感想一覧
▽感想を書く[良い点]
今まで名前+嬢が正しいと思って使ってしまっていたのですが、間違いであることをこれを読んで知りました。それ以外にも、呼び方として探しても出てこない部分をここで知れましたのでありがたいです。
私も一作者として活動させていただいているので、今これを知ることができてとても感謝しています。
こんなにもわかりやすく、例などを用いて説明してくださりありがとうございます!
[気になる点]
良ければ教えてくださると幸いです。
私の理解能力が足りないのかもしれないのですが、令嬢を呼ぶ際、家名+嬢として呼ばれるのが正しいのでしたら、令息は家名+様と呼ぶのが正しいのでしょうか?それとも卿を用いるのが正しいのでしょうか。
小説を読んでいる際、婚約者でも何でもない令嬢が○○様と呼んでいるのを目にすることがよくありまして…
それにもう一つ、侍女などの立場にある人間が、お嬢様、坊ちゃまと呼んでいるのは理解できるのですが、○○様と呼んでいるのはどうなのでしょうか?自分の雇い主の御子息、ご令嬢を名前で呼ぶのはいいのでしょうか?
長々と失礼いたしました
今まで名前+嬢が正しいと思って使ってしまっていたのですが、間違いであることをこれを読んで知りました。それ以外にも、呼び方として探しても出てこない部分をここで知れましたのでありがたいです。
私も一作者として活動させていただいているので、今これを知ることができてとても感謝しています。
こんなにもわかりやすく、例などを用いて説明してくださりありがとうございます!
[気になる点]
良ければ教えてくださると幸いです。
私の理解能力が足りないのかもしれないのですが、令嬢を呼ぶ際、家名+嬢として呼ばれるのが正しいのでしたら、令息は家名+様と呼ぶのが正しいのでしょうか?それとも卿を用いるのが正しいのでしょうか。
小説を読んでいる際、婚約者でも何でもない令嬢が○○様と呼んでいるのを目にすることがよくありまして…
それにもう一つ、侍女などの立場にある人間が、お嬢様、坊ちゃまと呼んでいるのは理解できるのですが、○○様と呼んでいるのはどうなのでしょうか?自分の雇い主の御子息、ご令嬢を名前で呼ぶのはいいのでしょうか?
長々と失礼いたしました
[気になる点]
〇この教科書を作った人が、日本人の感覚でお隣さん同士の会話として、『一条さん』と『クラウンディさん』で、短絡的に翻訳して『ミス』を用いたのだという原因が目に見えています。
短絡的に翻訳して『ミス』を用いたのだ→『ミセス』だと思うのですが?
[一言]
ドロシーセイヤーズのピーター卿の事件簿のシリーズ中でピーター卿の妹が家令から姫様(マイプリンセス)と呼ばれるシーンがあったと思うのですが?
時代劇などで姫様(ひいさま)などと呼ばれるのとおなじなんでしょうか。
〇この教科書を作った人が、日本人の感覚でお隣さん同士の会話として、『一条さん』と『クラウンディさん』で、短絡的に翻訳して『ミス』を用いたのだという原因が目に見えています。
短絡的に翻訳して『ミス』を用いたのだ→『ミセス』だと思うのですが?
[一言]
ドロシーセイヤーズのピーター卿の事件簿のシリーズ中でピーター卿の妹が家令から姫様(マイプリンセス)と呼ばれるシーンがあったと思うのですが?
時代劇などで姫様(ひいさま)などと呼ばれるのとおなじなんでしょうか。
[良い点]
非常に参考になりました。
ここまで世界観を作り込んでいらっしゃるとは。例に出されていた作品も読んでみようかと思います。
[気になる点]
敬称「嬢」についてなのですが、純粋に日本語としてですと「名前プラス嬢」表記は一般的な用法かと。
「〜家の令嬢」の省略だからとのことですが、敬称として「職業の名前」プラス「嬢」などの言い回しもありますし。それらは別に「職業の名前」家の令嬢という意味ではないでしょう。単に若い女性に対する敬意を表する表現なのでは?
