感想一覧

▽感想を書く
感想絞り込み
全て表示
[良い点]
 地方都市の情景や、錦鯉の居る池がある庭、地酒の香りに刺身の食感。
 鮮明に描かれたこれらが、読者を物語の中に惹き込んでゆく。
 上質な日本酒の如く、後味清冽な一品でした。
[一言]
 今更の亀レス、ご容赦下さい。マグロさんの作品は数多く、歯応えもあるので咀嚼力の落ちた私は中々食べきれませんw
 しかし逆を言えば、まだご馳走がたっぷり残っている訳で、読者としては幸せなことです。

 今回もご馳走様でしたw
  • 投稿者:
  • 40歳~49歳 男性
  • 2017年 05月25日 11時39分
この度も素敵な感想を有難う御座います。

いや~~正直に申し上げて、推敲が少し甘い作品だったので、鴨さんに感想を残して頂けるの、照れます。笑

>地方都市の情景や、錦鯉の居る池がある庭、地酒の香りに刺身の食感。
>鮮明に描かれたこれらが、読者を物語の中に惹き込んでゆく。
>上質な日本酒の如く、後味清冽な一品でした。

感想の描写の方が美しい可能性があるので(笑)、また時間を見つけて手を加え、そんな作品に近づけるようにしたいと思いますw

>マグロさんの作品は数多く、歯応えもあるので咀嚼力の落ちた私は中々食べきれませんw
>しかし逆を言えば、まだご馳走がたっぷり残っている訳で、読者としては幸せなことです。

いえいえいえ、とんでもないことです。むしろ、そのように仰って頂けて私の方が幸せです。しかし、以前のは推敲が甘い作品も多いので、ちょっと読んで頂けるのが恥ずかしいんですw

等と言いながら、少し体が暑くなってきました。笑 今後もお付き合いいただければ幸いです(^^*)
[一言]
 身を焦がすような激しいものではない、さりとて淡い恋ではない。君の、あなたの、そばにいれればそれでいい。
 これは愛なんでしょうか?恋なんでしょうか?「ずっとあなたを愛してる」もいいですが、「ずっとあなたに恋してる」というのも素敵ですね。
 大人の恋のかたち、良い作品でした。
こちらにも感想を有難う御座いますm(_ _)m

>身を焦がすような激しいものではない、さりとて淡い恋ではない

まさにそんな感じの淡々とした、男女の恋愛作品を描く事を本作では目的としていました。今回もその意図を感じ取って頂けて、大変嬉しく思います^^

>「ずっとあなたを愛してる」もいいですが、「ずっとあなたに恋してる」というのも素敵ですね。

あら、素敵。332苦と夜の王さんは、コピーライターとしての才能がおありですね。

>大人の恋のかたち、良い作品でした。

過分な評価です。ただ個人的にはこの作品は、かなり好きです。
読み返して至らない点が何点かあったので、また修正を加える予定ですが。笑
[良い点]
美味しそうなお魚と日本酒の場面が……。
刺身、刺身!
よだれが出そうです。
うらやましいな、二人で毎日酒盛り……。
庭、美しい色彩の鯉の描写は、良質の日本映画を観ている気がしました。
[一言]
たった今、読み終わりました。マグロアッパー様の作品を読み終えるといつもあとをひく余韻がじいーんと……浸ります。
「白玉か~」のお二人とは違って、今回は大人なお二人のお話に少しどきどきしました。
なんじゃそら、と思われてしまいそうですが、失恋に憧れてしまいました。一人目で私、終わってしまったものですから。残念ながら、未経験でして。昔の男、とか、元カノという言葉に気後れします。この作品のお二人のように切なくて美しい別れなら、一度経験してみたいなあ、と。ないものねだり。(実際、経験したら悲しすぎてそれどころじゃないでしょうね。すみません)
それでも、最後お二人が一緒になることができてああ、良かった。私の大好きなディケンズの「大いなる遺産」の庭のラストシーンを思い出しました。(あのお二人は、友人で終わりましたけれども。大いなる遺産もラストは二人が再会しないで終わる予定だったとか。この作品のお二人も予定変更してくださって再会することができて、良かったです)
夏の終わりに読むにふさわしい作品だなあ、と感じました。
  • 投稿者: 青瓢箪
  • 女性
  • 2014年 09月05日 17時08分
金曜のマグロは、ちと酒臭い。
あぁ……あぁ、も、勿体ない感想を有難う御座います><

刺身いいですよねぇ、コリコリっとモチモチっとした白身を、チロチロっと醤油につけて、モムモムっと口の中で遊ばせて、コックンと飲み干す。か・い・か・ん♪

>庭、美しい色彩の鯉の描写は、良質の日本映画を観ている気がしました。

あ、ああああ、ありがとうごぜぇやす!
青瓢箪さんに言われると、有頂天になっちゃいますよ、本当。

>失恋に憧れてしまいました。

いい女ポイントが、マグロアッパーの中で10点プラスされました。笑
失恋は……決していいものじゃありません。でも、それがネタになって、小説になって、ナウオンセール!

