感想一覧

[一言]
読み終えるまでもう少し時間がかかりそうなので、とりあえず「嫉妬の矛先」まで読んだ段階での感想を書かせて下さい。

この作品を最初読んだ時、兄弟の仲の良さと境遇の理不尽さが際立つ作品だなと思いましたが、良い意味で裏切られました。
ああ、全ては計算された前振りだったのだなと。
「嫉妬の矛先」の辺りから、表面上問題なさそうだった兄弟に精神が、実は危ういバランスの上に成り立っていたのだと分かってきますね。
見事に騙されました。

一話一話の分量が左程多くないにもかかわらず、独特の雰囲気が出ていると思います。
会話文での改行などは少し癖の強い文章形態ですので好みが分かれるとは思うのですが、僕は気にしませんでしたね。
「嫉妬の矛先」まで読んだ段階で、これ以上読むのは色々危険だ！　と本能は告げているのですが――僕はこういうタイプのサイコ作品が苦手なので――気になって読むのが止められませんでした。
これが分量が多く文字が詰められている作品だったら読むのが大変だと逃げられるのですが、適度な文字量で適度な改行と行間で書かれているため読み進められてしまうのです。
分かって頂けるでしょうか、この恐怖を。

この先もおっかなびっくりしながら読み進めますね。
チキンと言わないで下さい。
僕は怖がりなのですｗ