エピソード214の感想一覧
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[良い点]
「スピンドル能力は発狂すると弱まる」という設定に興味を惹かれました。実際に狂気に陥ったわたしの行いの、どれが《意思》であって、どれが《意思》でないのか。そのように振り返るととても納得できます。
「スピンドル能力は発狂すると弱まる」という設定に興味を惹かれました。実際に狂気に陥ったわたしの行いの、どれが《意思》であって、どれが《意思》でないのか。そのように振り返るととても納得できます。
- 投稿者: 退会済み
- 2021年 05月01日 05時53分
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エピソード214
スピンドル能力は発狂すると弱まる、というのはどこだ書いたかしらワタクシ、と探そうと思って気がつきました。
214部分! 廃兵院(アンバリッド)のシーンですね! 便利だ、この機能!
さて、なかなか切実な告白を含む感想ですので、どのようにお返事しようか思案したのですが……ソウルスピナにおける狂気や意志、《スピンドル》の設定について語ることで代えさせて頂きます。
まず、現実のお話、今世紀初頭(2003年の4月だったかな?→調べよう作者)にヒトゲノムの解析が終わり、それが公開されて誰にでも見れるようになった結果、どうやらヒトの意識ってのはコンピュータのOSみたいに脳のある部分に「格納」されているわけではなく、脳全体いや人間の全感覚器官、それどころか臓器やそこで生産される化学物質・ホルモン、もっと言えば腸内環境やそこに住む腸内微生物、さらにそこに影響を与える環境や文化、教育まで含むすべてが合わさって生み出される「現象」みたいなもんじゃないのか、という話が出てきました(わあ)。
(飛浩隆先生のラギッド・ガールにはそのものズバリ描かれてます)
ソウルスピナはその作中で《魂》を「火花のようなもの(つまり現象)」と表現していますが、それはこの考え方に基づいたものです。そうなると当然、意志も現象ということになります。
現象ってなんのこと、と言われると簡単なのは炎を思い浮かべてもらえたらいいかもしれません。
つまり人間はそのすべてを薪にして、炎である意識や意志を内部で燃やし続けている、と考えてみてください。
ソウルスピナにおける狂気というのは、この炎をうまく発生させることができない……出力が過剰になったり弱くなって他所とのバランスがとれなくなる状態のことを言います。
そしてそれはつまり、人体のその部分の炎を司る場所や要因が「機能不全」になっている、という意味なのです。これは単純に物理的欠損という意味ではなく、文化面や信条の根底を破壊された場合も含みます。
ですのでソウルスピナにおける精神攻撃系異能の一部はその名とは裏腹に、ヒトの意識という炎を生み出す薪(つまり環境や文化まで含む人間の総体)を攻撃する能力なのかもしれませんね。
こんなのでよかった?
214部分! 廃兵院(アンバリッド)のシーンですね! 便利だ、この機能!
さて、なかなか切実な告白を含む感想ですので、どのようにお返事しようか思案したのですが……ソウルスピナにおける狂気や意志、《スピンドル》の設定について語ることで代えさせて頂きます。
まず、現実のお話、今世紀初頭(2003年の4月だったかな?→調べよう作者)にヒトゲノムの解析が終わり、それが公開されて誰にでも見れるようになった結果、どうやらヒトの意識ってのはコンピュータのOSみたいに脳のある部分に「格納」されているわけではなく、脳全体いや人間の全感覚器官、それどころか臓器やそこで生産される化学物質・ホルモン、もっと言えば腸内環境やそこに住む腸内微生物、さらにそこに影響を与える環境や文化、教育まで含むすべてが合わさって生み出される「現象」みたいなもんじゃないのか、という話が出てきました(わあ)。
(飛浩隆先生のラギッド・ガールにはそのものズバリ描かれてます)
ソウルスピナはその作中で《魂》を「火花のようなもの(つまり現象)」と表現していますが、それはこの考え方に基づいたものです。そうなると当然、意志も現象ということになります。
現象ってなんのこと、と言われると簡単なのは炎を思い浮かべてもらえたらいいかもしれません。
つまり人間はそのすべてを薪にして、炎である意識や意志を内部で燃やし続けている、と考えてみてください。
ソウルスピナにおける狂気というのは、この炎をうまく発生させることができない……出力が過剰になったり弱くなって他所とのバランスがとれなくなる状態のことを言います。
そしてそれはつまり、人体のその部分の炎を司る場所や要因が「機能不全」になっている、という意味なのです。これは単純に物理的欠損という意味ではなく、文化面や信条の根底を破壊された場合も含みます。
ですのでソウルスピナにおける精神攻撃系異能の一部はその名とは裏腹に、ヒトの意識という炎を生み出す薪(つまり環境や文化まで含む人間の総体)を攻撃する能力なのかもしれませんね。
こんなのでよかった?
- 奥沢 一歩(ユニット:蕗字 歩の小説担当)
- 2021年 05月01日 10時25分
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