エピソード58の感想一覧

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[気になる点]
作中で当然の事の様に書かれていましたが、十年前の写真から捏造写真を作ろうなんて無茶じゃないかと感じました。

今回の捏造に必要なの写真は自分の写真(事件当日の日付も必要?)とニューヨークの景色の写真の二枚です。
まず自分の写真は、多少面倒で注意も必要ですが事件現場近くでこっそりと自取り撮影すれば済みます。
そして、ニューヨークの背景は十年前の写真など用いずとも、別の日の同じ時間帯に撮影するだけで事足りるのではないでしょうか。
もともと今回の殺人はボヤを起こして死亡推定時刻をはっきりさせる小細工をしているのですから、殺害前日にニューヨークに行って写真を撮っておいても問題無かったと思われます。

そもそも「アレ」が写っていたのは想定外だったのだとしても、十年前と景色が変わっている可能性を考えれば使えないと思うのです。
景色が変わっていない事を滞在時に確認すればいいとしても、それならその時に改めて撮影すれば良いだけで、わざわざ十年前の写真を使おうという発想にはならないと思うのですが。

私が何かを見落としているのかもしれませんが、少し不自然じゃないかと思ってしまいました。
[一言]
表題の「写ってはならないもの」と「ニューヨーク」という地名、これが出た時点でもうピンと来ちゃいましたね。
推理力どうこう以前にあまりにも有名過ぎて嫌でも思い浮かんでしまったので。
 奥田です。この度はご一読ありがとうございます。そして返信が遅れて申し訳ございません……。

 この感想を受けてから、自分でも色々考えていました。確かに言われてみればそうですよね……。何とかうまい具合に反論できないかと考えたのですが、よい論理がなかなか思いつかないまま今に至っています。
 一応考えた反論としては、「この時代はまだ自撮りがそこまで普及しておらず、誰かに写真を撮影してもらう必要性がある」「現代の写真を使った場合、その写真を撮った人間や写っている人間を調べられたら本当の撮影時刻があっさりわかってしまうため、その手の人間が絶対存在しない過去の写真を使った」というものですが、正直この反論は自分でも弱いと思っています(過去のカメラにも自動撮影機能くらいあるはずですし……)。
 本編に比べて緩い短編とはいえ、さすがにここはもう少し詰める必要性があったかなぁとやや自省している次第です。もっとも、内容が内容なので最初から「わかる人はわかるかなぁ」と思いながら書いた作品でもあるのですが……。

 そんな感じです。今回はご意見頂き、ありがとうございます。それでは失礼します。
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