました。
[一言]
表題の「写ってはならないもの」と「ニューヨーク」という地名、これが出た時点でもうピンと来ちゃいましたね。
推理力どうこう以前にあまりにも有名過ぎて嫌でも思い浮かんでしまったので。
 奥田です。この度はご一読ありがとうございます。そして返信が遅れて申し訳ございません……。

 この感想を受けてから、自分でも色々考えていました。確かに言われてみればそうですよね……。何とかうまい具合に反論できないかと考えたのですが、よい論理がなかなか思いつかないまま今に至っています。
 一応考えた反論としては、「この時代はまだ自撮りがそこまで普及しておらず、誰かに写真を撮影してもらう必要性がある」「現代の写真を使った場合、その写真を撮った人間や写っている人間を調べられたら本当の撮影時刻があっさりわかってしまうため、その手の人間が絶対存在しない過去の写真を使った」というものですが、正直この反論は自分でも弱いと思っています(過去のカメラにも自動撮影機能くらいあるはずですし……)。
 本編に比べて緩い短編とはいえ、さすがにここはもう少し詰める必要性があったかなぁとやや自省している次第です。もっとも、内容が内容なので最初から「わかる人はわかるかなぁ」と思いながら書いた作品でもあるのですが……。

 そんな感じです。今回はご意見頂き、ありがとうございます。それでは失礼します。
[一言]
この法律は大学で習った気がするな。
それと同時にバキのどこでもいつでも出会った時にバトル始めるのは、実は決闘罪回避手段としても有効だったのではと思ったっけ
  • 投稿者: 歪曲王
  • 男性
  • 2022年 06月10日 01時35分
 奥田です。早速のご感想、ありがとうございます。

 この話は個人的にこのどマイナーな法律の事を知る機会があり、「何か小説のネタにできないか」とずっと考え続けていた中でできた作品です。とはいえ、マイナーすぎて逆に雑学本などでネタになっているので、知っている人は知っている法律だとも思います。一応、執筆にあたって色々調べましたが、何でも当時新聞記者だった犬養毅が決闘を拒否ったのがきっかけで決闘ブームが起こってしまった事が制定の発端だったと書いてあって「へぇ~」と思ったのが印象深かったです。

 あと、バキの話は「なるほど!」と思いました。確かに言われてみれば……。

 そんな感じです。ではでは。
[良い点]
すっごく楽しく読めました。
不評な写生に対する生徒たちのスケッチが可笑しくて!
こういうコメディと小さな謎 が好きです。
  • 投稿者: 雪月花桜
  • 2021年 07月31日 20時02分
 奥田です。今回もご一読、ありがとうございます。返信が遅れて申し訳ございません。

 絵の描写については、書いているうちに意外とスラスラ頭の中に文章が浮かんでいてかなりノリノリで書く事ができたのがいい思い出です。私の場合、どうしても推理が絡むので短編でも執筆にそれなりの時間がかかるのですが、この作品はかなりあっさりと書けた記憶があります。

 そんな感じです。それでは失礼します。
[良い点]
第五十一話「通報者X」……三人の容疑者・フーダニットに加え、謎の通報者の失踪、最後は意外な真犯人!、短編ながら充分に楽しめました。誘拐じゃなくて良かったし、ふたりの絆が好きです。これから末永く、お幸せに――!

第五十二話「万引き殺人事件」……良く練られた作品だなぁと思いました。万引きは完全犯罪のための布石だった、驚くべき真相が素敵です。街のコンビニと不良少女(?)の組み合わせは、どこかアットホームに感じられました。女子学生は美しや✨

第五十三話「白いガス」……怖い。実際にアノ煙を吸ったら、間違いなく呼吸器、喉、肺をやられます(経験あり)。咳が止まらなくて苦しすぎて(> <。)、呑気に(と言ったら失礼ですが)、眠くなったり失神なんてできないと思います。但しフィクションとして不自然さが残らないのが、上手に包み込める結びが、奥田さんマジックだと思いました。