気になったので青空文庫のコロケーション辞典で調べたところ、日本人の名前には
「フルネームもしくは名前プラス嬢」
が多く、外国人名には
「フルネームもしくは姓プラス嬢」
が多い模様。
日本人名で「姓」プラス「嬢」の組み合わせはむしろ少ないです。
古い例ですと文久3年生まれの村井弦斎氏が「名前プラス嬢」の表現を多用しておりますし、そこまで遡れるなら正当な日本語表現としても良いのではないかと。
外国人名で「名前プラス嬢」の場合エドガー・アラン・ポーのアッシャー家の崩壊の訳で「lady madeleine」をマデリン嬢と訳している例が見つかりました
「嬢」を「ミス」の訳語として用いる場合、名前に付けるのはおかしいというのは納得出来るのですが、日本語の表現としておかしいということは無いかと思います。
一般用法ではなく、上流階級の格式としてはまた別なのかもしれませんが、華族などに「嬢」が使われている例が思い当たらなかったので。
日本の場合みやすんどころなど場所を用いた迂遠な呼称が多いですから、接尾型敬称の訳として外国文化の流入と共に「嬢」=「ミス」という認識が醸成されていったのでしょうか。
[一言]
素人の浅知恵ですので、見当違いな話かもしれませんが。
この手の話にがっつり突っ込んでいらっしゃる方は中々いないので、ついテンションが上がってしまいました。失礼。
非常に参考になりました。
ここまで世界観を作り込んでいらっしゃるとは。例に出されていた作品も読んでみようかと思います。
[気になる点]
敬称「嬢」についてなのですが、純粋に日本語としてですと「名前プラス嬢」表記は一般的な用法かと。
「〜家の令嬢」の省略だからとのことですが、敬称として「職業の名前」プラス「嬢」などの言い回しもありますし。それらは別に「職業の名前」家の令嬢という意味ではないでしょう。単に若い女性に対する敬意を表する表現なのでは?
気になったので青空文庫のコロケーション辞典で調べたところ、日本人の名前には
「フルネームもしくは名前プラス嬢」
が多く、外国人名には
「フルネームもしくは姓プラス嬢」
が多い模様。
日本人名で「姓」プラス「嬢」の組み合わせはむしろ少ないです。
古い例ですと文久3年生まれの村井弦斎氏が「名前プラス嬢」の表現を多用しておりますし、そこまで遡れるなら正当な日本語表現としても良いのではないかと。
外国人名で「名前プラス嬢」の場合エドガー・アラン・ポーのアッシャー家の崩壊の訳で「lady madeleine」をマデリン嬢と訳している例が見つかりました
「嬢」を「ミス」の訳語として用いる場合、名前に付けるのはおかしいというのは納得出来るのですが、日本語の表現としておかしいということは無いかと思います。
一般用法ではなく、上流階級の格式としてはまた別なのかもしれませんが、華族などに「嬢」が使われている例が思い当たらなかったので。
日本の場合みやすんどころなど場所を用いた迂遠な呼称が多いですから、接尾型敬称の訳として外国文化の流入と共に「嬢」=「ミス」という認識が醸成されていったのでしょうか。
[一言]
素人の浅知恵ですので、見当違いな話かもしれませんが。
この手の話にがっつり突っ込んでいらっしゃる方は中々いないので、ついテンションが上がってしまいました。失礼。
- 投稿者: 退会済み
- 2015年 07月18日 17時33分
管理
感想並びにご指摘ありがとうございます。素人の浅知恵と申されますが、私も徹底的に名前関係を勉強した経験があるわけではなく、正式な方を知っているだけなので、大して変りはありません。
これを書くに至った理由も、私の知人が誤用を正しいと本気で思い込んでいたのがショックだったのと、連鎖的に思い出した――
主人公「初めまして、ミス・ベアトリクス」
お姫様(まあ! この人は私を~~)
――で、このエピソードが成り立つと素で思っている方が普通にいる、という部分が更にショックだったからなので……。
『名前+嬢』に関しては、正直、いつか誰かから突っ込まれるのではないかと以前から思っておりました。というか、今の今まで突っ込まれなかったのが不思議です。それほど普通に用いられているのを目にしますよね。
基本的にこれは『姓名+嬢』が正式な用法で、私の『性+嬢』も『名前+嬢』も、やはり基本的には誤用なようです。私の場合は『翻訳されている』という脳内変換で、他に的確なのがなくって無理やり用いさせて頂いちゃっております。なので、他のプロの方が『名前+嬢』で用いていたりするのも、何かしら理由があって、わざとそのように表現したのではないかな、と思われます。例えば「姓が省略されるべきシーンであった」とか。
一応、他に素で用いていらっしゃる作家様もいると思いますのでフォローさせて頂くと、誤用も段々と正式になっていったという面はあるのかと、私も思います。お読み頂いてはいないかもしれませんが、外伝の『化け物への道1』でも似たような話を作中でしていたりしますし。「『名前+嬢』なんて論外でしょう!」と本文中で述べてしまっておりますが、私も書いている時、テンションが変なところに入っていましたので、今考えるとそこまで言う程の事ではなかったかなと思います。今更、しれっと何事も無かったかのように変更したりする程、厚顔なマネはしたくありませんが。