>大いなる遺産もラストは二人が再会しないで終わる予定だったとか。この作品のお二人も予定変更してくださって再会することができて、良かったです。

ええぇ!? 大いなる遺産のその話は知らなかった。
正直な話、リアルを追求しようと始めは二人に再会の予定はありませんでした。でその方向で書き終わった後、なんだかモヤモヤ。

それで再会させるバージョンも書いてみるかと思ったら……うん、これで行こうと。笑 不思議な体験でしたが、本作の水鳥早苗に囁かれたような気がします(ん? 何言ってんだ僕?)

>夏の終わりに読むにふさわしい作品だなあ、と感じました。

くぅ……ひゃ、百点満点を超えた、百二十点の感想を、本当にぃ、本当にぃ、あでぃがとぅございましたぁぁ(泣くな)
[一言]
この話には於いて『鯉』が重要なモチーフになっている様に感じますが、私個人はそうは思えませんでした。
『鯉』はあくまで舞台装置ですね。
勿論、それは美しい舞台装置であり『恋』にも懸かる言葉で、両方に掛かる手間暇と苦労をも良く表しています。

しかし、この物語のテーマは『誰と食事を共にして生きていくのか』、そこにあると感じました。
誰かと「共に在る」とは、時間と空間の共有です。
それをどの様に成立させるか。
これは夫婦の永遠の課題だと思います。

当然ですが生物として「生きる」根底は「食する」事です。

人間もその生物の枠にいる以上「生きる」と言う言葉に別の意味を求めても、やはり「生きる」と「人生」は似て非なるものである事も事実です。

それでも誰かと時間を共有する家庭という場に於いて、食事の時間が不幸であれば人生は不幸であり、その時間が幸福ならば人生も捨てたものでは無いと感じるのが人間で在る事を思えば、やはり「生きる」は単に「喰う」事ではないと思い知らされます。

マグロアッパー様が幸せな食卓をお持ちであることをお祈りします。
良い作品をありがとうございました。
  • 投稿者: 矢口
  • 男性
  • 2014年 09月02日 11時01分
矢口様からの感想キター!(喜びに取り乱す私をお許し下さい)

>『鯉』はあくまで舞台装置ですね。

ふふふ(^^)
皆様、様々に深読みして下さるのですが、仰る通り実は只の舞台装置です。
本作はその舞台装置を如何に発展させようかとの構想から生まれました。
(色々とモチーフを詰め込みましたが)

>この物語のテーマは『誰と食事を共にして生きていくのか』、そこにあると感じました。

またテーマに関しても、誰かの言葉に――
「食卓の快楽はあらゆる年齢、あらゆる身分、あらゆる国、あらゆる日々に共通である。それらはあらゆる他の快楽と結びつくことができ、それらを失ったのちにも、われわれを慰めてくれる最後のものである」と言うものがあり、では食卓とは何かと考えた事がありました。

それと共に、結婚を踏み切る理由――
若い時には勢いがあります、意味なんて考えません。しかし年を重ねていく毎(まだ若造ですが)に、そこに意味を求め始める様になり、結局「じゃあ、しなくてもいいんじゃない」という思いも生まれ……。

そんな時にふと、本作の主人公の様に、「食卓を愛しい人と楽しく囲みたい」そんな理由で結婚してもいいのではないか、と思う事がありました。

>やはり「生きる」は単に「喰う」事ではないと思い知らされます。

「生を繋ぐ為の食事」と、「楽しむ食事」。
私は私生活では両者を厳密に分け、朝昼は前者、夜は後者でいきたいなぁと(現実は儘ならない事が多いですが><)、考えております。

どちらかを軽んじすぎても、またどちらかを重んじ過ぎてもいけない。
バランスの難しさ、そして贅肉の……ごふん、ごふん。

素敵な感想を、この度も有難う御座いました(^^)
[一言]
勿体無いですが一気に読んでしまいました。愛する人を失う描写が胸を締め、取り戻した団欒にホッとする。サラリと書かれた描写は詩的で風景が目に浮かぶ様ですね。この作品からは特に文の美しさを感じました。
『あの日俺は何故ふられたのだろう?』この作品とはニュアンスがちょっと離れますが、不意に過去の失恋を思い出してキュンとしました。
この度も感想を有難う御座います。
勿体ないなんて言われると嬉しくなっちゃいます(^^)

>愛する人を失う描写が胸を締め、取り戻した団欒にホッとする。

あのシーンは、特に思い入れがあったので――
なるべくサラリと、しかし胸にズシンと来るように苦心しました。

尚、当初予定では二人は再会しない事になっていましたが――
再会させちゃいました。

>この作品からは特に文の美しさを感じました。

身に余る賛辞です><

>不意に過去の失恋を思い出してキュンとしました。

あ~~、男なら誰でもありますね。
しかし私は創作を始めてからは……それがネタになって、小説になって、ナウオンセ~~ル♪

全部大切な思い出です。笑

[良い点]
夜空に何千億の星があろうが、何千億の銀河があろうが、命があるのはこの星だけ。
何十億の人がこの星で生きようが、わが伴侶は一人だけ。

何十億もの精子が群がっても、実を結ぶのはたったひとつ。

そこに競争原理は存在しない。すべて必然により制御されている。
神も仏も手出し無用。
その理を理解できないからこそ、生き物は明日を夢見るのかもしれない。
全てを理解するもの。それは時のみだろう。

