感想一覧

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[一言]
バッドエンドコンテストをぼちぼちと回っています。
サトウヒロシシリーズ。

存在の不確かさ。
自分の認識に対する不信。
誰にも届かない。

そういうところから人は壊れていくような気がします。

最初の患者の賢明な訴えが届かなかったのを知り、そしてそれを自らも忘却へとしまい込んだ主人公は、なおさら恐ろしさをかんじるでしょうね。

これ以上になく恐ろしかったです。
ありがとうございました!


にけさま
ツイッターの読了に引き続きコチラにも感想を下さりありがとうございます。
コチラのシリーズは、本当に全国のサトウヒロシさんに申し訳ない気持ちになるそんな内容です。

主人公は心のどこかで察しているけど、必死に否定することで逃げているのでしょうね。しかし落丁の流れは止まらず……。

そして世界はそんなバグに気が付かないまま続いていってしまうのでしょうね。
とはいえ、意識しないままに消えたサトウヒロシさんより、状況に気が付きながらあがき続けた最初の患者さんが一番恐怖を味わったのかもしれません。
[良い点]
面白かったです。
[一言]
怖いです。こんな感じの怖さが一番怖いのかもしれませんね・・・

自分が認識する恐怖ではなく、自分が認識されていないのではないかという恐怖。

ほとんどが前者であるホラー作品の中で個性ある良い作品だと思いました。
  • 投稿者: NAAA
  • 2014年 08月23日 23時51分
NAAA さま
私の作品読んでいただきありあとうございます。
ちゃんと怖かったですか?
ホラーは苦手なジャンルなだけに、これはホラーなのか? という不安もあったので、そのように言っていただき嬉しいです。

元気とやる気の出る感想ありがとうございました!
[良い点]
何気ない日常がどこからか綻び、はがれおちていく様が伝わってきました。
[一言]
ご無沙汰です、白い黒猫さん。楽しませていただきました。タイトルから惹きつけられていました。秀逸なタイトルですね。
昔、知らないうちに時間を奪われていくという物語を読みましたが、あって当然のものが何気なく知らないうちになくなっているのはぞっとします。

解決せずに終わるのも余韻を残してとても効果的だと感じました。「ギャー怖い!」という風ではないですが、空恐ろしさがあります。
ふさふさしっぽ さま

お久しぶりです! 私のコチラの作品読んでくださりありがとうございました!
皆様にタイトルだけは褒められているようでうれしいです。

でも、実際にこういう抜け落ちた時間の感覚って多いですよね。私なんてしょっちゅうあれ? この日何していたっけ? と思います。でお活動記録がスマフォに残っているんで、ああいたんだなとか思っていたりします。

この終わりもどこできるのか悩んだだけに、そのように言っていただけて、コレで良かったと思いました。
怖いホラー作品が多い中で、一つくくらいは箸休めにこのような物語もあってもよいですよね?

温かい感想をいただきありがとうございました!
[一言]
 拝読しました。
 夢遊病や解離性同一性障害の例を挙げるまでもなく、自分の行動を自分で覚えていないというのは恐怖を感じさせるものであると思います。
 しかものみならず、周囲の記憶と認識からも抜け落ちて不自然を意識されていない。
 不在は補完されて、「妙に忙しかったな」程度で済まされて、同期の事さえ忘却してしまう。或いは同僚にすら忘れ去られてしまう。
 意識の欠落、記憶の空白などとするにはあまりに不自然で不条理で、まさにタイトル通り、「落丁」と呼ぶに相応しいものであると感じました。
 この落丁を認識してしまった主人公は、やはり落丁に飲み込まれてしまうのでしょうか。それとも上手く気づいてないふりで誤魔化し続けて、どうにか平穏に生き残るのでしょうか。

 しかし誰もがいつしか完全に世界から欠け落ちて、しかも生じたブランクに気づかれない状態になる可能性があるのだと思えば、ぞわりと来るものがあります。
 不安感を煽る良い物語と感じました。
鵜狩さま

私の拙作読んでくださりありがとうごあいました!
しかもこんなに嬉しい感想をいただき、大喜びしてしまいました。
すごく、シチュエーションが地味だっただけに、人に怖いと言ってもらえるのか不安だっただけに、この主人公のおかれている状況に恐怖を感じたという言葉に本当にホッといたしました。