また、これと『職業+嬢』は別扱いらしいです。
『レディ・マデリン』で『マデリン嬢』なのは、他に的確な翻訳が見つからなかった末に、苦肉の策でそう訳したのではないかと、個人的には推測します。本文中でも申しましたが、どうしても的確に翻訳できない言葉というのは結構あります。『レディ』に関しては、もうその代表例と言っても過言ではないと、個人的には思います。例としてはちょっと的外れかもしれませんが――
1、対等以下の立場の相手から『クラウンディ伯爵夫人』
2、執事のような格下の相手から『ベアトリクスお嬢様』
――この両者は『レディ・ベアトリクス』で訳せてしまいます。1の『クラウンディ伯爵夫人』が『レディ・ベアトリクス』って、まあややこしい事この上ありませんが、この人物が『クラウンディ伯爵夫人、ベアトリクス』である事がハッキリしていれば、翻訳自体は可能ですし、『ベアトリクス伯爵夫人』は日本語では絶対にありえませんからね。翻訳って難しいです。
『ミス』=『嬢』というのは、要するに『敬称として最上級に近く、フルネームで用いるのが一番真っ当な用法』という事で、意味として一番近いから直訳するなら『ミス』は『嬢』だな、という意味なのではないかと。それ以上の歴史的な背景までは、こんなのを書いておきながら無責任かもしれませんが、存じ上げません。伏してお詫び申し上げます。
しかし、本編をお読みになったのではなく、この超外伝を直で発見されたのですか。何を付けたらいいのかもわからず、タグが一切ついていないので、そんな方が現れるとは思っていませんでした。
色々と突っ込み所が満載な本編だと思いますが、よろしければ、暇潰し程度にお読み頂ければと思います。
これを書くに至った理由も、私の知人が誤用を正しいと本気で思い込んでいたのがショックだったのと、連鎖的に思い出した――
主人公「初めまして、ミス・ベアトリクス」
お姫様(まあ! この人は私を~~)
――で、このエピソードが成り立つと素で思っている方が普通にいる、という部分が更にショックだったからなので……。
『名前+嬢』に関しては、正直、いつか誰かから突っ込まれるのではないかと以前から思っておりました。というか、今の今まで突っ込まれなかったのが不思議です。それほど普通に用いられているのを目にしますよね。
基本的にこれは『姓名+嬢』が正式な用法で、私の『性+嬢』も『名前+嬢』も、やはり基本的には誤用なようです。私の場合は『翻訳されている』という脳内変換で、他に的確なのがなくって無理やり用いさせて頂いちゃっております。なので、他のプロの方が『名前+嬢』で用いていたりするのも、何かしら理由があって、わざとそのように表現したのではないかな、と思われます。例えば「姓が省略されるべきシーンであった」とか。
一応、他に素で用いていらっしゃる作家様もいると思いますのでフォローさせて頂くと、誤用も段々と正式になっていったという面はあるのかと、私も思います。お読み頂いてはいないかもしれませんが、外伝の『化け物への道1』でも似たような話を作中でしていたりしますし。「『名前+嬢』なんて論外でしょう!」と本文中で述べてしまっておりますが、私も書いている時、テンションが変なところに入っていましたので、今考えるとそこまで言う程の事ではなかったかなと思います。今更、しれっと何事も無かったかのように変更したりする程、厚顔なマネはしたくありませんが。
また、これと『職業+嬢』は別扱いらしいです。
『レディ・マデリン』で『マデリン嬢』なのは、他に的確な翻訳が見つからなかった末に、苦肉の策でそう訳したのではないかと、個人的には推測します。本文中でも申しましたが、どうしても的確に翻訳できない言葉というのは結構あります。『レディ』に関しては、もうその代表例と言っても過言ではないと、個人的には思います。例としてはちょっと的外れかもしれませんが――
1、対等以下の立場の相手から『クラウンディ伯爵夫人』
2、執事のような格下の相手から『ベアトリクスお嬢様』
――この両者は『レディ・ベアトリクス』で訳せてしまいます。1の『クラウンディ伯爵夫人』が『レディ・ベアトリクス』って、まあややこしい事この上ありませんが、この人物が『クラウンディ伯爵夫人、ベアトリクス』である事がハッキリしていれば、翻訳自体は可能ですし、『ベアトリクス伯爵夫人』は日本語では絶対にありえませんからね。翻訳って難しいです。
『ミス』=『嬢』というのは、要するに『敬称として最上級に近く、フルネームで用いるのが一番真っ当な用法』という事で、意味として一番近いから直訳するなら『ミス』は『嬢』だな、という意味なのではないかと。それ以上の歴史的な背景までは、こんなのを書いておきながら無責任かもしれませんが、存じ上げません。伏してお詫び申し上げます。
しかし、本編をお読みになったのではなく、この超外伝を直で発見されたのですか。何を付けたらいいのかもわからず、タグが一切ついていないので、そんな方が現れるとは思っていませんでした。
色々と突っ込み所が満載な本編だと思いますが、よろしければ、暇潰し程度にお読み頂ければと思います。
- KAGE
- 2015年 07月18日 22時07分
[一言]
これまでの違和感の正体がやっと解ったという印象です。
大まかな使い分けは理解していたつもりでしたが、とても勉強になりました。ありがとうございます。
