感想一覧

▽感想を書く
感想絞り込み
全て表示
[良い点]
ドルコスが渋かった
[気になる点]
ちょっと暗い話
[一言]
効率的選択って便利だなあ、自我がいらない。ドラクエなんかだと命を大事にとかガンガンいこうぜとか自動選択あるけど結局人の手でやんないとそれこそガンガンMPやら薬草やら体力を無駄に消費するんだよね。この話でも無駄にお金を消費してる。効率的ってどのレヴェルまで効率的なのか考えたんだけど無職ってのが全てを現してる気がする。13歳の“俺”に惨敗したドルコスですら探偵してるのに、職業を選べなかったというのは効率を重視した結果なのか、選べなかったのか。
前者なら15歳でとはいえ収入が300万そこそこの体力馬鹿ダンジョン探索しか出来ないいわばドカタ仕事が何故一番効率的なのかという疑問が出てくる、女をたくさんはべらせてキャッキャウフフするのが最終目標なら社会的地位とか邪魔なのかもしらんけど。あるいは最初だけ体力を上げておいたら転職後に有利というセオリーか。
後者の、職業などある程度高度な選択は自動選択出来ないし、生殖本能や食欲、体力だけは無闇に向上するも頭を使う、魔法の勉強などは恐らく出来ないのではと仮定する。
鑑賞モードというのが、設定だけあったけどそれこそクソ長い編集ゼロの映画垂れ流されてるだけで自殺したくなる位つまらないだろう、“俺”はそれを選ぶほどバカではなかったわけだ。
ならば人生の面白味はともすれば非効率や失敗を犯しつつも選択を行うことだ、という仮説が成り立つ。
そして“俺”はその“選択すること"を手離す選択肢を“えらぶ”所で話が幕を閉じる。

余談だが、自動選択の効率がどんな意思によって誰に(勿論作者であるが、さらにはその意思を持つようになった原因を)プログラムされたのか、っていうのが背景にある。が触れない。

物語中“俺”の“した”選択は結局、シャルの批判から逃げ、必要経費に追われる日々の生活から逃げ、最後に選ぶ事からも逃げるという。これはある種明快な逃走劇だ。
“俺”は何から逃げたかったのか?
ファンタジーの現実逃避という目的を見事体現した話というのが総括。

  • 投稿者: 都築優
  • 2014年 09月18日 02時12分
逃げる者を追うのがミステリー小説なら、まるでコロンボに追われるハイソサエテーの気分。ばれずに上手くやった、と思ったらすぐにばれて、ぐうの音も出ません。

暗いのは趣味ですかね、ディストピアのアニメの再放送を見ていて、やっぱこれだよなって意識したからだと思います。サイコパス。

パクリ文化、自己の矛盾と統合、ヒトラーの選出、クリフトのザラキ、フラクタル模様、モダン以降、などから影響を受けているのは否定できないです。
  • 闇岡ヨシハル
  • 2014年 09月18日 03時43分
↑ページトップへ