生き物は、おかれた環境を受け入れられずに、余計な時を旅するのでしょうね。

列車が遠ざかっても、闇に滲むテールランプはいつまでも消えません。
レールを刻む音ならいずれ聞こえなくなるけど、赤い灯は遠くからでも見えてしまう。

人は、心の中でテールランプをとらえ続ける生き物なのでしょうね。

上下ともに感想を頂き、有難う御座います(^^)

>その理を理解できないからこそ、生き物は明日を夢見るのかもしれない。
>全てを理解するもの。それは時のみだろう。

人間のみがその事に苦しんでいる気がします。
知識を獲得した人類は、果たして幸せだったのか――

>生き物は、おかれた環境を受け入れられずに、余計な時を旅するのでしょうね。

そうですね、人間は意味に苦しんでいると私は考えています。
しかしその意味を突き抜けた先の無意味に気づいた時、色んなことを許し、受け止められるのかな……とも。

>人は、心の中でテールランプをとらえ続ける生き物なのでしょうね。

まさにそういった心境を、

『やがて、視界からついに其れが消えると――
魂までもが裸にされる様な寒さを、自分の感覚の全てにさえ感じる様になっていた。』

に、少しだけ託しました。
[一言]
どうなるんだ、どうなるんだ、とハラハラしながら読みました。
早苗は小悪魔ですね。(笑)
鯉の世話をする描写も素敵でした。鯉って、紅白や大正三色など色艶がいいと何百万もするんですよね?
庶民には手が出ない……。
最後に、上から好きな言葉を。

『なぜなら恋愛とは、一つの情熱であるから。
その延長線上には必ず、別れが存在する。』

カッコいいですね。
大佐! 感想有難う御座います。

>早苗は小悪魔ですね。(笑)

おほほほ。
早苗ちゃんはね、色々と――(ぼかした)

>鯉の世話をする描写も素敵でした。
>鯉って、紅白や大正三色など色艶がいいと何百万もするんですよね?

描写は実は前半の魅せ場(早いよ)
いやいや、斑紋等を競うコンクールに出る錦鯉は次元が違いますが、もっと安く、数千から数万の間と様々ですよ。

特に昔からやっている業者から買うと、素地の綺麗な鯉が凄く安く買えます。笑

>『なぜなら恋愛とは、一つの情熱であるから。
>その延長線上には必ず、別れが存在する。』

ぐあ~~~~。
こうマジマジと提示されると、恥ずかしいですね><
[一言]
祖父母が飼っていた錦鯉の事を思い出して読んでた。
いろんな理由から、祖父母が逝った時に一緒に逝かせたけど、あれで本当によかったのかなと時々思うよ。
この作品の主人公のように、逝かせなくてもよかったのかなってね。

話は変わるけど、錦鯉に例えられた全体の構成がすごくよかった。うるっときたよ。
錦鯉のようにみんなが、自分達のペースで、幸せに生きていけるといいんだけどね。
  • 投稿者: ヤミヤ
  • 2014年 08月28日 14時09分
いつも感想を有難う御座います(^^)♪

>いろんな理由から、祖父母が逝った時に一緒に逝かせたけど、あれで本当によかったのかなと時々思うよ。

いや、僕はそれでよかったんだと思う。
それはある意味、強さだと思うから。

本作の主人公は、それが出来なかった。
やっぱり彼は、独り身で……

>話は変わるけど、錦鯉に例えられた全体の構成がすごくよかった。うるっときたよ。

有難う♪
色々と構成は迷ったんだけど、錦鯉に例えて見たよ。色んなことを。

錦鯉を飼うというのは、結構な決意だからね。
お金もかかるし、手間もかかる、そして長生きする――

だから若い(?)二人が錦鯉を飼うという事は、それは人生を共有するという決意がなくては出来ないと思って、話の構成に組み込んでみたよ。

そこまで汲み取ってくれて有難うね♪
お蔭で投稿してよかったって、思えたよ。掛け値なしに★
[良い点]
父親の郷里、津和野では、町の通り沿いに溝があり、錦鯉が放されています。でも、狭い溝は所々仕切られているから自由はありません。
益田という町にある蟠龍湖には、メートルサイズの錦鯉がウヨウヨ。

快活を演じる人ほど寂しがりだとか、先読みせずに次を待ちます。

感想有難う御座います(^^)

>錦鯉が放されています

おや、現代でも雅な所がありますね。
そしてメートルサイズの錦鯉は、餌を与え過ぎてぶよぶよ太った結果かと。笑

大きくなると、どうしても斑紋が乱れ、素地が濁るのが難点><

>快活を演じる人ほど寂しがりだとか

当たり……ですね♪
↑ページトップへ