Ma'amはMadamの短縮形なのに「マダム」と言ってはならないという話を聞きました。
娼家の女将をMadamと呼んでいたため、高貴な方を同じ呼名にしてはいけないとのこと。
ということは貴族より娼家の方が古い歴史があるわけだ、と気付いて可笑しかったです。
ドイツ貴族はJohann Wolfgang von Goetheのように【個人名+爵号+von(zu)+姓】が一般的で、姓のみの場合はvon Goetheでも問題なかったと思います。
ただドイツ語でもvonが省かれていたりすることもあり、私自身もよく判りません。
文中にてひとつ疑問があります。
たしか英語ではSirはファーストネーム、もしくはフルネームにつけると教わりました。
サー・ランスロット・アレクサンドル・ラヴァリエーレの名前について、
[『サー・ランスロット』のランスロットは省略可能で、『サー・ラヴァリエーレ』は可です。]とあります。
ランスロットが爵位名で、ファーストネームがアレクサンドル、姓がラヴァリエーレになるのですよね。
この場合「サー・アレクサンドル」「サー・ランスロット・アレクサンドル・ラヴァリエーレ」になりますが、
「サー・ラヴァリエーレ」にはならないのではと思いました。
というか考えすぎて判らなくなりましたw
以下はKAGE様個人、及び作品に対するものではなありません。
個人的にはよく目にするやたらフランクな王侯貴族や、下町言葉で話す貴族令嬢にモヤモヤしてしまいます。
ただ、前者は最高位の格上の立場でもあり、咎める立場の者がいない、個人の性格や生い立ち(例・庶子の生まれで平民育ち)など物語に関わる面があれば理解が出来ます。
しかし後者は辺境の名ばかりの貧乏貴族で、領主一家自ら農作業をしているという設定の令嬢ならばまだしも(それでも使わないはず)、首都の大邸宅で大勢の使用人に囲まれている令嬢が、どこでそんな「汚い言葉」を覚えたんだ、と言いたくなります。
もちろん作風によってはそれもアリだとは思います。ただ作者自身理解した上で崩しているのか、まったくの無知の状態で書いているのかは読者には伝わってしまうもの。
そういった小さな積み重ねで、悲しいかな最後まで読めなくなってしまう作品も少なくありません。
破天荒な物語も些細な積み重ねでリアルに感じられる、そういう作品が読みたいです。
愚痴を長々と大変失礼しました<(_ _)>
これまでの違和感の正体がやっと解ったという印象です。
大まかな使い分けは理解していたつもりでしたが、とても勉強になりました。ありがとうございます。
Ma'amはMadamの短縮形なのに「マダム」と言ってはならないという話を聞きました。
娼家の女将をMadamと呼んでいたため、高貴な方を同じ呼名にしてはいけないとのこと。
ということは貴族より娼家の方が古い歴史があるわけだ、と気付いて可笑しかったです。
ドイツ貴族はJohann Wolfgang von Goetheのように【個人名+爵号+von(zu)+姓】が一般的で、姓のみの場合はvon Goetheでも問題なかったと思います。
ただドイツ語でもvonが省かれていたりすることもあり、私自身もよく判りません。
文中にてひとつ疑問があります。
たしか英語ではSirはファーストネーム、もしくはフルネームにつけると教わりました。
サー・ランスロット・アレクサンドル・ラヴァリエーレの名前について、
[『サー・ランスロット』のランスロットは省略可能で、『サー・ラヴァリエーレ』は可です。]とあります。
ランスロットが爵位名で、ファーストネームがアレクサンドル、姓がラヴァリエーレになるのですよね。
この場合「サー・アレクサンドル」「サー・ランスロット・アレクサンドル・ラヴァリエーレ」になりますが、
「サー・ラヴァリエーレ」にはならないのではと思いました。
というか考えすぎて判らなくなりましたw
以下はKAGE様個人、及び作品に対するものではなありません。
個人的にはよく目にするやたらフランクな王侯貴族や、下町言葉で話す貴族令嬢にモヤモヤしてしまいます。
ただ、前者は最高位の格上の立場でもあり、咎める立場の者がいない、個人の性格や生い立ち(例・庶子の生まれで平民育ち)など物語に関わる面があれば理解が出来ます。
しかし後者は辺境の名ばかりの貧乏貴族で、領主一家自ら農作業をしているという設定の令嬢ならばまだしも(それでも使わないはず)、首都の大邸宅で大勢の使用人に囲まれている令嬢が、どこでそんな「汚い言葉」を覚えたんだ、と言いたくなります。
もちろん作風によってはそれもアリだとは思います。ただ作者自身理解した上で崩しているのか、まったくの無知の状態で書いているのかは読者には伝わってしまうもの。
そういった小さな積み重ねで、悲しいかな最後まで読めなくなってしまう作品も少なくありません。
破天荒な物語も些細な積み重ねでリアルに感じられる、そういう作品が読みたいです。
愚痴を長々と大変失礼しました<(_ _)>
感想、並びにご意見ありがとうございます。私自身すら忘れ去った頃、たまにこうしてご感想を頂戴できるのが、少しおかしな感じがします。無論、ご感想自体は大歓迎です。特にこうしてご教授頂ける内容なんて最高です。