第五十四話「代償」……爆笑しました。面白すぎます。わたしの大好きな圷警部登場なのも嬉しいポイント(医師免許持っているのですよね?)で、ドクター効果いただきました。下駄箱開けて、頭上におちてきたのを想像するだけで楽しめます。主犯の二人組、解りやすすぎが面白かったです。
[一言]
最新話の中で、特に好きな章をピックアップさせていただきました。榊原探偵の日常、久しぶりの更新が嬉しいです。日常の謎と言っても、ガッツリ殺人事件を楽しめるところが流石でした。
  • 投稿者: 乾レナ
  • 2021年 07月28日 02時02分
 奥田です。この度もご一読して頂き、本当にありがとうございます。返信が遅れて申し訳ございません。

 「通報者X」は前の方の感想返信で言及したかもしれませんが、元々はKANさんの企画に提出しようとしていた作品が諸事情で間に合わず、その後何とか完成させた上でこれまた諸事情(具体的にはほぼ同時期に公開した『直江事件』との兼ね合い)から日常に投稿した作品です。なので、元々本編用に作った作品だけあって他の作品に比べて比較的しっかり作りこみをしており、日常の中ではかなり完成度が高い作品となっています。いずれにせよ、楽しんで頂けたのなら幸いです。

 「万引き殺人事件」は元々もっと短い殺人事件の絡まない短編(当初の予定では榊原が万引きを見破るところで素直に終わっていました)だったのが、色々考えているうちに「これ殺人事件ネタでいけるんじゃないか?」と発展していき、本編に引けを取らない本格推理的な作品になったというものです。メインの亜種型交換殺人のトリックは比較的簡単に思いついたのですが、いつも通りそこからどうやって犯人を追い詰めるかという部分でかなり執筆に時間がかかった思い出があります。


 「白いガス」は、いつだったかネズミ対策でバルサンを炊いた事から思いついた作品。一応、犯人視点の描写は一種の比喩という事で……。イメージとしては以前書いた『静寂の間』のような短くて笑える作品をもう一度書きたかったというものになります。

 「代償」は以前『リトルバスターズ』というゲームをした際のあるルートにあったいじめ描写(今回同様に「靴箱の靴に仕込みをする」類のものでした)を見た際に「ゲーム内ではいたずらの延長線上みたいに描写されているけど、これって冷静に考えたら犯罪だよな……」「犯罪という事は榊原の登場する余地があるんじゃないか?」「榊原がこの手の悪質ないじめに遭遇したらどんな反応をするんだろうなぁ」と連想していった結果誕生した作品です。その際に「いじめっ子にとって予想外の人物に仕掛けが作動したらどうなるか?」⇒「誰が被害者だと一番意外性があるか?」⇒「いっそ鑑識職員が引っ掛かるというのは?」と連想が進み、結果的に圷さんが被害に遭う事になってしまいました。

 そんな感じです。今後とも、何卒よろしくお願いします。ではでは。
[良い点]
「通報者X」、面白かったです。
ギャグや荒唐無稽な要素が殆ど無く推理要素もあり、本編よりの外伝といった感じで楽しめました。
[一言]
通報者の安否が最優先で、既に犯人に当たりをつけてるなら、多少強引でも逮捕なり聴取なりすべきではとか、そもそも何故それを榊原に指摘されるまで黙っていたのかという点。
通報者が携帯電話を使わなかった理由ですが、いくら前科者だからといって逃げながら通報できる携帯電話を使わずに身動きできなくなる公衆電話を使うなんて危険過ぎではという点。
今回は読んでいて違和感のある点が見受けられて、「あれれ?」と思ってました。

ですが、オチを読んでしまうと完全に納得ですね。
そりゃ犯人を捕まえても通報者の行方は判らないですし、前科者である上に自分に動機があるというのでは携帯電話での通報は躊躇いますよね。
まんまと騙されてしまいました。
 奥田です。返信が遅れてしまい、大変申し訳ございません。ご一読ありがとうございます。