この主人公はどうなってしまうのでしょうね? 結局は落丁の現象に飲み込まれて終わりになってしまう気がしました。気づいていようか気づいていなかろうが、ウ条理に襲っていくのがこの現象なのかもしれません。

この度は素敵な感想ありがとうございました。
[一言]
一人称の特性を存分に生かした作品でした。
本人の主観と、通読して気づく認識の歪み――二度読みは必至ですね。「サトウヒロシ」「スズキタカシ」という平凡な二つの名前も効果的でした。

妄想か現実か落丁というタイトルがぴったり嵌っていました。
図書館で借りた本のページが汚れてくっついていて、一ページ飛ばして読んでしまうことがあります。「あれ? なんか繋がらないな」と違和感を覚えるものの、一ページでは大きな進展もないので「ま、いっかー」と最後まで気づかないことも(笑)。この作品を読んで、その時の気持ち悪さを思い出しました。

崩壊でも忘却でもなく、落丁。昨日の次に今日が来て、さらに明日が……という常識の確実さが疑わしく思えてきます。抜け落ちているのは個人の記憶なのか、それとも世界の方なのか、考えると不安になってしまいます。
一日分の落丁、一人分の消滅くらいは、大きな問題ではないのかもしれません。でも誰も気づかないだけで、あらゆる人の人生からぱらぱらとページを抜き取っている存在がいるとしたら、やはり怖いことですね。

不条理で奇妙な味わいのホラーでした!
  • 投稿者: 橘 塔子
  • 女性
  • 2014年 08月05日 21時28分
橘 塔子さま
感想ありがとうございます。
橘さんのこの感想で、こちらの作品を公開してよかったのかと悩んでいた気持ちが少し軽くなりました。
こちらの元ネタ、職場の人の会話で生まれたのですが、それは単なる忘却でした。それをかなり荒唐無稽にまとめてしまったので、大丈夫なのかな?という気持ちが大きかったので。そして短編のわりに登場人物が多いのでわかりにくいのがコチラの作品の困ったところなのかもしれません。夫にもそこを指摘されてしまいました。

そして昨年に引き続き、サトウヒロシを登場させてしまいました。我ながら便利に使ってしまい、全国のサトウヒロシさんとスズキダカシさんに申し訳ないです。

>一人称の特性を存分に生かした作品

この言葉うれしかったです。
何人称で描くのか? 誰視点で描くのか? そこでかなり悩みました。鈴木視点とも考えていたのですが、橘さんにそう言ってもらえたので、コレで良かったと思えました。

橘さんの図書館の本のくだりですが、宮沢健治の銀河鉄道の夜を思い出していまいました。実はあちらの作品、原稿があまりにも構成の書き込みが多く、あるページはグシャグシャになっていてその意図を読み取るのが不可能になっている箇所があるそうです。そのページの読み取りをあきらめた編集者はその部分をザッパリカットして編集して、真面目な編集者はその人なりの読み取りをして掲載しているそうです。でも怖い事に抜け落ちていても物語は読めるんですよね。必要か必要じゃないかというと必要だと思うのに、なくても結構大丈夫。だけど無いからこそ気になるというものがありますよね。
[一言]
拝読いたしました。
最近歳をとったせいか、物忘れがひどいです。
全く記憶がないときもあります。
小説を書いていて、言葉が全然思い出せないときもあります。
そんな私にとってはこの話は本当に怖いです。
このまま、全て忘れてしまうのかな?なんて思ってしまいますもんね。
  • 投稿者:
  • 2014年 08月05日 19時38分
凜 さま
拙作を読んで頂きありがとございます。
凜さんは、そん年ではないじゃないですか。
でも、実際一日の記憶がぶっ飛ぶってこと結構あるんですよね。
職場の人の「あれ? 俺先週の金曜日何をしていたっけ?」叫んで大騒ぎしていたのがきっかけで生まれた物語です。そこでは皆笑っていましたが、実際にその部分がなかったとしたら? と思って書き始めました。
忘却で抜け落ちる、本当に落丁している、どちらにしても実は怖い現象なのですね。もう少しこの現象を怖く描けていたらなというのが少し後悔しています。
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