ラヴァリエーレの件に関して、『サー・ラヴァリエーレ=×』というのはそうかもしれません。フルネームとファーストネーム、あと『爵位名単独もOK』は間違いないと思うのですが、これから調べて、間違っていたら訂正したいと思います。
私自身、昔外人と話していて直接聞いた知識も入っているので、責任を押し付けるわけではありませんが、その人自身が間違っていたという可能性もあります。その人しかも、米国人でしたし……。もしかしたら『ミス付ければファーストネームで呼んでOK』というのと似たような経緯で成立しなくはない、という可能性もありますね。
Ma'amの件に関しては初耳でした。勉強になります。
しかし、なるほど、ドイツ語じゃOKなのですか……単純に訳してみると非常に違和感のある呼び名に思えます。知ってはいたつもりですが、言葉って国の文化や、成立する歴史的背景があったりで、奥が深いですよね。
kikka様のお嘆きは非常に共感致します。スラング全開な貴族令嬢とか、貴族なんて舐められたら終わりなんですし、仰る通り僻地の最下級貴族だったら、むしろそれこそ『頑張って淑女を心掛けよう』とするでしょうしね。男勝りで貴族ナンボのもんじゃいな女騎士、だとか、背景があるなら別ですが。
がまあ、やたらフランクな王侯貴族やらは、『その世界ではそれが常識なんだな』と飲み込んでしまうべきかなと、個人的には思っております。ただ、わざわざ英語にする意味も無いのを英語にしているのに、明らかにおかしくなっているのはちょっと……と、どうしても思わずにいられません。
例にあげたような、
ヒロイン「分かってんの、あんた!?」
主人公「いいいいいいえっさー!」
にしても、このヒロインが『成績優秀。英語楽勝』みたいなキャラだったら、「あんたは私が男だっての!?」と更に怒らない時点で個人的には凄まじい違和感を覚えますし、他にも、特に王侯貴族の呼び名関連で、「これ、嫌味言われてると思うのに、何でこのキャラ(厳格or冷酷な人設定)は素直に受け入れてるんだろ?」と判断に困るエピソードを見せつけられるのは……困ります、非常に。極端な話、『ミス・ベアトリクス』=『ベアトリクスたん』と呼ばれているに等しいと解釈できなくもないのですし。
大多数の方々は、親しく名前で呼ばせたいけど、単純に『ベアトリクスさん』と言うのは何となく“あまり紳士っぽくない”から『ミス・ベアトリクス』にしてみました、という感じで用いられているのだと思われるのですが……やっぱり違和感凄いです。
また私も愚痴愚痴と失礼いたしました。本編の方も、またお付き合い頂ければ幸いです。
ラヴァリエーレの件に関して、『サー・ラヴァリエーレ=×』というのはそうかもしれません。フルネームとファーストネーム、あと『爵位名単独もOK』は間違いないと思うのですが、これから調べて、間違っていたら訂正したいと思います。
私自身、昔外人と話していて直接聞いた知識も入っているので、責任を押し付けるわけではありませんが、その人自身が間違っていたという可能性もあります。その人しかも、米国人でしたし……。もしかしたら『ミス付ければファーストネームで呼んでOK』というのと似たような経緯で成立しなくはない、という可能性もありますね。
Ma'amの件に関しては初耳でした。勉強になります。
しかし、なるほど、ドイツ語じゃOKなのですか……単純に訳してみると非常に違和感のある呼び名に思えます。知ってはいたつもりですが、言葉って国の文化や、成立する歴史的背景があったりで、奥が深いですよね。
kikka様のお嘆きは非常に共感致します。スラング全開な貴族令嬢とか、貴族なんて舐められたら終わりなんですし、仰る通り僻地の最下級貴族だったら、むしろそれこそ『頑張って淑女を心掛けよう』とするでしょうしね。男勝りで貴族ナンボのもんじゃいな女騎士、だとか、背景があるなら別ですが。
がまあ、やたらフランクな王侯貴族やらは、『その世界ではそれが常識なんだな』と飲み込んでしまうべきかなと、個人的には思っております。ただ、わざわざ英語にする意味も無いのを英語にしているのに、明らかにおかしくなっているのはちょっと……と、どうしても思わずにいられません。
例にあげたような、
ヒロイン「分かってんの、あんた!?」
主人公「いいいいいいえっさー!」
にしても、このヒロインが『成績優秀。英語楽勝』みたいなキャラだったら、「あんたは私が男だっての!?」と更に怒らない時点で個人的には凄まじい違和感を覚えますし、他にも、特に王侯貴族の呼び名関連で、「これ、嫌味言われてると思うのに、何でこのキャラ(厳格or冷酷な人設定)は素直に受け入れてるんだろ?」と判断に困るエピソードを見せつけられるのは……困ります、非常に。極端な話、『ミス・ベアトリクス』=『ベアトリクスたん』と呼ばれているに等しいと解釈できなくもないのですし。
大多数の方々は、親しく名前で呼ばせたいけど、単純に『ベアトリクスさん』と言うのは何となく“あまり紳士っぽくない”から『ミス・ベアトリクス』にしてみました、という感じで用いられているのだと思われるのですが……やっぱり違和感凄いです。
また私も愚痴愚痴と失礼いたしました。本編の方も、またお付き合い頂ければ幸いです。
- KAGE
- 2015年 03月03日 21時50分
[良い点]
おもしろかったです。
[一言]
格好つけないで日本語で書けという認識でいいですか?
