感想一覧

[良い点]
　文章が整っており、比較的読みやすく感じました。
　特に雫の心理描写がわかりやすく書かれており、物語の中核を担う人物としてよく目立っていたように思います。

[気になる点]
　所々に誤字がありました。
　雫以外の登場人物の影がかなり薄いように感じました。特に鳴の影が薄いのはまずいと思います。これに関連して、物語の舞台についてもあまり想像が及びにくかったです。
　鳴については、なぜ雫の面倒をみようと決意したのかが詳しく書かれていないように感じました。おそらく、６話の藍貝の言葉だと思うのですが、座敷童という非科学的な存在を認知するのには、もう少し説得力が必要なのではないかと感じました。
　また、あまり具体的な指摘ができず申し訳ないのですが、狢の言動が多少強引なように思いました。拙者個人の意見としては、狢の台詞が少なめであることで狢の個性が掴みにくくなっているのだと思います。
　

　
[一言]
　一話一話は短くても、のめり込める作品でした。
　しかし、やはり雫以外の登場人物のキャラが薄く感じるのは否めません。また、鳴が古教室に呼ばれる理由についても曖昧であったので、適当に選ばれたのか、理由があって選ばれたのか、序章の部分から小出しにしておいてもいいかもしれません。起承転結の”起”と”結”の部分は読者にとって一番気になる部分ですので、先ずここを膨らませてみては如何でしょうか。
　もし、拙者の指摘に間違いがあれば申し訳ありません。全体的に面白い作品であったので、他の作品も拝見させていただきます。