※、以下、ネタバレ注意

 活報で書いたように、この作品は元々他作者様のアンソロジーに提出しようとしていたものが間に合わず、その後紆余曲折の末に完成させ、色々考えた末に本編ではなく短編という形で公開したものです。ちなみに本編ではなく短編に投稿した理由としては、犯人の職業が三月に公開した某作品と連続してしまうので、いくらなんでも本編で出すのは時期的にバランスが悪すぎるだろうという判断からです。それさえなければ本編に出す事も検討したのですが……。また、ブドウパンさんが作中で感じられた違和感については、確かに言われてみれば読者視点からはそう感じてしまうなぁと作者自身気づかされる部分がありましたが、逆にこの違和感が真相を特定するための一要素になっているようなので、その点はホッとしています。とはいえまだまだ精進が必要なようです。

 そんな感じです。それでは失礼いたします。
[良い点]
第三十六話『説教強盗』すっっごく面白かったです。コンビニ強盗中にコンビニ強盗、カツアゲ紛いのヤンキーズ、鉈を構えた女性、次々と現れる問題客に笑えました。爆笑の連続技で読み手を引き込む、凄まじい意気込みとパワーを感じます。そして何よりも、彼らに正論を突きつける強盗犯の姿が面白すぎます! 後半、榊原さん&瑞穂ちゃんのお約束コンビが登場した時は、『おっもうすぐ終着かな、コレコレ! コレだよね』ってカンジでした。

第三十七話『あなたはこの事件についてどう思いますか?』何気ない言葉の中に、犯人を導く手掛かりやヒントが隠れているものだとしみじみ感じました。そうして、インタビューを聞いただけで、サラリと犯人を指摘してしまう榊原探偵はいつもながらすごいです。喫茶店だけに、被害者の名前が紅茶をもじったものであることも楽しめました。リポーターもびっくりの事件でした!
[気になる点]
第三十六話・クライマックスにて。くたびれたサラリーマン風な男が、まだ榊原さんだと明かされていない段階で、地の文で『榊原』と書かれてあったのはどうかと感じました。馴染みの読者には彼の外見描写だけで、すぐにピンとくるので何も問題はないのですけど、新規の初めて読む方には違和感あるかなと思いました。とは言え、通したシリーズものなのに、細かいこと言ってすみません。

第三十七話・『具田的』→『具体的』

その他『武』→『竹』

*同一文の中に同じ名詞や言葉を、続けて使わないほうが良いです。短編推理としての構成、ストーリー性共に、中身が申しぶんなく機能しているだけに、大事なとこでの誤字や些細なミスがもったいなく感じられます。
水を刺すようでごめんなさい(> <;
[一言]
奥田さん、お久しぶりです。またまた忘れられたかもしれないけど、乾レナです(笑)。4ヶ月弱は早いですね。

年の瀬に沢山更新されていて嬉しかったです。どれも好きなのですが、特に私が大好きなイチオシをふたつ選ばせていただきました。

公募作品、良いものに仕上がるといいですね。今後のご活躍も応援しています。またのご投稿を待っていますね。楽しみに♪  
  • 投稿者: 退会済み
  • 2018年 01月08日 20時20分
管理
奥田です。この度もご一読して頂きありがとうございます。

 ご指摘のあった三十六話の矛盾、及び「具田的」に関しては修正をしておきました。また、第四十二話で二つのレディースのグループ名が前半と後半で逆になっているという致命的すぎるミスが発覚したので、そちらも修正をかけておきました。色々忙しい中で書いたとはいえ、もう少し推敲をした方がいいと反省しているところです……。

 あと、遅ればせながらお気に入り登録をさせて頂きました。いつも丁寧な感想をして頂き、本当にありがとうございます。今後とも楽しんで頂ければ幸いです。ではでは。
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