おもしろかったです。
[一言]
格好つけないで日本語で書けという認識でいいですか?
- 投稿者: ツナ・シーチキン・パラダイス
- 18歳~22歳 男性
- 2014年 10月02日 05時46分
感想ありがとうございます。
まさかこれに「おもしろかった」などというご感想を頂けるとは本当に全く予想しておりませんでした。
ご質問の件に関しましては必ずしもそうと申しているわけでもないですね。読み物である以上、語呂の問題がありますので。
例えば私の作品で用いられる『キャスト』も本来ならこれ単独で『魔法を開放する』なんて意味はありませんが、語呂の問題で、『放つ』という本来の意味から『呪文を放つ』という感じに無理やり使用しています。ルビで表現する際も『詠唱』の上にくっつけていますが、他に的確な表現方法が思い浮かばず苦渋の決断でした……。そもそもロスト・スペリングは呪文の詠唱なんてしていないので、『詠唱』と表現するのに抵抗が有った末の選択でした。
しかし、リアルの日常会話で頻繁に用いられる、しかも常識以前と言っても過言ではない単語を、「この作品内で用いられている英単語は本来の用法とは違います」という暗喩も無しに、あたかも「英語でもこの表現が正解」みたいに用いられているのは如何にもまずいと思います。
正直申し上げまして、今まで私は「皆さんその用法が間違っていると知っていて、あえて使用している」のだと思っていました。だって『ミスター、ミス』を「名前につけて用いることは無い」と学校でも英語の授業の際に一番最初の方で教えられるはずなので。本人申告ならOkなどという例外なんて学校じゃ教えないと思いますし。
……いえ、皆さんがあえて使用しているのだと思っていたかった、の方が正解かもしれませんが。
しかし、私の知人は「これの方が正しい用法」と思っていた。この現実を見せつけられて、私は我慢ならなかったのです。
名前の方に敬称を付けたいなら『英語には存在しない』ので日本語で表現してしまうべきだと思います。その内、本作中内でもやる予定ですが、上流階級で『異性をファーストネームで呼ぶ』なんて、オフィシャルでもプライベートでも速攻で周囲から「この二人は余程親密な関係なんだな」と勘ぐられるだけなので、キャラの紳士っぷりをアピールするのに、そもそも恋人でもない異性をファーストネームで呼ぶ時点で何かが間違っていると思います。この現象を逆に利用したエピソードを書かれるというなら少々話も別ですが。
その他の『技名』などに関しては、読者だって「結構無理やり英語にしてるんじゃないかな?」という疑惑は最初から持っていると思いますので、あまり問題も無いと思います。それでも私は無理やり英語にして“真面目”に用いたりはあまりしたくありませんが。リドウやラヴァリエーレの技をご覧になれば、私のそこら辺の感覚はご理解頂けるのではないかと……。
本作中でリドウがベアトリクスを『レディ』と呼んでいるのも、実はこのニュアンスに近い日本語を私が思い浮かばなかったので、英語でそのまま使用させて頂きました。多分これ、私が思うニュアンスで的確に和訳できる人は居ないと思われます。
ですが英語にした結果、逆に滑稽になってしまっている例が少なくありません。その滑稽感を利用したギャグでもなく、大真面目に使用するなら、最後までちゃんと格好つけさせてあげて頂きたい。
英語にしたら何だかカッコイイし――という感覚で英単語を用いるのは絶対に違うと思います。反射的に翻訳して考えてしまう私が悪いのかもしれませんが、一気にそのキャラが格好悪くなった感じがして、酷くガッカリしてしまいます。
こう考えてしまうのも、私が「英語よりも日本語の方が美しい言語だ」という思いを根底に抱えているからなのかもしれませんが……いえ、これ以上は止めておきましょう。
長々と大変失礼致しました。
まさかこれに「おもしろかった」などというご感想を頂けるとは本当に全く予想しておりませんでした。
ご質問の件に関しましては必ずしもそうと申しているわけでもないですね。読み物である以上、語呂の問題がありますので。
例えば私の作品で用いられる『キャスト』も本来ならこれ単独で『魔法を開放する』なんて意味はありませんが、語呂の問題で、『放つ』という本来の意味から『呪文を放つ』という感じに無理やり使用しています。ルビで表現する際も『詠唱』の上にくっつけていますが、他に的確な表現方法が思い浮かばず苦渋の決断でした……。そもそもロスト・スペリングは呪文の詠唱なんてしていないので、『詠唱』と表現するのに抵抗が有った末の選択でした。
しかし、リアルの日常会話で頻繁に用いられる、しかも常識以前と言っても過言ではない単語を、「この作品内で用いられている英単語は本来の用法とは違います」という暗喩も無しに、あたかも「英語でもこの表現が正解」みたいに用いられているのは如何にもまずいと思います。
正直申し上げまして、今まで私は「皆さんその用法が間違っていると知っていて、あえて使用している」のだと思っていました。だって『ミスター、ミス』を「名前につけて用いることは無い」と学校でも英語の授業の際に一番最初の方で教えられるはずなので。本人申告ならOkなどという例外なんて学校じゃ教えないと思いますし。
……いえ、皆さんがあえて使用しているのだと思っていたかった、の方が正解かもしれませんが。
しかし、私の知人は「これの方が正しい用法」と思っていた。この現実を見せつけられて、私は我慢ならなかったのです。
名前の方に敬称を付けたいなら『英語には存在しない』ので日本語で表現してしまうべきだと思います。その内、本作中内でもやる予定ですが、上流階級で『異性をファーストネームで呼ぶ』なんて、オフィシャルでもプライベートでも速攻で周囲から「この二人は余程親密な関係なんだな」と勘ぐられるだけなので、キャラの紳士っぷりをアピールするのに、そもそも恋人でもない異性をファーストネームで呼ぶ時点で何かが間違っていると思います。この現象を逆に利用したエピソードを書かれるというなら少々話も別ですが。
その他の『技名』などに関しては、読者だって「結構無理やり英語にしてるんじゃないかな?」という疑惑は最初から持っていると思いますので、あまり問題も無いと思います。それでも私は無理やり英語にして“真面目”に用いたりはあまりしたくありませんが。リドウやラヴァリエーレの技をご覧になれば、私のそこら辺の感覚はご理解頂けるのではないかと……。
本作中でリドウがベアトリクスを『レディ』と呼んでいるのも、実はこのニュアンスに近い日本語を私が思い浮かばなかったので、英語でそのまま使用させて頂きました。多分これ、私が思うニュアンスで的確に和訳できる人は居ないと思われます。
ですが英語にした結果、逆に滑稽になってしまっている例が少なくありません。その滑稽感を利用したギャグでもなく、大真面目に使用するなら、最後までちゃんと格好つけさせてあげて頂きたい。
英語にしたら何だかカッコイイし――という感覚で英単語を用いるのは絶対に違うと思います。反射的に翻訳して考えてしまう私が悪いのかもしれませんが、一気にそのキャラが格好悪くなった感じがして、酷くガッカリしてしまいます。
こう考えてしまうのも、私が「英語よりも日本語の方が美しい言語だ」という思いを根底に抱えているからなのかもしれませんが……いえ、これ以上は止めておきましょう。
長々と大変失礼致しました。
- KAGE
- 2014年 10月02日 18時13分
[一言]
僕は最初ポカーンとしていたのですが、この話を読んで勉強になりました。
学校では、この手の事は習わないので、実際に海外に行った時役立つと思います。
また、KAGEさんの物語やキャラクターの設定の細かさには驚きました。設定集を読んでから本編を読むと新たな発見ができて面白そうです。
僕は最初ポカーンとしていたのですが、この話を読んで勉強になりました。
学校では、この手の事は習わないので、実際に海外に行った時役立つと思います。
また、KAGEさんの物語やキャラクターの設定の細かさには驚きました。設定集を読んでから本編を読むと新たな発見ができて面白そうです。
感想ありがとうございます。
日本だと割と呼び名の扱いって適当感ありますけど、外人、特に西洋人はかなり敏感です。
普段、我々一般階級が『様』とか『令嬢』なんて呼ぶことがないから、学校での英語の勉強の際にも殆どが『ミス=さん』みたいに表現されていて勘違いしがちですが、『さん』なんて実際は『ミス』の中でも一番遠い表現です。それと、『ファーストネームを呼ぶことは砕けた間柄の表現なんだ』という部分だけ念頭に置いて頂ければ大丈夫だと思います。
まあ設定のことについては、私が凝り性だというだけの話だと思いますが……。
お役に立てたようで、大変嬉しく思います。
日本だと割と呼び名の扱いって適当感ありますけど、外人、特に西洋人はかなり敏感です。
普段、我々一般階級が『様』とか『令嬢』なんて呼ぶことがないから、学校での英語の勉強の際にも殆どが『ミス=さん』みたいに表現されていて勘違いしがちですが、『さん』なんて実際は『ミス』の中でも一番遠い表現です。それと、『ファーストネームを呼ぶことは砕けた間柄の表現なんだ』という部分だけ念頭に置いて頂ければ大丈夫だと思います。
まあ設定のことについては、私が凝り性だというだけの話だと思いますが……。
お役に立てたようで、大変嬉しく思います。
- KAGE
- 2014年 09月13日 23時23分
[一言]
お気持ち、よくよくお察しいたします。
近年に限ったことではありませんが、それでも特に最近はネットの普及によってプロ・アマに関係無く作品を公開する場が増えた分、低まった敷居が一部、努力というべきか基礎学習を怠っているとしか思えない作品を見受ける切なさを生んでいる現状に嘆きを禁じ得ません(自分のことは棚に上げますが)。
他方、国ごとに異なる文化ゆえ、一括りの表現や価値基準が適用できないのも事実であり、難しいところですね。
例えば、日本語訳ではイギリスのSirとLordは同じ「卿」と訳されますし。
この点からして、文化の違いが引き起こす大惨事が目に見えて怖いです。
が、著名すぎて説明の必要も無い英国作家コナン・ドイルの著書「シャーロック・ホームズ」シリーズの中にも原書では何度も五等爵以上の相手に対してSirを用いていたりと、当の英国人……それもプロの作家ですら誤用をしている事実があることを思うと、何とも形容しがたい気分にさせられます。
無論、それで誤用を容認する気持ちはさらさらありませんが、いずれにせよこれは読み手、書き手の双方が強く意識する以外、どうにもならないだろうことだけに、容易な解決策は見出せそうに無いのが辛い現実といったところでしょうか……。
お気持ち、よくよくお察しいたします。
近年に限ったことではありませんが、それでも特に最近はネットの普及によってプロ・アマに関係無く作品を公開する場が増えた分、低まった敷居が一部、努力というべきか基礎学習を怠っているとしか思えない作品を見受ける切なさを生んでいる現状に嘆きを禁じ得ません(自分のことは棚に上げますが)。
他方、国ごとに異なる文化ゆえ、一括りの表現や価値基準が適用できないのも事実であり、難しいところですね。
例えば、日本語訳ではイギリスのSirとLordは同じ「卿」と訳されますし。
この点からして、文化の違いが引き起こす大惨事が目に見えて怖いです。
が、著名すぎて説明の必要も無い英国作家コナン・ドイルの著書「シャーロック・ホームズ」シリーズの中にも原書では何度も五等爵以上の相手に対してSirを用いていたりと、当の英国人……それもプロの作家ですら誤用をしている事実があることを思うと、何とも形容しがたい気分にさせられます。
無論、それで誤用を容認する気持ちはさらさらありませんが、いずれにせよこれは読み手、書き手の双方が強く意識する以外、どうにもならないだろうことだけに、容易な解決策は見出せそうに無いのが辛い現実といったところでしょうか……。
感想ありがとうございます。
ご同意を得られましたこと、正直、涙が出そうなくらいに嬉しいです。
無論、私も「自分が全てのオフィシャルな常識に通じている」と豪語するつもりなんて微塵もございませんので、私の作中のエピソードで「それって常識的に考えておかしい」というのはあるかと思われます。
ですが少なくとも、『ミス』=『嬢』=『さん』とか、明らかに間違った用法があたかも常識であるように認識されているのは、やはり受け入れるには難しい物があると思うのです。
これ以上は申しませんが……
本当にありがとうございました。
ご同意を得られましたこと、正直、涙が出そうなくらいに嬉しいです。
無論、私も「自分が全てのオフィシャルな常識に通じている」と豪語するつもりなんて微塵もございませんので、私の作中のエピソードで「それって常識的に考えておかしい」というのはあるかと思われます。
ですが少なくとも、『ミス』=『嬢』=『さん』とか、明らかに間違った用法があたかも常識であるように認識されているのは、やはり受け入れるには難しい物があると思うのです。
これ以上は申しませんが……
本当にありがとうございました。
- KAGE
- 2014年 09月13日 23時08分
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